結婚式の費用を借りるブライダルローンとは?
メリットや審査のポイントを解説

公開日:2022年9月21日

結婚式の費用を借りるブライダルローンとは?メリットや審査のポイントを解説

2021年度の結婚式の費用相場は約300万円でした。新型コロナウイルス感染症のまん延防止対策の一環で大勢が集まるイベントは自粛傾向にあったため、2020年度の費用相場よりは70万円ほど低下しています。
相場は低くなったとはいえ、決して安くはない金額が結婚式にかかっている状況は変わりません。資金が足りないときはブライダルローンを検討することもできるでしょう。
ブライダルローンのメリットやデメリット、借入れの流れについて解説するので、参考にしてください。また、ブライダルローンの審査のポイントについてもわかりやすく解説します。

ブライダルローンとは?

ブライダルローンとは、結婚式の費用を借りるためのローンです。結婚式には多額の費用がかかるため、ローンを利用して結婚式を挙げる方もいます。株式会社リクルートのブライダル情報誌『ゼクシィ』の調査によれば、2021年の挙式、披露宴・ウエディングパーティー総額の平均は292万3,000円でした。
2020年までは例年350万円程度であったことに比べると、2021年の結婚費用は急激に減っています。これは、新型コロナウイルス感染症のまん延・予防のために規模を縮小した方が多いことに起因すると考えられます。
例年より約70万円の減少が見られるとはいえ、多額の資金がかかるイベントであることは変わりません。結婚するときには計画的に資金を準備し、費用が不足するときはブライダルローンなどの利用も検討しましょう。

挙式、披露宴・ウエディングパーティー総額の平均の推移

結婚費用
2017年調査 354.8万円
2018年調査 357.5万円
2019年調査 354.9万円
2020年調査 362.3万円
2021年調査 292.3万円

ブライダルローン利用のメリット・デメリット

ブライダルローン利用のメリット・デメリット

ブライダルローンは結婚式や披露宴などの結婚関連のイベント費用に用いるローンで、結婚式場や金融機関などで申込むことが一般的です。ブライダルローンの利用にはどのようなメリットやデメリットがあるのか見ていきましょう。

ブライダルローンを利用するメリット

結婚式は、必ずしも予算内で挙げられるとは限りません。招待人数が増えたり、衣装代や写真代がかさんだり、披露宴の料理や飲み物がグレードアップすることもあるでしょう。手元資金が足りない場合でも、ブライダルローンを利用すれば理想の結婚式を挙げることができるでしょう。
結婚式に手元資金を使わないことで新婚生活の資金を残しておける点も、ブライダルローンのメリットです。新居に引っ越す費用や家具・家電を購入する費用、食器などのこまごまとしたものを準備する費用など、新婚生活には何かとお金がかかります。結婚式で貯金をすべて使ってしまうと、新生活に必要な資金が足りなくなってしまう可能性があります。
また、ブライダルローンによっては、結婚式だけでなく、結婚指輪や新婚旅行の資金にも使えるものがあります。一生使う指輪、一生の思い出になる旅行に後悔がないよう、ローンを検討してみるのもよいでしょう。
ブライダルローンの中には、金利が低めに設定されているローンもあります。資金使途は限られますが、低金利のローンを選べば利息も抑えられるでしょう。

ブライダルローンを利用するデメリット

ブライダルローンという名前でも、結婚関連の費用なら何でも利用できるとは限りません。中には利用目的が限定されているものもあるため、契約前に確認しておきましょう。
また、申込みから借入れまでに時間がかかるローンもあります。ローンの種類や金融機関などにもよりますが、2~3週間かかるブライダルローンもあるので、余裕を持って早めに申込むようにしましょう。
ブライダルローンの中には審査時に提出する書類が多い場合もあります。結婚式の明細書や見積書、請求書なども必要になることがあるため、不備なく準備し、ローン審査がスムーズに進むようにしておきましょう。

ブライダルローン利用の流れ

ブライダルローンの利用は、以下の流れで進みます。

  1. 申込み
  2. 審査
  3. 契約
  4. 借入れ

結婚式場と提携するローン会社で申込む場合は、借りたお金はそのまま式場に振込まれます。そのため、支払い手続きは必要ありません。
一方、銀行などの金融機関で申込む場合は、一旦、申込み者の口座に振込まれるものや、直接式場に支払われるものがあります。前者の場合は申込み者自身が結婚式場の口座に振り込む必要があるため、忘れないように注意しましょう。

審査について

審査基準は、利用するローンによって異なります。詳しい審査基準についての情報は公開されていませんが、申込みの条件は公開されているので確認しておきましょう。
例えば、年齢条件について定められているブライダルローンは少なくありません。条件に満たないときは、親が子どもの結婚資金を借りることができるケースもあるので、事前に確認しておきましょう。

ブライダルローン審査のポイントは?

審査基準はローン会社によって異なり、詳細は明かされていない場合がほとんどです。しかし、どのローン会社でも次の2つのポイントは確認します。

  • 信用情報に問題はないか
  • 安定した収入があるか

具体的にどのような内容が確認されるのか、わかりやすく解説します。

信用情報に問題はないか

信用情報とは、ローンやクレジットカードの契約や申し込みに関する情報で、信用情報機関に登録されています。例えば、次のような情報が含まれます。

  • ローンの返済が遅れていないか
  • クレジットカードの支払いが遅れていないか
  • 過去にローンやクレジットカードの返済・支払いにトラブルが起こっていないか

これらの記録が信用情報機関に登録されており、ブライダルローンの申込み先も申込者の信用情報を照会することになります。

安定した収入があるか

ローンの借入れの条件として、多くが「安定した収入があること」を挙げています。ローンによっても異なりますが、勤務形態や勤続年数などを確認する可能性があるでしょう。

ブライダルローンの利用で後悔しないためには

ブライダルローンの利用で後悔しないためには

ブライダルローンを利用することで、理想の結婚式の実現に繋がるでしょう。しかし、借入れ額が大きすぎると返済が負担になり、新婚生活に影響を及ぼす場合もあります。
ブライダルローンを利用するときは、借入れ額を抑え、返済の負担が少なくなるように注意することが必要です。そのためには、結婚式関連の費用を抑えることも必要になるかもしれません。
次の方法を実施することで、結婚式関連の費用を抑えましょう。

  • 結婚式の予算を見直す
  • 金利の低いローンを利用する

それぞれの方法について解説します。

結婚式の予算を見直す

結婚式の予算が高すぎる可能性もあります。予算を減らすアイデアをいくつか紹介します。

  • 食事のランクを下げる
  • 招待客の人数を減らす
  • オプションを見直す
  • オフシーズン(1、2、7、8月)を選ぶ
  • 仏滅を選ぶ
  • 夕方の挙式にする

結婚式は1日で終わりますが、返済はその後長らく続きます。無理のない予算を組み、返済が負担にならないようにしましょう。

金利の低いブライダルローンを利用する

ローンの金利が低いと、負担する利息が少なくなります。長い目で見れば結婚関連の費用を抑えることにもなるので、いくつかのブライダルローンを比較して検討しましょう。
また、返済期間を短くしたり無利息サービスのあるブライダルローンを選んだりすることで利息を減らすことができます。返済計画を立ててから借りるようにしましょう。

ブライダルローンの審査に通らなかった場合カードローンの利用を検討

ブライダルローンの審査に通らなかった場合は、カードローンの利用も検討しましょう。カードローンは資金使途自由のローンのため、結婚式や結婚指輪、新婚旅行などにも利用できます。
無利息期間があるカードローンを利用すれば、支払う利息を抑えやすくなります。レイクでは、はじめてならWeb申込みで60日間無利息になるサービスや5万円を上限に180日間無利息になるサービスなど選べる3つの無利息サービスを設けています。

無利息診断をご利用いただくと、お借入れ額によってどの無利息サービスが利息を抑えやすいのか調べることができます。ぜひお試しください。

結婚費用でカードローンを利用する際の注意点

結婚費用をカードローンで借りるときは、次の3つのポイントに注意しましょう。

  • 借入れは返済計画を立ててからおこなう
  • 契約内容をしっかり確認する
  • ご祝儀が入ったら返済にあてる

それぞれのポイントについて解説します。

借入れは返済計画を立ててからおこなう

借入れをおこなうと、毎月の返済がスタートします。そのため、生活費と返済を含めた家計管理が大切になります。毎月のおおよその返済額を借りる前に理解しておくと、返済計画が立てやすくなるでしょう。
カードローン会社のホームページの多くでは、無料で利用できる返済シミュレーションを提供しています。借入れの度に返済シミュレーションを実施し、計画的に返済しましょう。
レイクでも「ご返済シミュレーション」をご利用いただけます。ご希望契約額から毎月の返済額や返済期間を調べたり、毎月の返済額からお借入れ可能な金額をチェックしたりできます。ぜひ参考にして、無理のない返済計画を立ててください。

  • シミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合がありますので、あくまでも目安としてご確認ください。

契約内容をしっかり確認する

カードローン契約後、契約内容を把握しておくことが大切です。無利息期間が設定されているときは、いつからいつまで適用されるのかについて正確に把握しておきましょう。
適用金利は審査や限度額によっても異なるため、契約後は自身に適用された金利・限度額を把握しておく必要があります。また、レイクでは無利息サービスを選択できるため、無利息が適用される期間や上限額もご利用者さまごとに異なります。

返済を長引かせないようにする

カードローンの利息は、借入れしている日数分で利息が計算されます。そのため、借入れしている期間が長くなると利息も高額になり、返済総額も増えるため、注意が必要です。
ご祝儀が入ったら返済に充て、早めの完済を目指すことで、利息の総支払い額を抑えることができます。レイクでは一括返済や繰上げ返済に対応しています。上手に活用して、返済を長引かせないようにしましょう。

まとめ

結婚式は多くの方にとって一生に一度のイベントです。しかし、一生に一度だからと予算をかけすぎると、新婚生活の家計に負担がかかることもあるので注意が必要です。
ローンの返済額が多すぎると、新婚生活に影響を及ぼすかもしれません。また、今後、子どもの教育費や住宅購入などの資金も必要になる可能性があります。結婚後の生活にも留意して、結婚式の費用を抑えることを検討しましょう。

監修者:新井 智美

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新井 智美

プロフィール:

コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)をおこなうと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆及び監修をこなしており、これまでの執筆及び監修実績は2,000本を超える。

資格情報:

CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員