一人暮らしの初期費用が高額になって困ったときはどうする?
かかる費用や対処法を解説

公開日:2022年9月21日

一人暮らしの初期費用が高額になって困ったときはどうする?かかる費用や対処法を解説

一人暮らしを始めるときには、住居や家具、家電などを準備する費用が多くかかります。
一人暮らしの初期費用として、とりわけ多くかかるのが住居関連の費用です。物件を借りるときにどんな費用がかかるのか、それぞれの相場も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
また、一人暮らしの初期費用を抑えるコツや、手持ちの資金で足りないときに利用できる方法についてもわかりやすく解説します。

一人暮らしの初期費用はいくらかかる?

2020年の家計調査によれば、34歳以下の単身世帯の持家率は4.0%、家賃・地代を支払っている世帯の割合は85.5%でした。また、消費支出149,605円のうち家賃は37,668円と多く、住居費が家計のなかで多額を占めていることがわかります。
なお、家賃は駅までの距離、床面積、築年数や地域によっても大きく変わります。特に都市部は家賃が高くなる傾向にあるため注意が必要です。
例えば、東京23区内でワンルームを借りるときは平均6~8万円かかりますが、23区外であれば4~6万円で借りられる場合もあります。ただし、市によっては23区内よりも平均家賃が高いこともあるので、通勤・通学のしやすさや環境なども複合的に考えて物件を選びましょう。

東京23区内 東京23区外
ワンルーム 6~8万円 4~6万円
1K/1DK 8~10万円 5~7万円
1LDK 12~18万円 6~9万円

敷金・礼金・仲介手数料

物件を借りる際に、敷金と礼金、仲介手数料がかかる場合があります。敷金は家賃の1~2ヵ月分が相場で、退去時の修繕費などに充当され、余ったときは返還されます。
また、礼金も1~2ヵ月分が相場ですが、こちらは大家さんへのお礼のため、返還されません。仲介手数料は仲介業者に支払う費用で、家賃の1ヵ月分+消費税に上限が定められています。

前家賃

物件を借りるときには、当月分の家賃に加え、翌月分の家賃を前もって支払うことが一般的です。前家賃が必要な場合には、初期費用として、敷金・礼金・仲介手数料をあわせて4.5~7ヵ月分の家賃相当額を支払うことになります。

保証料

連帯保証人を立てる代わりに、保証会社の保証を受ける必要がある場合があります。その際、支払う保証料は、1年目は家賃の0.5~1ヵ月分が相場になり、仲介業者指定の保証会社と契約する場合がほとんどです。
なお、敷金や礼金、仲介手数料は契約時に1回のみ支払いますが、保証料は1~2年ごとの更新時に再度必要になるので注意しましょう。

管理費・共益費

管理費と共益費は、物件を維持管理するためにかかる費用で、家賃に加えて毎月支払います。家賃が低く設定されていても管理費や共益費が高額なときは、毎月の負担は大きくなります。家賃と管理費、共益費の合計で物件を判断するようにしましょう。

火災保険料

賃貸物件を借りるときは、火災保険への加入も求められることが多く、保険料は年間3,500~15,000円が相場です。家財の補償を充実させると高くなるので、保険料とのバランスを見て設定するようにしましょう。 また、不動産会社から特定の火災保険を勧められることがありますが、勧められた保険に加入する必要はありません。原則として保険会社やプランは貸借人が自由に選べるので、比較して選ぶようにしましょう。

引っ越し費用

引っ越し費用も意外と高額になることがあります。時期や距離、荷物の多さにもよりますが、単身用の引っ越し料金は3.5万~10万円ほどが相場です。荷物が少ないときはレンタカーなどで運んだり、手持ちできない家具や家電は引っ越し後に買ったりすることで引っ越し費用を節約できます。

生活必需品

最低限必要な家電は冷蔵庫、洗濯機、電子レンジなどが挙げられます。物件によってはエアコンや照明がないこともあるので、貸借人自身が準備しなくてはいけません。
また、最低限必要な家具としては、寝具やテーブルなどが挙げられます。カーテンや食器、タオル類なども必要です。

初期費用を抑える方法

初期費用を抑える方法

初期費用を抑えたいときは、次の方法を検討してみましょう。

  • 敷金・礼金がかからない物件を探す
  • フリーレント付きの物件を探す
  • 引っ越し費用を抑える
  • 初期費用が安い仲介業者を選ぶ

それぞれの方法について、わかりやすく解説します。

敷金・礼金がかからない物件を探す

敷金や礼金がかからない物件であれば、家賃と前家賃、仲介手数料だけで借りることができます。初期費用を抑えたいときには、敷金・礼金がかからない物件に注目しましょう。
なお、敷金や礼金がかからない物件であっても、火災保険料や保証料などがかかることもあるため、不動産会社に確認しておくと良いでしょう。

フリーレント付きの物件を探す

フリーレントとは、入居から一定期間の家賃が無料になる物件のことです。引っ越したばかりのときは何かと支出がかさみ、家計が安定しにくいことがあるため、家賃が無料になるのは大きな助けになるでしょう。
ただし、フリーレント付きの物件では、無料期間終了後は一定期間住むなどの条件が課せられていることがあるので注意しましょう。

引っ越し費用を抑える

初期費用のなかでも引っ越し費用は、大きな割合を占める可能性があります。梱包から配置、開梱をすべて任すのではなく、荷造りは自身でするなどして費用を抑えることをおすすめします。
引っ越してから家具などを買うと、荷物を減らせます。荷物が減ると、引っ越し費用を抑えられるかもしれません。また、あまり荷物が多くないときは、レンタカーや手持ちで引っ越すこともできます。

初期費用が安い仲介業者を選ぶ

仲介手数料は、借主と貸主のそれぞれから不動産会社が手数料を受け取るときは家賃の0.5ヵ月分(+消費税)が上限、どちらか一方から手数料を受け取るときは家賃の1ヵ月分(+消費税)が上限です。
仲介手数料の下限は定められていないので、0.5ヵ月分(+消費税)よりも少ない不動産会社もあります。仲介手数料は決して安くはない金額なので、低めに設定されている不動産会社や物件を選びましょう。

高額になって困ったときは、カードローンの利用も検討する

想定より一人暮らしの初期費用が高額になって困ったときは、カードローンの利用も検討しましょう。カードローンは最初に利用限度額を決め、その範囲内で繰り返し借入れできるローン商品です。契約しておくと、利用限度額以内であれば必要なときにいつでも借りられるため、急な支出が生じたときのために備えられます。
無利息期間が設定されているカードローンを選ぶと、利息を抑えて利用しやすくなります。レイクでは選べる無利息サービスを提供しています。はじめてなら60日間無利息(Web申込み限定)が適用されるサービスや、はじめてなら5万円を上限として180日間無利息が適用されるサービスなどがあります。
無利息診断をご利用いただくと、お借入れ額やご返済期間によってどの無利息サービスが適しているかかんたんに調べることができます。ぜひ一度、無利息診断をお試しください。

一人暮らしの初期費用が足りない場合にカードローンを利用する注意点

一人暮らしの初期費用が足りない場合にカードローンを利用する注意点

カードローンを利用するときには、次の3つのポイントに注目しましょう。

  • 借入れは返済計画を立ててからおこなう
  • 契約内容をしっかり確認する
  • 家計に余裕がある場合は早めの完済を心がける

それぞれのポイントについて解説します。

借入れは返済計画を立ててからおこなう

ローンでお金を借りると、毎月の返済がスタートします。毎月の返済を含めた家計管理が大切になるため、利用前には現実的な返済計画を立てておくことが大切です。
レイクでは、ご希望契約額から毎月の返済額をチェックできるご返済シミュレーションを提供しています。毎月の返済額からお借入れ可能な金額を調べることもできるので、無理のない返済計画にお役立てください。

契約内容をしっかり確認する

カードローンの契約条件は、カードローン会社によっても異なりますが、利用者ごとにも異なります。申込みの前にローン会社の公式サイトで貸付条件を確認し、また契約の後に会員ページで契約内容をチェックしておきましょう。
利用限度額や適用金利なども、カードローン会社によって異なるほか、審査によって個別に設定されます。利用限度額の増額などすると適用金利が変わるなど、新規契約時から条件が変わることもあるため、こまめに契約内容を確認し、無理のない借入れを心がけましょう。

家計に余裕がある場合は早めの完済を心がける

ボーナスや臨時収入などにより家計に余裕が生じたときは、普段よりも多めの返済を心がけましょう。カードローンの利息は、ご利用金額(元金)と貸付利率(年率)、お借入れ日数で計算されます。早めに完済することで総利息額を抑えることができます。
レイクでは、一括返済や繰上げ返済に対応しています。お好きなタイミングでご返済いただけるので、こまめに追加で返済し、お借入れの期間が長引かないように注意しましょう。

まとめ

初期費用を計画的に準備すると、一人暮らしを始めやすくなります。仲介手数料や敷金、礼金、保証料などがどの程度かかるのか調べてから計画を立てるようにしましょう。
また、初期費用を準備できても、毎月の生活費が多すぎると家計を維持することができません。無理なく支払える家賃かどうか考えてから契約することも大切です。
初期費用が不足するときは、カードローンなどを一時的に利用することもできます。借りると返済義務が発生するため、家計の中から返済できるのかシミュレーションしてから利用するようにしましょう。

監修者:内山 貴博

監修者:

内山 貴博

プロフィール:

1978年生まれ。証券会社の本社部門に勤務後、2006年に独立。金融リテラシーを高めることがFPの役割だと感じ、FP相談やセミナーなどの活動をおこなっている。また動画チャンネル「FPお金レッスン」では投資初心者向け、FP学習者向けのコンテンツを提供中。主な著書に「駆け出しFPの事件簿」(きんざい)、「お金の使い方テク」(朝日新聞出版)がある。

資格情報:

CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士