一人暮らしの費用はどれくらい?
初期費用や生活費が不足したときの対処法も紹介

公開日:2022年10月12日

一人暮らしの費用はどれくらい?初期費用や生活費が不足したときの対処法も紹介

一人暮らしをするにはお金がかかります。一人暮らしをはじめる際にも初期費用や引っ越し費用が必要なほか、一人暮らしをはじめたら生活費がかかります。
この記事では、一人暮らしをはじめる際の初期費用や年収別の生活費について紹介します。一人暮らしをこれからはじめる方、すでにはじめている方もぜひ参考にしてください。また、生活費が不足した場合の対処法や節約するアイデアも解説します。

一人暮らしをはじめるためにかかる費用

一人暮らしをはじめる際は、賃貸の初期費用、引っ越し費用、生活必需品を購入する費用が必要です。一人暮らしをはじめる際にどの程度の費用がかかるのか解説します。

賃貸の初期費用

賃貸住宅を借りる際は、最初に敷金や礼金などの初期費用がかかります。家賃6万円とすると、初期費用の一般的な目安は以下のとおりです。

目安 家賃6万円で試算
敷金 家賃の1~2ヵ月分 6~12万円
礼金 家賃の0~2ヵ月分 0~12万円
仲介手数料 家賃の0.5~1ヵ月分+消費税 3.3~6.6万円(消費税込み)
前家賃 家賃1ヵ月分 6万円
当月の家賃(日割り) 家賃の0~1ヵ月分 0~6万円
火災保険料 1.5万円 1.5万円
保証料 家賃の0.5~1ヵ月分 3~6万円
合計 家賃3ヵ月分+1.5万円〜家賃8ヵ月分+火災保険料1.5万円 19.8~50.1万円

上記のほかにも、鍵交換費用や消毒料などを請求される場合があります。また、初期費用で請求される内容や金額は契約する不動産会社や物件で異なるため、契約前にしっかり確認するようにしましょう。

引っ越し費用

単身者用の引っ越し費用は4~8万円が目安となります。距離や時期、荷物の量、引っ越しプランなどによって費用に差が生じます。

生活必需品の購入費用

冷蔵庫や洗濯機などの家電、テーブルや寝具、食器など、生活に必要なものを購入する費用も必要です。物件によってはエアコンやカーテンなども必要になります。
どこまで買い揃えるか、どんなものを選ぶのかによっても異なりますが、家具や家電、生活用品には14〜20万円ほどかかることを想定しておくといいでしょう。

一人暮らしの初期費用を抑える方法

一人暮らしをはじめる際には、家賃6万円の物件でも初期費用だけで20~50万円ほどかかります。さらに引っ越し代や生活必需品の購入費用も含めると、まとまった金額が必要になるでしょう。
少しでも初期費用を抑えるためにできることを紹介します。

家賃が安い物件に住む

五大都市圏の平均的な家賃相場は以下のとおりです。都市部は都市部以外と比べると家賃が高めですが、区によっては家賃を抑えて物件を借りることができます。候補となるエリアを広げて、物件を探してみましょう。

ワンルーム 1K、1DK
東京23区 5.6~8.2万円 6.2~9.6万円
大阪市 3.8~5.6万円 4.1~6.3万円
名古屋市 3.7~6.1万円 3.7~6.1万円
福岡市 3.5~4.9万円 3.7~5.1万円
札幌市 3.1~3.9万円 3.6~4.3万円

敷金・礼金・仲介手数料が無料の物件を探す

敷金礼金、仲介手数料無料の物件もあります。初期費用を抑えたい方は注目してみましょう。
ただし、敷金がないと退去時に原状回復費用を請求されるため、退去時の負担が大きくなる可能性がある点に注意が必要です。また、礼金がない分、家賃が割高な可能性もあります。いくつかの物件を比較してから納得できるものを選びましょう。

引っ越し費用を抑える

大型の家財がほとんどなく、自分で運べる程度の荷物量であれば、引っ越し業者に依頼せずにレンタカーで運ぶこともできるでしょう。軽トラックをレンタカーで借りると1日あたり5,000~8,000円ほどのため、引っ越し費用を抑えられます。
引っ越し業者に依頼する場合でも、引っ越してから家財を買うことで荷物を減らせば、費用を抑えることが可能です。また、荷造りや荷解きを自分でする、繁忙期や月初月末を避け、平日に引越すことでも引っ越し費用を抑えることができます。

【年収別】一人暮らしの平均的な生活費の内訳

一人暮らしがはじまると、毎月の生活費が必要になります。年収別の一人暮らしの平均生活費(月額)を紹介するので、ご自身の年収と照らしあわせて参考にしてください。

【年収別】一人暮らしの平均的な生活費の内訳

年収 平均 100〜200万円 200〜300万円 300〜400万円 400〜500万円
消費支出 155,046円 115,201円 150,128円 161,590円 184,973円
食料 38,410円 31,335円 38,117円 37,464円 43,912円
住居 22,116円 14,289円 19,694円 27,031円 25,265円
光熱・水道 11,383円 10,942円 12,336円 10,811円 10,778円
家具・家事用品 5,687円 3,848円 6,109円 5,556円 6,410円
被服及び履物 4,606円 2,594円 4,108円 5,336円 5,774円
保健医療 7,625円 6,867円 7,018円 8,569円 7,640円
交通・通信 18,856円 13,234円 18,263円 20,528円 23,505円
教育 7円 1円 0円 0円 37円
教養娯楽 17,106円 11,070円 14,351円 18,022円 26,135円
その他の消費支出 29,251円 21,019円 30,131円 28,274円 35,517円
【年収別】一人暮らしの平均的な生活費の内訳
年収 平均
消費支出 155,046円
食料 38,410円
住居 22,116円
光熱・水道 11,383円
家具・家事用品 5,687円
被服及び履物 4,606円
保健医療 7,625円
交通・通信 18,856円
教育 7円
教養娯楽 17,106円
その他の消費支出 29,251円
年収 100〜200万円
消費支出 115,201円
食料 31,335円
住居 14,289円
光熱・水道 10,942円
家具・家事用品 3,848円
被服及び履物 2,594円
保健医療 6,867円
交通・通信 13,234円
教育 1円
教養娯楽 11,070円
その他の消費支出 21,019円
年収 200〜300万円
消費支出 150,128円
食料 38,117円
住居 19,694円
光熱・水道 12,336円
家具・家事用品 6,109円
被服及び履物 4,108円
保健医療 7,018円
交通・通信 18,263円
教育 0円
教養娯楽 14,351円
その他の消費支出 30,131円
年収 300〜400万円
消費支出 161,590円
食料 37,464円
住居 27,031円
光熱水道 10,811円
家具家事用品 5,556円
被服及び履物 5,336円
保健医療 8,569円
交通・通信 20,528円
教育 0円
教養娯楽 18,022円
その他の消費支出 28,274円
年収 400〜500万円
消費支出 184,973円
食料 43,912円
住居 25,265円
光熱水道 10,778円
家具家事用品 6,410円
被服及び履物 5,774円
保健医療 7,640円
交通・通信 23,505円
教育 37円
教養娯楽 26,135円
その他の消費支出 35,517円

上記のように、年収によって生活費に差が生じますが、平均的な単身世帯の生活費は約15.5万円です。
なお、家賃や地代の支払いのない世帯も含まれているため、賃貸物件に暮らす方は住居の項目にご自身の家賃を当てはめて考えるといいでしょう。

一人暮らしの生活費を抑えるためのポイント

一人暮らしの生活費を抑えるためのポイント

初期費用は最初の1回ですが、生活費は毎月必要です。生活費を節約する習慣を身につけることで、トータルで多額の費用を節約できます。生活費を抑えるアイデアを紹介するので、ぜひチェックしてみてください。

食費を抑える

食費は平均で毎月約3万8,000円かかっており、生活費の中でも大きな比率を占めています。
外食を控えて自炊をする、コンビニではなくスーパーを利用する、会社や学校にはお弁当や水筒を持参することでも食費を抑えられるでしょう。
また、買い物に行く際はショッピングリストをつくると無駄なものを買わずに済みます。

水道光熱費を抑える

水道光熱費は、使いたいだけ使っていると高額な請求がくることもあります。まずは、普段から電気をつけたままにしていないかなど、習慣的に無駄遣いをしていないか意識することが大切です。
また、料金プランや契約アンペア数、電気会社の見直しで基本料金を抑えることにつながる可能性もあります。
電気会社と携帯会社、Web回線をセットにするとセット割が適用される場合もあるため、利用している電気会社や携帯会社で割引になるプランがないか確認してみましょう。

スマートフォンを格安SIMに変える

通信利用動向調査によれば、大手キャリアの月額通信料金のボリュームゾーンは6,000~7,999円ですが、格安SIMでは2,000~2,999円です。月々の料金が5,000円安くなれば、年間で6万円もの節約になります。

引っ越し費用や生活費が足りないときにすぐにできる対処法

引っ越し費用や生活費が足りないときは、次の方法を検討してみましょう。

  • 不用品を売る
  • 質屋を利用する
  • クレジットカードを利用する
  • カードローンを利用する

それぞれの方法のメリットと注意点を解説します。

不用品を売る

不用品があれば売却して現金をつくることができます。インターネットオークションやフリマアプリなどのWeb経由で販売すると、売れてから入金までに時間がかかることもあるので注意が必要です。急いでいる場合はリサイクルショップなどの店頭買取を利用しましょう。

質屋を利用する

質屋に質草を預け、お金を借りることもできます。指定した日時までに元金と質料(利息+保管料)を支払うと、質草を取り戻すことができます。
なお、質料は金融機関のローンの利息よりも高い傾向にあるため注意しましょう。質屋にもよりますが、年利50%以上になることもあります。
質屋では買取も実施しているので、すぐにお金の目処がつかないときは売ることも検討してみましょう。ただし、質屋によって買取価格が異なるため、比較してから売るほうがいいでしょう。

クレジットカードを利用する

クレジットカード払いに対応している引っ越し業者もあります。引っ越し費用を現金で支払うことが難しい場合は、クレジットカード払いも検討しましょう。
ただし、後日カードの支払いがあるため、支払いの見通しが立っていることが前提となります。一括払いが難しそうな場合は分割払いに対応しているかも確認し、無理なく返済できるようにしておきましょう。
なお、2回払いは手数料がかからないことが多いですが、3回以上の分割払いを選択すると手数料がかかることがあります。節約のためにも、できれば2回以下で支払うようにしましょう。

カードローンを利用する

生活費や引っ越し代が不足するときは、カードローンの利用も検討できます。消費者金融のカードローンであれば、申込んだ当日中に借りられることもあります。
レイクでは、21時(日曜日は18時)までにご契約が完了(審査・必要書類の確認含む)した場合、最短でその日のうちにお振込みによるお借入れをしていただけます(※)。また、はじめてご契約の方は無利息サービスをご利用いただけます。

  • 一部金融機関および、メンテナンス時間等を除きます。

カードローンを利用する際の注意点

一人暮らしをはじめると、出費が増えます。お金を借りると、さらに毎月の返済もはじまるため、より一層家計が厳しくなる可能性があるでしょう。
また、カードローンは最初に利用限度額を設定し、利用限度額の範囲内で繰り返し借入れることができるローンのため、返済途中でも利用残高が増えることがあります。次の3つのポイントを意識して利用するようにしましょう。

  • 返済計画を立てる
  • 契約内容を確認する
  • 余裕のある場合は多めに返済する

それぞれのポイントを解説します。

返済計画を立てる

カードローンを利用する際は、返済計画を立ててから借りることが大切です。借りたい金額ではなく返済できる金額を借りることで、無理のない返済が実現できるでしょう。
レイクではご希望額から毎月の返済額や返済期間を表示する「ご返済シミュレーション」をご提供しています。ぜひ返済計画を立てる際にお役立てください。

  • シミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合がありますので、あくまで目安としてご確認ください。

契約内容を確認する

金利や利用限度額、無利息期間などを確認しておきましょう。カードローンでは契約中に適用金利や利用限度額が変わることもあるため、会員用のマイページなどを定期的にチェックし、最新の契約条件を確認しておきましょう。
レイクでは、はじめてご利用の方であれば選べる3つの無利息サービスをご都合に合わせて、いずれかをご利用いただけます。

  • 60日間無利息(Web申込み限定)
  • 30日間無利息
  • 5万円まで180日間無利息

どの期間が利息の負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もあるので、ぜひ活用してください。

余裕のある場合は多めに返済する

毎月の返済額より多めに返済して早めに完済するようにしましょう。利息はご利用金額(元金)と貸付利率(年率)、お借入れ日数分で計算します。多めに返済することで、利息も少なくなります。
レイクでは、定期的なご返済以外にも、一括返済や多めの返済に対応しています。ぜひご利用になり、利息を減らすようにしましょう。

まとめ

一人暮らしをはじめるにはお金がかかります。また、一人暮らしの維持にもお金がかかります。計画的にお金を貯めて一人暮らしをはじめ、無駄な出費を減らして生活費を抑えましょう。
支出項目ごとにどの程度の費用がかかるのか把握しておくと、家計を運営しやすくなります。無理のない範囲で節約に励み、充実した生活が送れるように工夫しましょう。

監修者:古関 俊祐

監修者:

古関 俊祐

プロフィール:

東京都江戸川区出身。中央大学法学部卒。弁護士登録後から大手法律事務所にて消費者金融、銀行ローン各社との債務整理、過払金請求事件を多数取り扱い、現在も多くの依頼者からの相談を受けている。これまでの債務整理案件の取扱い実績は数百件に上る。また、債務整理案件だけでなく、保険や不動産など財産にまつわる問題、離婚や相続といった家庭内の問題などさまざまな問題について手広く対応し多角的視点から問題解決を図るプロフェッショナルとして活躍している。現在は、地元である東京都葛飾区の新小岩駅前にて弁護士法人新小岩法律事務所の代表弁護士として活動している。

資格情報:

弁護士