多目的ローンとは?
メリット・デメリットやカードローンとの違いも解説
公開日:2022年9月30日
多目的ローンは、幅広い用途で利用できる個人向けローンです。結婚資金や旅行、家電などさまざまな使い道に対応できます。
この記事では、多目的ローンのメリット・デメリットやフリーローン、カードローンとの違いを解説します。
目的に合ったローンを選ぶためにも、ぜひ参考にしてください。
多目的ローンとは主に金融機関が提供している個人向けローン
多目的ローンは、個人向けローンの1つで主に金融機関が提供しています。
資金使途が明確であれば、結婚費用や旅行費用、家電の購入、介護費用などさまざまな用途に使えるのが特徴です。ただし、一般的には事業性資金などには利用できません。
最近では、Web完結で手続きできる多目的ローンも増えています。来店不要なので、忙しい方も利用しやすいでしょう。
多目的ローンとフリーローンの違い
多目的ローンと似たサービスに、フリーローンがあります。
フリーローンと多目的ローンは、いずれも個人向けローンです。多くの金融機関は、フリーローンと多目的ローンをほぼ同意義で使っています。
多目的ローンとフリーローン違いを説明するとすれば、借入れ金の使い道です。
一部の金融機関では、多目的ローンは「生活に必要な費用」に利用できる、フリーローンは「自由(事業性資金などは除く)」に利用できると、使い道で区別しています。
使い道で分けている金融機関の場合、フリーローンと多目的ローンで必要書類や条件などが異なるので、よく確認しましょう。また、多目的ローンでは、使い道が確認できる書類の提出を求められるケースが多い点が特徴です。
多目的ローンとカードローンの違い
個人向けローンには、カードローンもあります。カードローンは、契約時に決められた利用限度額の範囲内で繰り返し借入れできるサービスです。
多目的ローンとカードローンの違いを詳しくみていきましょう。
申込みから融資を受けるまでの時間の違い
多目的ローンは、カードローンと比べて申込みから融資実行までの日数が長めです。融資まで数週間かかるケースも少なくないため、急な出費には対応しにくいでしょう。
一方、消費者金融系カードローンは、最短即日で借入れが可能です。多くの消費者金融系カードローンでは、その日のうちに審査が完了後、ATMや振込みなどで借入れができます。
レイクも、最短即日借入れが可能なカードローンです。Web申込み完了後、最短 15秒で審査結果を確認でき、21時までのご契約手続きを完了すると最短25分で融資が可能です。(※)銀行振込やスマホATM取引での借入れにも対応しているため、契約後はカードの到着を待つことなくその日のうちにお借入れが可能です。
- 一部金融機関および、メンテナンス時間を除く。
なお、カードローンのなかでも、銀行系カードローンは即日借入れに対応していません。最短でも翌営業日以降になるため、注意してください。
借入れ回数の違い
多目的ローンは、基本的には借入れ金全額を一括で借入れするのに対し、カードローンはあらかじめ決められた利用限度額の範囲内で繰り返し借入れすることができます。
- 多目的ローン:基本的に借入れ金全額を一括で借入れる
- カードローン:契約時に決めた利用限度額の範囲内で繰り返し借入れできる
- 多目的ローンでも分割で借入れできるケースがあります。必ずしも借入れ回数が1回だとは限りません。
多目的ローンは、融資を受けた後は基本的に返済するだけなので、追加の借入れが発生せず管理しやすいです。
カードローンは、利用限度額の範囲内であれば繰り返し借入れできるのがメリットですが、その反面、必要以上に借りてしまうリスクがあります。そのため、利用残高や毎月の返済額をしっかり管理することが重要です。
ただし、利用限度額内なら追加で借入れしたい場合、新たな手続きが不要なのでスムーズに借入れできるのがメリットです。多目的ローンの場合、追加で借入れしたい場合は、再度申込みをする必要があります。
多目的ローンのメリット
次に、多目的ローンのメリットをみていきましょう。
- 幅広い資金使途に対応
- 担保・保証人がいらない場合が多い
- 金利が低めの傾向にある
幅広い資金使途に対応
多目的ローンは、基本的に資金使途が明確であれば、幅広い資金使途に利用できます。
目的別ローンは、自動車や住宅、教育資金など使い道が決まっており、それ以外の使途には使えません。多目的ローンなら、目的別ローンを利用できない場合にも対応できます。
ただし、一般的に、事業性資金や投機性資金、個人間の売買、すでに支払済の資金などには利用できません。
他社からの借換えに対応している場合もあれば、借換えには利用できない金融機関もあります。そのほか、用途にも金融機関によって異なるため事前に確認しましょう。
担保・保証人がいらない場合が多い
多目的ローンは、基本的に無担保・無保証人で利用できます。
一般的に、担保や保証人が必要な場合、申込みの手続きが増えるほか審査にも時間がかかります。
多目的ローンのほとんどは、個人の信用をもとに借入れでき、担保・保証人を用意する必要がないため、スムーズに借入れできるでしょう。
家族や親戚に保証人になってもらえないか相談する必要がないのもメリットです。身近に頼れる人がいない方でも、無担保・無保証人のローンなら申込みやすいでしょう。
なお、カードローンやクレジットカードのキャッシング、フリーローンも基本的には無担保・無保証人で利用できます。
金利が低めの傾向にある
多目的ローンは、カードローンやクレジットカードのキャッシングと比べて金利が低めです。
金融機関によっては、住宅ローンや証券口座など、金融機関のサービスを利用している方への金利の優遇をおこなっています。
金利が低いほど利息額が少なくなるため、カードローンやクレジットカードのキャッシングよりも総支払い額を減らせる可能性があります。ただし、多目的ローンには、カードローンのような無利息期間はありません。
多目的ローンの実際の金利は金融機関により異なるので、事前にしっかり把握しましょう。
多目的ローンのデメリット
続いて、多目的ローンのデメリットを解説します。
- 年収によっては利用できないケースがある
- 融資実行までに日数がかかる
- 資金使途を確認できる書類の提出が必要なケースがある
メリットだけでなくデメリットも理解した上で、利用を検討しましょう。
年収によっては利用できないケースがある
金融機関によっては、多目的ローンの申込条件に「安定収入がある、かつ前年度の年収が200万円以上」など年収の基準が設けられているケースがあります。
基準を満たしているか確認するために、源泉徴収票などの年収確認書類を提出する必要がある場合もあり、基準を満たしていない場合は残念ながら申込みができません。
なかには、勤続年数の基準が設けられている金融機関もあります。申込条件は金融機関により異なるので、事前に確認しましょう。
なお、「安定した収入があること」はどの金融機関にも共通している条件です。安定した収入がない場合は、基本的に利用できないので注意してください。
融資実行までに日数がかかる
多目的ローンは、申込み後仮審査を経て正式審査、契約へと進むのが一般的です。そのため、融資実行までに日数がかかる傾向にあります。
幅広い資金使途に対応しているものの、すぐにお金が必要な方には向いていません。
多目的ローンを利用する場合は、借入れまで数週間かかると考えておきましょう。まとまったお金が必要だとわかった時点で、日にちに余裕をもって手続きすることが大切です。
資金使途を確認できる書類の提出が必要なケースがある
多目的ローンを利用する場合、金融機関によっては資金使途を確認できる書類を提出しなければいけません。以下のような書類が資金使途確認書類にあたります。
- 見積書
- 注文書
- 契約書
- 請求書 など
金融機関によって必要書類や提出条件が異なるので、忘れずに確認しましょう。
必要書類に漏れがあると、通常より審査に時間がかかります。スムーズに借入れするためにも、必要書類を不備なく提出することが大切です。
多目的ローンとカードローンどちらを選べばいい?
多目的ローンとカードローンにはそれぞれ違った特徴があり、どちらがいいのかは人により異なります。
ここでは、多目的ローンとカードローンそれぞれどのような方が向いているのかをみていきましょう。自分の目的に合ったものを選んでくださいね。
多目的ローンが向いている方
多目的ローンは、以下のような方に向いています。
- 借入れを急いでいない方
- 使い道が決まっている方
多目的ローンは、借入れ金を原則一括で借入れます。追加での借入れが発生しないため管理に不安があり、まとまったお金を一度に用意したい方に向いているでしょう。
幅広い資金使途に対応していますが、使い道が明確である必要があります。
また、多目的ローンは借入れまでに日数がかかる傾向にあります。数週間かかるケースも少なくないため、基本的には借入れを急いでいない方におすすめです。
カードローンが向いている方
一方、カードローンが向いているのは以下のような方です。
- すぐにでも借入れしたい方
- 繰り返し借りたい方
- 使い道が明確に決まっていない方
消費者金融カードローンは、即日借入れに対応しています。急な出費に対応しやすく、借入れを急いでいる方におすすめです。
また、利用限度額の範囲内であれば繰り返し利用できるため、追加借入れしたい方や使い道が明確に決まっていない方にも適しています。
レイクは、Web申込み完了後に審査結果が最短15秒で表示され、Web申込みなら21時(日曜日は18時)までの手続き完了で最短25分融資が可能です。
- 一部金融機関および、メンテナンス時間を除く。
申込み後の画面で審査結果をすぐ確認できるため、急ぎの方もご利用いただけます。
さらに、はじめてレイクをご利用の方は無利息サービスも利用可能です。無利息サービスに関して詳しくは後述します。
カードローンを利用する際の注意点
最後に、カードローンを利用する際に知っておくべき注意点を解説します。
- 事前に返済計画を立てる
- 金利や無利息期間などの条件を確認する
- 余裕がある場合は多めに返済する
事前に返済計画を立てる
カードローンに限らず、ローンを利用すると利息を支払わなくてはなりません。利息は利用残高に応じて日割りで計算するため、借入れ期間が長くなるほど利息額が増えます。
総支払い額を抑えてなるべく早く完済するためには、事前に返済計画を立てることが重要です。
レイクでは、「ご返済シミュレーション」で毎月の返済金額や返済回数を事前にシミュレーションできます。
- シミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合がありますので、あくまでも目安としてご確認ください。
金利や無利息期間などの条件を確認する
金利が高いほど利息額も増えます。カードローン会社により金利はさまざまなので、しっかり契約内容を把握することが必要です。
また、金利だけでなく無利息期間の有無や条件も確認しましょう。無利息期間があれば、利息負担を大きく軽減できる可能性があります。
レイクは、はじめてご利用の方は無利息サービスをご利用いただけます。
- 60日間無利息(Web申込み限定)
- 30日間無利息
- 5万円まで180日間無利息
ご自身の借り方によってどの期間が利息の負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もあるので、ぜひ活用してください。
レイクの無利息開始日はご契約日の翌日からとなります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでご注意ください。
余裕がある場合は多めに返済する
手元のお金に余裕がある場合は、積極的に多めの返済をしましょう。早く返済するほど利息額が減り、総支払い額を減らせます。
ただし、無理して多めの金額を返済すると、家計を圧迫するおそれがあるため、あくまでも無理のない範囲で約定返済額以上の返済をすることが大切です。
レイクでは、Web返済サービスやATM、スマホATM取引など複数の返済方法が用意されているため、自身に合った返済方法を選択できます。
また、Web返済サービス・銀行振込みのいずれかであれば、一括返済もおこなえます。
まとめ
多目的ローンは、比較的低金利で旅行や結婚式などさまざまな使い道に対応できる個人向けローンです。
一方、カードローンは利用限度額の範囲内であれば繰り返し借入れできます。カードローン会社によっては無利息期間があり、利息負担を軽減できます。
それぞれのローンの違いを理解し、ご自身に合った方法で計画的に利用しましょう。
監修者:
松崎 観月
プロフィール:
大学卒業後、金融機関にて個人営業を担当し、資産運用の相談・保険販売などを経験する。退社後、CFP認定を取得。現在は金融に関する記事の執筆・監修を行う。これまでに執筆した記事は500本を超える。
資格情報:
CFP®、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定2級