リフォーム費用の相場を全面・部分別に解説!
安く抑える方法も紹介

公開日:2022年10月12日

リフォーム費用の相場を全面・部分別に解説!安く抑える方法も紹介

設備が古くなって機能面で問題が生じた場合や、家族構成が変わって使いづらくなった場合などリフォームが必要になることがあります。また、経年劣化により見た目が悪くなった箇所を改修したい場合もあるでしょう。
この記事では、リフォームにかかる費用を紹介します。フルリフォーム(全面リフォーム)や部分リフォーム、マンションのリフォームについても解説するので、ぜひ参考にしてください。また、リフォーム費用を抑えるコツや資金が足りない場合の対処法も紹介します。

フルリフォーム(全面リフォーム)の費用相場

全体的なリフォームにより、見た目や機能を新築同様にすることができます。築年数や建物の状態によって異なりますが、建て替えよりもリフォームすることで、費用を抑えるだけでなく工期も短縮できます。
フルリフォーム(全面リフォーム)の費用相場は、一戸建てかマンションか、依頼する業者やどこまで改修するかによって大きな差が出ます。
住宅リフォーム推進協議会の調査(※)によれば、リフォーム工事の平均予算は279万円で、実際にかかった費用は平均356万円でした。予算より高くなった理由としては、予定よりもリフォーム箇所が増えた、当初よりも設備をグレードアップしたなどが挙げられます。
また、フルリフォームする際は、基本的には仮住まいが必要です。仮住まいを借りる費用や引越し費用として自宅から仮住まい、仮住まいから自宅の2回分の費用も準備しておきましょう。

※出典:「2020年度 住宅リフォームに関する消費者実態調査 結果報告書」(住宅リフォーム推進協議会)

一戸建ての場合

一戸建てのフルリフォーム(全面リフォーム)の場合、建物の改修や補修をメインとする工事なのか、内外装を作り直すような工事なのかで費用は大きく変動します。また床面積や新しく導入する設備の内容などにもよりますが、400~2,500万円程度が相場となります。

マンションの場合

マンションのフルリフォーム(全面リフォーム)も床面積によっても大きく変動しますが、300~700万円程度が費用相場となります。マンションの場合は外装や屋根などの改修はできないため、一戸建てよりも安くなることが多いです。
ただし、床面積のほかにデザインにこだわる場合や、高いグレードの設備にしたい場合などは1,000万円以上かかることも想定しておきましょう。

部分リフォームの費用相場

部分ごとのリフォーム費用の相場を紹介します。いずれも設備のグレードや選ぶ素材、工事対象の面積、業者などによって差が生じるので注意しましょう。

水回りのリフォーム費用相場

水回りのリフォームは、選ぶ設備のグレードによっては高額になる場合もあります。また、水回りの設備はおよそ10~20年が耐用年数となっているため、リフォーム時期の目安にしましょう。

キッチン

どのメーカーのどのシステムキッチンを選ぶかによっても価格が変わりますが、全面的な取り替えで100~200万円台がもっとも多いです。機能性やデザインを追求すると費用が高くなります。

浴室

採用する浴槽や床、壁パネルによって費用が異なります。ユニットバスを全部取り替える際には50~150万円程度が必要となります。浴室乾燥機やテレビなどのオプションをつけると費用が上がります。

トイレ

便座だけを交換する、便器全体を交換する、あるいはシンプルな機能のみの便器か、自動洗浄機能などがついているかによっても異なります。費用は10~100万円程度が相場になります。
トイレの空間を広げたり、バリアフリーにしたりすると、さらに高額になることがあります。

洗面脱衣所

洗面脱衣所のリフォーム費用相場は約7~100万円です。洗面台を取り換える場合、シンプルな洗面台であれば20万円以下でもリフォーム可能です。
洗面台のグレードだけでなく、脱衣所のスペース拡張や棚の設置などでも費用が上がることがあります。

リビングや寝室のリフォーム費用相場

リビングや寝室のリフォームに関しては、壁紙やフローリングの張り替え、天井のリフォーム費用について解説します。
壁紙やフローリングなどは、面積によって大体の費用が決まります。面積が広いとグレードを少し上げるだけでも費用が高額になりやすい点に注意しましょう。

壁紙

壁紙の種類や素材によって異なりますが、材料費と工事費をあわせて1平米あたり2,500~3,000円が相場になります。たとえば15畳のリビングの壁紙を張り替えると、25~30万円ほどかかります。

フローリング

フローリングのリフォーム費用も、素材によって異なります。1平米あたり7,000~2万円が相場のため、6畳の寝室の床を張り替える場合であれば6.5~18.6万円(※1畳は1.55平米)は見積もっておきましょう。
張り替えずに上から新しいフローリングを張る「重ね張り」にすると、既存の床を剥がす手間がかからないため、少し費用を抑えられます。

天井

20平米の広さの天井クロスを張り替える場合であれば、約3~5万円かかります。天井の高さを変更したり、断熱リフォームをおこなったりする場合は、それぞれ約15~35万円費用が増えます。

外回りのリフォーム費用相場

一戸建ての場合は、外壁やベランダなどの外回りのリフォームをおこなう場合もあるでしょう。ここでは外回りのリフォームに必要な費用の相場を紹介します。

玄関

玄関ドアのグレードなどによって費用は異なりますが、玄関のリフォーム相場は約30~60万円です。間口の拡張やバリアフリー化などをおこなうとさらに高額になります。

外壁・屋根

屋根の面積や塗料の種類によって費用が異なりますが、屋根の塗り替えリフォームであれば30~140万円程度が相場になります。また、屋根を張り替える場合や補強工事をする場合は、さらに高額になります。
外壁の塗り替えリフォームの費用は、約80~150万が目安です。重ね張りや張り替えの場合は、費用が高くなります。

ベランダ

標準的なベランダは10~20万円ほどでリフォームできますが、ウッドデッキやタイルを使ったベランダにリフォームすると費用が上がります。
また、新たにサンルームを設置したり、ベランダを増築したりする場合は20〜100万円程度かかることもあります。

外構

範囲や設備にもよりますが、庭や植栽、ガレージなど外構のリフォームには100~300万円は見積もっておきましょう。工事面積が広い場合や、ガレージを作る場合などは、費用が高額になることがあります。

省エネのリフォーム費用相場

省エネのリフォームとは家庭の消費エネルギーを抑え、省エネルギーにするためのリフォームです。省エネリフォームを実施することで、光熱費を抑えやすくなります。
ここでは、断熱工事と太陽光発電機の設置工事について、リフォーム費用の相場を紹介します。

断熱工事

どこまで断熱性能を求めるかによって異なりますが、床や天井、屋根裏の断熱材を強化し、断熱性能の高い窓に交換するなどの部分的なリフォームであれば、50~250万円ほどで抑えることが可能です。
一方、外壁を張り替えるような大規模な断熱工事の場合は500万円以上になることもあります。

太陽光発電機設置工事

太陽光発電機を設置する工事は、150~300万円が相場です。屋根の補強や蓄電システムを導入する場合は、さらに高額になる可能性もあります。

耐震のリフォーム費用相場

耐震性能を高めるリフォーム工事もあります。現行の耐震基準と異なる古い住宅では、安全な生活を守るためにも耐震リフォームが必要です。

耐震補強

耐震補強工事は100~150万円程度が目安となります。国や地方公共団体が実施している助成金制度を利用すれば、自己負担額はもっと少なくなります。
耐震リフォームを検討している場合は、お住まいの地方公共団体に問合せてみましょう。

基礎の補修

基礎の補修リフォーム費用は、1~300万円程度が相場です。基礎にひび割れがある場合は、一箇所程度であれば数万円で済みます。しかし、床や壁を解体しておこなう大規模な補修工事が必要な場合は約100~300万円かかります。

リフォーム費用を抑える方法

リフォーム費用を抑える方法

リフォーム費用は次の方法で抑えることができます。

  • 複数箇所のリフォームをまとめておこなう
  • 設備のランクを下げる
  • 複数の業者でリフォーム費用の相見積もりをとる
  • 補助金制度を利用する

それぞれの方法について解説します。

複数箇所のリフォームをまとめておこなう

リフォームしたい箇所がいくつかある場合は、一度にまとめておこないましょう。値下げ交渉しやすくなるだけでなく、屋根や外壁、ベランダなどの外回りの工事であれば、複数まとめて依頼することで足場工事の費用を節約できます。

設備のランクを下げる

設備のランクによってリフォーム費用は大きく異なります。ランクが高い設備は機能が充実していることが多いです。本当に必要な機能か考え、適切な設備を選びましょう。

複数の業者でリフォーム費用の相見積もりをとる

同じ工事内容や設備、資材でも、業者ごとにリフォーム費用は異なります。複数の業者から見積もりを取ることで、割高な業者を選ばずに済みます。また、安さだけでなく、対応や実績なども比較して選びましょう。

補助金制度を利用する

耐震やバリアフリー、エコ関連のリフォームには補助金制度が適用されることがあります。たとえば、こどもみらい住宅支援事業では、特定の業者に断熱工事やバリアフリー工事、耐震工事などを依頼すると最大60万円の補助金を受取ることが可能です。
なお、国や自治体の補助金制度には予算や上限件数が決まっていることがあるため、先着順になることが一般的です。条件にあう補助金制度がある場合は、早めに申請しましょう。

リフォーム費用が足りない場合の対処法

リフォームには高額な費用がかかることもあるため、計画的に資金を準備しておきましょう。手元の資金で支払うことが難しい場合は、次の3つのローンを検討できます。

  • リフォームローン
  • 住宅ローン
  • カードローン

それぞれの特徴や注意点を紹介します。

リフォームローンの利用を検討する

金融機関によっては、リフォーム専用のローンを提供しています。住宅ローンに比べ、金利はやや高めですが、金利優遇の設けている金融機関もあります。
資金使途証明書類の提出が必要な場合があるため、リフォームの見積書や工事請負契約書などを準備しておきましょう。

住宅ローンの利用を検討する

リフォーム費用を住宅ローンで借りられることもあります。住宅ローンは金利が低いことが大きなメリットです。
リフォーム費用を借りるために住宅ローンを利用する場合は、リフォーム費用だけでも利用が可能なのか事前に確認することが必要です。

カードローンの利用を検討する

リフォームローンや住宅ローンに比べて金利は高めですが、基本的に使途が自由で資金使途証明書類の提出も必要ありません。
また、消費者金融のカードローンであれば、申込みから借入れまでが最短即日で完了することもあります。経年劣化などで至急リフォーム工事をしなくてはいけない場合なども、検討できるでしょう。
レイクでは21時(日曜日は18時)までに審査・必要書類の確認を含むご契約手続きを完了した場合には、最短25分で借入れが可能です。ただし一部金融機関および、メンテナンス時間等を除きます。お申込みからお借入れまでのお手続きを全てWebでできるので、お忙しい方にも利用しやすいでしょう。
レイクでは、はじめてご契約するお客さま限定で、以下の無利息サービスがあります。

  • 60日間無利息(Web申込み限定)
  • 30日間無利息
  • 5万円まで180日間無利息

カードローンを利用する際の注意点

一般的なローンは最初にまとめてお金を借りますが、カードローンは利用限度額を設定して、限度額の範囲内で繰り返し借入れできるローンです。また、使い道は自由で資金使途確認書類の提出は必要ありません。ただし、目的別ローンに比べて制限が少ない分、利息が高い傾向にあります。
カードローンの特徴を踏まえて、カードローンを利用する際に注意したい点が3つあります。

  • 返済計画を立てる
  • 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
  • 余裕のある場合は多めに返済する

それぞれのポイントについて解説します。

返済計画を立てる

カードローンは追加借入れが可能なローンなので、借入れる度に返済計画を立て直すことが必要です。カードローン会社によってはシミュレーションサービスを提供しているので、活用して返済計画を立てましょう。
レイクではご希望契約額から毎月の返済額や返済期間を表示する「ご返済シミュレーション」をご利用いただけます。ぜひ返済計画を立てる際にお役立てください。

金利や無利息期間などの契約内容を確認する

カードローンの契約内容は、カードローン会社や利用者ごとに異なります。さらに、利用可能額の範囲内で繰り返し借入れが可能なため、借入れすると利用残高が増えます。
契約時はもちろん、利用中もこまめに契約内容を把握することが重要です。適用金利や利用残高などはカードローン会社の会員ページで確認できます。
無利息サービスを利用する場合は、無利息期間がいつからいつまで適用されるのか確認しましょう。また、無利息期間中にも返済日が訪れるので、各日を正しく把握し、無利息サービスを上手に活用してください。

レイクでは、はじめてご契約するお客さま限定で、以下の無利息サービスがあります。

  • 60日間無利息(Web申込み限定)
  • 30日間無利息
  • 5万円まで180日間無利息

どの期間が利息の負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もあるので、ぜひ活用してください。

余裕のある場合は多めに返済する

余裕のある場合は多めに返済すると、早く利用残高が減ります。レイクでは、定期的なご返済以外にも、一括返済や多めの返済もできます。ぜひ活用し、早めの完済にお役立てください。

まとめ

リフォームには大きな費用がかかることもあります。リフォームの内容によっては補助金制度や助成金制度が利用できるので、事前に調べてみましょう。
リフォーム費用は計画的に修繕費として貯金しておくことが大切ですが、手元に資金がなく至急工事が必要な際にはローンの利用も検討できます。返済計画を立て、無理なくご利用ください。

監修者:古関 俊祐

監修者:

古関 俊祐

プロフィール:

東京都江戸川区出身。中央大学法学部卒。弁護士登録後から大手法律事務所にて消費者金融、銀行ローン各社との債務整理、過払金請求事件を多数取り扱い、現在も多くの依頼者からの相談を受けている。これまでの債務整理案件の取扱い実績は数百件に上る。また、債務整理案件だけでなく、保険や不動産など財産にまつわる問題、離婚や相続といった家庭内の問題などさまざまな問題について手広く対応し多角的視点から問題解決を図るプロフェッショナルとして活躍している。現在は、地元である東京都葛飾区の新小岩駅前にて弁護士法人新小岩法律事務所の代表弁護士として活動している。

資格情報:

弁護士