お金を借りるときに審査に通らない!
借りられない理由や対処法、NG行為を解説

公開日:2024年4月24日

お金を借りるときに審査に通らない!借りられない理由や対処法、NG行為を解説

お金を借りるために金融機関などにローンを申込むと、審査を受けることになります。審査に通らないと融資を受けられませんが、審査に通らない場合でも理由を教えてもらえないため、何が原因なのか悩ましく感じるものです。
また、審査に通らずお金を借りるあてがなくなると、どのような手段でお金を準備すればいいのか資金調達の方法に行き詰まる方もいるでしょう。
この記事では、お金を借りる際に金融機関などの審査に通らない理由や審査に通過しやすくなるコツ、さらに審査に通らない場合の対処法などを紹介します。

お金を借りたいのに審査に通らない理由

金融機関や消費者金融などからお金を借りる際には、必ず審査に通過しなければなりません。しかし、審査の基準は一般には公表されておらず、審査に通らなかったとしても理由を知ることはできません。
ただし、ローンの性質や公開されている条件から、審査基準の予測は可能です。ここでは、お金を借りる際の審査に通らなかったときに、想定される主な理由を解説します。

年齢や収入の条件を満たしていない

金融機関などから融資を受けた場合、借りたお金と利息を返済しなくてはいけません。そのため、返済の義務を果たせる「年齢」の条件や「安定した収入」の条件を満たしていることが、申込時の前提条件となります。条件を満たさない場合、審査に通らない原因になります。
安定した収入を判断するうえで参考にする要素が、お勤め先や勤務形態、勤続年数などです。

希望するお借入れ額が多い

年収に対して多すぎるお借入れ額を希望すると、返済能力に見合っていないと判断される場合があります。お借入れ希望額のめやすは、他社のお借入れ額もあわせて年収の3分の1までです。
貸金業法では、消費者金融などからの過剰な貸付けから消費者を守るため、年収の3分の1を超える貸付けを制限する規制を設けています。これを「総量規制」といいます。銀行や信用金庫などは総量規制が適用されませんが、銀行もこの規制に追随した独自の審査基準を設けており、過剰な貸付けを行わないようにしています(※)。

申込書類に不備がある

申込書類に不備があると、再度書類を提出したり再審査を実施したりと、審査に時間がかかります。また、内容によっては審査に通過できないことも考えられます。
ローンの申込みで誤って事実と異なる内容を記載した場合は、それが故意であるかに関わらず、虚偽の申告とみなされる可能性があります。虚偽の申告をすると、申込キャンセルの扱いとなる場合もあります。

信用情報に問題がある

金融機関などは、ローンの申込者の情報を信用情報機関に問合せます。クレジットカードやカードローン、住宅ローンなど各種ローン商品などの申込履歴や延滞情報などから、個人の信用力を判断するためです。
支払いの遅延や滞納など、返済履歴に問題がある場合は「信用情報に問題がある状態」だと判断され、審査に通らない原因となります。
スマートフォンの割賦契約や奨学金の延滞など少額な延滞も、「問題がある」とみなされるので気をつけましょう。

在籍確認がとれない

金融機関のローン審査では、申込書に記載されたお勤め先に在籍確認をするために、電話連絡などが行われます。
電話での在籍確認は必ず実施されるわけではありませんが、実施されたときに確認がとれなければ審査に通らない原因になります。申込書に記入するお勤め先の電話番号は、ご自身の在籍する部署など、確認がとれやすい番号を記載しておきましょう。

短期間に複数の金融機関に申込んでいる

信用情報機関に一定期間登録される情報には、クレジットカードやカードローンなどへの申込履歴も含まれます。
短期間に複数のローンを申込んでいると、たとえお借入れをしていなくても、「お金に困っている」または「借りても返す余裕がない」などと判断される可能性があります。また、申込履歴と実際の契約数も把握されます。こうした情報が審査に通らない原因になる場合もあります。

お金を借りるための審査に通るコツ

金融機関などからお金を借りたいなら、あらかじめ審査に通りやすくなるコツを覚えておきましょう。

年収に合わせたお借入れ額で申込む

申込みで希望するお借入れ額は年収とのバランスを考えた金額にする必要があります。総量規制に引っ掛からないように、ほかの金融機関からのお借入れもあわせて年収の3分の1以内に抑えましょう。
取引履歴のない金融機関での新規の申込みでは、いきなり高額の限度額を設定できないのが一般的です。限度額は契約後の増額申請も可能なので、はじめての申込みではやや少なめの設定がポイントになります。
なお、増額申請にも所定の審査が必要です。申込内容や条件によっては、必ずしも増額できない点に注意しましょう。

申込書類の不備をなくす

先述のとおり、申告した内容にうっかりミスがあったとしても、事実と異なる場合は虚偽の申告とみなされ審査に通らない原因になる恐れがあります。申込書の提出前には、誤りがないか十分に確認しましょう。

延滞などの記録が信用情報から消えてから申込む

審査に利用される信用情報機関の登録情報は、内容により期間は異なるものの、その支払いが完了してからおおむね5年間ほど登録されます。
クレジットカードの支払いの滞納など、審査に不利にはたらく情報が信用情報機関に登録されているなら、まずは返済をして滞納を解消した後、情報の登録期間を終えてから申込みましょう。各信用情報機関の登録情報は、ご自身で確認できます。
信用情報について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

他社からのお借入れを減らしておく

ローンの審査は、他社からのお借入れ状況も含めて総合的に判断されます。他社からのお借入れ件数やお借入れ額が多いと、多重債務者とみなされ返済能力が低いと判断される可能性があります。
他社からのお借入れがあれば、なるべく件数や金額を減らしてから新たなローンを申込むのがおすすめです。

同時に複数の申込みを行わない

先述のとおり、ローンの申込履歴は信用情報機関に記録されます。短期の間に複数のローンに同時に申込むと、お金に困っている印象を与えてしまい返済能力が低いとみなされる可能性があります。
各種ローンへの申込履歴は信用情報機関におよそ6ヵ月は残ります。もし審査に通らなかった場合、新たなお借入れの申込みは一定期間あけたほうがよいでしょう。

審査に通らなかったときにやってはいけないこと

審査に通らなかったときにやってはいけないこと

金融機関のローンの審査に通らないとお金を借りるあてがなくなって不安になりますが、どんなに困っている場合でも絶対にやってはいけない行為があります。
なかには、お金に困っている人の不安につけ込んだ違法行為も含まれ、トラブルに巻き込まれるだけでなく場合によっては刑罰に処される可能性もあるので、甘い誘い文句には絶対に乗ってはいけません。
ここからは、絶対にやってはいけないことを4つ紹介します。

違法な金融業者(闇金)から借りる

無登録の貸金業者、いわゆる闇金からお金を借りてはいけません。
法の定める上限金利(年20.0%)を超える違法な貸付けをおこなう業者もおり、高い金利のせいで返済困難になるケースも珍しくありません。また、脅迫まがいの取り立てに悩まされるなど、トラブルに巻き込まれるリスクが高いでしょう。

クレジットカードの現金化

クレジットカードの現金化とは、ショッピング枠を換金目的で利用する行為をさします。
クレジットカードの現金化はカード会社の会員規約に違反する行為であり、違反が判明した場合は一括返済を求められたり、退会処分になったりするなど利用者にとってデメリットしかありません。
さらに、不正行為であると知りながらおこなった場合は、詐欺罪に抵触する場合もあるため、絶対におこなってはいけません。

SNSなどを通じた個人間融資

近年、不特定多数が閲覧できるSNSなどを通じたお金の貸し借りが増えています。こうした行為は貸金業法に抵触する恐れがあります。
そもそも継続したお金の貸付けは、個人であっても貸金業への登録が必要です。相手が無登録業者なら勧誘は罰則の対象にもなります。また、個人を装った闇金である可能性も高く、注意が必要です。

闇バイトなどの違法行為

ネットの掲示板やSNSなどで著しく高額な報酬をうたうバイトの募集を目にしたら、実際には犯罪の実行者を募集する投稿である可能性があります。
今すぐお金がほしい、簡単に大金を得られるからと、仕事内容が曖昧な怪しい仕事には手を出さないようにしましょう。

金融機関からお金を借りる以外の方法

ここからは、金融機関のローンの審査に通らなかった場合にお金を工面する方法を6つ紹介します。

公的融資制度や給付金に申込む

国や自治体による融資制度や貸付制度、助成金制度を利用する方法があります。
たとえば、低所得者や高齢者などを対象とした生活福祉金貸付制度、離職などによる困窮者を対象に家賃を支給する住居確保給付金、求職中の方を対象とした融資制度など、さまざまな公的制度があります。
詳しくはお住まいの自治体の窓口でご確認ください。

親族や友人にお金を借りる

親族や友人など頼れる人が身近にいる場合は、相談してお金を借りるのもひとつの方法です。相手次第ですが、すぐにお金を貸してもらえる可能性があります。
ただし、お金の貸し借りで信頼を損なわないように、借用書を作るなど、親しい仲であっても誠実な対応が重要です。

生命保険の契約者貸付制度を利用する

貯蓄型の生命保険に加入している方なら、契約者貸付制度を利用できる可能性があります。契約者貸付制度とは、解約返戻金のうち一定の範囲内でお金を借りられる仕組みで、保険を解約せずにお金を用意でき、保障もそのまま続きます。
返済時に利息の支払いが発生する点に注意しましょう。また、契約ごとに取扱が異なるため、詳しくは保険会社に問合せましょう。

給料の前払い制度や従業員貸付制度を利用する

企業に勤めている方なら、会社からの給料の前払いでお金を準備できます。労働基準法(第25条)では、出産や結婚、病気、災害などの非常時には、既に働いた分の給料について前払いを受ける権利を労働者に認めています。
ほかにも、東京都の中小企業従業員生活資金融資制度のように、自治体による従業員貸付制度を利用できる場合もあります。企業によっては福利厚生の一環として従業員貸付制度を設けている場合もあるので、確認してみましょう。

不用品を売る

手間をかけずにお金を用意するなら、ネットのフリマアプリなどで不用品を売るのもよいでしょう。現金が手に入るまでに時間がかかりますが、不用品が思わぬ収入になる可能性があります。
ただし、期待どおりの金額で売れるとは限らない点には注意しましょう。

日払いのバイトや副業をする

日払いのバイトや副業で収入を増やして、お金を確実に手にするのもよいでしょう。
最近はすきま時間を利用して働けるバイトアプリもあり、時間の有効活用にも役立ちます。ただし、副業を禁ずる会社もあるのでお勤め先の就業規則を確認しておくと安心です。

審査が不安な方はまずはお借入れ診断をしよう

大手の消費者金融などでは、お借入れの可否をWeb上で簡易的に診断できるお借入れ診断機能を提供しています。
診断結果はあくまでめやすにすぎませんが、申込みの検討材料として役立つでしょう。
レイクでも「お借入れ診断」を利用できます。お借入れ限度額だけではなく、レイク独自の無利息期間「60日間無利息(Web申込み限定)」と「5万円まで180日間無利息」のどちらがおトクかを見極めてから申し込めます。

  • この診断結果は、お借入れをご検討される場合のめやすです。実際のお申込みの審査結果とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。

カードローンを利用する際の注意点

カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなカードローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。

  • 返済計画を立てる
  • 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
  • 余裕がある場合は多めの金額を返済する

以下で詳しく解説します。

返済計画を立てる

お金を借りると返済が始まります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なくご返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーション機能があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションできます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額からお借入れ可能額を調べることもできます。ぜひご活用ください。

  • このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。

金利や無利息期間などの契約内容を確認する

カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで適用されるのか無利息期間もご確認ください。
レイクでは、はじめてご契約するお客さま限定で、ご都合にあわせていずれかの無利息サービスをお選びいただけます。

  • 60日間無利息(Web申込み限定)
  • 30日間無利息
  • 5万円まで180日間無利息

ご都合にあわせて無利息期間を選択いただけますので、ご自身に適用される無利息期間を確認し、ぜひ有効活用してください。
ご自身の借り方によって、どの無利息期間を選べば利息のご負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もございます。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。

余裕がある場合は多めの金額を返済する

家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことで利息が少なくなり、返済総額も減ります。カードローンの利息はお借入れ額が多いほど、またお借入れ期間が長いほど増え、ご返済総額が多くなります。
多くの金融機関では、約定返済日に限らず追加のご返済を受け付けています。
利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。

まとめ

お金を借りる際の審査に通らない理由は申込先から教えてもらえませんが、年収や申込み条件、他社からのお借入れ状況などから予測は可能です。審査に通るか不安な場合は、お借入れ状況や過去の返済現状などを確認しておくとよいでしょう。めやすとして、消費者金融の公式サイトなどにある「お借入れ診断」機能を活用することもできます。
もしも、審査に通らずお金を用意できなくても、違法行為に手を出すのはやめましょう。
お金を借りる方法はさまざまですが、一時的にお金が足りなくなった場合などは、利用目的が定められていないカードローンがおすすめです。カードローンはお借入れや返済の利便性が高く、無利息期間を活用しながら効率よくお金を準備できるでしょう。

監修者:新井 智美

監修者:

新井 智美

プロフィール:

コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)をおこなうと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆及び監修をこなしており、これまでの執筆及び監修実績は2,500本を超える。

資格情報:

CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員