金利とは?
利息の計算方法や注意点についてわかりやすく解説!
公開日:2022年7月29日
ローンを利用するときには「金利」が適用されます。金利とは借りた金額に対する利息の割合のことです。金利が高くなると利息が増えて返済額も増えるので、ローンの契約をする前に金利について知っておくことが大切です。
金利の種類や、金利と混同しがちな利子や利回りなどの言葉の意味も知っておくと良いでしょう。
金利から利息を計算する方法や、法律で定められている金利のルールについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
金利とは年間利息の割合のこと
ローン会社を利用してお金を借りると利息が発生します。金利とは、借りた金額に対する利息の割合のことです。同じ期間、同じ金額を借りる場合であれば、金利が高く設定されているときは利息が多くなり、反対に金利が低く設定されているときには利息は少なくなります。
例えば、10万円を借り、1年後に借りた金額に利息1万円を加えて返済したとしましょう。金利は年10.0%(1万円÷10万円)と計算できます。
なお、このように金利は年間利息で計算することが一般的です。例えば、金利18.0%(実質年率)のローンで10万円を借りると、1年後に返済する金額は11万8,000円となり、利息は1万8千円です。
また100万円を金融機関に預け、その際の金利が年0.02%だった場合、1年間預けると、200円(100万円×0.02%)の利子を受け取れるということになります。
利子とは?
利子とは、お金を貸した際に貸した側が借り入れた側から受け取る対価のことです。
利子と利息は基本的に意味は同じですが、使用される場面が異なる点に注意しましょう。慣用的に、利子は貯金などに対して発生するので「受け取れるもの」、利息は借入れなどに発生するので「支払うもの」と使い分けます。
利息とは?
利息とは、借入れた金額に対して、借入れた側が貸した側に支払うお金のことです。借りたお金を返済するときには、借りた金額に加えて、借入れ期間や借入れ額、金利によって計算した利息を支払います。
利息は、借入れ期間と借入れ額、金利の3つの要素から計算するため、借入れ期間が長くなると高くなります。また、借入れ額が大きくなったときや金利が高くなったときも、利息が高額になります。
利回りとは?
利回りとは、預金額や投資額に対する収益の割合のことです。預金においては利回りではなく金利と表現することもありますが、いずれも同じく1年間の運用に対してお金がどの程度増えたかについて示します。
例えば、100万円をある投資商品に投資し、1年後に収益として5万円を受け取ったとしましょう。この場合であれば利回りは年5.0%(5万円÷100万円)と計算できます。
固定金利と変動金利
ローンの金利には、固定金利と変動金利の2つの種類があります。住宅ローンでは、いずれかを選択できることが一般的です。
また、借りてから一定期間は固定金利が適用され、一定期間が終了すると変動金利が適用される複合型の金利もあります。固定金利と変動金利の違いについて見ていきましょう。
固定金利とは?
固定金利とは、契約時から完済時まで同じ金利が適用される金利のことです。金利が途中で変わらないので、返済計画を立てやすいことがメリットといえるでしょう。また、最初に総利息額や総返済額を計算することもできます。
反面、途中で金利が下がることはないため、より良い条件で利用できる可能性がない点がデメリットです。
また、住宅ローンでは借入れ当初に適用される金利は、変動金利よりも固定金利のほうが高めに設定される傾向にあります。そのため、変動金利の金利が変化しなかった場合は結果的に固定金利のほうが利息を多く負担することになるため注意が必要です。
変動金利とは?
変動金利とは、契約期間中に定期的に適用される金利が見直される金利のことです。住宅ローンでは半年ごとに見直されることが多いですが、必ずしも見直しにより金利が変わるわけではありません。
変動金利は固定金利と比べて、最初に適用される金利は低めに設定されている傾向にあります。しかし、金融情勢の変化に伴い返済の途中で金利が高くなるリスクもあるため、最終的に支払う利息の総額は、固定金利とどちらが多くなるかは一概にはいえません。
また、変動金利は返済計画が立てにくい点に注意が必要です。途中で適用金利が高くなり、予想以上に総利息額が高くなることもあります。
上限金利とは?
金利はお金を貸す側が設定しますが、自由に決められるわけではありません。利息制限法で高すぎる金利にならないよう上限金利が定められています。
利息制限法では、以下のように上限金利が定められています。
- 元本の金額が100万円以上:年15.0%以下
- 元本の金額が10万円以上100万円未満:年18.0%以下
- 元本の金額が10万円未満:年20.0%以下
レイクでは以下のように金利が設定されており、利息制限法の範囲内でご利用いただけます。お申込みの際には、適用される金利の幅をご確認していただくと、より計画的にご利用になれるでしょう。
ご契約限度額(極度額)が200万円以下の場合
ご契約の、最大ご利用残高により貸付利率(年率)が適用されます。
基準残高 ご契約期間中の最大ご利用残高 | 適用利率 |
---|---|
1~999,999円 | 15.0%~18.0% |
1,000,000~ 2,000,000円 |
12.0%~15.0% |
- 貸付利率(年率)は、ご利用残高が金利表の基準残高に達した日に変更されます。
- 一度でもご利用残高が100万円以上になれば、その後のご返済により100万円未満となった場合でも利率は変更されません。
ご契約限度額(極度額)が200万円超の場合
「30日間無利息」で200万円を超えるご契約の場合は、ご契約限度額(極度額)により貸付利率(年率)が適用されます。
ご契約限度額(極度額) 当社との間でご契約時に決定した、お借入れ可能な金額の上限 | 適用利率 |
---|---|
2,000,001~ 3,000,000円 |
9.0%~15.0% |
3,000,001~ 4,000,000円 |
7.0% |
4,000,001~ 5,000,000円 |
4.5% |
利息の計算方法
利息は金利から計算できます。借りたお金をまとめて返済するときは、借入れ額と借入れ期間、適用金利の3つの情報から以下の計算式で利息を求められます。
- 利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日×お借入れ日数 ※うるう年は366日になります。
- しかし、借りたお金を何回かに分けて返済するときは、返済するたびに借入れ額が減るため、計算が複雑になります。利用しているカードローン会社のホームページで返済シミュレーションが公開されているときは、活用して利息を計算しましょう。
レイクでは、選べる無利息サービスが適用された場合の利息額を計算することができます。例えば、年18.0%の金利で10万円を借り、月々4,000円を返済する場合、選べる無利息サービスによって以下のように利息が変化します。
総支払利息額の比較
- 60日間無利息(Web申込み限定):21,274円(月々4,000円×30回、最終回は1,274円の返済の場合)
- 5万円まで180日間無利息:19,108円(月々4,000円×29回、最終回は3,108円の返済の場合)
- 30日間無利息:23,448円(月々4,000円×30回、最終回は3,448円の返済の場合)
- お借入れ条件によりシミュレーション結果は異なります。
- このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合がありますので、あくまでも目安としてご確認ください。
最短即日融資が可能なカードローン
急いでいるときは、融資までの時間が比較的短いカードローンが適しています。レイクではWebで最短25分でのお借入れに対応しています。21時(日曜日は18時)までにご契約手続きを完了していただくと、当日中のお振込みが可能です。一部金融機関および、メンテナンス時間等を除きます。
カードローンを利用する際は金利に注意しよう
無理のない返済を続けるためにも、借入れを検討するときは金利に注目するようにしましょう。特に注意したいポイントを3つご紹介します。
- 違法な金利ではないか確認する
- 実際に適用される金利はいくらか計算する
- 利用する際は返済計画を立てる
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
違法な金利ではないか確認する
利息制限法に沿わない金利が適用される場合、その貸金業者は違法業者と考えられます。適用される金利が以下の条件に合っているか確認してから申込みましょう。
- 元本の金額が100万円以上:年15.0%以下
- 元本の金額が10万円以上100万円未満:年18.0%以下
- 元本の金額が10万円未満:年20.0%以下
上限金利を理解しておくと、違法業者を回避できます。
実際に適用される金利はいくらか計算する
上限金利には、記載されている金利だけでなく手数料なども含められます。例えば、5万円を年20.0%の金利で貸し付けることは違法ではありませんが、年20%の金利に加え「手数料」や「諸費用」の請求をするときは、実際の金利は年20.0%を超えると考えられるため違法です。
手数料などの費用込みで、実際の金利を計算してみましょう。もし利息制限法に則っていない場合は絶対に利用してはいけません。
利用する際は返済計画を立てる
カードローンは利用限度額の範囲内なら繰り返し借入れできるローンです。そのため、無意識のうちに借入れ額を増やしてしまい、毎月の返済額も増えることがあります。
無理なく返済できる金額で利用するためにも、追加で借入れたときはシミュレーションをし直して、返済計画を立て直すことが大切です。また、こまめにご自身の利用状況を確認して、借入れ残高や適用金利をチェックしておきましょう。
まとめ
金利が高くなることで利息が増え、返済する金額も増えます。金利や契約内容などを事前に確認しておくことが必要です。また、利用前には返済計画を立て、無理なく返済できるようにしておきましょう。
監修者:
内山 貴博
プロフィール:
1978年生まれ。証券会社の本社部門に勤務後、2006年に独立。金融リテラシーを高めることがFPの役割だと感じ、FP相談やセミナーなどの活動をおこなっている。また動画チャンネル「FPお金レッスン」では投資初心者向け、FP学習者向けのコンテンツを提供中。主な著書に「駆け出しFPの事件簿」(きんざい)、「お金の使い方テク」(朝日新聞出版)がある。
資格情報:
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士