無担保ローンとは?
特徴やメリット・利用時の注意点など徹底解説
公開日:2022年6月24日
更新日:2023年7月6日
無担保ローンとは、担保なしで利用できるローンのことです。
たとえば、カードローンやフリーローン、クレジットカードのキャッシングなどは、担保を設定しないでお金を借りる「無担保ローン」です。無担保ローンは、基本的に申込者の信用情報によってお金を貸します。
この記事では、無担保ローンの種類や特徴、メリットについて解説します。無担保ローンを利用する際の注意点も紹介するため、ぜひ参考にしてください。
無担保ローンとは担保なしで利用できるローンのこと
無担保ローンとは、担保を設定しないローンのことです。
担保とは、借りた側が借入れたお金を返済できない場合に備えて設定する「物」や「権利」のことです。貸す側が債権回収を確保する手段になります。
無担保ローンの場合、万が一、申込みした人が返済に行き詰まっても、貸した側は担保による回収を実施することができません。
そのため、無担保ローンでは、申込者の信用が高く、返済能力が高いと判断される場合は借りられますが、信用に問題がある場合は借りることが難しくなります。
たとえば、今までにお金を返済しなかったことがある場合や、返済や支払いに遅れたことがある場合、債務整理をしたことがある場合には、信用に問題があると判断される可能性があります。
一方、担保を設定する代表的なローンとして、不動産担保ローンや住宅ローンが挙げられます。
不動産担保ローンでは、ローン契約を結ぶ際に不動産を担保に設定すると、不動産を売却して得られるお金を返済に充当することができます。
無担保ローンは申込者の信用力や返済能力をどう判断する?
無担保ローンは、申込者の信用力や返済能力で融資をするか判断します。申込者の信用力や返済能力は、信用情報機関に信用情報を照会することで調べます。
信用情報とは、今までのローンやクレジットカードの利用状況や返済状況、債務整理などに関する情報です。信用情報に返済が滞るリスクが懸念される情報がないか、他社からの借入れ額はどのくらいなのかを確認し、申込者の信用力や返済能力を判断する材料とします。
なお、信用力や返済能力は信用情報だけでなく、収入や年齢などから総合的に判断します。
収入は申込者からの申告や、源泉徴収票などの収入証明書類で確認します。収入証明書類は、50万円を超える利用限度額を申込む場合や、他社からの借入れ額と申込む利用限度額を合算して100万円を超える場合などに提出を求められることが一般的です。
無担保ローンの種類
無担保ローンの種類として、以下の3つが代表的に挙げられます。
- カードローン
- フリーローン
- クレジットカードのキャッシング
それぞれの違いや特徴について、詳しく見ていきましょう。
カードローン
カードローンとは、ご利用限度額の範囲内で、繰り返し利用が可能なローンです。たとえば、ご利用限度額が50万円であれば、50万円を上限として、繰り返しお借入れが可能になります。
また、カードローンはお借入れ方法の自由度が高いことが多いです。基本的にはローン専用のカードを使ってATM経由でお借入れしますが、口座振込みによるお借入れや、専用アプリを使ったお借入れなどにも対応していることがあります。
カードローンは、消費者金融などの貸金業者や銀行などで提供されています。使い方は基本的には同じですが、お借入れ方法が異なることもあるので、お申込み前にご確認ください。
なお、お申込みからお借入れまでの時間は、カードローンによって異なるので注意が必要です。
消費者金融系カードローンの場合、申込んだその日にご契約、お借入れが可能なこともあります。しかし、銀行系カードローンの場合、申込んでから最短でも翌営業日に審査結果がわかるため、ご契約やお借入れも翌営業日以降になります。
フリーローン
フリーローンとは、一度にまとまった金額を借り、一括あるいは何回かに分けて返済していくタイプのローンです。
カードローンとは異なり、借りるのは1回のみで、再度借入れる場合は、再度審査が必要になります。そのため、急な出費に対応したい場合には、必要な際に必要な金額だけ借りられるカードローンが適しています。
一方、既に借りる目的と必要な金額が決まっている場合は、フリーローンが適しているでしょう。
フリーローンは、主に銀行で利用できるローンです。基本的には使い道は自由ですが、申込み時に使い道がわかる書類の提出を求められることがあります。
クレジットカードのキャッシング
クレジットカードのキャッシングも無担保ローンの一種です。既にクレジットカードを発行している場合には、キャッシング枠があればいつでもATMなどを利用して借りることができます。
また、クレジットカードによってはカードローンと同じく、口座振込みによる借入れを利用できることもあります。なお、クレジットカードにキャッシング枠を設定していない場合には、キャッシングすることはできません。
新たにクレジットカードを発行する場合だけでなく、既に発行しているクレジットカードにキャッシング枠をつける場合、審査があるため注意しましょう。
クレジットカード会社にもよりますが、審査に時間がかかる場合、利用開始は翌営業日以降になることもあります。
無担保ローンのメリット
無担保ローンの主なメリットとしては、次の3点が挙げられます。
- 担保になる資産がなくても借入れできる
- 有担保ローンよりも審査結果が早くわかることがある
- さまざまな用途に利用できるものも多い
それぞれ、詳しく見ていきましょう。
担保になる資産がなくても借入れできる
無担保ローンの大きなメリットのひとつは、担保になる資産がなくても借入れできることです。
有担保ローンの場合は、担保になる土地や有価証券などの資産を持っていない場合は借りることができませんが、無担保ローンであれば担保になる資産を持っていない方でも、審査に通過すれば借入れが可能です。
ただし、無担保ローンの場合は借入れる人の信用力や返済能力が審査結果に影響を与えやすい点には注意が必要です。
有担保ローンよりも審査結果が早くわかることがある
無担保ローンは、有担保ローンと比較して、審査結果が早めにわかる傾向にあります。急いでお金を借りたい場合は、無担保ローンを検討すると良いでしょう。
審査結果が早くわかる理由のひとつとして、担保に対する審査がないことが挙げられます。
また、申込む側にとっても、担保に対する書類などを準備する必要がないため、手続きを早く進められることがあります。
さまざまな用途に利用できるものも多い
さまざまな用途に利用できるものが多い点も、無担保ローンのメリットです。
ローンのなかには、借りる目的が定められているものがあります。たとえば、住宅ローンの場合は住宅を購入するとき、リフォームローンの場合はリフォームをするとき、マイカーローンの場合は自動車を購入するときなどに限定されます。
しかし、無担保ローンは特に使い道を限定されていないものも多いため、さまざまな用途に活用することが可能です。フリーローンでは、使い道を示す書類の提出を求められることがありますが、カードローンやクレジットカードのキャッシングでは、使い道を貸す側に報告する必要がありません。
ただし、使い道自由とされている無担保ローンも、事業性資金や投機性資金などへの使用は禁じられている場合があります。ビジネスに用いる資金を借りたい場合は、専用のビジネスローンなどを検討しましょう。
レイクは無担保で借りられるカードローン
レイクも無担保で借りられるローンです。保証人などの人的担保だけでなく、不動産などの物的担保も必要ありません。
また、レイクでは、Web申込みで21時(日曜日は18時)までに審査・必要書類の確認含むご契約手続きが完了すると、お申込みのその日のうちのお振込みによるお借入れが可能です。ただし一部金融機関および、メンテナンス時間などを除きます。
お急ぎの際は、ぜひレイクをご検討ください。
さらに、はじめてご契約するお客さま限定で、ご都合にあわせていずれかの無利息サービスをお選びいただけます。
- 60日間無利息(Web申込み限定)
- 30日間無利息
- 5万円まで180日間無利息
ご都合にあわせて無利息期間を選択いただけますので、ご自身に適用される無利息期間を確認し、ぜひ有効活用してください。
ご自身の借り方によって、どの無利息期間を選べば利息のご負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もございます。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。
無担保ローンを利用する際の注意点
無担保ローンを利用する際は、次の3つのポイントに注意しましょう。
- 返済計画を立ててから申込む
- 金利や契約内容をきちんと把握する
- 余裕がある場合は多めの金額を返済する
それぞれ、詳しく解説します。
返済計画を立ててから申込む
無担保ローンを利用する際は、返済計画を立ててから申込みましょう。借りられるだけ借りるのではなく、無理なく返済できる金額を借りるように意識してください。
特にカードローンの場合、ご利用限度額の範囲内であれば、追加のお借入れが可能です。途中で返済計画が変わる可能性もあるため、お借入れする度に、返済計画を立て直しましょう。
なお、各社のホームページ上で、返済シミュレーションを公開していることがあります。ぜひ活用して、無理のない返済計画を立ててください。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションしていただけます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額から検討可能なお借入れ額を調べることもできます。ぜひご活用ください。
- このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。
金利や契約内容をきちんと把握する
無担保ローンを利用する際は、金利や無利息サービスなど、契約内容をきちんと把握しましょう。契約内容を正確に把握せずに利用すると、利息を含めた支払総額が想定よりも高くなり、返済が困難になる恐れがあります。
また、特にカードローンで、無利息期間が設定されている場合は、無利息期間はいつまでなのかを確認し、無利息期間中もご返済が滞らないようにご注意ください。
ご返済に遅れると遅延損害金が発生することになり、支払いの負担が増える可能性があります。
余裕がある場合は多めの金額を返済する
家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことで利息が少なくなり、返済総額も減ります。ローンの利息は、以下の計算式で算出します。
利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数
上記の式からわかるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほど利息額が増え、ご返済総額も多くなります。
利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。
まとめ
無担保ローンは、担保を設定せず、申込者の信用情報によってお金を借りるローンです。主な種類として、カードローンとフリーローン、クレジットカードのキャッシングがあります。
いずれも有担保ローンと比べて審査期間が短く、提出書類が少ない傾向にあります。借入れる際は、無理なく返済できる金額かどうか確認することが大切です。各社で提供している返済シミュレーションを活用し、返済計画を立ててから借りるようにしましょう。
監修者:
内山 貴博
プロフィール:
1978年生まれ。証券会社の本社部門に勤務後、2006年に独立。金融リテラシーを高めることがFPの役割だと感じ、FP相談やセミナーなどの活動をおこなっている。また動画チャンネル「FPお金レッスン」では投資初心者向け、FP学習者向けのコンテンツを提供中。主な著書に「駆け出しFPの事件簿」(きんざい)、「お金の使い方テク」(朝日新聞出版)がある。
資格情報:
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士