手術費用が払えないときに利用できる制度まとめ!
生活費が不足するときの対処法も紹介

公開日:2023年6月21日

手術費用が払えないときに利用できる制度まとめ!生活費が不足するときの対処法も紹介

日本は、原則すべての国民が公的医療保険に加入することになっている国民皆保険制度の国です。そのため、健康保険の保険適用内の手術であれば、原則として1~3割の自己負担額で受けられます。しかし、健康保険が適用される場合でも、手術そのものの費用が高額な時は、自己負担額も高額になります。
手術費用がかさむ場合に利用できる公的制度を紹介するので、ぜひ参考にしてください。また、手術により一時的に生活費が不足した際の対処法も紹介します。

手術費用はどのくらいかかる?

手術費用は、さまざまなケースによって異なるため、一概にどのくらいかかるとは言い切れません。
ここでは、患者の病名や症状、手術などの診療行為の有無に応じて、医療費を計算するDPC方式による概算例を紹介します。
あくまでも概算になるため、必ずしも以下の診療費になるとは限らない点には注意しましょう。

DPC名称 診療費平均 健康保険で3割負担
狭心症 慢性虚血性心疾患 経皮的冠動脈形成術等 1,100,000円 330,000円
弁膜症(連合弁膜症を含む。) ロス手術(自己肺動脈弁組織による大動脈基部置換術)等 4,970,000円 1,491,000円
皮膚の良性新生物 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)等 130,000円 39,000円
副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 280,000円 84,000円
胆管(肝内外)結石、胆管炎 等 790,000円 237,000円
子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 860,000円 258,000円
ウイルス性腸炎 270,000円 81,000円
慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 470,000円 141,000円
網膜剥離 手術あり 片側 730,000円 219,000円
扁桃、アデノイドの慢性疾患 510,000円 153,000円

手術費用が払えないときに利用したい制度

健康保険が適用されても高額な場合は多く、家計を圧迫することもあります。手術費用の負担が大きい場合は、次の公的制度を利用できないか確認しておきましょう。

  • 高額療養費制度
  • 高額療養費制度の多数回該当
  • 高額療養費・高額介護合算療養費制度
  • 所得税の医療費控除
  • 無料低額診療事業

高額療養費制度

健康保険の対象となる医療費のうち、1ヵ月(同月の1日~末日)に医療機関や薬局の窓口で支払った額が一定の金額を超えた場合には、「高額療養費制度」が適用されて、超過分の還付を受けられます。なお、一定の金額は年齢や所得に応じて変わります。
医療費が高額になりそうなことが事前にわかっている場合には、健康保険限度額適用認定の申請をしておきましょう。所定の手続きが済むと「限度額適用認定証」が発行されます。
医療機関の窓口で認定証を提示すると、支払額がその月の自己負担の上限額を超えないように調整されるので、一時的に立て替える必要がありません。

高額療養費制度の多数回該当

その月を含む直近12ヵ月のうち、3ヵ月(3回)以上医療費がひと月の自己負担上限額を超え、なおかつ高額療養費の適用を受けた場合は「高額療養費制度の多数回該当」が適用されます。4ヵ月目以降の自己負担上限額がさらに引き下げられ、医療費の負担を軽減できます。
手術をする際は、前後に長期的な入院や治療が必要になるケースも多いです。高額療養費制度の多数回該当の条件を満たす場合は、忘れずに申請しましょう。

高額療養費・高額介護合算療養費制度

特定の健康保険加入者において、1年間にかかった健康保険と介護保険の自己負担額を合計し、基準額を超えた場合は、「高額療養費・高額介護合算療養費制度」が適用されます。高額療養費制度と同じく、基準額の超過分の還付を受けられます。
高額療養費・高額介護合算療養費制度の基準額は、世帯所得や年齢構成によっても異なります。介護保険を利用している場合は、事前に確認しておきましょう。

所得税の医療費控除

1月1日から12月31日までの1年間に、自己または自己と生計を一にする配偶者や親族のために支払った医療費が一定以上を超える場合は、超過した分を「所得税の医療費控除」として確定申告をすることで納めている税金の還付を受けることができます。
なお、総所得金額等が200万円以上の方は10万円を超える自己負担額が控除の対象です。総所得金額等が200万円未満の場合は、総所得金額等の5%の額を超える自己負担額が控除の対象となります。

無料低額診療事業

「無料低額診療事業」とは、経済的理由によって適切な医療を受けられない場合に、無料または低額で診療を受けられる事業のことです。
ただし、申込方法や減免基準は、医療機関によって異なります。制度の詳細や実施医療機関については、自治体のホームページかお住まいの管轄の福祉事務所(市役所の福祉担当など)に相談しておきましょう。

手術費用が払えないときの対処法

手術費用が払えないときの対処法

公的制度の利用で、手術費用の負担を軽減できる場合があります。しかし、公的制度が適用されない場合や、適用を受けても手術費用が払えないときは、次の方法を試してみましょう。

  • 手術費用が払えないことを自治体の福祉担当課に相談する
  • 医療機関に相談する
  • 金融機関に相談する

医療機関によっても対応が異なります。緊急手術を除き、入院前に支払い方法を決めておくようにしておくことが大切です。

手術費用が払えないことを自治体の福祉担当課に相談する

医療機関によっては、無料低額診療事業を実施していることがあります。あらかじめ自治体に相談しておくと、適切な医療機関を紹介してもらえます。

医療機関に相談する

支払いが遅れそうな場合は、早めに医療機関に相談しておきましょう。ソーシャルワーカーを紹介してくれ、適切な制度を利用できる場合があります。

金融機関に相談する

医療向けのローンを提供している金融機関もあります。ただし、借入れまでに時間がかかることもあるので、できれば入院前に借入れ額や金利を確認しておきましょう。

一時的に生活費が不足したときはカードローンも検討しよう

公的制度の利用や、福祉担当課や医療機関に相談すると、手術費用の負担を軽減できる場合があります。もし、手術や入院によって一時的に生活費が不足した場合は、カードローンのご利用もご検討ください。
無利息サービスを設けているカードローンを利用し、無利息期間を活用すれば利息の負担を軽減できます。
また、消費者金融系カードローンであれば、最短即日融資に対応している場合があり、お急ぎの際にもご利用いただけます。
レイクはWebからの申込みの場合、21時(日曜日は18時)までに審査・必要書類の確認を含むご契約手続きが完了すると、最短25分での融資が可能です(※)。

  • 一部金融機関および、メンテナンス時間等を除きます。

カードローンを利用する際の注意点

カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなカードローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。

  • 返済計画を立てる
  • 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
  • 余裕がある場合は多めの金額を返済する

以下で詳しく解説します。

返済計画を立てる

お金を借りると返済がはじまります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なくご返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーション機能があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションしていただけます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額から検討可能お借入れ額を調べることもできます。ぜひご活用ください。

  • このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。

金利や無利息期間などの契約内容を確認する

カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで適用されるのか無利息期間もご確認ください。
レイクでは、はじめてご契約するお客さま限定で、ご都合にあわせていずれかの無利息サービスをお選びいただけます。

  • 60日間無利息(Web申込み限定)
  • 30日間無利息
  • 5万円まで180日間無利息

ご都合にあわせて無利息期間を選択いただけますので、ご自身に適用される無利息期間を確認し、ぜひ有効活用してください。
ご自身の借り方によって、どの無利息期間を選べば利息のご負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もございます。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。

余裕がある場合は多めの金額を返済する

家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことでご利用残高が減り、利息も少なくなります。カードローンの利息は、以下の計算式で算出します。

利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数

上記の式からわかるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほど利息額が増え、返済総額も多くなります。
利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。

まとめ

手術費用は、まとまったお金が必要になるケースも多いです。しかし、日本は国民皆保険のみならず、手術費用に活用できる公的制度が充実しています。適切に利用し、手術費用の負担軽減につなげていきましょう。
手術や入院によって一時的に生活費が不足する場合は、カードローンのご利用もご検討ください。レイクなら最短25分での融資も可能なので、お急ぎの際にもご利用いただける可能性があります。

監修者:古関 俊祐

監修者:

古関 俊祐

プロフィール:

東京都江戸川区出身。中央大学法学部卒。弁護士登録後から大手法律事務所にて消費者金融、銀行ローン各社との債務整理、過払金請求事件を多数取り扱い、現在も多くの依頼者からの相談を受けている。これまでの債務整理案件の取扱い実績は数百件に上る。また、債務整理案件だけでなく、保険や不動産など財産にまつわる問題、離婚や相続といった家庭内の問題などさまざまな問題について手広く対応し多角的視点から問題解決を図るプロフェッショナルとして活躍している。現在は、地元である東京都葛飾区の新小岩駅前にて弁護士法人新小岩法律事務所の代表弁護士として活動している。

資格情報:

弁護士