車検費用の相場と内訳は?
安く抑える方法やお金が足りない場合の対処法も解説
公開日:2022年11月2日
車検は、車を所有する人に義務付けられた自動車の検査です。車検には、まとまったお金が必要なため「車検までにお金を用意できないのでは」と不安な方も多いのではないでしょうか。
本記事では、車検が近付いてきた方向けに車検費用の相場と内訳を解説します。費用を安くするコツや高くなるケースも紹介するので参考にしてください。
車検費用の相場
車検費用の相場は、車の排気量や規格などによって異なります。車の状態や年月などさまざまな条件によるため一概には言えませんが、一般的には4〜10万円前後が相場です。
自家用乗用車の場合、新車購入時は3年後、その後は2年ごとに車検を受ける必要があります。そのため、計画的な資金の準備が大切です。車検の期限を過ぎた車で走行すると、違反点数6点の交通違反となり、6ヵ月以下の懲役または30万円以下の罰金が科されます。
では、車検費用の内訳を詳しくみていきましょう。
車検費用の内訳
車検費用合計には、以下の費用が含まれています。
法定費用+車検基本料金+整備費用
項目ごとに以下で詳しく解説します。
法定費用
法定費用とは、税金や保険料などの必須費用です。国や機関に納める費用なので、どの車検会社に依頼しても金額は変わりません。車検の際にかかる法定費用は、以下の3つです。
- 自動車重量税
- 自賠責保険料
- 法定手数料(印紙・証紙代、技術情報管理手数料)
自動車重量税
自動車重量税は、自動車の重量や初度登録年月などに応じて課せられる国税です。乗用車は、重量が大きいほど高くなりますが、軽自動車は重量による違いはありません。
<乗用車の2年継続検査等時における自動車重量税の税額>
エコカー | エコカー外 | |||
---|---|---|---|---|
13年未満 | 13年経過 | 18年経過 | ||
軽自動車 | 5,000円 | 6,600円 | 8,200円 | 8,800円 |
0.5トン以下 | 5,000円 | 8,200円 | 11,400円 | 12,600円 |
~1トン | 10,000円 | 16,400円 | 22,800円 | 25,200円 |
~1.5トン | 15,000円 | 24,600円 | 34,200円 | 37,800円 |
~2トン | 20,000円 | 32,800円 | 45,600円 | 50,400円 |
~2.5トン | 25,000円 | 41,000円 | 57,000円 | 63,000円 |
~3トン | 30,000円 | 49,200円 | 68,400円 | 75,600円 |
エコカー | エコカー外 | |
---|---|---|
13年未満 | ||
軽自動車 | 5,000円 | 6,600円 |
0.5トン 以下 |
5,000円 | 8,200円 |
~1トン | 10,000円 | 16,400円 |
~1.5トン | 15,000円 | 24,600円 |
~2トン | 20,000円 | 32,800円 |
~2.5トン | 25,000円 | 41,000円 |
~3トン | 30,000円 | 49,200円 |
エコカー外 | ||
---|---|---|
13年経過 | 18年経過 | |
軽自動車 | 8,200円 | 8,800円 |
0.5トン 以下 |
11,400円 | 12,600円 |
~1トン | 22,800円 | 25,200円 |
~1.5トン | 34,200円 | 37,800円 |
~2トン | 45,600円 | 50,400円 |
~2.5トン | 57,000円 | 63,000円 |
~3トン | 68,400円 | 75,600円 |
- エコカーとは排気ガスや燃費の性能に優れた車のことで、一定の要件を満たす場合に自動車重量税が減税されます。
国土交通省の「次回自動車重量税額照会サービス」で次回車検時の税額が照会できるので、活用してください。
自賠責保険料
自賠責保険料は、全ての自動車(バイク含む)に加入が義務付けられている強制保険です。万一加入せず運転した場合、1年以下の懲役または50万円以下の罰金に加え、違反点数6点、免許停止処分となります。
保険料は、車種や加入期間で決まっています。加入期間は1ヵ月ごとに選択できます。しかし、自家用自動車は継続検査で24ヵ月、新規検査で36ヵ月ごとになるので、車検日の変更など不測の事態に備え、無保険期間が生じないよう車検の有効期間に1ヵ月余裕を持たせた期間を設定するのが一般的です。
なお、車検期間と保険期間をずらす場合、うっかりで車検を切らさないように注意が必要です。
以下が25ヵ月と37ヵ月の保険料です。参考にしてください。
25ヵ月 | 37ヵ月 | |
---|---|---|
自家用乗用車 | 20,610円 | 27,770円 |
軽自動車 | 20,310円 | 27,330 |
- 離島以外の地域(沖縄県を除く)
法定手数料
法定手数料は、車検検査にかかる手数料です。印紙・証紙代と技術情報管理手数料が含まれます。車検会社に依頼し検査をおこなう継続検査の場合は、乗用車は1,600円、軽自動車は1,500円です。
車検基本料金
車検基本料金は、車検会社に依頼する際に支払う費用です。検査料や手続き代行料、書類作成費用などが含まれます。
各社が独自に設定するため、依頼する会社により料金はさまざまです。車検基本料金が安い会社を選べば、車検の合計費用を抑えられます。
整備費用
整備費用は、車検に通るために必要な整備にかかる費用のことです。
通常は、車検と同時に法定24ヵ月点検がおこなわれ、保安基準を満たしていないと車検に通過できません。保安基準を満たすために必要な整備や部品代が、整備費用にあたります。
法定24ヵ月点検でみられるのは、オイルの量やブレーキのきき具合、タイヤチェックなど全56項目です。
車検費用を安く抑える方法
車検には4~10万円程度の費用がかかるため、負担に感じる方も多いでしょう。車検費用を安く抑える方法を解説するので、ぜひ参考にしてください。
メンテナンスを習慣にする
日常的に自動車のメンテナンスを心がけていれば、車検の際に部品交換などの費用が少なく済む可能性があります。
一般的に、保安基準を満たしていない項目が多いほど、整備費用や部品代は高くなります。安全を守るためにも、定期的にメンテナンスをおこなうことが大切です。
相見積もりをとる
車検費用のなかでも、車検基本料金は依頼する会社によって料金が変わる費用です。ディーラー、ガソリンスタンド、カー用品店、整備工場などによっても料金に違いがみられます。
複数の会社から見積もりをとることで、料金を比較できるため、より安い会社を見つけられるでしょう。整備内容を比較すれば、余分な整備が含まれていないかなども確認できます。
軽自動車にする
自動車をこれから購入する場合は、軽自動車を選ぶのも手段のひとつです。
軽自動車は、普通乗用車と比べて自動車重量税や自賠責保険料などの法定費用が安くなっています。
また、普通自動車と比べて部品代も安い傾向にあるため、全体の費用を抑えられる可能性が高いです。
車検費用が高くなるケース
車検費用の目安を紹介しましたが、車の状態や年数などにもよるため、一概には言えません。そこで、一般的に車検費用が高くなるケースを紹介します。
車の年式が古い
車の年式が古いほど法定費用が高くなります。法定費用のひとつである自動車重量税が、初度登録年月などに応じて決まるためです。
また、車の劣化が進むほど整備や部品交換が必要な箇所も増えるため、一般的に車検費用が高くなります。
必要な整備・部品交換が多い
必要な整備項目・部品交換が多いほど、整備費用がかかります。頻繁に車に乗る、メンテナンスを怠っているなどが理由として考えられます。
また、輸入車の場合は海外メーカーの純正部品が高い傾向にあるため、国内の車と比べて車検費用が高くなりやすいです。
過剰整備されている
車検会社によって、整備内容も異なります。必要のない部品交換や修理をされてしまい、車検費用が高額になってしまうケースもあります。
車検会社にその整備が本当に必要なのか細かく質問し、ご自身が納得したうえで整備ができるように相談しましょう。
車検費用が足りない場合の対処法
車検までにまとまった費用を用意できるか不安な方向けに、車検費用が足りない場合の対処法を紹介します。
クレジットカードを利用する
クレジットカードで車検費用を払えば、口座からの引落としが先送りでき、クレジットカードのポイントも貯まります。
また、クレジットカードを利用すればリボ払いや分割払いも選択可能です。まとまった手元資金がなくても支払えるのがメリットですが、手数料がかかる点には注意が必要です。
車検会社によっては、クレジットカード払いに対応してないケースや、クレジットカード払いができても分割払いに対応していない場合もあります。事前に車検会社に確認しておきしょう。
クレジットカード払いに対応している場合も、法定費用は現金のみの対応となるケースが多いので注意してください。
車検向けローンを利用する
車検会社によっては、車検費用の支払いに使えるローンを取り扱っています。車検会社が提携している信販会社のローンを利用するのが一般的です。
また、銀行のマイカーローンを利用する方法もあります。多くのマイカーローンは、車の購入費用だけでなく車検費用や修理代にも充てられます。
ただし、年収や勤続年数などの制限が設けられている場合があるので注意してください。
使い道が自由なフリーローンを利用するのも手段のひとつです。使い道が決まっている目的ローンと比べると金利は高めですが、幅広い資金に充てられます。
カードローンを利用する
お借入れを急いでいる場合や、マイカーローンなどが利用できない場合は、カードローンのご利用もご検討ください。
カードローンは、利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れできる個人ローンです。使い道が自由なので、使途確認書類のご提出は必要ありません。
消費者金融系カードローンなら、最短即日にお借入れいただけます。
レイクは、Webからのお申込みで21時(日曜日は18時)までに審査・必要書類の確認を含むご契約手続きが完了した場合、最短25分でお借入れが可能です。ただし一部金融機関および、メンテナンス時間などを除きます。
その日のうちにお借入れできる可能性があるため、急な出費にも対応できます。
また、はじめてご契約の方なら無利息サービスもご利用いただけます。なるべくお利息を抑えたい方はぜひ、ご利用ください。
カードローンを利用する際の注意点
カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなカードローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。
- 返済計画を立てる
- 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
- 余裕がある場合は多めの金額を返済する
以下で詳しく解説します。
返済計画を立てる
お金を借りると返済がはじまります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なく返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
カードローン会社の公式サイトなどには、返済シミュレーション機能があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済金額やご返済回数をシミュレーションしていただけます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額からお借入れ可能額を調べることもできます。ぜひご活用ください。
- このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでも目安としてご確認ください
金利や無利息期間などの契約内容を確認する
カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで適用されるのか無利息期間もご確認ください。
レイクでは、はじめてご契約するお客さま限定で、ご都合にあわせていずれかの無利息サービスをお選びいただけます。
- 60日間無利息(Web申込み限定)
- 30日間無利息
- 5万円まで180日間無利息
ご自身の借り方によって、どの無利息期間を選べばお利息のご負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もございます。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
無利息期間中にもご返済日は訪れるので、会員ページなどでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。
余裕がある場合は多めの金額を返済する
家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことでご利用残高が減り、お利息も少なくなります。カードローンのお利息は、以下の計算式で算出します。
お利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数
上記の式からわかるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほどお利息が増え、お支払い総額も大きくなります。
お利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。
まとめ
車検費用は車の状態や年式などにより異なりますが、一般的に4〜10万円前後かかります。
複数の車検会社から相見積もりをとる、日頃からメンテナンスするなどのポイントを知れば、車検費用を安く抑えられます。
車検に充てるまとまった資金が一時的に足りない場合は、カードローンの利用もご検討ください。
監修者:
松崎 観月
プロフィール:
大学卒業後、金融機関にて個人営業を担当し、資産運用の相談・保険販売などを経験する。退社後、CFP認定を取得。現在は金融に関する記事の執筆・監修を行う。これまでに執筆した記事は500本を超える。
資格情報:
CFP®、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定2級