虫歯の治療費を払えないときの対処法と負担を抑えるコツ!
放置するリスクも解説

公開日:2024年4月24日

虫歯の治療費を払えないときの対処法と負担を抑えるコツ!放置するリスクも解説

「虫歯を治したいけれど、手元にお金がなくて治療を受けられない」と歯科医院に行くのをためらっている方もいるのではないでしょうか。
虫歯になると、治療方法や進行度によっては高額な治療費がかかるうえに、放置すると重篤な疾病を引き起こすこともあります。
この記事では、虫歯の治療費の相場、放置するリスクについて説明し、治療費が払えないときの対処法と負担を抑える方法を紹介します。

虫歯の治療費は保険診療と自由診療で大きな差がある

虫歯の治療には、「保険診療」と「自由診療」のものがあり、どちらで治療するかで治療費が変わります。

  • 保険診療:健康保険が適用される診療
  • 自由診療:有効性などが公的に確認されておらず、健康保険が適用されない診療

健康保険証を提示すれば、医療費の1~3割の負担で治療が受けられるのが「保険診療」です。一方で「自由診療」は、治療の選択肢が広がりますが、全額が自己負担となるため治療費が高額になる傾向があります。

虫歯の進行度でも治療費の相場は異なる

虫歯の治療にかかる費用は、進行度によっても異なります。虫歯が進行するほど、治療費が高くなり、治療期間も長くなるのが一般的です。
虫歯の進行度別に、治療費の相場を解説します。

軽度の虫歯の治療費相場

初期の虫歯は、歯の一番表面にあるエナメル質が溶かされた状態です。この段階では、痛みはない、またはほとんど感じません。
治療費の相場は1,500円~3,000円程度、通院回数の目安は1回です。溶かされたエナメル質を除去し、コンポジットレジンと呼ばれる詰め物をします。

中度の虫歯の治療費相場

中期の虫歯は、虫歯菌がエナメル質の下にある象牙質まで到達している状態です。急な痛みを感じることや沁みることがあります。
治療費の相場は2,000円~10,000円程度、通院回数は2~3回程度です。削る部分が多く、コンポジットレジンでは対応できないため、虫歯を削ってから詰め物や被せ物をします。

重度の虫歯の治療費相場

重度の虫歯は、虫歯菌が神経まで到達している状態です。強い痛みで、日常生活に支障をきたす場合があります。
治療費の相場は7,000円~20,000円程度、治療回数の目安は2~7回程度です。
神経を取り除く根管治療が必要となり、そのあとに土台と被せ物をする必要があるため、治療期間も長くなります。

末期の虫歯の治療費相場

さらに重症化し、末期の状態になると、歯を抜かなくてはなりません。入れ歯、ブリッジ、インプラントなどで失った歯を詰める治療が必要となるため、費用が高くなります。
自由診療の場合、治療費はさらに高額です。入れ歯とブリッジは、保険診療と自由診療がありますが、インプラントは自由診療のみとなり、1本あたり数十万円の治療費がかかることもあります。

虫歯を放置したときのリスク

一度進行した虫歯は、治療しないと治りません。治療せずに放置すると悪化は避けられず、以下のようにさまざまなリスクを引き起こします。

  • 口臭の原因になる
  • 痛みに襲われる
  • 食欲不振になる
  • 歯を失う
  • 顎骨炎や上顎洞炎になる
  • 心臓病などの重篤な疾病を引き起こす

虫歯が進行すると口臭を発生させることや、激しい痛みに襲われ、日常生活に支障をきたすこともあるでしょう。
抜歯せざるを得なくなれば、それを補うための入れ歯やインプラント治療などが必要となり、さらに治療費がかさみます。
また、顎の骨が炎症して腫れや高熱を引き起こす「顎骨炎」や副鼻腔が炎症を起こす「上顎洞炎」、さらには虫歯菌が全身に回り「脳梗塞」や「心筋梗塞」になるおそれもあり危険です。

虫歯の治療費が払えないときの対処法

虫歯の治療費が払えないときの対処法

虫歯の治療費を支払うことが難しい場合は、以下の対処法を検討しましょう。

  • クレジットカードで支払う
  • デンタルローンを利用する
  • カードローンを利用する
  • フリーローンを利用する
  • 無料低額診療事業を利用する

クレジットカードで支払う

虫歯の治療費をクレジットカードで決済すれば、支払日を先延ばしにできます。
翌月の1回払いが難しい場合は、分割払いやボーナス払い、リボ払いの利用も検討しましょう。ただし、一般的に、3回以上の分割払いやリボ払いには手数料がかかるため、計画的に利用してください。
自由診療の費用のみ、または一定金額以上の場合のみクレジットカードに対応している場合や、現金でしか支払えない場合など、歯科医院によってクレジットカードの取り扱いが異なります。クレジットカードで支払いたい場合は、事前に歯科医院のホームページや電話などで確認しましょう。

デンタルローンを利用する

デンタルローンとは、歯科医院での支払いに利用できるローンです。ローンを提供している金融機関が歯科治療費を立て替え、利用者がその金融機関に分割で返済していく仕組みです。
金利は、使い道が決まっていないローンと比べて低めに設定されています。
デンタルローンを利用する方法は、銀行などの金融機関が提供するデンタルローンに直接申込む方法と、歯科医院で信販会社が提供するデンタルローンに申込む方法の2種類です。
信販会社のデンタルローンは、歯科医院で手続きでき、審査が早い傾向にあります。
一方、銀行系デンタルローンは金融機関に直接申込むため、歯科医院に費用の相談をしにくい場合も利用可能です。ただし、借入れまでに日数がかかる傾向があります。
なお、デンタルローンを利用する際は、金融機関や信販会社の審査に通過する必要があります。

カードローンを利用する

カードローンは、原則として使い道が自由なローンのことで、消費者金融や銀行、信販会社が提供しています。
お申込後、カードローンを提供する会社の審査に通過すれば、決められたご利用限度額の範囲で繰り返しお借入れができる仕組みです。
使い道が限定されないため、虫歯になったときの保険診療や自由診療の費用にも充てられます。虫歯治療後、一時的に生活資金が足りなくなった場合に利用することも可能です。
また、消費者金融が提供するカードローンは、ご融資までの時間が早く、お急ぎの方もご検討いただけます。
一方、カードローンの金利は、使い道が歯科治療費に限定されるデンタルローンと比べて高めです。ただし、ご契約がはじめての方に一定期間利息がかからない「無利息サービス」を用意しているカードローンもあります。

フリーローンを利用する

フリーローンは、カードローンと同様に、原則として使い道が限定されないローンです。主に、銀行や信用金庫などが提供しています。
カードローンとの違いは、お借入れ回数が1回であることです。フリーローンでは、契約後に融資金が一括で入金され、その後は返済のみをおこなっていきます。お借入れの際に返済内容が決まるため、計画的に返済しやすい一方で、追加のお借入れはできません。
また、お借入れまで日数がかかる傾向があるため、申込みのタイミングに注意が必要です。

無料低額診療事業を利用する

無料低額診療事業とは、経済的な理由で必要な医療を受ける機会が制限されるのを防ぐために、無料または低額な料金で診療をおこなう事業です。
経済的な理由で診療費を支払うことが難しい生計困難者が対象となります。

  • 低所得者
  • 要保護者
  • ホームレス
  • DV被害者など

注意点は、無料低額診療事業を対応している歯科医院でしか利用できず、その数が限られていることです。
利用の際は、無料低額診療事業に対応している歯科医院または社会福祉協議会、福祉事務所に相談しましょう。
専門相談員に家計の状況などを説明したあとに、減免されるかどうかが決まります。また、減免額や減免方法は、医療機関が社会福祉協議会などと協議して決定される仕組みです。

虫歯の治療費の負担を抑える方法

虫歯の治療には、高額な費用がかかるケースもあります。そこで、治療費の負担を抑える方法を解説します。

  • 早めに治療する
  • 医療費控除を利用する

早めに治療する

歯に異変を感じたら早めに歯科医院を受診し、必要な治療を受けましょう。
虫歯を放置すると、口臭や痛みが発生するだけでなく、歯を失ったり重篤な疾病にかかったりするおそれがあります。治療費が払えないからと放置していると、虫歯が進行して余計に治療費がかかるため注意が必要です。
一度進行した虫歯は、自然には治りません。治療費を抑えるためにも、早めに治療を受け、再度悪化しないよう定期的に検診を受けることが大切です。

医療費控除を利用する

虫歯の治療費を含め、1年間の医療費が高額になった場合、医療費控除を受けられる可能性があります。
医療費控除とは、1年間(1月1日~12月31日)の治療費が10万円を超える場合に、所得から一定額を控除できる制度です(※)。本人だけでなく、生計を一にする家族のために支払った医療費も含められます。
虫歯の治療を受けた場合、以下のような費用が医療費控除の対象となります。

  • 保険診療
  • インプラント治療
  • 自費の詰め物や被せ物
  • 自費の入れ歯
  • 治療のための通院費

また、クレジットカードやデンタルローンで支払った場合も医療費控除の対象です。ただし、自家用車で通院したときのガソリン代や駐車場代は対象にはなりません。
なお、医療費控除は年末調整では手続きができないため、確定申告が必要です。

  • 総所得金額等が200万円未満の人は、総所得金額等の5%の金額を超える場合に医療費控除が受けられます。
  • 保険金などで補てんされる金額を差し引いて10万円を超える場合に対象となります。

カードローンは虫歯の治療費にも利用可能

虫歯の治療費や、治療費を支払ったあとの生活費が一時的に足りない場合は、カードローンのご利用もご検討ください。
レイクは、Webからのお申込みで21時(日曜日は18時)までに審査・必要書類の確認を含むご契約手続きが完了した場合、最短25分でお借入れが可能です。ただし一部金融機関および、メンテナンス時間などを除きます。
原則として使い道が自由なので、虫歯の治療費にも充てられます。
また、ご契約がはじめての方ならご都合にあわせて3つの無利息サービスから選んでご利用いただけます。なるべく利息の負担を抑えたい方は、ぜひご検討ください。

カードローンを利用する際の注意点

カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなカードローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。

  • 返済計画を立てる
  • 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
  • 余裕がある場合は多めの金額を返済する

以下で詳しく解説します。

返済計画を立てる

お金を借りると返済が始まります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なくご返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーション機能があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションできます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額からお借入れ可能額を調べることもできます。ぜひご活用ください。

  • このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。

金利や無利息期間などの契約内容を確認する

カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで適用されるのか無利息期間もご確認ください。
レイクでは、はじめてご契約するお客さま限定で、ご都合にあわせていずれかの無利息サービスをお選びいただけます。

  • 60日間無利息(Web申込み限定)
  • 30日間無利息
  • 5万円まで180日間無利息

ご都合にあわせて無利息期間を選択いただけますので、ご自身に適用される無利息期間を確認し、ぜひ有効活用してください。
ご自身の借り方によって、どの無利息期間を選べば利息のご負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もございます。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。

余裕がある場合は多めの金額を返済する

家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことで利息が少なくなり、返済総額も減ります。カードローンの利息は、以下の計算式で算出します。

利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数

上記の式から分かるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほど利息額が増え、ご返済総額も多くなります。
利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。

よくある質問

虫歯の治療費が払えないときはどうすればいい?

虫歯の治療費を支払うことが難しい場合は、歯科医院がクレジットカード決済に対応しているか確認しましょう。
デンタルローンやカードローン、フリーローンでお借入れするのも手段のひとつです。また、低所得者などの生計困難者は、無料低額診療事業を利用できる可能性があります。

虫歯の治療費の負担を抑える方法はある?

虫歯の治療を放置すると、悪化して余計に治療費がかかります。歯に違和感がある場合は、なるべく早めに来院し、治療しましょう。
なお、1年間の医療費が高額になった場合は、医療費控除を受けられる可能性があります。

まとめ

虫歯の治療には保険診療と自由診療があり、治療内容によって治療費が大きく変わります。また、虫歯が進行するほど治療費も高額になるのが一般的です。
治療費を支払うのが難しい場合は、クレジットカード決済やデンタルローンの利用を検討しましょう。デンタルローンが利用できない場合や、治療費を支払ったあとの生活費に充てたい場合は、カードローンのご利用もご検討ください。

監修者:松崎 観月

監修者:

松崎 観月

プロフィール:

大学卒業後、金融機関にて個人営業を担当し、資産運用の相談・保険販売などを経験する。退社後、CFP認定を取得。現在は金融に関する記事の執筆・監修を行う。これまでに執筆した記事は500本を超える。

資格情報:

CFP®、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定2級