カードローンの利用残高とは?
早く減らすポイントもわかりやすく解説
公開日:2023年5月17日
カードローンのご利用残高とは、「現在お借入れをしている元金部分の金額」のことで、ご利用限度額やご利用可能額とは異なります。ご利用残高に応じて利息や毎月のご返済額が変わってくるため、しっかり理解しておくことが大切です。
この記事では、カードローンのご利用残高の意味と早く減らすポイント、ご利用残高の確認方法を解説します。利息の負担を抑えて利用したい方は、ぜひ参考にしてください。
カードローンの「利用残高」とは
カードローンのご利用残高とは、「お借入れした金額から返済した金額を引いたもの」をさします。つまり、お借入れをしてまだ返済していないお金の元金部分のことです。金融機関によっては、「借入残高」と言われる場合もあります。
たとえば、利息を含めずに単純計算すると、50万円お借入れして20万円返済している場合のご利用残高は、30万円です。
「利用限度額」や「利用可能額」とは異なる
カードローンのご利用残高は、ご利用限度額やご利用可能額と言葉が似ていますが、全く別物です。
- 利用限度額:カードローンの審査で決まる、お借入れできる上限金額のこと
- 利用可能額:現時点でお借入れが可能な金額のこと
ご利用限度額は、カードローン会社がご契約者に対して「○万円までならお借入れできます」と決めている上限の金額です。カードローンごとに、1万円~500万円というように決められていますが、実際のご利用限度額は審査により決まるため、ご契約者ごとに異なります。
カードローンでは、ご利用限度額を超えない範囲なら追加で繰り返しお借入れが可能です。たとえば、ご利用限度額が50万円の方が30万円をお借入れしている場合、返済が終わっていなくても20万円まで追加でお借入れができます。
一方、ご利用可能額とは、カードローンのご契約者が現時点でお借入れできる金額をさします。
たとえば、ご利用限度額が50万円で既に20万円お借入れしている場合、ご利用可能額は30万円です。つまり、ご利用限度額からご利用残高を差し引いた金額がご利用可能額となります。式で表すと、以下のとおりです。
利用限度額-利用残高=利用可能額
カードローンの利用残高を確認する方法
ご利用残高を確認する方法は、カードローンによって異なります。ここでは、一般的な確認方法を解説します。
- Webやアプリ
- 電話
- ATM
【利用残高の確認方法1】Webやアプリ
会員専用のインターネットサービスやアプリからご利用残高を確認できます。24時間365日いつでもご利用できるので、手軽でおすすめです。ただし一部金融機関および、メンテナンス時間などを除きます。
アプリなら、トップ画面などでご利用残高やお借入可能額、ご返済額などが確認できます。 Webやアプリで照会すればそのままご返済もおこなえる場合もあるので、手間がかかりません。なお、Webやアプリで確認する際は、IDやパスワードでのログインが必要です。
【利用残高の確認方法2】電話
コールセンターに問合せをしてご利用残高を確認する方法もあります。カード番号などをご用意したうえで、ご契約者本人がお問合せください。カードローンによって受付時間が異なるので、ご注意ください。
【利用残高の確認方法3】ATM
ATMからもご利用残高を確認できます。一般的な確認手順は以下のとおりです。
- ATMで「残高照会」をタップする
- 「利用残高」などと記載された欄に金額が表示される
Webやアプリと同様に、照会後にそのままご返済することも可能です。カードローンにより利用できるATMや時間帯が異なるので、事前にご確認ください。
カードローンの利用残高について知っておきたいこと
カードローンのご利用残高により、支払う利息の額や毎月のご返済額も変わってきます。そこで、カードローンのご利用残高に関して知っておきたいポイントを解説します。
- 利用残高が少ないほど利息額が少なくなる
- 利用残高に応じて毎月の返済額が変わる場合がある
- 利用残高が多いとほかの審査に影響する可能性がある
利用残高が少ないほど利息額が少なくなる
カードローンの利息は、ご利用残高・金利・お借入れ日数をもとに決まる仕組みです。そのため、ご利用残高に応じて支払う利息額が変わってきます。
ご返済が進んでご利用残高が減るほど、利息額も少なくなり、反対に、追加のお借入れをしてご利用残高が増えれば、利息額も大きくなります。
利用残高に応じて毎月の返済額が変わる場合がある
カードローンの返済方式にはいくつか種類があり、返済方式によってはご利用残高に応じて毎月のご返済額が変動します。
- 残高スライドリボルビング方式
- 借入時残高スライドリボルビング方式
- 元利定額リボルビング方式
「残高スライドリボルビング方式」は、ご利用残高に応じて毎月のご返済額が増減する返済方式です。
一方、お借入れ時の残高でご返済額が決まる「借入時残高スライドリボルビング方式」の場合は、追加のお借入れをした際のご利用残高に応じて毎月のご返済額が増減します。つまり、追加のお借入れがない場合は、ご利用残高が減っても毎月のご返済額は変わりません。
また、「元利定額リボルビング方式」は、ご利用限度額に応じ、定額をご返済いただく方式です。ご利用限度額で決まるため、ご利用残高が変わってもご返済額の増減はありません。
残高スライドリボルビング方式は、ご利用残高が減ればご返済額も少なくなるため、月々のご返済の負担は抑えられます。しかし、ご返済額が少なくなると、その分ご利用残高が減りにくくなります。無理のない範囲で、毎月多めの金額をご返済することもご検討ください。
なお、返済方式はカードローンによって異なるのでご確認ください。
利用残高が多いとほかの審査に影響する可能性がある
カードローンのご利用残高が多い場合、クレジットカードやほかのローンの審査に影響を与える可能性があります。
クレジットカードやローンの審査では、「総量規制」に抵触しないかどうかの確認がおこなわれます。
総量規制とは、貸金業者が行う貸付けの総額がご本人の年収の3分の1を原則超えてはいけないルールのことで、消費者金融が提供するカードローンやクレジットカードのキャッシングなどのお借入れが対象です。たとえば、年収が300万円の場合、100万円までしかお借入れはできません。
お申込みを受けたカードローン会社は、審査の際に信用情報を照会することでご利用残高を把握します。お借入れが多いと、ご返済できなくなるリスクが高いと判断され、審査に通過できない可能性があります。また、審査に通過できても、ご利用残高によっては希望する金額をお借入れできるとは限りません。
なお、総量規制を超えているかどうかの判断は、ご利用残高ではなくご利用限度額で判断される場合があります。 ご利用残高が年収の3分の1を超えていなくても、契約上お借入れできる金額が超えていれば審査に通過できない可能性があるので、ご注意ください。
カードローンの利用残高を早く減らすポイント
カードローンのご利用残高を早く減らすほど、支払う利息額が少なくなります。そこで、カードローンのご利用残高を早く減らすポイントを解説します。
- 利用残高をこまめに確認する
- 追加の借入れをなるべく減らす
利用残高をこまめに確認する
カードローンのご利用残高は、毎月のご返済額や利息の額に関わってくるので、こまめにアプリなどで確認し、把握しておくことが大切です。
ご利用残高が把握できていれば、支払う利息額や毎月のご返済額が把握できるだけでなく、借りすぎを抑え、ご返済できなくなるリスクも防止できます。
追加のお借入れをしてご利用残高が増えた場合は、再度シミュレーションをおこなって返済計画を立て直し、いつまでにご返済するのか、利息はいくらになるのかなどを把握することが重要です。
追加の借入れをなるべく減らす
カードローンは、ご利用限度額の範囲なら、追加で繰り返しお借入れをできるのがメリットです。しかし、ご返済が終わっていないうちに追加でお借入れをすれば、その分ご利用残高は増え、利息額も高くなります。
なぜお金を借りるのか、本当に必要なお金なのかを考え、新たなお借入れをなるべく控えることで、ご利用残高を早く減らせます。
レイクの「レイクアプリ」ならいつでもご利用残高が確認できる
レイクは、Webからのお申込みで21時(日曜日は18時)までに審査・必要書類の確認を含むご契約手続きが完了した場合、最短25分でお借入れが可能です。ただし一部金融機関および、メンテナンス時間などを除きます。
レイクの公式アプリ「レイクアプリ」や会員ページから、ご利用残高がいつでも確認できます。レイクアプリなら、会員ページにログインするだけで、ご利用残高・ご返済日・ご返済額・ご利用可能額などの情報が一目でわかるので、ご返済管理に役立てられます。生体認証でのログインにも対応しているので、手間がかかりません。
レイクアプリは、セブン銀行ATMを利用してカードレスで取引できるスマホATM取引にも対応しており、お借入れやご返済もスマートフォンひとつでおこなえます(※)。お近くにセブン銀行ATMがある方は、ご利用残高やご利用可能額などの確認後、すぐにお借入れやご返済ができるので便利です。
また、レイクではいつでも繰上げ返済がご利用いただけるので、ご利用残高を早く減らして利息の負担を抑えることも可能です。複数のご返済方法を用意しており、なかでも「Web返済サービス」なら、手数料無料で時間帯や曜日にかかわらずいつでもお好きな金額をご返済いただけます。
さらに、まとまったお金を用意できる場合は、一括でご返済いただくことも可能です。
- スマホATM取引は、お取引金額に応じて、所定のATM利用手数料をご負担いただきます。
カードローンを利用する際の注意点
カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなカードローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。
- 返済計画を立てる
- 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
- 余裕がある場合は多めの金額を返済する
以下で詳しく解説します。
返済計画を立てる
お金を借りると返済がはじまります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なくご返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーション機能があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションしていただけます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額から検討可能お借入れ額を調べることもできます。ぜひご活用ください。
- このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。
金利や無利息期間などの契約内容を確認する
カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで適用されるのか無利息期間もご確認ください。
レイクでは、はじめてご契約するお客さま限定で、ご都合にあわせていずれかの無利息サービスをお選びいただけます。
- 60日間無利息(Web申込み限定)
- 30日間無利息
- 5万円まで180日間無利息
ご都合にあわせて無利息期間を選択いただけますので、ご自身に適用される無利息期間を確認し、ぜひ有効活用してください。
ご自身の借り方によって、どの無利息期間を選べば利息のご負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もございます。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。
余裕がある場合は多めの金額を返済する
家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことでご利用残高が減り、利息も少なくなります。カードローンの利息は、以下の計算式で算出します。
利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数
上記の式からわかるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほど利息額が増え、返済総額も多くなります。
利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。
まとめ
カードローンのご利用残高とは、現在お借入れしている元金部分の金額のことです。ご利用残高を早く減らすことで利息のご負担を軽減できます。
ご利用残高について正しく理解し、ご返済のご負担を抑えながら計画的にカードローンをご利用ください。
監修者:
松崎 観月
プロフィール:
大学卒業後、金融機関にて個人営業を担当し、資産運用の相談・保険販売などを経験する。退社後、CFP認定を取得。現在は金融に関する記事の執筆・監修を行う。これまでに執筆した記事は500本を超える。
資格情報:
CFP®、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定2級