カードローンと闇金の違いは?
違法業者を利用するリスクや対処法も解説

公開日:2024年1月23日

カードローンと闇金の違いは?違法業者を利用するリスクや対処法も解説

カードローンは、銀行や消費者金融などの金融機関が個人や事業者向けに提供しているローンサービスです。
お借入れをしたことがない方のなかには、「カードローン」や「消費者金融」と聞いてネガティブなイメージを持つ方もいらっしゃるのではないでしょうか。「カードローン」と「闇金」は混同されることがありますが、明らかな違いがあります。
この記事では、カードローンと闇金の違いを説明したうえで、闇金を利用することによるリスクや利用を避けるための対策を解説します。お借入れをご検討されている方は、お申込み前にぜひご覧ください。

カードローンと闇金の違い

カードローンは、一時的にお金が必要になった場合に役立つサービスです。「闇金」と勘違いされる場合がありますが、消費者金融などのカードローンと闇金には明確な違いがあります。

カードローンとは

カードローンは、金融機関が個人や事業者向けに提供しているローンサービスです。大きく「消費者金融系カードローン」と「銀行系カードローン」に分けられます。
いずれも登録や免許を受けて貸付をする正規の業者であり、安心して利用できます。

消費者金融系カードローン

消費者金融とは、個人や事業者に対して貸付をおこなう業者のことです。
消費者金融は、「貸金業法」にもとづいた営業をおこなっています。貸金業法は利用者の返済能力を超えない範囲での貸付や、過剰な取立てなどを禁止するといった定めを設けています。したがって、法外な利息を請求される、過剰な取立てを受けるなどの心配はありません。
消費者金融系カードローンには、主に以下のような特徴があります。

  • 最短即日融資をおこなっていることがある
  • お借入れ・返済の利便性が高い
  • 無利息サービスを利用できる場合がある

なお、無利息サービスとは一定期間内にご返済すれば、利息がかからないサービスです。一般的に、ご契約がはじめての方を対象に提供されています。

銀行系カードローン

銀行系カードローンは、メガバンクや都市銀行、ネット銀行が提供するカードローンです。
「銀行法」にしたがって預金や貸付業務をおこなう銀行では、カードローンだけでなく住宅ローンや自動車ローン、フリーローンなどさまざまな個人や事業者向けローンを扱っています。
銀行系カードローンの主な特徴は、以下のとおりです。

  • 消費者金融系カードローンに比べて金利が低い傾向がある
  • 銀行独自のサービスを受けられる場合がある

銀行のほかのサービスを利用している場合に金利の優遇が受けられる場合や、銀行の普通預金残高が不足する際に自動でご融資が受けられる「自動融資機能」を利用できる場合があります。

闇金とは

闇金とは、貸金業の登録を受けずに貸付をする業者、または登録を受けていながら法律の上限を超える高金利で貸付をする違法な業者です。
カードローンの約定返済は一般的に毎月1回ですが、闇金は多くの場合、1週間や10日に1回返済しなければなりません。違法な高金利のため請求される返済請求額が膨れ上がり、あっという間に返済が困難になります。
また、闇金では数万円程度の少額融資が主流です。すぐに返済ができそうだと思う利用者の心理をついてきます。
携帯電話番号と業者名のみをチラシに記載し、正体を明かさず貸付をする「090金融」や、チケットを販売して現金化させる「チケット金融」など、さまざまな手口があります。

闇金でお金を借りるリスク

闇金でお金を借りるリスク

違法な貸付をおこなう闇金の利用には、以下のようなリスクがともないます。

  • 高金利で貸付される
  • 過剰な取立てを受ける
  • 犯罪に巻き込まれる

高金利で貸付される

闇金は、出資法の上限(年20.0%)を超える高金利で貸付をおこなうため、あっという間に利息がふくらみ返済できなくなります。
闇金でお金を借りると、「トヨン」や「トゴ」と呼ばれる高い金利で利息を請求されます。「トヨン」は10日で4割、「トゴ」は10日で5割の利息がつくことです。年利に換算するとトヨンは年1,460%、トゴは年1,825%となります。
たとえば、50,000円を10日間トゴで借りた場合、10日後のご返済額は75,000円です。10日間で25,000円もの利息が発生します。金利年18.0%で10日間借りた場合の利息(246円)と比べると、いかに高い金利であるか分かります。

過剰な取立てを受ける

闇金の返済に遅れると、暴力的・脅迫的な厳しい取立てがおこなわれる可能性があります。

  • 夜間や早朝に何度も取立ての連絡がくる
  • ご自宅に貼り紙を貼られる
  • ご家族に督促の電話がくる など

取立ての被害は、両親や兄弟姉妹、お勤め先にまでおよぶことがあります。精神的に追い詰められるだけでなく、家庭が崩壊するおそれもあるでしょう。

犯罪に巻き込まれる

闇金を利用すると、犯罪に加担させられる可能性があります。
闇金業者から、返済の代わりに銀行口座やスマートフォンを譲渡するよう言われることがあります。言われるままに譲渡すると、詐欺罪や犯罪収益移転防止法違反の罪に問われるケースもあるので、絶対に利用しないようにしてください。

闇金を避ける対策・利用してしまった場合の対処法

高い利息を請求される、厳しい取立てを受けるなどの被害に遭わないために、どれだけお金が必要でも闇金の利用は絶対に避けましょう。
闇金かどうか見分ける方法と、万が一利用してしまった場合の対処法を解説します。

  • 事前に登録番号を確認する
  • 闇金を利用して被害に遭ったら警察や弁護士に相談する

事前に登録番号を確認する

貸金業をおこなう際は、財務局長または都道府県知事の登録を受けることが義務付けられています。
お借入れの際は、金融庁の「登録貸金業者情報検索サービス」を利用し、検討している申込先が正規の登録を受けて貸付をおこなう業者かどうかを確認するとよいでしょう。また、金融庁や貸金業協会のホームページでは、登録を受けずに貸付をおこなう違法業者が公表されています。
違法な闇金のなかには、銀行や信託会社を装った会社名、実在する会社に類似する会社名を使う業者も存在します。登録番号を詐称している業者もあるため、慎重にご確認ください。

闇金を利用して被害に遭ったら警察や弁護士に相談する

闇金を利用してしまうと、本人だけでなく家族やお勤め先にも被害がおよぶ可能性があります。一人で解決しようとするのは避け、警察や弁護士に相談してください。借金などの法的なトラブル解決の支援をおこなう「法テラス」への相談も利用できます。
また、被害に遭った際は、闇金業者には毅然と対応し、お借入れ状況やご返済状況が分かる契約書や闇金業者とのやり取りを録音したデータなどの証拠を残すことが重要です。
さらなる被害を受けないために、電話番号を変更する、口座を解約するなどの対処もとりましょう。

カードローンに危険性はない?

カードローンを提供する金融機関は、金融庁や財務局長または都道府県知事の登録や免許を受けた正規の業者です。貸金業法等にもとづき、利用者の返済能力の範囲で貸付をおこなっており、違法性はありません。
また、利用者を守るため、法律でさまざまな規制が設けられています。

  • お借入れの制限がある
  • 上限金利が定められている
  • 過剰な取立ては禁止されている

お借入れの制限がある

消費者金融に適用される貸金業法には、過剰なお借入れで利用者が多重債務(※)に陥ることを防止するために「総量規制」のルールが設けられています。
総量規制とは、貸金業者からのお借入れを原則として年収の3分の1までとする規制です。年収が300万円の場合、貸金業者からのお借入れの合計で100万円までお借入れができます。
なお、銀行系カードローンは貸金業者には該当しないため、総量規制は適用されません。ただし、銀行も過剰な貸付を防止する目的で自主的に融資上限を設定しています。

  • 多重債務とは、複数のお借入れで返済が困難になっている状況をさします。

上限金利が定められている

カードローンを提供する金融機関は、法律(出資法・利息制限法)で決められた上限を超える金利では貸付ができません。貸付時の金利は、利息制限法によって年15.0%~20.0%が上限と決まっています。

お借入れ額 上限金利
10万円未満 年20.0%
10万円以上100万円未満 年18.0%
100万円以上 年15.0%

出資法の上限金利は、法改正で年29.2%から年20.0%に引き下げられました。これによって、「グレーゾーン金利」は撤廃されています。
グレーゾーン金利とは、出資法と利息制限法の上限金利の間の金利帯のことです。改正前は、グレーゾーン金利でも一定の要件を満たせば有効とされていました。
しかし、改正後は、利息制限法の上限金利を超えて貸付すると行政処分の対象、出資法の上限金利を超えて貸付すると刑事罰の対象となります。

過剰な取立ては禁止されている

2010年に施行された改正貸金業法では、利用者を守るために取立て行為の規制が強化されました。具体的には、貸金業法第21条によって以下のような行為が禁止されています。

  • 正当な理由なく不適当な時間帯に取立てをおこなう
  • 正当な理由なくお勤め先など、ご自宅以外の場所を訪問する
  • お借入れに関する事実を債務者以外の者に明らかにする
  • 債務者・保証人以外の第3者に弁済を要求する など

緊急性が高いなら消費者金融系カードローンがおすすめ

お借入れを急いでいるなら、消費者金融系カードローンのご利用をご検討ください。消費者金融系カードローンでは、最短即日に融資を受けられる可能性があります。
レイクは、Webからのお申込みで21時(日曜日は18時)までに審査・必要書類の確認を含むご契約手続きが完了した場合、最短25分でお借入れが可能です。ただし一部金融機関および、メンテナンス時間などを除きます。
その日のうちにお借入れできる可能性があるため、急な出費にも対応できます。
また、はじめてご契約の方ならご都合にあわせて3つの無利息サービスから選んでご利用いただけます。なるべく利息を抑えたい方は、ぜひご利用ください。

カードローンを利用する際の注意点

カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなカードローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。

  • 返済計画を立てる
  • 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
  • 余裕がある場合は多めの金額を返済する

以下で詳しく解説します。

返済計画を立てる

お金を借りると返済が始まります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なくご返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーション機能があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションしていただけます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額からお借入れ可能額を調べることもできます。ぜひご活用ください。

  • このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。

金利や無利息期間などの契約内容を確認する

カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで適用されるのか無利息期間もご確認ください。
レイクでは、はじめてご契約するお客さま限定で、ご都合にあわせていずれかの無利息サービスをお選びいただけます。

  • 60日間無利息(Web申込み限定)
  • 30日間無利息
  • 5万円まで180日間無利息

ご都合にあわせて無利息期間を選択いただけますので、ご自身に適用される無利息期間を確認し、ぜひ有効活用してください。
ご自身の借り方によって、どの無利息期間を選べば利息のご負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もございます。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。

余裕がある場合は多めの金額を返済する

家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことで利息が少なくなり、返済総額も減ります。カードローンの利息は、以下の計算式で算出します。

利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数

上記の式から分かるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほど利息額が増え、ご返済総額も多くなります。
利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。

まとめ

カードローンを提供する金融機関は、貸金業法や銀行法にもとづき、利用者の返済能力の範囲で貸付をおこなっています。
一方、闇金は貸金業の登録を受けず、または登録を受けているにもかかわらず法律の上限を超える高金利で貸付をおこなう違法な業者です。
闇金を利用すると、法外な利息を請求される、厳しい取立ての被害に遭うなどの可能性があります。カードローンと闇金の違いを理解し、違法な業者は絶対に利用しないようにしてください。
また、カードローンをご利用の際は、事前に計画を立ててお借入れください。

監修者:松崎 観月

監修者:

松崎 観月

プロフィール:

大学卒業後、金融機関にて個人営業を担当し、資産運用の相談・保険販売などを経験する。退社後、CFP認定を取得。現在は金融に関する記事の執筆・監修を行う。これまでに執筆した記事は500本を超える。

資格情報:

CFP®、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定2級