ノンバンクとは?
銀行との違いや内容についてわかりやすく紹介

公開日:2022年6月9日

更新日:2023年7月6日

ノンバンクとは?銀行との違いや内容についてわかりやすく紹介

ノンバンクとは、銀行以外の金融機関のことをさします。
この記事では、ノンバンクの種類や、銀行との違いについて詳しく解説します。
また、ノンバンクでお金を借りる際の注意点も紹介するので、これからご利用をご検討されている方は、ぜひ参考にしてください。

ノンバンクとは銀行以外の金融機関のこと

ノンバンクとは、銀行以外の金融機関のことです。消費者金融や信販会社、クレジットカード会社などがノンバンクに該当します。
ノンバンクのそれぞれの特徴や、対応している貸付業務を説明します。

消費者金融

消費者金融は、主に個人向けの融資に対応している金融機関です。貸金業者として金融庁の許可を受け、貸金業法に基づく貸付をおこなっています。
消費者金融の貸付業務としてよく知られているのが「カードローン」です。消費者金融系カードローンはお申込みからご融資までの時間が短く、最短でお申込み当日に借りられることもあります。

クレジットカード会社

クレジットカード会社とは、クレジットカードを発行する金融機関です。
クレジットカード会社の貸付業務としてよく知られているのが「クレジットカードのキャッシング機能」です。クレジットカードは主に支払いの決済に利用されますが、キャッシング機能が設定されている場合はお金を借りることもできます。
消費者金融と同じく貸金業者として金融庁に登録をし、貸金業法に基づく貸付をおこなっています。

信販会社

信販会社とは、主にショッピングローンなどの信用販売取引をおこなう金融機関です。信用販売取引とは、売り手が買い手に代金の後払いを認め、商品を販売することです。ショッピングローンのほかにも、クレジットカードの発行やカードローンの提供、保証業務などにも対応しています。
カードローンやクレジットカードのキャッシング機能を提供している信販会社では、貸金業者として登録をおこない、貸付業務をおこなっています。

ノンバンクと銀行の違いについて

ノンバンクと銀行は、貸付業務をおこなっている点は共通していますが、主に次の3つの項目で違いがあります。

  • 業務内容
  • 適用される法律
  • 借入れできるまでの時間

以下で各項目について、詳しく説明します。

業務内容

ノンバンクと銀行では、業務内容に違いがあります。ノンバンクは、預金業務はおこなわず基本的に貸付のみをおこなう金融機関です。
対して銀行は、貸付のほかに預金業務などもおこなっています。

適用される法律

次に、適用される法律についても、違いがあります。
主に、ノンバンクは「貸金業法」、銀行は「銀行法」が適用されます。貸金業法には「総量規制」と呼ばれるルールがあり、たとえばカードローンなどは、年収の3分の1を超える貸付をおこなってはいけないと定められています。
そのため、仮に年収が300万円の場合、ノンバンクのカードローンで100万円を超えるご利用限度額を設定することはできません。
対して銀行は、貸金業法が適用されないため、総量規制の対象外になります。しかし、銀行では独自で自主規制をしているので、年収に関わらず無制限に借りられるわけではありません。
銀行が加盟する全国銀行協会では、「銀行による消費者向け貸付に係る申し合せ」がおこなわれており、改正貸金業法の趣旨を踏まえた整備が進められています。
そのため、総量規制に準じた規制が実施され、消費者に対する過剰貸付がおこなわれないようになっています。

借入れできるまでの時間

ノンバンクでは、お申込みの当日に融資をおこなう「即日融資」に対応している場合があります。
一方、銀行は、最短でも申込みから翌営業日以降の融資となります。
これは、お申込みを受けてから審査に時間がかかるためで、どの銀行に申込んでも最短で翌営業日以降の対応となります。

ノンバンクのメリット

ノンバンクには、いくつかメリットがあります。主なメリットとしては、次のものが挙げられます。

  • 申込みから借入れまでが早い
  • 借入れの審査に必要な書類が少ない場合が多い

それぞれについて説明します。

【ノンバンクのメリット1】申込みから借入れまでが早い

ノンバンクは銀行に比べ、お申込みからお借入れまでが早い傾向にあります。銀行は最短でも翌営業日の借入れとなりますが、ノンバンクではその日のうちに借りられる場合があります。

【ノンバンクのメリット2】借入れの審査に必要な書類が少ない場合が多い

ノンバンクは、審査に必要な書類が少ないことが多いです。お借入れ額によっては本人証明書類だけで借りられることもあります。
一方、銀行系カードローンは、お借入れ額によっては本人確認書類だけで借りられる場合もありますが、フリーローンや目的別ローンを利用する際は、これらの書類に加えて使途確認書類の提出も必要になる場合があります。
また、ノンバンク・銀行問わず、お借入れ額が多くなる場合は収入証明書類が必要になるケースが多いことも覚えておきましょう。

ノンバンクのデメリット

メリットだけでなくデメリットも知っておきましょう。ノンバンクの主なデメリットは、次のものが挙げられます。

  • 総量規制が適用される
  • 銀行に比べ上限金利が高め

それぞれ詳しく説明します。

【ノンバンクのデメリット1】総量規制が適用される

ノンバンクの貸付は貸金業法に基づいておこなわれるため、原則として貸金業法で定められている「総量規制」が適用されます。
総量規制とは、貸金業者が合計で年収の1/3を超える貸付をしてはならない規制です。そのため、年収300万円の方であれば100万円を超えるお金は借りられません。
しかし、ノンバンクの貸付でも、おまとめローンや個人事業主向けのビジネスローン、不動産を担保としたローンなどは対象外となります。
また、総量規制が適用されない銀行でも、過剰貸付を防ぐために自主的に総量規制に準ずる規制を設けているので、無制限に借りられるわけではありません。

【ノンバンクのデメリット2】銀行に比べ上限金利が高め

ノンバンクでお金を借りる場合、設定されている上限金利は銀行でお金を借りる場合に比べて高い傾向にあります。
たとえばノンバンクでは上限金利が年15.0%〜18.0%程度に設定されていることが多い傾向ですが、銀行では年14.0%~15.0%程度に上限金利が設定されていることが多い傾向にあります。
ただし、適用金利は審査や利用限度額などによって個々に決まるため、必ずしもノンバンクの方が高くなるわけではありません。

すぐにお金が必要な場合はノンバンクの利用がおすすめ

その日のうちにお金が必要などで急いでいる場合は、ノンバンクの利用がおすすめです。
ノンバンクのなかでも、消費者金融系カードローンの場合、申込んだ当日にお金を借りられる最短即日融資に対応しているものがあります。
さらに、消費者金融系カードローンのなかには、無利息サービスが設定されているものもあります。
無利息期間とは、利息が発生しない期間のことです。無利息期間内に借りたお金を全額返済すれば、利息なしでカードローンをご利用いただけます。
レイクでは、Webで21時(日曜日は18時)までに審査・必要書類の確認を含むご契約手続きを完了すると最短25分でお借入れが可能です。ただし、一部金融機関および、メンテナンス時間は除きます。
さらに、はじめてご契約のお客さま限定で、ご都合にあわせていずれかの無利息サービスをお選びいただけます。

  • 60日間無利息(Web申込み限定)
  • 30日間無利息
  • 5万円まで180日間無利息

お急ぎの方や、無利息期間を利用して利息を節約したい方は、ぜひご検討ください。

消費者金融系のカードローンを利用する手順

消費者金融系のカードローンを利用する手順

消費者金融系カードローンは、銀行系カードローンやほかのノンバンクのローンよりもお申込からお借入れまでの時間が短い傾向にあります。
しかし、ご利用までの手順を把握していないと、思ったよりも時間がかかり、急な出費に対応できない可能性があります。
以下、消費者金融系カードローンをご利用の際の手順となります。

  1. Webや電話によるお申込み
  2. 審査
  3. ご契約
  4. お借入れ

お申込み方法はカードローンによって異なりますが、主にWebや電話、郵送などの方法がご利用いただけます。
お急ぎの場合は、配達に時間がかかる郵送は避けて、Webのご利用をご検討ください。
お申込み手続きが完了すると、次は審査が始まります。審査の段階で、お申込みの際に申告したお勤め先に、申込者が勤務しているかを確認する「在籍確認」が実施されます(※)。
申込者が在籍していることが分かれば、在籍確認が完了します。
審査に通過した後は、ご契約に進みます。なかには、Web契約に対応しているカードローンもあります。お申込みからご契約までのすべてのお手続きをWebで完了できるので、外出が難しい場合にもご利用いただけます。
ご契約手続きが完了すると、お借入れが可能になります。カードを発行した後であれば、カードを使ってATMで借入れることが可能です。
また、自動契約機があるカードローンであれば、ご契約と同時にカード発行もおこなえるので、手間がかかりません。
カードを発行していない場合や、後日カードが郵送される場合は、お振込み融資をご利用ください。カードローンによって、即日振込が可能な時間が異なるので、事前に確認しておきましょう。

  • レイクでは原則、ご自宅やお勤め先への確認はお電話ではおこなっておりません。ただし、審査の結果によりお電話での確認が必要となる場合があります。

ノンバンクを利用する際に注意すべきポイント

ノンバンクを利用する際に注意すべきポイント

ノンバンクを利用する際は、次の3つのポイントにご注意ください。

  • 返済計画を立てる
  • 金利や契約内容をきちんと把握する
  • 余裕がある場合は多めの金額を返済する

それぞれ、詳しく説明します。

返済計画を立てる

ノンバンクをご利用の際は、毎月のご返済額に無理がないか、借りる前に返済計画を立てることが大切です。
各社のホームページでは、返済計画を立てる際にご利用いただけるシミュレーションを公開していることがあります。ご利用の際に活用して、無理のない返済計画を立てましょう。
また、追加で借りる場合、ご返済総額が変わる点に注意が必要です。
新たに借入れる場合は、都度シミュレーションを活用して、返済計画を立て直してください。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションしていただけます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額から検討可能お借入れ額を調べることもできます。ぜひご活用ください。

  • このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。

金利や契約内容をきちんと把握する

ノンバンクをご利用の際、金利や契約内容をきちんと把握することも大切です。
特に、無利息サービスを利用する場合には、無利息期間がいつまで適用されるのか確認しておく必要があります。
無利息サービスは、契約日の翌日から適用されるものと、初回借入日の翌日から適用されるものがあります。ご自身が利用する無利息サービスはどちらなのか、事前に知っておくといいでしょう。
また、無利息期間中にもご返済日が訪れる場合があります。ご返済を忘れると、遅延損害金などの支払いが求められることもあるので、ご返済日を忘れないように心がける必要があります。

余裕がある場合は多めの金額を返済する

家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことでご利用残高が減り、利息も少なくなります。カードローンの利息は、以下の計算式で算出します。

利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数

上記の式からわかるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほど利息額が増え、ご返済総額も多くなります。
利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。

まとめ

ノンバンクとは、銀行以外の金融機関のことです。
急いでお金を借りたい場合は、ノンバンクの1つである消費者金融系カードローンのご利用をご検討ください。
消費者金融系カードローンのなかには、申込んだ当日にお借入れが可能な即日融資に対応しているものもあるので、急な出費が発生した際などにもご利用いただけます。
また、一定期間内は利息が発生しない「無利息サービス」を提供しているものもあり、上手に活用すれば、利息を抑えてお金を借りることができます。
なお、カードローンをご利用の際は、あらかじめご契約内容を把握したうえで、無理のない返済計画を立てましょう。

監修者:内山 貴博

監修者:

内山 貴博

プロフィール:

1978年生まれ。証券会社の本社部門に勤務後、2006年に独立。金融リテラシーを高めることがFPの役割だと感じ、FP相談やセミナーなどの活動をおこなっている。また動画チャンネル「FPお金レッスン」では投資初心者向け、FP学習者向けのコンテンツを提供中。主な著書に「駆け出しFPの事件簿」(きんざい)、「お金の使い方テク」(朝日新聞出版)がある。

資格情報:

CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士