学費ローンはどこがいい?
国と民間の違いやメリット・デメリットなどを解説
公開日:2022年11月2日
学費の支払いが難しい場合は、教育ローンを利用する方法があります。教育ローンには国の教育ローンと民間のものがあり、それぞれ申込要件や特徴が異なります。メリットと注意点を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
学費に利用できるローン
学費が足りない場合には、教育ローンを利用できます。教育ローンとは教育関連の資金専用のローンで、国の機関である日本政策金融公庫や、民間機関である銀行や信用金庫などで申込めます。
教育ローンは原則としてお子さまの保護者が借りて返済するローンです。一方、貸与型の奨学金は学校に行くお子さま自身が借りて返済します。
国の教育ローン
日本政策金融公庫の教育一般貸付(国の教育ローン)は、融資限度額は350万円、年1.80%の固定金利です。また、教育関連費用がかさみがちな自宅外通学や修業年限5年以上の大学(昼間部)、 大学院、海外留学(修業年限3ヵ月以上の外国教育施設に留学する場合)の資金として利用する場合は、融資限度額は450万円になります。
国の教育ローンにはお子さまの人数に応じて、世帯年収(所得)に上限が設けられています。上限を超える世帯年収の方は利用できません。
子ども1人 | 子ども2人 | 子ども3人 | |
---|---|---|---|
世帯年収(所得) | 790万円(600万円) | 890万円(690万円) | 990万円(790万円) |
世帯年収(所得) | |
---|---|
子ども1人 | 790万円(600万円) |
子ども2人 | 890万円(690万円) |
子ども3人 | 990万円(790万円) |
- お子さまが2人以内で一定要件を満たす方は上限を超えて借りられる場合があります。
なお、国の教育ローンでは、ひとり親家庭、交通遺児家庭、世帯年収200万円(所得132万円)以内、子どもが3人以上かつ世帯年収500万円(所得356万円)以内などの特定の条件に合致している場合、通常よりも0.4%低い金利で借りられる優遇金利制度も実施しています。
民間の教育ローン
銀行、信用金庫、労金、信販会社、JAなどの民間機関も教育ローンを取扱っています。融資限度額や金利などはそれぞれ異なるので、比較して選ぶようにしましょう。
民間機関の教育ローンでは、家庭状況は金利に反映されません。また、国の教育ローンでは上限年収が定められていますが、民間の教育ローンでは上限年収については定められていません。反対に下限年収については定められていることがあるので、年収が低い場合は利用できない場合があります。
また、国の教育ローンは固定金利ですが、民間では機関によって変動金利か固定金利か異なります。どちらか選べるものもあるので、自分にあう金利方式を検討しましょう。
国の教育ローンのメリット・デメリットとは?
教育ローンの利用を検討する場合、まずは国と民間の教育ローンを比較してみましょう。国の教育ローンのメリット、デメリットについて紹介します。
国の教育ローンのメリット
国の教育ローンには、次のメリットがあります。
- 固定金利なので借りる前に利息や返済期間がわかる
- 合格前でも申込める
- 一定の条件を満たすと優遇金利が適用される
- 在学のためのアパート代、受験費用などにも活用できる
- 子どもに借金を負わせなくていい
変動金利のローンでは、借りる前に利息総額や返済期間を正確に計算することができませんが、国の教育ローンは固定金利のため、計画的に利用できます。
また、借りる前であればいつでもキャンセルできるので、合格前でも申込むことができます。申込みから融資までに時間がかかることもあるため、お金が必要となる時期の2~3ヵ月前に申込むことが勧められています。
国の教育ローンのデメリット
国の教育ローンのデメリットは以下のとおりです。
- 奨学金より高金利
- 利息の支払いが借りた翌月か翌々月から始まる
- 元金据え置きは卒業前まで
国の教育ローンは民間の教育ローンよりも低金利ですが、奨学金と比べると高金利です。また、お子さまが在学中は元金を据え置いて利息のみ支払うことも可能ですが、卒業までの期間に限ります。なお、利息の支払いは借りた翌月か翌々月から始まります。
在学中の返済負担は軽減できますが、お子さまへの仕送りが多いなどの事情がある場合は、利息だけでも負担が大きいと感じるかもしれません。
民間の教育ローンのメリット・デメリットとは?
民間の教育ローンのメリット、デメリットを紹介します。金融機関によっても特徴は異なるので、事前に確認してから申込むようにしましょう。
民間の教育ローンのメリット
民間の教育ローンのメリットとして次の点が挙げられます。
- 対象となる学校の幅が広い
- 世帯年収の上限がない
国の教育ローンは中学校卒業以降の進学先の学費に使うローンですが、民間の教育ローンは中学校以下でも使えることがあります。また、国の教育ローンと異なり世帯年収の上限がないので、高収入でも利用できます。
民間の教育ローンのデメリット
デメリットとしては次のポイントが挙げられます。
- 国の教育ローンよりも金利が高め
- 年収が低いと利用できない場合がある
国の教育ローンと比べると金利が高めのため、借入れ額が多い場合や返済期間が長引く場合は利息が高くなることがあります。また、民間の教育ローンでは年収の上限は定められていませんが、下限は定められていることがあるため、年収が低い場合は利用できないことや借入れ額が制限されることがあります。
教育ローンを利用する際に留意するポイント
教育ローンを利用する場合は、以下のポイントに留意しましょう。
- 毎月の返済額が多すぎないか
- 学費の納入期限までに間に合うか
いずれのポイントも国や民間に関わらず注意が必要です。詳しく見ていきましょう。
毎月の返済額が多すぎないか
毎月の返済額が収入に対して無理のない金額になっているか確認することが大切です。複数のローンを利用している場合は、より返済が負担になると想定されます。
たとえば、子どもが2人以上いる場合や、住宅ローンやマイカーローンも借りている場合などは経済的な負担が大きくなりがちです。借りる前にローン返済を含めた家計の収支を確認することが重要です。
学費の納入期限までに間に合うか
国の教育ローンは、借りるまでに3週間ほどかかります。入学シーズンは申込みが多くなるため、より時間がかかる可能性があります。合格前から申込めるので、学費の納入期限に間に合うように計画することが大切です。
なお、民間の教育ローンは申込むローン会社によって異なるため、事前に確認し余裕を持って申込みましょう。
国と民間の教育ローンどちらを選べばいい?
国と民間の教育ローンそれぞれ向いている方の特徴をまとめました。どちらにするか悩んだ場合は参考にしてください。
国の教育ローンが向いている方 | 民間の教育ローンが向いている方 |
---|---|
世帯年収が低い | 世帯年収が高く、国の教育ローンを借りられない |
中学校卒業以降の学費に使いたい | 中学校以下の学費にも使いたい |
固定金利で借りたい | 変動金利で借りたい |
生活費に困ったらカードローンの利用も検討
学費や受験費用を払うことで、一時的に家計が厳しくなることがあります。そのような場合はカードローンのご利用もご検討ください。カードローンは原則として使途が自由なので、生活費にも充てられます。
また、カードローンはご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。消費者金融のカードローンでは最短即日融資にも対応していることがあり、急な支出にも対応できます。
レイクは、Webからのお申込みで21時(日曜日は18時)までに審査・必要書類の確認を含むご契約手続きが完了した場合、最短25分でお借入れが可能です。ただし一部金融機関および、メンテナンス時間などを除きます。
その日のうちにお借入れできる可能性があるため、急な出費にも対応できます。
また、はじめてご契約の方ならご都合に合わせて3つの無利息サービスから選んでご利用いただけます。なるべくお利息を抑えたい方は、ぜひご利用ください。
カードローンを利用する際の注意点
カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなカードローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。
- 返済計画を立てる
- 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
- 余裕がある場合は多めの金額を返済する
以下で詳しく解説します。
返済計画を立てる
お金を借りると返済がはじまります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なく返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーション機能があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済金額や返済回数をシミュレーションしていただけます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月の返済額と返済回数が試算できます。
毎月のご返済額からお借入れ可能額を調べることも可能です。ぜひご活用ください。
- このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでも目安としてご確認ください。
金利や無利息期間などの契約内容を確認する
カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで適用されるのか無利息期間もご確認ください。
レイクでは、はじめてご契約お客さま限定で、ご都合にあわせていずれかの無利息サービスをお選びいただけます。
- 60日間無利息(Web申込み限定)
- 30日間無利息
- 5万円まで180日間無利息
ご都合にあわせて無利息期間を選択いただけますので、ご自身に適用される無利息期間を確認し、ぜひ有効活用してください。
ご自身の借り方によって、どの無利息期間を選べばお利息のご負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もございます。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
無利息期間中にもご返済日は訪れるので、会員ページやアプリなどでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。
余裕がある場合は多めの金額を返済する
家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことで総返済額が減り、お利息も少なくなります。カードローンのお利息は、以下の計算式で算出します。
お利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数
上記の式からわかるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほどお利息額が増え、総返済額も大きくなります。
お利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。
まとめ
学費や受験費用が足りない場合は、国や民間の教育ローンを利用する方法があります。ただし、教育ローンは教育関連の費用以外で使用できないので注意が必要です。
消費者金融のカードローンであれば、原則として使途は自由なので、生活費から受験費用まで幅広くご利用いただけます。
レイクでは、はじめてご契約の方なら無利息期間をご利用いただけます。お利息の負担を抑えてご利用できる可能性もございます。ぜひご活用ください。
監修者:
古関 俊祐
プロフィール:
東京都江戸川区出身。中央大学法学部卒。弁護士登録後から大手法律事務所にて消費者金融、銀行ローン各社との債務整理、過払金請求事件を多数取り扱い、現在も多くの依頼者からの相談を受けている。これまでの債務整理案件の取扱い実績は数百件に上る。また、債務整理案件だけでなく、保険や不動産など財産にまつわる問題、離婚や相続といった家庭内の問題などさまざまな問題について手広く対応し多角的視点から問題解決を図るプロフェッショナルとして活躍している。現在は、地元である東京都葛飾区の新小岩駅前にて弁護士法人新小岩法律事務所の代表弁護士として活動している。
資格情報:
弁護士