クレジットカードの引落し日について解説!
締め日や支払いに遅れるリスクも説明

公開日:2023年5月17日

クレジットカードの引落し日について解説!締め日や支払いに遅れるリスクも説明

クレジットカードで支払った代金は、一定期間の利用分をまとめて、後払いできる仕組みです。手元にお金がなくても買い物ができるので便利ですが、引落し日に支払えないとさまざまなリスクがあります。
クレジットカードの利用代金を遅延なく確実に支払うには、締め日と引落し日の関係を理解することが重要です。
そこでこの記事では、クレジットカードの締め日と引落し日の仕組み、支払いに遅れた場合のリスクと対処法を解説します。

クレジットカードの「締め日」「引落し日」とは

クレジットカードで支払った代金は、一定期間分をまとめて後日支払う仕組みになっています。
支払いの仕組みを知るため、最初にクレジットカードの「締め日」と「引落し日」の関係を理解しましょう。

クレジットカードの「締め日」

クレジットカードの締め日とは、カードで支払った1ヵ月間の利用額が締め切られる日です。
締め日までの1ヵ月間の利用分が毎月集計され、請求される仕組みです。各クレジットカード会社が決めているため、クレジットカードごとに締め日が異なります。

クレジットカードの「引落し日」

クレジットカードの引落し日とは、カード会社への支払い額が、実際に金融機関の口座から引落される日のことです。締め日と同様、クレジットカード会社により異なります。

クレジットカードの締め日と引落し日のポイント

クレジットカードの締め日や引落し日に関して知っておきたいポイントと注意点を以下で解説します。

  • 締め日を意識すれば支払いのタイミングを延ばせる
  • 「締め日」と「確定日」は異なる
  • 締め日までの利用でも請求が次月分にずれる可能性がある
  • 引落し日が休日の場合は翌営業日になる
  • 引落しのタイミングは金融機関により異なる
  • 締め日と引落し日はカード会社によって決められている

締め日を意識すれば支払いのタイミングを延ばせる

締め日をまたぐかどうかで、利用代金を支払う月が異なります。クレジットカードの利用日によっては、最長で2ヵ月近く支払いを先延ばしにできます。
締め日が末日、引落し日が翌月26日のケースで考えてみましょう。

カード利用日 引落し日 支払いまでの猶予日数
3月31日 4月26日 26日
4月1日 5月26日 56日

上記の例では、カードの利用を1日ずらすだけで、支払いまでの日数に約1ヵ月間の差が生じています。クレジットカードの締め日を意識し、引落し金額が家計の負担になりそうな月は、締め日を過ぎてから買い物することも検討しましょう。

「締め日」と「確定日」は異なる

クレジットカードの「締め日」は、あくまでも1ヵ月間の利用分が締め切られる日であり、支払い金額が確定する「確定日」とは別物です。一般的に、締め日の約10日後に支払い金額が確定します。

締め日までの利用でも請求が次月分にずれる可能性がある

商品やサービスを販売するお店側は、利用者がクレジットカードで決済をした後にカード会社に請求をします。
そのため、締め日までに購入したものでも、お店からクレジットカード会社に決済データが届くまでの日数によっては、請求が次月分にずれる可能性があります。特に、ETCや海外での利用分はずれが生じやすいため、注意が必要です。
たとえば、締め日が末日・引落し日が翌月26日の場合、4月30日に利用したものは通常5月26日の引落しとなりますが、場合によっては6月26日引落しになることもあります。
反対に、ネットサイトなどのシステム上の都合などで、実際にカードを利用した日の前日扱いとなり、請求が早まるケースもあります。利用しているカード会社の会員ページなどで、確定した金額を確認しましょう。

引落し日が休日の場合は翌営業日になる

クレジットカードの引落し日が金融機関の休業日だった場合は、翌営業日に引落されるのが一般的です。
たとえば、引落し日が土曜日の場合、実際に代金が引落されるのは翌月曜日となります。口座への入金は、前営業日までに済ませておきましょう。

引落しのタイミングは金融機関により異なる

クレジットカードの利用代金が引落される時間は、金融機関により異なります。
ただし、クレジットカード会社も金融機関が引落しをおこなう時間を把握していないため、カード会社に問合せても引落し時間を知ることはできません。
当日に入金すると間に合わない可能性もあるので、利用代金は引落し日の前営業日までに入金しておくのが基本です。

締め日と引落し日はカード会社によって決められている

締め日と引落し日は、クレジットカード会社により決められており、基本的に変更はできません。
ただし、一部のクレジットカードでは、引落し日を選択できる場合があります。締め日・引落し日を選べる場合は、給料日の後に引落し日がくるようにすれば、支払い遅れを防止できます。

クレジットカードの引落しができないとどうなる?

クレジットカードの引落しができないとどうなる?

クレジットカードの利用代金を引落し日に支払えなかった場合、カードが利用できなくなるなどのリスクがあります。

  • 一時的にクレジットカードの利用が停止される
  • 遅延損害金が発生する
  • 信用情報機関に記録される可能性がある
  • 強制解約されるリスクがある

一時的にクレジットカードの利用が停止される

引落し日に利用代金を支払えなかった場合、カード会社が支払いを確認できるまで、クレジットカードの利用ができなくなります。また、利用代金を支払ってからカードの利用が再開されるまでには、数日かかることが多いので注意しましょう。

遅延損害金が発生する

支払いが遅れた日数に応じて、以下の式で算出した遅延損害金が発生する可能性があります。

元金×年利率÷365日×支払いに遅れた日数

上記のとおり、日ごとに発生する仕組みであり、支払いが遅れるほど大きくなるので注意しましょう。遅延損害金は、次回の請求金額と合算して引落されるのが一般的です。なお、遅延損害金の利率は、クレジットカードの規約で確認できます。

信用情報機関に記録される可能性がある

クレジットカードの支払いに遅れると、その履歴が信用情報機関に記録される可能性があります。
クレジットカードやローンに申込むと、審査の際に信用情報に問題がないかどうかが確認されます。
信用情報機関には、クレジットカードやローンの申込み履歴、契約内容、支払い状況などが記録されており、延滞や強制解約、債務整理などの記録が残っていると審査に通過しにくくなる可能性があります。
クレジットカードの支払いを延滞すると、完済しても数年にわたりその記録が残るので注意しましょう。

強制解約されるリスクがある

長期にわたり支払いができないと、クレジットカード会社に強制解約されるリスクもあります。
強制解約されると、クレジットカードが使えなくなるのはもちろん、信用情報機関にも記録されるので、ほかのクレジットカードの審査に通るのも難しくなります。
なお、強制解約された場合でも、残っている残高の支払い義務はなくなりません。

クレジットカードの引落しができないときの対処法

クレジットカードの支払い遅れには、さまざまなリスクがあることを解説してきました。ここでは、クレジットカードの引落しができないときの対処法を解説します。

  • 支払い方法を変更する
  • クレジットカード会社に連絡する
  • 再引落し日までに入金する
  • カードローンを利用する

支払い方法を変更する

クレジットカードによっては、利用した後でも支払い方法を分割払いやリボ払いに変更できます。
分割払いは、支払い回数を指定して分割で支払える方法です。指定できる分割回数は、一般的に2~36回程度ですが、カードにより異なります。
一方、リボ払いは、利用金額にかかわらず毎月の支払い額が一定になる支払い方法です。
分割払いやリボ払いは、あくまでも支払いを遅らせるにすぎませんが、次回の支払い代金を下げられるため、負担を軽減できます。支払い方法の変更にも期限が設けられているので、事前に確認しましょう。
また、分割払いやリボ払いを利用すると手数料がかかるため、慎重に検討する必要があります。分割払いの場合は、3回から手数料がかかるのが一般的です。なお、支払い方法の変更は、会員専用ページなどで手続きできます。

クレジットカード会社に連絡する

引落し日に支払えないことが事前にわかったら、その時点でクレジットカード会社に連絡しましょう。再引落しや入金方法など、対処法を案内してくれます。

再引落し日までに入金する

クレジットカードによっては、引落し日に間に合わなかった場合のために再引落し日が設けられています。再引落しがおこなわれる場合は、必ず再引落し日の前営業日までに入金しましょう。
金融機関ごとに再引落し日が異なる場合や、再引落しされない金融機関もあるので、事前の確認が必要です。また、クレジットカードによっては再引落しをおこなっておらず、振込みの手続きをしなければならない場合もあります。

カードローンを利用する

一時的に手元のお金が足りず、クレジットカードの引落し日に間に合わない場合は、カードローンの利用もご検討ください。
カードローンは、契約時に決められた利用限度額の範囲内で、繰り返しお借入れができる個人向けのローンです。使い道が決まっていないので、一時的にお金が足りずクレジットカードの支払いができない場合にもご利用いただけます。
レイクでは、Webからのお申込みで21時(日曜日は18時)までに審査・必要書類の確認含むご契約手続き完了した場合、最短25分でお借入れが可能です。ただし一部金融機関および、メンテナンス時間などを除きます。お申込みからお借入れまでWebで完結でき、郵送物なしでもご契約いただけます。

また、複数のお借入れ・ご返済方法を用意しており、都合にあわせてご利用いただけます。生活費の一時的な補填としても多くご利用いただいているので、ぜひご検討ください。

カードローンを利用する際の注意点

カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなカードローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。

  • 返済計画を立てる
  • 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
  • 余裕がある場合は多めの金額を返済する

以下で詳しく解説します。

返済計画を立てる

お金を借りると返済がはじまります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なくご返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーション機能があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションしていただけます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額から検討可能お借入れ額を調べることもできます。ぜひご活用ください。

  • このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。

金利や無利息期間などの契約内容を確認する

カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで適用されるのか無利息期間もご確認ください。
レイクでは、はじめてご契約するお客さま限定で、ご都合にあわせていずれかの無利息サービスをお選びいただけます。

  • 60日間無利息(Web申込み限定)
  • 30日間無利息
  • 5万円まで180日間無利息

ご都合にあわせて無利息期間を選択いただけますので、ご自身に適用される無利息期間を確認し、ぜひ有効活用してください。
ご自身の借り方によって、どの無利息期間を選べば利息のご負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もございます。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。

余裕がある場合は多めの金額を返済する

家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことで利息が少なくなり、返済総額も減ります。カードローンの利息は、以下の計算式で算出します。

利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数

上記の式からわかるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほど利息額が増え、ご返済総額も多くなります。
利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。

まとめ

クレジットカードの利用代金は、締め日までの1ヵ月間の利用分が集計され、引落し日にまとめて支払う仕組みです。締め日を把握していれば、カードの利用日をずらすことで支払い日を調整できます。
支払いに遅れると、一時的にカードが使えなくなる、遅延損害金が発生するなどのリスクもあるので、締め日と引落し日の仕組みを理解して確実に支払いましょう。

監修者:松崎 観月

監修者:

松崎 観月

プロフィール:

大学卒業後、金融機関にて個人営業を担当し、資産運用の相談・保険販売などを経験する。退社後、CFP認定を取得。現在は金融に関する記事の執筆・監修を行う。これまでに執筆した記事は500本を超える。

資格情報:

CFP®、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定2級