カードローンの審査に通らない理由と対処法は?
注意点も解説
公開日:2023年11月20日
カードローンに申込むと必ず審査が実施され、通過した場合のみお借入れができます。
カードローンのご利用を考えている方のなかには、審査が不安な方もいるでしょう。また、審査に通らなかった後、他社に申込む場合の対策はあるのでしょうか。
この記事では、カードローンの審査に通らない理由と対処法を説明します。審査に通らなくて困っている方、お申込みの前に通過の可能性を高めたい方はぜひご覧ください。
カードローンの審査に通らない理由
どのカードローンでも、審査基準や内容は非公表です。また、融資の可否は収入やローン等の利用状況などから総合的に判断されるため、審査に通らなかった理由を教えてもらうことはできません。
そこで、一般的に考えられる審査に通らない理由を解説します。
- 申込条件を満たしていない
- 返済能力が低い
- 信用情報機関に延滞などの記録がある
- 総量規制の範囲を超えている
- 短期間で複数のカードローンに申込んでいる
- 申込内容に虚偽がある
申込条件を満たしていない
カードローンを提供する各金融機関が定める申込条件を満たしていない場合、審査には通過できません。
レイクの場合、お申込みいただけるのは「満20歳~70歳以下の方で、安定した収入のある方」です。パート・アルバイトで収入のある方や年金で生活している方も、お申込みの対象です。
申込条件は、カードローンを提供している金融機関によって異なるので、事前にご確認ください。
返済能力が低い
カードローンでお借入れをすると、翌月から返済が始まります。そのため、どの金融機関の審査でも、「滞りなく返済していけるか」が重要です。返済能力がないと判断されると、審査に通過できません。
また、各金融機関は返済能力を超える貸付を避けるため、返済能力があるかどうかを厳正に審査します。
一般的に、返済能力がないと判断されやすい傾向があるのは以下のようなケースです。
- 他社からのお借入れ件数やお借入れ額が多い
- 年収に対して希望するお借入れ額が多い
- 安定した収入がない場合
転職して間もない場合や短期アルバイトの場合は、安定した収入がないとみなされることがあります。
ただし、返済能力は総合的に判断されるため、上記に当てはまるからといって審査に通らないとは限りません。また、年収に対して借入れ希望額が高い場合、審査に通過しても希望より低いお借入れ額になる可能性があります。
信用情報機関に延滞などの記録がある
カードローンを提供する金融機関は、審査の一環として信用情報機関に申込者の信用情報を照会します。信用情報とは、クレジットカードやローンの契約や利用状況などの取引事実を登録した個人情報です。会員として加盟している金融機関やクレジットカード会社が照会できます。
信用情報は、以下の信用情報機関に保管されています。
- 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
- 株式会社日本信用情報機構(JICC)
- 全国銀行個人信用情報センター(KSC)
信用情報機関に延滞や保証履行(※)、強制解約、債務整理などの履歴が記録されていると、カードローンの審査に良くない影響を与える可能性が高まるため、注意が必要です。
信用情報機関に記録される期間は、登録される情報の種類によって異なります。たとえば、延滞の場合、記録が残るのは延滞解消から5年間です。つまり、延滞が解消されない限り、記録は消えません。
- 保証履行とは、利用者が返済できなくなった場合に保証会社などが代わりに返済することです。
総量規制の範囲を超えている
消費者金融系カードローンは、貸金業法で定められている「総量規制」の対象となります。
総量規制とは、貸金業者からのお借入れ額を年収などを基準に、その3分の1までとするルールです。年収の3分の1を超えるかどうかは、1社からのお借入れではなく貸金業者からのお借入れの合計額で判断されます。
消費者金融系カードローンやクレジットカードのキャッシングからお借入れしている金額が年収の3分の1を超える場合、審査には通過できません。
なお、銀行が提供する各種ローン(住宅ローンなど)やクレジットカードのショッピング利用分(リボ払いなど)は、貸金業者からのお借入れには該当しないため、総量規制の対象外です。
ただし、カードローンのお申込みをする際には住宅ローン残高の申告が必要な場合があります。また、利用残高によっては審査に影響を与える可能性もあります。
短期間で複数のカードローンに申込んでいる
短期間で複数のカードローンに申込むと、審査に影響する可能性があるため注意が必要です。
信用情報には、申込日やサービス名などお申込みに関する情報も6ヵ月間ほど記録されています。つまり、カードローンを提供する金融機関は、申込者の過去6ヵ月分の申込状況が把握できます。
短期間に複数のカードローンに申込んだ履歴があると、お金に困っている度合いが高いと判断され、審査に影響を与える可能性があります。
審査に通らなかったからとやみくもに申込んでも、通過できない可能性が高くなるため注意しましょう。
申込内容に虚偽がある
年収を多く偽る、他社からのお借入れ額を実際より少なくするなどの虚偽申告をすると、カードローンの審査には通過できません。
金融機関は収入証明書類や信用情報を確認することで、年収や他社からのお借入れ額を把握できます。虚偽であることが分かると、信用を得にくくなるでしょう。
また、故意ではなく誤った内容でお申込みしてしまった場合も、審査に良くない影響を与える可能性があります。提出書類も含め、不備や誤りがないかを入念に確認したうえでお申込みください。
カードローンの審査に通らないときの対処法
カードローンによって審査基準が異なるため、1社の審査に通らなくても他社に申込めば通過できる可能性があります。
ただし、審査に通らなかった理由によっては、申込先を変えても審査に通過できない可能性が高いです。再度カードローンにお申込みする前に通らなかった原因を探り、対策をおこないましょう。
カードローンの審査に通らなくて困っている方向けに、通過率を高めるための対処法を以下で詳しく解説します。
- 延滞を解消する
- 他社からの借入れ額を減らす
- 収入が増えてから審査を受ける
- 再申込みは6ヵ月以上経過するまで待つ
延滞を解消する
信用情報に延滞の履歴が記録されたままだと、申込先を変えても審査に通らない可能性が高くなります。延滞中のお借入れがある場合は、なるべく早く解消しておきましょう。
なお、信用情報に延滞などの情報が記録されているかが分からない場合は、お借入れ先の金融機関が加盟する信用情報機関に開示手続きをすれば、インターネットなどで確認できます。
他社からの借入れ額を減らす
他社からのお借入れが多いほど収入に対するお借入れ額が大きくなるため、返済能力が低いと判断されやすくなるのが一般的です。
また、既に年収などを基準に、その3分の1近くのお借入れがある場合も、総量規制に抵触して審査に通らない可能性が高まります。
お申込みの前に他社からのお借入れ額を把握し、なるべくお借入れ額を減らしておきましょう。なお、クレジットカードのキャッシングも総量規制の対象になるので注意しましょう。
収入が増えてから審査を受ける
収入が増えてから申込むのも手段のひとつです。信用情報や総量規制が原因で審査に通らなかったわけではない場合、安定した収入がないと判断された可能性も考えられます。
収入が審査結果に影響したと考えられる場合は、昇進して収入があがった、アルバイトから正社員になったなど、収入面でいい変化が起きてからお申込みを検討するとよいでしょう。
再申込みは6ヵ月以上経過するまで待つ
信用情報に審査が通らなかった記録が残っていると、審査で不利に働く場合があります。他社へのお申込みは、6ヵ月以上経過し、記録が消えるまで待つほうがよいでしょう。
また、お申込みのタイミングを待っている間に、収入をあげる、お借入れ額をなるべく減らすなど、できる対策をおこないましょう。
カードローンの審査に通らないときに知っておきたいこと
カードローンの審査に通らなくて困っている方向けに、知っておきたいことを解説します。お申込みの前に以下の点をおさえておきましょう。
- 在籍確認が完了しないと審査には通過できない
- 審査の甘いカードローンはない
- 「審査なし」は違法業者の可能性がある
在籍確認が完了しないと審査には通過できない
カードローンの審査では、在籍確認が実施されます。在籍確認とは、申込者の勤務状況を確認するための手続きです。
返済能力の有無を判断する重要な項目のひとつなので、在籍確認が取れないと審査は完了しません。
多くの場合、在籍確認はお勤め先に電話をかける方法で実施されます。ただし、一部の金融機関では、書類での確認に代えてもらえる場合もあります。心配な方は、事前に問合せて相談してみましょう。
審査の甘いカードローンはない
審査基準は公表されていないため、特定のカードローンの審査を甘いとは判断できません。
各金融機関は申込者の返済能力を調査し、その範囲で適正な貸付をおこないます。「A社は通らなかったがB社は通過した」ケースもありますが、これは審査難易度の違いではなく、金融機関により審査基準が異なるためです。
つまり、審査に通過するかどうかはお申込みしてみないと分かりません。
「審査なし」は違法業者の可能性がある
「審査なし」の広告を出しているカードローンは、違法業者の可能性があるため利用は避けましょう。このような広告を出すことは、法律で禁止されています。
また、カードローンの審査は法律で義務付けられているため、審査なしでのお借入れはできません。
違法業者を利用すると、高い利息を請求され返済できなくなるリスクや、法律に違反した過剰な取立ての被害に遭うおそれがあり危険です。
貸付を仕事としておこなう者は、財務局長または都道府県知事の登録を受けなければならないことになっています。違法業者か判断できない場合は、登録を受けている正規の業者かどうかを契約前にご確認ください。
カードローンの審査が不安な場合はお借入れ診断をしてみよう
カードローンの審査が不安な方は、お申込み前に金融機関が提供するお借入れ診断をご利用ください。お借入れ診断とは、いくつかの項目を入力するだけでお借入れが可能かどうかを診断できるサービスです。
レイクでも「お借入れ診断」を提供しています。年齢・年収・他社お借入れ額の3項目を入力すれば検討可能なお借入れの額を診断できるので、ぜひご利用ください。
また、レイクはWebからのお申込みで最短25分融資が可能です。21時(日曜日は18時)までのご契約手続き完了(審査・必要書類の確認含む)で、当日中にお振込みできます。ただし一部金融機関および、メンテナンス時間などを除きます。
満20歳以上70歳以下の方で、安定した収入のある方なら、アルバイトやパート、派遣社員、個人事業主、年金受給者の方もお申込みが可能です。ぜひご検討ください。
カードローンを利用する際の注意点
カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなカードローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。
- 返済計画を立てる
- 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
- 余裕がある場合は多めの金額を返済する
以下で詳しく解説します。
返済計画を立てる
お金を借りると返済が始まります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なくご返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーション機能(※)があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションしていただけます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額から検討可能なお借入れ額を調べることもできます。ぜひご活用ください。
- このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。
金利や無利息期間などの契約内容を確認する
カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで適用されるのか無利息期間もご確認ください。
レイクでは、はじめてご契約するお客さま限定で、ご都合にあわせていずれかの無利息サービスをお選びいただけます。
- 60日間無利息(Web申込み限定)
- 30日間無利息
- 5万円まで180日間無利息
ご都合にあわせて無利息期間を選択していただけますので、ご自身に適用される無利息期間を確認し、ぜひ有効活用してください。
ご自身の借り方によって、どの無利息期間を選べば利息のご負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もございます。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。
余裕がある場合は多めの金額を返済する
家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことで利息が少なくなり、返済総額も減ります。カードローンの利息は、以下の計算式で算出します。
利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数
上記の式から分かるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほど利息額が増え、ご返済総額も多くなります。
利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。
まとめ
カードローンの審査基準は公表されておらず、審査に通らなかった理由を知ることはできません。一般的には、返済能力を超えている場合や信用情報に問題がある場合、審査に通らない可能性が高くなります。
審査に通らなかったとき、すぐ他社にお申込みするのではなく、通らなかった原因を探ったうえで対策をしてお申込みしましょう。
また、審査が不安な方は、事前にお借入れ診断をご利用ください。レイクでもお申込み前に「お借入れ診断」がご利用いただけます。
監修者:
松崎 観月
プロフィール:
大学卒業後、金融機関にて個人営業を担当し、資産運用の相談・保険販売などを経験する。退社後、CFP認定を取得。現在は金融に関する記事の執筆・監修を行う。これまでに執筆した記事は500本を超える。
資格情報:
CFP®、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定2級