貸付とは?
意味や種類、利用するときの注意点を解説!

更新日:2025年9月2日

公開日:2022年8月30日

貸付とは?意味や種類、利用するときの注意点を解説!

「貸付」とは具体的にどのような意味か疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。
貸付のほかにお金にまつわる用語として「融資」や「借入れ」がありますが、それぞれを混同してしまう方も多いかもしれません。
また、貸付と一括りにいってもさまざまな種類があり、特徴が異なるので、それぞれの違いを理解し、自分にあったものを利用することが大切です。
この記事では、貸付の意味や種類、注意点について解説するので、「貸付」の言葉の意味が曖昧で「融資」や「借入れ」などとの違いについてもよくわからないという方は参考にしてください。

貸付の意味

「貸付」とは、金利や返済期日など特定の条件を決めてお金や品物、もしくは権利などを貸すことをさします。
貸付にあたり担保が必要になるものや、無担保でもお借入れできるものなど、条件は貸付業者によって異なるため注意しましょう。
たとえば金融機関などからお借入れをする場合には、あらかじめホームページや商品概要説明書で貸付にともなう条件をしっかり確認しておくことが大切です。
また、貸付と同義の言葉に「ローン」があります。ローンとは、銀行などの金融機関がお金を貸すことで、一言でいえば借金のことです。金融機関の貸付もローンに該当します。
下記記事では、ローン・借金の定義について詳しく解説していますのであわせてご覧ください。

貸付と融資・借入れの違い

貸付と混同しやすい言葉として「融資」があります。
融資とは、資金を融通することを意味し、金融機関が利用者に資金を貸し出す際などに使われる言葉です。
「融資」の場合は、主に金融機関が企業や個人に資金を提供することでビジネスや金融の文脈でよく使われますが、「貸付」の場合は、お金を貸す行為全般(個人・企業・金融機関など)のことで法律や契約書、日常的な表現でも使われます。
また、そのほか混同しやすい言葉として「借入れ」がありますが、借入れとはお金や品物を借りることをさす言葉です。
つまり、「貸付」や「融資」は貸し手から見た言葉であり、「借入れ」は借り手から見た言葉となります。
文章で表現するとすれば「銀行は顧客への融資(貸付)をおこなっている」、「私は銀行から借入れている」などが適切でしょう。
下記記事では、融資の流れや、主な融資の種類について解説していますので参考にしてください。

金融の貸付方法は4種類ある

金融の貸付方法には主に下記の4種類の形態があります。

  • 証書貸付
  • 当座貸越
  • 手形貸付
  • 手形割引

それぞれの特徴について以下で詳しくご紹介します。

証書貸付とは

証書貸付とは、金融機関が融資額、金利、期間、返済方法などの貸付条件を記入した借用証書(金銭消費貸借契約書)の差入れを受けておこなう貸付のことをさします。個人や法人(事業者)が融資を必要とする際に利用するサービスです。
金銭消費貸借契約書は、全国銀行協会連合会の書式例に基づいて作成されたひな形が各金融機関で用意されていることが一般的です。利用者はお借入れ後、金銭消費貸付契約証書の内容に基づき、返済をおこないます。
証書貸付の代表的なサービスは以下のとおりです。

  • 住宅ローン
  • マイカーローン
  • フリーローン
  • ビジネスローン

証書貸付のメリットと注意点

証書貸付のメリットは、返済期間があらかじめ決まっている点や長期間のお借入れが可能な点のほか、高額のお借入れをしやすい傾向にある点です。
証書貸付では、あらかじめ返済期間や返済方法を決めます。契約内容は金融機関によって異なりますが、利用者がどれくらいの金額をどのくらいの金利で借りるか、どれくらいの期間で完済するかなどが細かく決められているため、計画的な返済が可能です。事業の設備投資や運転資金など、長期的な目線で計画的な資金繰りが必要な際の利用に向いています。
一方、証書貸付の注意点は、融資までに時間がかかる点や、追加のお借入れを希望する際には再度申込みと審査が必要になる点です。
契約にあたり、書類準備や保証人、資産の確認などが必要で、お借入れまでに時間がかかるため、すぐに資金が必要な際には向いていません。また、一度契約を交わせば繰り返し融資を受けられるわけではありません。追加でお借入れが必要な際は、再度書類を用意して申込み、審査に通ったうえで契約手続きをおこなう必要があります。
前述のフリーローンの特徴や審査、他サービスとの違いについては下記記事で詳しく解説しています。

当座貸越とは

当座貸越とは「当座貸越契約」を交わすことにより、利用限度額の範囲内でお借入れができる、個人や法人を対象にしたサービスです。当座貸越の仕組みは、個人向けのカードローンをイメージすると理解しやすいしょう。
当座貸越の代表的なサービスの種類は、以下のとおりです。

  • 銀行系カードローン
  • ビジネスローン

そのほか、当座貸越には個人向けに総合口座定期預金を担保として自動的に融資をおこなう方法があります。引落しの際に預金口座に残高がなくても当座貸越の機能によって、延滞を防ぐことが可能です。
当座貸越は、「一般当座貸越」と「専用当座貸越」に分けられます。
「一般当座貸越」は、銀行などに当座預金や定期預金口座を持つ方に対する自動貸付サービスで、口座残高が不足した場合に自動的に貸越となる契約です。小切手や手形の決済をおこなう際に残高不足になった場合などに、当座貸越によって不渡りを避けることができるといったメリットがあります。
一方、「専用当座貸越」は限度額の範囲内であれば好きなタイミングで繰り返しお借入れやご返済ができる契約で、代表的なサービスにカードローンがあります。
当座貸越では、担保が必要な場合にはその担保の評価額に応じて限度額が決まります。担保が不要な場合には、担保が必要な場合と比べると申込条件が厳しく設定される傾向があります。

当座貸越のメリットと注意点

当座貸越のメリットは、契約の範囲内であれば繰り返しお借入れやご返済ができる点や、提携ATMからお借入れできる点などが挙げられます。追加融資のたびに契約を結ぶ必要がなく、お借入れ方法も簡単なため、急な出費への対応に向いている貸付サービスです。
一方、便利すぎるが故に使いすぎる可能性がある点や、法人の場合は業績が審査結果に影響する可能性がある点には注意が必要です。
利用者側にとって利便性が高い当座貸越は、金融機関からすると貸倒れのリスクが高いサービスでもあります。審査基準は非公開ですが、融資の金額が個人よりも高額になる傾向にある法人の場合、業績が審査の対象となる可能性が高いでしょう。
自己資本比率が低い場合や、業歴が短い場合には審査に通過できない可能性があるので注意してください。
当座貸越の代表的なサービスとして紹介した銀行系カードローン、ビジネスローンについては、下記記事でも解説していますのであわせてご覧ください。

手形貸付とは

手形貸付とは、金融機関が借用証書のかわりに借主から約束手形(一定期日に一定金額を支払うことを約束する手形)を振り出し(手形および小切手を発行する行為)させて貸付をおこなう形態のことをさします。個人事業主や法人が利用できますが、一定の信用が求められるため、主に法人が利用するサービスです。
基本的には1年以内の短期の返済期間であり、一時的な資金として使われるケースが多い傾向にあります。具体的な用途の例に以下のものがあります。

  • 繋ぎ資金
  • 納税資金
  • 季節資金

前述の似たサービスの証書貸付では、金融機関と金銭消費貸借契約書を交わしますが、手形貸付は約束手形を差し出します。そのほかにも、以下のような違いがあります。

項目 手形貸付 証書貸付
主な用途 繋ぎ資金や季節資金など、一時的な資金繰りで必要になる資金 事業の運転資金や高額な設備投資など、長期的な目線で必要になる資金
返済期間 原則1年 1年〜数十年など幅広い
返済方法 期日までに一括返済 分割
融資金額 少額な融資になる傾向 高額な融資になる傾向

手形貸付のメリットと注意点

手形貸付のメリットは、審査がほかの融資方法に比べて早く、一時的な資金繰りに向いている点や、証書貸付に比べて印紙税が安い点が挙げられます。
一方、手形貸付には信用が求められるため、個人事業主では手形貸付を受けることが難しい点や、返済期間が原則1年と短い点には注意が必要です。また、返済が滞り「手形不渡り」が発生すると信用力が低下するほか、同一手形交換所管内で6ヵ月以内に2回不渡りを起こした場合、銀行から取引停止処分を受けることになります。
なお、手形貸付は全面電子化に向けての取組みが行われており、現行の手形貸付は2026年度末までに廃止が予定されています。

手形割引とは

手形割引とは、銀行などの金融機関に手形を譲渡し、手形金額から支払期日までの利息(割引手数料)を差引いた金額を受け取ることです。主に法人・個人事業主の資金繰りで利用されます。
手形の支払期日を待たずに現金を調達できるため、約束手形の支払期日前にどうしても資金調達が必要となった場合に利用されることが一般的です。

手形割引のメリットと注意点

手形割引のメリットは、資金調達が比較的容易な点や、振出人の信用力が融資の審査で重視される点、そしてカードローンに比べて金利が低い点です。
振出人の信用力が重視されるため、事業が安定しておらず、ほかの融資を断られた事業者でも審査に通過できる可能性があります。また、手形は銀行や業者に持ち込めば、最短即日の資金調達も可能なため、急な資金調達にも便利です。
一方、割引料の負担や不渡り時のリスク、手形に記載されている金額を分割して現金化することはできない点に注意しましょう。
手形は現金化する際に手数料が発生するため、満額受け取ることはできません。振出人の企業が倒産や廃業などで手形を決済できなくなった場合、借入人が手形を買い戻さなくてはなりません。また、手形割引をおこなう場合、一部現金化などはできず、全額換金されます。このような注意点も理解したうえで利用することが大切です。

即日融資を受けたいなら消費者金融系カードローン

急な出費などによりお金が必要になった場合、消費者金融系カードローンだと対応可能な可能性があります。
カードローンには銀行系カードローンもありますが、銀行系カードローンの場合は即日融資が難しく、最短でも翌営業日以降の融資となるため、もし急ぎの場合には消費者金融系カードローンを検討するとよいでしょう。
消費者金融系カードローンでは最短即日融資に対応していることが多いほか、なかには無利息期間があり利息を抑えてお借入れができる場合もあります。
たとえば、レイクでは24時間365日Webからのお申込みに対応しています。
Webでお申込みの後、審査に通過すればそのままWebでのご契約、Webで最短即日融資も可能です。

  • 21時(日曜日は18時)までのご契約手続き完了(審査・必要書類の確認含む)で、当日中にお振込みが可能です。一部金融機関および、メンテナンス時間を除きます。

お急ぎで融資を必要としている方や、利息を抑えてのお借入れをご希望の方はレイクのご利用をご検討ください。
消費者金融系カードローンの審査・利用の流れを詳しく知りたい方は下記記事もあわせてご覧ください。

また、前述のとおり、消費者金融系カードローンでは即日融資や土日祝日のお申込み、お借入れに対応しているところもあります。下記記事では消費者金融系カードローンで即日融資を受ける方法や、お申込み前に確認するべきことを解説していますので参考にしてください。

そのほか、下記記事では急にお金が必要になった場合の対処法について解説しています。このようなケースでも、最短即日でお借入れができる消費者金融系カードローンが便利です。

カードローンを利用する際の注意点

カードローンを利用する際の注意点

カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなカードローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。

  • 返済計画を立てる
  • 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
  • 余裕がある場合は多めの金額を返済する

以下で詳しく解説します。

返済計画を立てる

お金を借りると返済が始まります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なくご返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。ただ、追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーション機能があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションしていただけます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額からご利用限度額を調べることもできます。ぜひご活用ください。

  • このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。

カードローンの返済期日に遅れてしまった場合に生じるリスクや、遅れた場合の対処法について下記記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

金利や無利息期間などの契約内容を確認する

カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで無利息期間が適用されるのかもご確認ください。
レイクでは、Web申込み、はじめてご契約などの諸条件を満たしたお客さまは365日間の無利息サービスをご利用いただけます。

  • 365日間無利息

ご利用条件:Webでお申込み・はじめてのご契約、ご契約額が50万円以上かつご契約後59日以内に収入証明書類の提出とレイクでの登録完了が必要
上記ご利用条件を満たさない方は60日間無利息または30日間無利息をご利用いただけます。

  • 60日間無利息(Web申込みかつはじめてのご契約、ご契約額が50万円未満)
  • 30日間無利息(自動契約機または電話申込みかつはじめてのご契約)

さらに、「1秒診断」では、簡単な項目を入力するだけで、お借入れが可能かどうかを事前に診断することも可能です。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
また、無利息期間経過後は通常金利が適用されます。

無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。なおご返済が遅れた場合等、無利息期間が終了いたします。

カードローンの金利については下記記事でも詳しく解説しています。金利の仕組みや計算方法についても分かりやすい内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。

また、無利息サービスを利用する際の注意点については、下記記事でも詳しく解説しています。

余裕がある場合は多めの金額を返済する

家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことで利息が少なくなり、返済総額も減ります。カードローンの利息は、以下の計算式で算出します。

利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数

上記の式から分かるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほど利息の負担額が増え、ご返済総額も多くなります。
利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。

下記記事では、カードローンの一括返済の方法や注意について詳しく解説しています。

まとめ

貸付とは、金利や返済期日など特定の条件を決めてお金や品物、もしくは権利などを貸すことを指し、主に「証書貸付」、「手形貸付」、「手形割引」、「当座貸越」の4種類があります。
それぞれ特徴が異なるほか、提供している会社によって条件などが異なる場合があるため注意しましょう。
もし急な出費でお金に困っているのであれば当座貸越(専用当座貸越)の一種である消費者金融カードローンも資金調達の手段の一つです。
レイクでは最短即日融資に対応しておりますので、ぜひレイクをご検討ください。

監修者:新井 智美

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新井 智美

プロフィール:

コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)をおこなうと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆および監修をこなしており、これまでの執筆および監修実績 は2,500本を超える。

資格情報:

CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員