ローンにはどんな種類がある?
選び方や利用時の注意点を紹介
公開日:2022年7月26日
ローンにはいくつか種類があります。どの程度の金額を借りたいのか、いつまでに借りたいのか、何のために借りたいのかなどによって、適したローンが異なります。
この記事では、ローンにはどのような種類があるのか、担保や金利、返済方式の種類について解説します。ローンの選び方についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ローンは大きく2種類に分けられる
ローンには多くの種類がありますが、借りたお金の使い道が限定されているかどうかで、「目的別ローン」と「フリーローン」の2つに分けることができます。
それぞれの特徴や利用するときの注意点について見ていきましょう。
目的別ローン
目的別ローンとは、借りたお金の使い道が限定されているローンです。
例えば、住宅購入に必要な資金を借りる住宅ローン、自動車の購入に必要な資金を借りる自動車ローンなどは目的別ローンです。また、教育ローンや事業者向けローン、リフォームローンなども、それぞれ借りる目的が決まっているものは目的別ローンに分類できます。
目的別ローンを利用するときは、使い道がわかる書類の提出が求められます。例えば、住宅ローンに申込むときは、販売チラシや見積書、建物の図面、土地の所在地がわかる資料などです。
フリーローン
フリーローンとは、借りたお金の使い道が一つに特定されないローンです。
利用する場合、必要な金額を申込時にまとめて借りることになります。借りたお金の目的が一つに特定されないので、リフォーム代や子どもの教育費など、さまざまな目的に使うお金をまとめて借りることができます。
また、カードローンも、借りたお金の使い道が一つに特定されないローンです。ただし、フリーローンとは異なり、最初に利用限度額が定められ、限度額の範囲内で借入れと返済を繰り返すことができます。
例えば、フリーローンで50万円を借りる場合、最初に50万円全額を受け取り、後は月々一定額を返済していきます。
一方、カードローンでは最初に50万円の利用限度額が決められ、その範囲内で繰り返し借入れ・返済ができます。利用限度額の範囲内であれば審査不要で追加借入れができるので、少額だけ借りたいときや、急いでいるときなどにも利用しやすいでしょう。
フリーローンもカードローンも、申込みの際には本人確認書類の提出が必要です。借入れ希望額によっては収入証明書類の提出を求められることもあります。
また、フリーローンでは最初にまとまった金額を受け取るため、申込み先の金融機関で口座開設を求められることもあります。
なお、カードローンでは、一般的には借入れの際に使い道を示す書類を提出する必要はありません。
一方、フリーローンでは、お金を使う目的は限定されないとはいえ、借入れる資金の利用目的がわかる書類の提出を求められることがあります。借りる前に提出する場合は請求書や見積書、借りた後に提出する場合は領収書などが必要になることもあるので、準備しておきましょう。
有担保ローンと無担保ローンの違い
担保を設定するかによっても、ローンの種類を分けることができます。
担保を設定するローンは「有担保ローン」、担保無しで借りられるローンは「無担保ローン」です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
有担保ローン
有担保ローンとは、担保を設定してお金を借りるローンです。
有担保ローンには、借入金で購入するものを担保とするローンと、購入するものとは無関係に担保を設定するローンの2種類があります。
購入するものを担保とする例としては、住宅ローンや自動車ローンの担保で住宅や自動車を担保に設定する場合です。
一方、不動産を担保にお金を借り、事業資金などに使う場合などは、購入するものとは無関係に担保を設定するローンにあたります。
いずれにしても、担保を設定するため、金融機関から信用を得やすく、低金利・高額で借りられる傾向にあります。
無担保ローン
担保を必要としないローンを無担保ローンと呼びます。
例えば、カードローン、クレジットカードのキャッシング、銀行フリーローンなどは、いずれも担保を設定しないでお金を借りることができます。
無担保ローンは担保を設定しないので、万が一、返済ができなくなったときに、貸付側は貸したお金を回収できないリスクがあります。そのため、有担保ローンと比べると高金利で、借入れ額は少額になる傾向にあります。
金利の種類
ローンを借りるときには、「金利」が設定されます。
金利とは利息を計算するときに用いる割合のことです。一般的には、1年あたりの利率として表記され、これを「年利」と言います。
また、金利には、固定金利と変動金利の2つの種類があります。それぞれの違いについて見ていきましょう。
固定金利
全期間固定金利は、借入れ時に定めた利率が最後まで変化しません。例えば、金利が年10.0%であれば、返済期間に関わらずいつでも利息は年10.0%で計算できます。
全期間固定金利では借入れ時に利息を計算できるので、返済計画が立てやすくなります。ただし、住宅ローンでは、借り始めに適用される金利は、変動金利よりも高めになるケースが多い点に注意しましょう。
最初の契約時に2年、3年、5年、10年などの期間を選び、その期間の金利を固定する、固定金利期間選択型というのもあります。
変動金利
変動金利は、経済情勢などに応じて金利が変化します。
金利が引き下げられると、利息が減る分、返済期間を短縮できる場合があります。その一方で、金利が引き上げられると、固定金利よりも利息が高くなる分、返済期間が長引く場合があります。
変動金利では、借入れ時に総利息額を計算することができません。そのため、おおよその返済計画を立てることはできますが、固定金利のように正確な計画を立てることはできません。
なお、住宅ローンでは、借り始めに適用される金利は、固定金利よりも変動金利のほうが低いことが多いです。そのため、固定金利よりも利息が少なくなる可能性があります。
ただし、返済期間中に金利が上昇するリスクもあるため、慎重に検討しましょう。
返済方式の種類
ローンの返済方式はさまざまですが、借入れ額と利息をまとめて返済する「一括返済」と、何回かに分けて返済する「分割返済」の2つに分けられます。
分割返済は、返済額の計算方法によって「元利均等方式」と「元金均等方式」の2つに分けることができます。それぞれの特徴について見ていきましょう。
元利均等返済方式
「元利均等返済方式」とは、毎月の約定返済額を元金と利息で調整し、一定にする返済方式です。毎月の返済額が変わらないため、返済計画を立てやすいという特徴があります。
また「元金均等返済方式」に比べて、返済開始時の返済額が少なくなりやすいという特徴もあります。
ただし、同じ返済期間の場合、「元金均等返済方式」よりも総返済額が多くなる点に注意が必要です。また、借入れ残高の減り方が遅いので、返済期間が長引きやすい点にも注意しましょう。
元金均等返済方式
「元金均等返済方式」とは、毎月の返済額のうち、元金部分を均等額とし、それに利息を合計して支払う返済方式です。「元利均等返済方式」とは異なり、毎月の返済額は一定ではない点に注意しましょう。
「元金均等返済方式」では、返済が進むにつれて返済額は少なくなります。「元利均等返済方式」に比べて元金の減少が早いため、同じ返済期間の場合、「元利均等返済方式」よりも総返済額は少なくなるという特徴があります。その一方で、返済開始当初の返済額が「元利均等返済方式」に比べて多くなる点に注意が必要です。
なお、ローンの返済方法や返済方式には、一括返済と分割返済以外にも多数あります。例えば、借入れ額に関係なく毎月一定額を返済する「リボルビング返済定額方式」や、ボーナス月は多めに返済する「ボーナス時増額返済」、余裕がある月に約定返済額とは別にローンの元金部分の一部を返済する「繰り上げ返済」などがあります。
ローンの種類の選び方
ローンを選ぶときは、金利に注目してみましょう。金利が低いと利息を抑えやすくなり、返済の負担を軽減できます。
また、返済方法が充実しているかどうかも重要なポイントです。返済する手段が多ければ、返済遅れを回避しやすくなるでしょう。
返済時の手数料もチェックしたいポイントです。手数料が低め、あるいは無料に設定されているローンであれば、繰り上げ返済がしやすくなるので、借入れ残高の減少も早くなるかもしれません。
一般的に、目的別ローンは金利が低め、フリーローンは金利が高めに設定されている傾向にあります。借りる目的が一つに決まっている場合は、目的別ローンを利用すると良いでしょう。
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ご返済シミュレーションでは、毎月の返済額からお借入れ可能な金額を調べることもできます。ぜひ参考にして、無理のないご返済に活かしてください。
- シミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合がありますので、あくまでも目安としてご確認ください。
ローンを利用する際の注意点
ローンを利用するときは、次の2点に注意しましょう。
- 返済計画を立てる
- 申込みに必要な条件を確認する
それぞれのポイントについて解説します。
返済計画を立てる
ローンを利用する際に重視したいポイントは、返済です。
審査に通過すればお金を借りることはできますが、計画的に返済していく必要があります。毎月どの程度であれば返済できるのか考えた上で利用するようにしましょう。
なお、毎月の返済額を高めに設定すると、急な出費があった月は返済が厳しくなる可能性があります。無理なく返済できる金額、返済できると思う金額よりも少ない金額に設定し、余裕があるときは追加で返済するようにしましょう。
申込みに必要な条件を確認する
カードローン会社によって、申込みできる方の条件を定めていることがあります。申込む前にご自身が合致しているのかどうか確認しておきましょう。
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- 借入れ診断結果は、お借入れをご検討される場合の目安です。実際のお申込みの審査結果とは異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
まとめ
ローンの種類はさまざまです。また返済方式や金利など、いくつか選択肢が提供されていることもあります。何のために借りるのか、また、いくら必要なのか明確にして、適したローンを選ぶようにしましょう。
返済シミュレーションを利用できるローンであれば、こまめにシミュレーションを実施することで、計画的に返済できます。
また、追加で借りたときにも返済シミュレーションを実施し、返済計画を立て直すようにしましょう。
監修者:
新井 智美
プロフィール:
コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)をおこなうと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆及び監修をこなしており、これまでの執筆及び監修実績 は2,000本を超える。
資格情報:
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員