ローンとは?
種類や特徴・使い分けについてわかりやすく解説

公開日:2022年6月9日

更新日:2023年5月17日

ローンとは?種類や特徴・使い分けについてわかりやすく解説

ローンとは、お金を借りて、後から少しずつ返済する約束のことです。
住宅ローンや教育ローン、カードローンなど、さまざまな種類があるので、自分の目的に合ったものを選ぶことが大切です。
この記事では、ローンの概要や種類について詳しく紹介します。混同しやすいフリーローンとカードローンの違いも解説するので、ぜひ参考にしてください。

ローンとはお金を借りて、後から少しずつ返済する約束のこと

ローンとは、お金を借りて、後から少しずつ返済する約束のことです。
主に銀行や消費者金融など、民間の金融機関で利用できます。
高額なものを購入する際など、一度に大金を用意するのが難しい場合に利用する機会が多いと考えられます。

ローンの仕組み

ローンは、金融機関などのローン提供側の審査に通過すると利用できます。
審査では、ローン申込者の返済能力の有無などが確認されます。
ローンで借入れたお金は利息を上乗せして返済します。借入れ額と利息の合計額を返済回数でわけ、一定額ずつ返済していくことが一般的です。
なお、利息は金利や利用残高、借入れ日数などから計算されます。1日ごとに利息は発生するので、借入れ日数が長引くと高額になります。
契約時に毎月一定額を返済すると決めた場合でも、任意で一定額よりも多めに返済する「繰上げ返済」や借入れ残額と残った利息をまとめて返済する「一括返済」が可能な場合もあります。この場合は予定よりも借入れ日数が減るため、利息も減ることが多いです。

主なローンの種類を紹介

ローンは貸付側が指定した目的のために借りる「目的別ローン」と、貸付側では目的を限定していない「自由な目的で利用できるローン」に大別できます。
それぞれのローンの特徴や主な種類について説明します。

目的別ローン

目的別ローンとは、特定の目的のために利用するローンのことです。たとえば、住宅ローンであれば住宅購入のため、自動車ローンであれば自動車購入費用のために借ります。

住宅ローン

住宅ローンは、住宅を購入する際に利用するローンです。住宅は高額なことが多いため、マイホームをもつ多くの方が住宅ローンを利用しています。
住宅ローンの中には、リフォーム費用に利用できるものもあります。通常のリフォームローンよりも低金利なことが多く、また利用可能額も大きいので、大規模リフォームの際に検討できるでしょう。
住宅ローンは、銀行の住宅ローンと、金融機関と住宅金融支援機構が連携して融資をおこなうフラット35が主に利用されます。フラット35は原則として全期間固定型金利のため、途中で金利が変わらず、計画的に返済しやすい住宅ローンです。

自動車ローン

自動車ローンは、車やバイクを購入するために利用するローンです。金融機関以外にもディーラーで取扱っていることもあります。
また、自動車ローンの中には車両の購入費用だけでなく、車検や修理、カスタマイズなどに利用できるものもあります。借りる目的だけでなく金利などの条件もローンごとに異なるので、申込む前に確認しておきましょう。

教育ローン

教育ローンは、子どもの教育資金のために利用するローンです。「国の教育ローン」と「民間金融機関の教育ローン」があります。
国の教育ローンは低金利ですが、扶養する子どもの人数に応じた所得制限があるので事前に確認しておきましょう。
一方、民間金融機関の教育ローンでは所得制限はありませんが、一定額以上の所得があることが申込みの条件とされていることが一般的です。そのため、所得が低い場合には申込めないことがあります。
また、金利は金融機関によって異なるので、いくつかの金融機関を比較してから申込みましょう。
ほかにも、目的別ローンには、引っ越しローンやブライダルローンなど、さまざまな種類があります。

自由な目的で利用できるローン

目的を限定しないローンもあります。たとえばフリーローンやカードローンは目的を限定しないので、さまざまな用途に利用できます(※)。

  • フリーローンやカードローンなどの目的を限定しないローンであっても、事業性資金や投機性資金など特定の使い道には利用できないものがあります。

フリーローン

フリーローンは、一度の契約で1回のみ借入れます。そのため、追加で借りたい場合は、再度申込み、審査を受ける必要があります。
また、フリーローンは、お申込時に請求書や見積書、支払い後の領収書などの提出が必要になることが多く、使い道をあらかじめ決めておく必要がある場合が多いです。
引っ越し費用や結婚祝い、旅行代などの複数の目的で借りたい場合は、総額を計算して申込むことになります。
なお、フリーローンは、必要な資金をまとめて借りるため、どちらかといえば高額融資となる傾向にあり、借入れまでの時間が長引くことがあります。

カードローン

カードローンは、最初にご利用限度額を設定し、その範囲内で必要な金額だけを借りるローンです。ご利用限度額の範囲内なら審査なしで追加の借入れが可能です。そのため、一度契約しておけば、急な支出に備えることもできます。
また、消費者金融系カードローンの場合、最短で申込んだ日のうちに借りられる「即日融資」に対応していることがあります。
また、銀行系カードローンも、最短で申込んだ日の翌営業日に借りられることがあります。
フリーローンとカードローンはどちらも自由な目的で利用できるため、混同しやすいローンです。以下の表を参考にして、使いわけるようにしましょう。

種類 フリーローン カードローン
借入れ方法 必要な金額をまとめて借りる 最初に利用限度額を決め、範囲内で必要な金額だけを借りる
追加借入れ 追加で借入れる場合は、新規で申込み、審査に通過する必要がある 利用限度額の範囲内であれば、審査不要で追加で借入れできる
借入れまでの時間 高額の借入れになる場合は審査が長引くこともある 銀行系カードローンは最短で翌営業日、消費者金融系カードローンは最短即日
種類
フリーローン カードローン
借入れ方法
必要な金額をまとめて借りる 最初に利用限度額を決め、範囲内で必要な金額だけを借りる
追加借入れ
追加で借入れる場合は、新規で申込み、審査に通過する必要がある 利用限度額の範囲内であれば、審査不要で追加で借入れできる
借入れまでの時間
高額の借入れになる場合は審査が長引くこともある 銀行系カードローンは最短で翌営業日、消費者金融系カードローンは最短即日

ビジネスローン

ビジネスローンは、事業資金や開業資金の借入れを目的とするローンです。法人名義で借りられるものと、事業主の個人名義で借りられるものがあります。
ビジネスローンは、銀行や信用金庫、消費者金融などで取扱っており、無担保・無保証人で借りられるものもあります。
ビジネスローンでは、個人向けローンとは異なり、審査では事業の経営状況なども確認されます。また、提出する書類も個人向けローンと比べて多い傾向があるため、早めに準備しておきましょう。

すぐにお金を借りたいならカードローンがおすすめ

急いでいる場合は、最短即日融資が可能な消費者金融系カードローンの検討がおすすめです。
銀行系カードローンは即日融資に対応していないので、申込んだその日に借りたい場合は、消費者金融系カードローンが便利です。
レイクでは、Webからのお申込みで、21時まで(日曜日は18時まで)に審査・必要書類の確認を含めたご契約手続きを完了いただければ、当日中のお振込みをご利用いただけます。
また、レイクでは、はじめてご契約のお客さま限定で、3つの無利息サービスのいずれかを選択して、お申込みいただけます。

  • 60日間無利息(Web申込み限定)
  • 30日間無利息
  • 5万円まで180日間無利息

カードローンを利用する際の手順

カードローンは以下の手順でご利用いただけます。

  1. 申込み
  2. 審査
  3. 契約
  4. 借入れ

申込み方法は、金融機関によって異なります。Webや電話、店舗、郵送などがあり、急いでいる場合は、郵送以外の方法を利用するといいでしょう。
申込みが完了すると、審査が始まります。審査の段階で、申込者の勤務先に連絡する在籍確認が実施されます(※)。
なお、在籍確認は、申込みのフォームに記載された勤務先で、申込者が実際に勤務しているかを確認するために実施されます。申込者本人が在籍していることがわかれば、完了します。
審査に通過すれば、ご契約となります。金融機関によっては、Webでの契約も可能で、すべての手続きをWebで完了できる場合があります。
契約が終わると、借入れが可能になります。ローンカードを発行して、ATMで借入れする以外にも、振込み融資を利用できる方法があります。振込み融資に対応している貸金業者であれば、カードを発行しなくても借入れが可能です。

  • レイクでは原則、ご自宅やお勤め先への確認はお電話ではおこなっておりません。ただし、審査の結果によりお電話での確認が必要となる場合があります。

カードローンを利用する際に注意すべきポイント

カードローンを利用する際に注意すべきポイント

カードローンを利用する際は、次の3つのポイントに注意しましょう。

  • カードローンの返済計画を立ててから申込む
  • カードローンの金利や契約内容をきちんと把握する
  • 余裕がある場合は多めの金額を返済する

それぞれのポイントを、詳しく解説します。

カードローンの返済計画を立ててから申込む

カードローンをご利用の際は、無理なく返済できるかどうか考えてから借りることが大切です。
まずは返済計画を立て、月々の返済額に無理がないか確認しましょう。
また、カードローンは、利用限度額の範囲内であれば、追加の借入れが可能です。
途中で返済計画が変わる可能性もあるので、借入れの都度、返済計画を立て直しましょう。
カードローン会社によっては返済シミュレーションを公開しています。ぜひ活用して、無理のない返済計画を立ててください。

カードローンの金利や契約内容をきちんと把握する

金利や無利息サービスなど、契約内容をきちんと把握しておくことも大切です。
契約内容を正確に把握せずに利用すると、利息を含めた支払総額が想定よりも高くなってしまい、返済が困難になる恐れがあります。
また、無利息期間が設定されているカードローンを利用の際は、無利息期間はいつまでなのかを確認し、無利息期間中も返済が滞らないように注意してください。
返済に遅れると遅延損害金(年率)が発生し、支払いの負担が増える可能性があります。

余裕がある場合は多めの金額を返済する

家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことで利息が少なくなり、返済総額も減ります。カードローンの利息は、以下の計算式で算出します。

利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数

上記の式からわかるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほど利息額が増え、返済総額も多くなります。
利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。

まとめ

ローンには、さまざまな種類があるので、自分の状況や目的に合うものを選ぶことが大切です。
たとえば、住宅購入や教育資金など、目的が1つに決まっている場合は、住宅ローンや教育ローンなどの「目的別ローン」を選ぶのがいいでしょう。
一方、目的が2つ以上ある場合は、さまざまな使い道に利用できる「フリーローン」や「カードローン」があります。
そのほか、事業資金や開業資金の借入れを目的とする場合は、「ビジネスローン」を利用できます。
ローンにはさまざまな種類がありますが、今すぐお金を借りたい場合は、最短即日融資が可能な消費者金融系のカードローンの利用がおすすめです。
カードローンは、最初に利用限度額を設定し、その範囲内であれば繰り返し借入れが可能です。
なお、カードローンを利用の際は、契約内容を把握したうえで、無理のない返済計画を立てましょう。

監修者:古関 俊祐

監修者:

古関 俊祐

プロフィール:

東京都江戸川区出身。中央大学法学部卒。弁護士登録後から大手法律事務所にて消費者金融、銀行ローン各社との債務整理、過払金請求事件を多数取り扱い、現在も多くの依頼者からの相談を受けている。これまでの債務整理案件の取扱い実績は数百件に上る。また、債務整理案件だけでなく、保険や不動産など財産にまつわる問題、離婚や相続といった家庭内の問題などさまざまな問題について手広く対応し多角的視点から問題解決を図るプロフェッショナルとして活躍している。現在は、地元である東京都葛飾区の新小岩駅前にて弁護士法人新小岩法律事務所の代表弁護士として活動している。

資格情報:

弁護士