ビジネスローンで即日融資は可能?
方法や審査通過するためのポイントなど詳しく解説
公開日:2022年7月28日
更新日:2023年8月21日
緊急性の高い資金調達が必要になった場合、ビジネスローンは便利なサービスですが、ビジネスローンの種類によって融資までの時間が異なる場合があります。
急を要する資金調達ではビジネスローンの種類による違いや、もし審査通過しなかった場合の対処法を複数持っておくことが大切です。
この記事でビジネスローンの種類や特徴、即日融資を受けるためのポイント、審査を通過するためにできることなどを紹介します。
個人事業主や法人の方でビジネスローンに頼る可能性がある方は参考にしてください。
そもそもビジネスローンとは
ビジネスローンとは、法人や個人事業主を対象にしたローンのことをさします。
ビジネスローンで借入れたお金は事業拡大・設備投資・運転資金・取引先への支払いなど、事業に関することを目的とした用途にのみ使用できます。
そのため、事業目的以外の融資には対応していません。
ビジネスローンの場合、法人であれば総量規制の対象外となります。ただし、経営者が、個人として貸金業者から借入れをし、事業資金に充てている場合は、原則として総量規制の対象となります。
個人事業主の場合、事業資金等の借入れのため事業・収支・資金計画を提出し、返済能力があると認められる場合には、上限金額に特段の制約なく、借入れが可能です。
ただし、個々の借入れ先判断で追加的な資料の提出がもとめられることがあること、最終的に貸付けをおこなうか否かはそれぞれの借入れ先の判断に委ねること、などの点についてご留意ください。
ビジネスローンは商品によっても異なりますが、申込みから融資まで来店不要であることが多く、忙しい事業者の方には便利なサービスです。
即日融資が可能なビジネスローンはある?
結論からいうと、即日融資が可能なビジネスローンはあります。ただし申込み時間帯によっては対応できない場合があります。
ビジネスローンには大きくわけて銀行系、信販系、消費者金融系の3つがあり、銀行系と銀行系以外(ノンバンク)では特徴が異なります。
銀行系は一般的に金利が低めに設定されているが即日対応していない傾向にあり、ノンバンクは金利が銀行系に比較すると高くなっているが融資までの時間が早い傾向にあります。
そのため、早急な資金調達が目的であれば即日融資に対応していることが多いノンバンクのビジネスローンを検討するといいでしょう。
ビジネスローンで即日融資してもらうためのポイント
即日融資に対応しているビジネスローンに申込んだからといって、必ずしも当日中に融資を受けられるとは限りません。即日融資を希望する場合には、下記の点に注意しておきましょう。
- 平日の午前中に申込む
- 提出が必要な書類を用意する
- 入力内容に間違いがないか確認してから申込む
- 「即日審査」ではなく「即日融資」か確認する
それぞれについて以下で詳しく紹介します。
平日の午前中に申込む
即日融資に対応しているビジネスローンでも利用にあたって審査は必ずおこなわれます。
融資は審査後となるため、当日中の融資を希望しているのであれば審査がおこなわれている時間内に申込むことが大切です。
審査時間は各社によって異なる場合がありますが、基本的にはできるだけ午前中の早い時間に申込むといいでしょう。
夕方や深夜など遅い時間に申込むと審査結果の通知が翌日以降となり、即日融資を受けられないケースもあります。
そのほか、土日祝日やGW、年末年始など長期休暇のタイミングでは、営業時間外で審査が進まない場合があるため注意が必要です。
提出が必要な書類を用意する
ビジネスローンでは申込みにあたり、本人確認書類をはじめとするさまざまな書類の提出が必要になります。
一般的に必要な書類の例を紹介すると下記のとおりです。
個人事業主 | 法人 | 個人事業主・法人共通 |
---|---|---|
|
|
|
提出が必要になる書類はローン会社によって異なり、個人事業主か法人かでも異なるため、事前に申込みを検討しているローン会社のホームページなどで確認しておきましょう。
書類によっては用意するまでに時間がかかるものもあるため、注意しましょう。
入力内容に間違いがないか確認してから申込む
もし申込み時に申告する情報にミスがあると審査が進まない場合があります。
申込み時に入力された内容が間違っていないか、虚偽の情報ではないかは一般的に提出書類によって整合性がチェックされます。
入力ミスや虚偽の申告が発覚すると書類の再提出や、追加書類の提出、場合によっては審査通過しない場合もあります。
申込みから融資までをなるべくスムーズに済ませたい場合は、申込みを確定する前に入力内容をよく確認することが大切です。
「即日審査」ではなく「即日融資」か確認する
「即日審査」と「即日融資」は似た言葉ですが意味は異なります。
「即日審査」は、審査が最短で当日中に完了するという意味であり、当日中に融資可能とは限りません。
一方で「即日融資」は、審査から融資までが最短で当日中に完了することを意味するため、申込んだその日に融資を受けたい場合には即日融資に対応しているビジネスローンを検討しましょう。
なお「即日OK」という文言は「即日審査」なのか、それとも「即日融資」なのか分かりづらいため、速やかな融資を希望する場合には「即日融資」が可能か事前に確認しておきましょう。
ビジネスローンのメリット
ビジネスローンの主なメリットは以下の3つです。
- 総量規制の対象外
- 無担保・無保証人で借りられる
- 来店不要で借りられる
ビジネスローンは、貸金業者からの借入れ額の合計が、年収の3分の1を超えてはならないというルールである「総量規制」の対象外です。
貸金業法に則って運営されている消費者金融のビジネスローンであっても、事業性の融資は「除外貸付け」や「例外貸付け」に分類されると総量規制の対象外になるため、審査の結果次第では年収の3分の1を超えた資金調達も可能です。
また、多くのビジネスローンは、無担保・無保証人で借りられるため、担保となる資産や保証人を用意できない場合でも申込めます。
ただし、法人の場合は、会社の代表者が連帯保証人になることを求められる場合もあります。
さらに、申込みから借入れまで来店不要で借りられるビジネスローンも多く、自宅にいながらWebで手続きが完結するため、忙しい人にとっても利用しやすいでしょう。
ビジネスローンのデメリット
ビジネスローンの主なデメリットとして、以下の2つが挙げられます。
- 金利が高い傾向がある
- 利用限度額が低い傾向がある
ビジネスローンは公的金融機関や銀行融資に比べて金利が高い傾向にあります。短期の借入れであれば、大きな影響はありませんが、借入期間が長くなる場合は利息額が大きくなる可能性もあるので注意が必要です。
また、ビジネスローンは公的金融機関や銀行融資に比べて、利用限度額が低めに設定されている傾向があります。
たとえば、日本政策金融公庫の一般貸付けでは、融資限度額が4,800万円(特定設備資金は7,200万円)、銀行融資では最大1億円まで借りられるものもあります。
一方で、ビジネスローンのご利用限度額は300〜500万円程度が一般的です。
ビジネスローンの審査に通過するためのポイント
続いてはビジネスローンの審査を通過するためのポイントについて紹介します。
審査においては一般的に以下の2点が確認されます。
- 経営状況に問題がないか
- 信用情報に問題がないか
それぞれについて以下で詳しく紹介します。
経営状況に問題がないか
融資をする以上、経営状況に問題なく返済できそうか審査時に確認されます。ビジネスローンの場合は以下のような視点で返済能力を判断する場合が多いです。
- 事業の現状と見通し
- 収支の見通し
- 資金繰りの見通し
また、昨年の確定申告書など事業実績が分かる書類の提出も求められます。
申込み前に書類の準備をし、事業計画をしっかり立てておくといいでしょう。
信用情報に問題がないか
審査時は信用情報機関への照会が行われます。信用情報とは、クレジットカードやローンの契約や申込みに関する情報のことです。
契約、申込みの履歴のほか、返済状況や借入れ状況などの取引事実も記録されています。
ローン会社やクレジットカード会社は、信用情報機関に記録されている情報をもとに、申込者の信用を判断します。
返済・決済の延滞などの事故情報がある場合は、審査通過が難しくなる場合もあります。
監修者:新井 智美
信用情報は、日本国内に3社ある信用情報機関に登録されており、金融機関はいずれかの信用情報機関に加盟しています。
事故情報には延滞のほか、破産申立などの債務整理の情報も登録されており、その内容および信用情報機関によって登録されている期間が異なります。そして、事故情報が登録されている間は、各種ローンやクレジットカードの申し込みはできないと思っておいた方がいいでしょう。
ビジネスローンの審査が通らなかった場合の対処法
ビジネスローンの審査が通らなかった場合の対処法としては、下記のようなものが考えられます。
- ファクタリングで資金調達する
- 他社ローンや有担保ローンを検討する
どうしても審査通過できない場合の選択肢として覚えておくと良いでしょう。それぞれについて以下で詳しく紹介します。
ファクタリングで資金調達する
ファクタリングとは、売掛債権を買い取ってもらい資金調達する方法です。
売掛債権の期日前にファクタリング会社に買い取ってもらうことで、入金サイクルを短縮できるというメリットがあり、法的にも債権の売買(債権譲渡)契約として認められています。
ただし、譲渡制限特約が設けられている場合、債務履行を拒まれる場合があるため、譲渡制限付きの債権でないことを確認しておきましょう。
即日審査や即日振込みに対応しているサービスもあるため、早急な資金調達が必要な場合には選択肢のひとつになるでしょう。
ただし、一般的には手数料を引かれた金額を受取ることになるため、高額な手数料により資金繰りが悪化するケースもあり、注意が必要です。
また、ファクタリングを装って貸付けをおこなう闇金業者もあり、金融庁が注意喚起をしています。
高額な手数料を支払わされ、悪質な取り立てをされるといった危険性もあるため、不審なサービスに注意しながら業者を選びましょう。
監修者:新井 智美
ファクタリングの審査では、自社だけでなく売掛先の業績や信用力についてもチェックされます。そして審査の結果、売掛先の業績や信用力が悪く、債権が回収できない可能性があると判断された場合には、ファクタリングが利用できない可能性があることを覚えておきましょう。
あわせてファクタリング会社の信用度を確認し、悪質な業者でないかどうかを確認することも忘れないようにしてください。
他社ローンや有担保ローンを検討する
あるビジネスローンの審査が通過しなかったからといって、他社のビジネスローン審査にも通らないとは限りません。
また、ビジネスローンのなかには不動産や土地などを担保にして借入れできる有担保ローンもあります。
有担保ローンでは担保にともなう証明書の提出が必要なこともあり、無担保ローンより審査に時間がかかる場合がありますが、金利は無担保ローンより低い傾向にあります。
無担保ローンより時間に余裕を持って申込みする必要がありますが、無担保ローンの審査が通過しなかった際の次の選択肢として考えておくといいでしょう。
レイクdeビジネスなら即日融資が可能
レイクが提供している「レイクdeビジネス」なら、自動契約機にて19時30分(日曜日は19時)までにお手続き完了で、即日のお借入れも可能です(※1)。
個人事業主の事業性資金であれば、総量規制の制限を超えたお借入れにも対応しています(※2)。
フリーダイヤル0120-851-900(受付時間10時30分~19時30分、日曜日は19時まで)からお申込みいただき、審査結果をお電話でお伝えします。
審査に通過した場合は、お申込みに必要な書類をご用意のうえ、SBI新生銀行カードローン自動契約機へご来店ください。
ご契約が完了すると、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。
レイクが提供している「レイクdeビジネス」なら、自動契約機にて19時30分(日曜日は19時)までにお手続き完了で、即日のお借入れも可能です(※1)。
個人事業主の事業性資金であれば、総量規制の制限を超えたお借入れにも対応しています(※2)。
フリーダイヤル0120-851-900(受付時間10時30分~19時30分、日曜日は19時まで)からお申込みいただき、審査結果をお電話でお伝えします。
審査に通過した場合は、お申込みに必要な書類をご用意のうえ、SBI新生銀行カードローン自動契約機へご来店ください。
ご契約が完了すると、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。
- お振込みの場合、一部金融機関および、メンテナンス時間等を除きます。提携ATMをご利用の場合、ご利用手数料はお客さまのご負担となります。
- 設定される限度額は審査によります。
ビジネスローンを利用する際の注意点
ビジネスローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。
- 借入れの前に返済計画を立てる
- 金利や契約内容を確認する
- 資金に余裕がある場合は多めの金額を返済する
以下で詳しく解説します。
借入れの前に返済計画を立てる
お金を借りると返済がはじまります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。
毎月無理なくご返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、ビジネスローンにお申込みください。
また、ビジネスローンはご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
ビジネスローンを提供している会社の公式サイトでは、返済シミュレーション機能が使える場合もあります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご希望契約額を入力すれば、毎月のご返済額やご返済回数が試算できます。
- このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。
金利や契約内容を確認する
ビジネスローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。
適用金利やご利用限度額は審査によって個別に定められます。ご自身に適用された金利やご利用限度額を必ずご確認ください。
また、ご返済日や毎月のご返済金額も確認することが大切です。ご返済日やご返済金額を間違えてしまうと、返済遅れの要因となってしまうため、ご注意ください。
資金に余裕がある場合は多めの金額を返済する
資金に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことで利息が少なくなり、返済総額も減ります。利息は、以下の計算式で算出します。
利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数
上記の式から分かるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほど利息額が増え、ご返済総額も多くなります。
利息の負担を減らすためにも、資金に余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。
まとめ
事業資金を調達する方法としてビジネスローンは便利です。
ビジネスローンには銀行系ビジネスローンとノンバンク系ビジネスローンがありそれぞれ金利や融資までの時間に違いがあります。
緊急性の高い資金調達であればノンバンク系のビジネスローンを検討することをおすすめします。申込みにあたり本人確認書類だけではなく事業計画書などが必要になるケースもあるため、注意してください。
もし無担保のビジネスローンの審査に通過できなかったとしても、有担保ローンなどが利用できないわけではないので、別の選択肢もいくつか検討するといいでしょう。
監修者:新井 智美
事業資金を調達するビジネスローンは便利な反面、銀行の融資に比べると金利が高く、融資額も低いというデメリットがあります。とはいえ、資金調達までの時間を考えるとノンバンク系のビジネスローンは魅力といえるのではないでしょうか。
ただし、資金調達をスムーズにおこなうにあたっては、必要書類が確実にもれなく提出できることが条件ですので、利用する際は事前準備を怠らないように心掛けましょう。
監修者:
新井 智美
プロフィール:
コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)をおこなうと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆及び監修をこなしており、これまでの執筆及び監修実績は2,500本を超える。
資格情報:
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員