他社借入れとは?
ローン申込時に申告が必要な理由やどこまで含めるのか解説
公開日:2023年5月17日
ローンやクレジットカードのお申込時には、「他社借入れ」の申告が必要です。他社借入れとは、お申込みの時点でほかの金融機関からお借入れしている金額・件数をさします。
この記事では、ローンやクレジットカードのお申込みで他社借入れの申告が必要な理由や、他社借入れに含めるお借入れの範囲を解説します。
他社借入れとはほかの金融機関からの借入れ額
他社借入れとは、「ほかの金融機関からお借入れしている金額や件数」のことで、ローンやクレジットカードなどのお申込みをする際に申告します。
他社借入れ額は、審査にも関わる重要な項目です。申告した他社借入れ額に誤りがあると、審査結果にも影響をおよぼすので、正確に申告するためにもしっかり理解しておく必要があります。
他社借入れはどこまで含む?
ローンやクレジットカードのお申込みをする際、現在お借入れしている金額のすべてを申告するわけではありません。「他社借入れ」に含まれるお借入れと含まれないお借入れをそれぞれ以下で解説します。
他社借入れに含まれるお借入れとは
一般的に、以下のお借入れは他社借入れに含まれます。
- 消費者金融や信販会社のカードローン
- 銀行系カードローン
- クレジットカードのキャッシング など
カードローンだけでなく、クレジットカードを利用してお借入れをしている場合も他社借入れに含める必要があります。申告の際に漏れがないようお気をつけください。
他社借入れに含まれないお借入れとは
一方、以下のお借入れは一般的に他社借入れには含まれません。
- 目的別ローン(住宅ローン、自動車ローン、教育ローンなど)
- クレジットカードのショッピング枠
住宅ローンや自動車ローンは、年収の3分の1を超えるお借入れを禁止する「総量規制」の「除外貸付け」に分類されます。審査の際に、総量規制の基準を超えるかどうかを判断するお借入額にも含まれないため、申告の際も他社借入れに含まないのが一般的です。
また、クレジットカードのキャッシングは、貸金業者からのお借入れにあたるため他社借入れに含めますが、リボ払いなどのショッピング枠の利用分は含める必要がありません。
他社借入れに含めるものと含めないものは申込先によって異なることがあるため、わからない場合は申込先に確認しましょう。
他社借入れ額を申告する理由
カードローンのお申込みをする際に、他社借入れ額を申告しなければならない理由は、主に2つあります。
- 総量規制の基準を超えないか確認するため
- 返済能力があるか確認するため
総量規制の基準を超えないか確認するため
総量規制は、貸金業者に申込者の年収の3分の1を超える貸付を禁止した貸金業法上のルールです。貸金業者は、年収の3分の1を超える貸付をすると法律に違反してしまうため、申込者の他社借入れがいくらあるのかを審査で確認しなければなりません。
総量規制の基準を超えるかどうかは、1社ごとのお借入れ額ではなく貸金業者からのお借入れの総額で判断されます。したがって、他社からのお借入れ額を把握せずに貸付はできません。
なお、銀行が提供するローンやクレジットカードのリボ払いは、貸金業者からのお借入れにはあたらないため、総量規制が適用されません。銀行のローンは「銀行法」、クレジットカードのリボ払いは「割賦販売法」がそれぞれ適用されます。
返済能力があるか確認するため
返済能力を超える貸付は、法律で禁止されています。また、過剰な貸付をおこなうと、ご返済が滞るリスクが高くなります。
クレジットカード会社やローンを提供している金融機関は、適正な範囲で貸付をおこなうため、申込者から他社借入れなどの申告を受け、返済能力があるかどうかを確認しなければなりません。
他社借入れを申告する際のポイント
カードローンやクレジットカードのお申込みを検討している方のなかには、「他社借入れがあると審査に通らないの?」などの疑問を持っている方もいるのではないでしょうか。
ここでは、他社借入れを申告する際のポイントを解説します。
- 正確な金額・件数を申告する
- 他社借入れ額が分からない場合は調べて申告する
- 他社借入れがあるだけで審査に通過できないわけではない
正確な金額・件数を申告する
他社借入れを少なく申告したからといって、カードローンやクレジットカードの審査に通過しやすくなるわけではありません。
ローンなどを提供する金融機関は、信用情報の保管や提供をおこなう信用情報機関に加盟しており、お申込みを受けると、信用情報機関に照会をかけて申込者の信用情報を確認します。
信用情報には、お申込みやご契約、ご返済状況などが記録されているため、申込者からの申告がなくても他社借入れ額の把握が可能です。また、信用情報機関同士でも情報の交流をおこなっており、ほかの機関にもお借入れの金額などが共有されています。つまり、審査に通過したいからと他社借入れ額を偽ることはできません。
申込者に他社借入れの申告を求めるのには、正確に申告してくれる人かどうかを見極める目的もあります。間違いだと気づかずに申告した場合も、信用力に欠けると判断されてしまう可能性があるため、正確な金額・件数を申告してください。
他社借入れ額が分からない場合は調べて申告する
正確な他社借入れ額がわからない場合は、ご自身の信用情報を開示するなどして調べたうえで申告するといいでしょう。
信用情報機関に開示請求をすれば、ご返済状況やご利用残高などが記載された開示報告書を受取れます。インターネットや郵送で気軽に手続きが可能ですが、開示手数料がかかる点に注意が必要です。
また、カードローンにお申込みの際に他社借入れに含めるか含めないかがわからない場合は、申込先に問合せをして間違いがないようにご申告ください。問合せをして確認すれば、申告が不要なお借入れも含めて記入してしまい、必要以上に他社借入れの金額が高くなることを防げます。
他社借入れがあるだけで審査に通過できないわけではない
他社借入れがあっても、返済能力があると判断されれば新たなお借入れは可能です。ただし、貸金業者からのお借入れが年収の3分の1を超えている場合は、審査に通過できません。
また、一般的に、収入に対して他社借入れ額が大きくなるほど、返済能力がないと判断されやすくなります。収入に対してお借入れが多いほど、ご返済できなくなるリスクも高くなるためです。審査に通過できても、年収や他社借入れの額によっては希望の金額より低くなる場合もあります。
レイクは他社借入れがあってもお申込みが可能なカードローン
レイクは、他社からのお借入れがあってもお申込みが可能です。24時間いつでも来店不要でお申込みできます。
Webからのお申込みなら、21時(日曜日は18時)までに審査・必要書類の確認含むご契約手続きが完了した場合、最短25分で融資が可能です。ただし一部金融機関および、メンテナンス時間などを除きます。
また、はじめてご契約の方ならご都合にあわせて3つの無利息サービスから選んでご利用いただけます。なるべく利息を抑えたい方は、ぜひご利用ください。
毎月のご返済日を希望の日にちに指定でき、ご返済日が近くなったらメールでのお知らせをおこなうなど、ご返済忘れを防ぐサポートも充実しています。
カードローンを利用する際の注意点
カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなカードローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。
- 返済計画を立てる
- 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
- 余裕がある場合は多めの金額を返済する
以下で詳しく解説します。
返済計画を立てる
お金を借りると返済がはじまります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なくご返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーション機能があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションしていただけます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額から検討可能お借入れ額を調べることもできます。ぜひご活用ください。
- このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。
金利や無利息期間などの契約内容を確認する
カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで適用されるのか無利息期間もご確認ください。
レイクでは、はじめてご契約するお客さま限定で、ご都合にあわせていずれかの無利息サービスをお選びいただけます。
- 60日間無利息(Web申込み限定)
- 30日間無利息
- 5万円まで180日間無利息
ご都合にあわせて無利息期間を選択いただけますので、ご自身に適用される無利息期間を確認し、ぜひ有効活用してください。
ご自身の借り方によって、どの無利息期間を選べば利息のご負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もございます。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。
余裕がある場合は多めの金額を返済する
家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことで利息が少なくなり、返済総額も減ります。カードローンの利息は、以下の計算式で算出します。
利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数
上記の式からわかるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほど利息額が増え、返済総額も多くなります。
利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。
まとめ
他社借入れは、ローンやクレジットカードのお申込みをする際に、申込先以外の金融機関からお借入れしている金額や件数のことです。他社借入れに含めるお借入れの範囲は、金融機関によって異なる場合があります。
他社借入れがあるだけで審査に通過できないとは限りませんが、一般的にお借入れが増えるほどご返済の負担が増えるため、審査のハードルは高くなります。また、申告した内容に間違いがあると審査結果にも影響する可能性があるため、他社借入れを正しく理解して、正確な金額・件数でご申告ください。
監修者:
松崎 観月
プロフィール:
大学卒業後、金融機関にて個人営業を担当し、資産運用の相談・保険販売などを経験する。退社後、CFP認定を取得。現在は金融に関する記事の執筆・監修を行う。これまでに執筆した記事は500本を超える。
資格情報:
CFP®、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定2級