医療ローンの審査で確認される項目は?
申込みに必要なものや通過するポイントを解説

公開日:2024年4月24日

医療ローンの審査で確認される項目は?申込みに必要なものや通過するポイントを解説

医療ローンとは、医療に関する費用全般に充てられる個人ローンです。治療・手術費用や入院費用、検査費用、出産費用、歯列矯正、医療に関するさまざまな費用に利用できます。
医療ローンを利用するには審査への通過が必要ですが、どのような審査が実施されるのでしょうか。
この記事では、医療ローンの概要や種類を解説したうえで、審査で確認される項目や審査通過のポイントを紹介します。

医療ローンとは

医療ローンとは、特定の使い道に利用できる目的別ローンのひとつで、医療に関する費用に充てられます。一般的に、担保・保証人を用意する必要はありません。銀行や信販会社に申込んでお借入れし、分割で返済していく仕組みです。
「メディカルローン」や「デンタルローン」(歯に関する費用に充てられるローン)と呼ばれることもあります。医療ローンが利用できるのは、以下のような資金です。

  • 治療・手術費
  • 入院費用
  • 検査費用
  • 出産費用
  • インプラント
  • 歯列矯正

日本には公的医療保険制度があるため、病気やケガで病院にかかったとき、医療費を全額負担するわけではありません。年齢や所得に応じて、1~3割を自己負担します。
しかし、先進医療にかかる技術料やそのほかの自由診療の費用には保険が適用されず、全額を自己負担しなくてはなりません。
医療ローンを利用すれば、手元にまとまった資金がなくても治療費を支払うことができます。

医療ローンは自由診療にも対応可能

医療ローンは、保険適用となる費用だけでなく、医療費全般に充てられます。したがって、先進医療など、保険適用外となる自由診療の費用にも利用可能です。
なかには、陽子線治療や重粒子線治療などの先進医療にかかる費用に特化した医療ローンを提供している金融機関もあります。

医療ローンは2種類

医療ローンは、大きく以下の2つに分けられます。

  • 銀行系医療ローン
  • 信販系医療ローン

銀行系医療ローンは、銀行や信用金庫などが提供する医療ローンです。治療を受ける病院やクリニックを通さず、自ら銀行に申込んで利用します。
一方、信販系医療ローンは、病院やクリニックと提携する信販会社が提供する医療ローンです。病院やクリニックで治療を受ける際に申込み手続きを済ませられるため、手間がかかりません。
銀行系医療ローンと信販系医療ローンの主な違いは、以下のとおりです。

項目 銀行系医療ローン 信販系医療ローン
申込先 銀行や信用金庫など 信販会社
審査 信販系と比べて日数がかかる傾向がある 銀行系と比べて早い傾向がある
金利 信販系と比べて低い傾向がある 銀行系と比べて高い傾向がある

信販系医療ローンは、銀行系医療ローンと比べて審査が早い傾向があります。
一方、銀行系医療ローンは、信販系医療ローンと比べて金利が低めです。ただし、信販系医療ローンでは、病院やクリニックが一定回数まで利息を負担してくれる場合もあります。

医療ローンを借りるには審査に通過する必要がある

医療ローンに限らず、ローンに申込むと必ず審査が実施され、通過した場合のみ利用できます。
どの金融機関も、申込内容や提出書類、信用情報などをもとに、融資しても問題がないかを総合的に判断します。ただし、審査基準は公表されておらず、詳細を把握することはできません。
「審査なし」とうたっているローンがあれば、違法な業者である可能性が高いため、利用しないようにしましょう。

医療ローンの審査に必要なもの

金融機関によって異なりますが、医療ローンの審査で必要となるのは、一般的に以下のような書類です。

必要書類 書類の例
本人確認書類
  • 運転免許証
  • パスポート
  • マイナンバーカード(個人番号カード)
  • 住民基本台帳カードなど
  • 収入証明書類
  • 源泉徴収票
  • 住民税決定通知書
  • 納税証明書
  • 所得証明書
  • 確定申告書など
  • 資金使途書類
  • パンフレット
  • 見積書
  • 請求書など
  • 必要な書類の種類や数は銀行や信販会社によって異なるので、申込みの前に確認しましょう。
    また印鑑(普通預金の届出印)も必要になりますので、ご注意ください。

    医療ローンの審査で確認される項目

    医療ローンの審査で確認される項目

    ここからは、医療ローンの一般的な審査項目を解説します。
    なお、医療ローンを含めローンの審査基準は公開されていないため、明確に把握することはできません。

    年齢

    医療ローンに申込みできるのは、満18歳以上または満20歳以上の方です。
    未成年の場合は、家族名義にすれば申込みできる場合があります。満18歳以上でも、学生は不可となっている場合や親の同意が必要な場合もあるので、事前に申込条件をよく確認しましょう。

    収入

    医療ローンを利用するには、安定した収入が必要です。パートやアルバイトでも、収入があれば申込みできます。
    ただし、パート・アルバイトの方、年金収入のみの方の申込みを不可としている金融機関もあるので、事前に確認しましょう。また、「年収150万円以上」「勤続年数1年以上」など、収入・勤続年数の条件を設けている医療ローンもあります。
    収入のない専業主婦(主夫)は、原則として申込みの対象外ですが、家族名義で申込む、または連帯保証人をつければ申込みできる場合があります。

    返済能力

    医療ローンでお借入れをした後は、毎月元金に利息を加えて返済していかなくてはなりません。
    金融機関は、収入や他社からのお借入れ状況、信用情報などをもとに、申込者が滞りなく返済していけるかどうかを審査で確かめます。
    信用情報とは、クレジットカードやローンなどの信用取引に関する取引事実を記録した個人情報です。信用情報機関が信用情報の保管や提供をおこなっています。加盟している金融機関が信用情報機関に照会し、申込者の信用情報に問題がないかを確認する仕組みです。

    医療ローンの審査に通過するためのポイント

    医療ローンは、誰でも利用できるわけではありません。審査のポイントをおさえ、対策したうえで申込みをしましょう。審査に通過するためのポイントは、以下のとおりです。

    • 安定した収入を得る
    • 他社からのお借入れがある場合は件数を減らしておく
    • 以前審査に通らなかった場合は間隔をあけて申込む
    • 信用情報に問題がないか確認しておく

    安定した収入を得る

    医療ローンに限らず、ローンの利用には継続して安定した収入が必要です。安定した収入を得ているかどうかの基準は金融機関ごとに異なり、公表はされていません。
    一般的に、定期的な収入を得ていない場合や勤続年数が短い場合、収入が安定していないとみなされることがあります。
    単なる年収の多さではなく、「年収に対して無理のない返済プランかどうか」が重要となるため、収入が少なければお借入れできないというわけではありません。
    ただし、医療ローンのなかには、パート・アルバイトの申込みを不可としているところもあります。

    他社からのお借入れがある場合は件数を減らしておく

    他社からのお借入れがある場合は、可能な限り件数・金額を減らしておきましょう。
    一般的に、他社からのお借入れが多いほど返済負担が大きくなるため、返済能力が足りないと判断されやすくなります。年収に対してお借入れ額が多いと、審査に通らない可能性が高まるため、まずはお借入れ状況を把握しましょう。

    以前審査に通らなかった場合は間隔をあけて申込む

    審査に通らなかったときにほかの医療ローンへ申込む場合は、一定期間をあけましょう。
    ローンの申込み履歴は、信用情報として6ヵ月間登録されます。審査に通らなかったときすぐに他社へ申込みをすると、「お金に困っている」とみなされて審査で不利に働く可能性があります。

    信用情報に問題がないか確認しておく

    信用情報に長期の延滞や代位弁済、債務整理などの金融事故情報が登録されていると、審査に通らない原因となります。
    金融事故の情報が登録されるのは、契約継続中及び契約終了後5年です。過去数年以内に金融事故を起こした方は、医療ローンの申込前に自分の信用情報に問題がないかを確認しておくと安心です。
    信用情報の保管や提供をおこなっている「信用情報機関」に開示請求をすれば、開示報告書を確認できます。信用情報機関によって開示手続きの方法や開示にかかる手数料が異なるので、事前に確認しましょう。

    医療ローンの申込みの手順

    医療ローンの申込手順は、銀行系医療ローンと信販系医療ローンで異なります。それぞれ一般的な流れを以下で解説します。

    信販系医療ローンの場合

    信販系医療ローンは、治療を受ける病院やクリニックなどで申込手続きをおこないます。申込後、病院やクリニックが提携している信販会社の審査に通過すればお借入れできる仕組みです。
    審査が早く、数分~数時間程度で結果が分かるため、スムーズにお借入れできる傾向があります。

    銀行系医療ローンの場合

    銀行系医療ローンに申込む際の一般的な手順は、以下のとおりです。

    1. 申込み
    2. 仮審査結果の通知
    3. 必要書類の提出
    4. 本審査結果の通知
    5. 契約
    6. 融資

    銀行によって異なりますが、インターネットや窓口から申込手続きができます。申込みから融資まで、1~2週間程度かかるのが一般的です。ただし、状況によっては3週間以上かかる場合もあります。
    契約の際、医療ローンによっては窓口への来店が必要です。来店が難しい場合は、Webで契約できる医療ローンを選びましょう。
    契約が完了すると、原則として返済用口座に融資金が振り込まれます。

    ご融資を急ぐときはカードローンの利用も検討しよう

    銀行系医療ローンは、申込みから融資まで日数がかかる傾向があるため、急ぎの場合に対応できないことがあります。ご融資を急ぐときは、使い道が限定されないカードローンの利用もご検討ください。
    カードローンは原則として使い道が自由なので、保険が適用されない治療費などにも充てられます。消費者金融が提供するカードローンなら、最短即日のご融資も可能です。
    レイクは、Webからのお申込みなら最短25分でご融資できます。21時(日曜日は18時)までにご契約手続き(審査・必要書類の確認含む)が完了した場合、当日中のお振込みが可能です。ただし、一部金融機関および、メンテナンス時間などを除きます。
    お申込みからお借入れまで来店不要でWeb完結のため、スムーズにお借入れいただけます。利用限度額の範囲なら繰り返しお借入れできるため、追加でお金が必要になったときも安心です。
    レイクにお申込みいただけるのは、満20歳以上70歳以下の方で、安定した収入のある方です。パート・アルバイトで収入のある方もお申込みが可能ですので、ぜひご検討ください。

    カードローンを利用する際の注意点

    カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなカードローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。

    • 返済計画を立てる
    • 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
    • 余裕がある場合は多めの金額を返済する

    以下で詳しく解説します。

    返済計画を立てる

    お金を借りると返済が始まります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なくご返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
    また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
    カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーション機能があります。
    レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションできます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
    毎月のご返済額からお借入れ可能額を調べることもできます。ぜひご活用ください。

    • このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。

    金利や無利息期間などの契約内容を確認する

    カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで無利息期間が適用されるのかもご確認ください。
    レイクでは、はじめてご契約するお客さま限定で、ご都合にあわせていずれかの無利息サービスをお選びいただけます。

    • 60日間無利息(Web申込み限定)
    • 30日間無利息
    • 5万円まで180日間無利息

    ご都合にあわせて無利息期間を選択いただけますので、ご自身に適用される無利息期間を確認し、ぜひ有効活用してください。
    ご自身の借り方によって、どの無利息期間を選べば利息のご負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もございます。
    なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
    無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。

    余裕がある場合は多めの金額を返済する

    家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことで利息が少なくなり、返済総額も減ります。カードローンの利息は、以下の計算式で算出します。

    利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数

    上記の式から分かるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほど利息額が増え、ご返済総額も多くなります。
    利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。

    まとめ

    医療ローンには、銀行系医療ローンと信販系医療ローンがあります。ほかのローンと同様、申込後に審査が実施され、通過すればお借入れが可能です。
    医療ローンを利用する際は、審査で確認される項目や通過のポイントを把握し、対策したうえで申込みしましょう。
    お借入れを急ぐときは、原則として使途自由、最短即日融資が可能なカードローンの利用もご検討ください。レイクは、Webからのお申込みで最短25分融資が可能です(※)。

    • 21時(日曜日は18時)までのご契約手続き完了(審査・必要書類の確認含む)で、当日中にお振込みが可能です。一部金融機関および、メンテナンス時間等を除きます。
    監修者:松崎 観月

    監修者:

    松崎 観月

    プロフィール:

    大学卒業後、金融機関にて個人営業を担当し、資産運用の相談・保険販売などを経験する。退社後、CFP認定を取得。現在は金融に関する記事の執筆・監修を行う。これまでに執筆した記事は500本を超える。

    資格情報:

    CFP®、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定2級