消費者金融で一度でも借りるとどうなる?
デメリットと安心して利用できる理由を解説
公開日:2024年4月24日
急な出費などでお金が必要になった場合、消費者金融を利用することで最短即日融資が受けられます。
しかし、利用したことがない方の中には、「消費者金融から一度でも借りるとどうなるのだろう?」「消費者金融から一度でも借りると良くない影響がありそう」と思っている方もいるのではないでしょうか。
消費者金融は、貸金業法にもとづいて貸付をおこなっているため、法外な利息を請求されたり、怖い取立てがおこなわれたりする心配はありません。
この記事では、消費者金融でお借入れした際の影響とデメリットを解説します。安心して利用できる理由や、利用者のお借入れ目的の割合も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
消費者金融とは貸金業者のひとつ!銀行系・信販系カードローンとの違いは?
消費者金融とは、個人向け・事業者向けに貸付をおこなう「貸金業者」のひとつで、主にカードローンを提供しています。カードローンは、お借入れ限度額内でお借入れと返済を繰り返せる担保・保証人不要のローンです。
カードローンには、消費者金融が取り扱うもの以外に、銀行系カードローンと信販系カードローンがあります。主な違いは、以下のとおりです。
項目 | 消費者金融系カードローン | 銀行系カードローン | 信販系カードローン |
---|---|---|---|
提供会社 | 消費者金融 | 銀行や信用金庫など | 信販会社やクレジットカード会社 |
金利 | 高め | 低め | 高め |
融資までの時間 | 早め | 時間がかかる傾向がある | 早め |
項目 | 消費者金融系カードローン |
---|---|
提供会社 | 消費者金融 |
金利 | 高め |
融資までの時間 | 早め |
項目 | 銀行系カードローン |
---|---|
提供会社 | 銀行や信用金庫など |
金利 | 低め |
融資までの時間 | 時間がかかる傾向がある |
項目 | 信販系カードローン |
---|---|
提供会社 | 信販会社やクレジットカード会社 |
金利 | 高め |
融資までの時間 | 早め |
消費者金融系・信販系のカードローンは、比較的融資までの時間が早く、最短即日融資をおこなっているところも多いですが、金利は銀行系カードローンと比べて高めです。
一方、銀行系カードローンは、消費者金融系カードローン・信販系カードローンと比べて低金利で借りられます。ただし、申込みから融資まで日数がかかる傾向があります。
消費者金融でお金を一度でも借りた場合に想定される影響
お借入れがはじめての方の中には、消費者金融の利用に不安を感じている方もいるのではないでしょうか。消費者金融でお金を一度でも借りるとどのような影響があるのかを紹介します。
信用情報機関に信用情報が登録される
消費者金融を利用すると、お申込みに関する情報やご契約内容、ご返済状況などが信用情報として登録されます。
信用情報は信用情報機関によって管理・提供されており、加盟している金融機関が照会できる仕組みです。
各金融機関は、申込者の信用情報などをもとに、貸付をしても問題がないかどうかを判断します。信用情報として登録される主な情報と期間は、以下のとおりです。
情報の種類 | 登録される期間 |
---|---|
お申込みに関する情報 | 照会日から6ヵ月間 |
ご契約内容 | 契約継続中及び契約終了後5年間 |
延滞 | |
保証履行 |
消費者金融のご返済に遅れた場合、ご返済状況に未入金の履歴が残ります。また、延滞が長期にわたると延滞情報として登録され、完済後5年間は記録が残るため、ローンなどの審査に影響を与える可能性が高いでしょう。
なお、消費者金融に限らず、銀行のローンやクレジットカードを利用した際も信用情報が登録されます。
「ほかのローンが組めなくなる」は基本的に誤解
消費者金融からお借入れしているだけで、ほかのローンの審査で不利になるわけではありません。
消費者金融に限らず、各種ローン(住宅ローンや自動車ローン、教育ローンなど)やクレジットカードを利用する際は、必ず審査が実施され、信用情報の照会がおこなわれます。信用情報から、期日に遅れずご返済していることが分かれば、信用力があると判断する材料になります。
ローンの審査に影響する可能性があるのは、お借入れ件数やお借入れ額が多い場合、ご返済に遅れている場合などです。お借入れしているだけでほかのローンが組めなくなるというのは、正しい情報ではありません。
消費者金融でお金を借りるデメリット
消費者金融は、お金が必要なときに便利なサービスです。しかし、消費者金融を利用することは「お借入れ」にあたるため、注意点も知っておく必要があります。
- 安定した収入がないと利用できない
- 金利が高い傾向がある
- 会社や家族にバレる可能性がある
- 多重債務に陥る可能性がある
安定した収入がないと利用できない
消費者金融は、基本的に本人に安定した収入がないと利用できません。なぜなら、消費者金融でお借入れをすると、毎月元金と利息を返済していく必要があるからです。
ただし、パートやアルバイト、派遣社員でお勤めの方、主婦(主夫)でも、安定した収入を得ていればお申込みが可能です。一般的に無職の方はお申込みできません。
金利が高い傾向がある
カードローンは、使い道が限定される目的別ローンと比べると金利が高めです。また、消費者金融系カードローンは、銀行系カードローンと比べて上限金利が高めに設定されています。
銀行系カードローンの上限金利は、年14.0~15.0%程度であるのに対し、消費者金融系カードローンの上限金利は年18.0%程度です。
長期的にお借入れする場合、利息の負担が大きくなりやすい傾向があります。
会社や家族にバレる可能性がある
消費者金融からの郵送物や、在籍確認、ご返済に遅れた場合の連絡などによって、お勤め先や家族にお借入れがバレる可能性があります。
ただし、消費者金融の中には、お勤め先や家族に内緒でカードローンをご利用できるところもあります。
お申込みからご契約までWebで完結でき、郵送物なし・カードレスでご利用できる消費者金融なら、お借入れを知られたくない方も利用しやすいでしょう。また、原則としてお勤め先やご自宅への電話連絡を実施しない消費者金融もあります。
ただし、ご返済に遅れると、ご自宅やお勤め先に連絡がくる可能性があります。ご返済が遅れそうな場合は、事前に消費者金融に連絡を入れましょう。
多重債務に陥る可能性がある
計画を立てずに利用すると、利息額が大きくなりご返済が難しくなる可能性があります。お借入れを繰り返し、借入れ残高が大きくなると、多重債務に陥るおそれもあるため注意が必要です。
なお、多重債務とは、複数社からお借入れをし、ご返済が困難になっている状況をさします。
お借入れの際は、お金が必要な理由や目的を明確にし、無理のない返済計画を立てて利用することが大切です。また、ほかのご返済に充てる目的でのお借入れは避けましょう。
消費者金融でお金を借りている人の特徴や割合を紹介
金融庁の委託を受けた調査会社が実施した「貸金業利用者に関する調査・研究」(2022年3月31日)によると、消費者金融利用者のお借入れの目的で最も多かったのは、47.8%の「生活費不足の補填」でした。
年収別にみてみると、「年収1~300万円以下(55.7%)」が多く、職業では「派遣・契約社員(61.5%)」「パート・アルバイト・フリーター(68.2%)」が特に高い傾向が見られます。
「生活費不足の補填」に次いで2番目に多かったのは、「クレジットカード、ネットショッピングにおける後払い決済等の利用代金を支払う資金不足の補填」で18.2%でした。年収別にみると、「年収501万円~1,000万円以下(26.5%)」が多く、職業では、大きな差は見られません。
「生活費不足の補填」では年収が低い人の割合が高い傾向にあるのに対し、「クレジットカード、ネットショッピングにおける後払い決済等の利用代金を支払う資金不足の補填」では、年収が高い人のほうが高い割合となっています。
そのほか、お借入れの目的として多い順に、「欲しいもの購入への資金不足の補填(13.7%)」「遊ぶための資金不足の補填(11.8%)」「ほかの貸金業者への返済資金不足の補填(9.2%)」が挙げられます。
消費者金融でお金を借りたら終わりではない!安心して利用できる理由
消費者金融は、注意点を知って利用すれば大変心強いサービスです。消費者金融が安心して利用できる理由を解説します。
- 全国の財務局・都道府県に登録されている貸金業者である
- 法律で上限金利が決まっている
- 総量規制で過剰な貸付を防止している
- 不正な取立て行為は禁止されている
全国の財務局・都道府県に登録されている貸金業者である
消費者金融は、財務局長または都道府県知事の登録を受け、「貸金業者」として貸付をおこなう金融業者です。
正規の消費者金融は、貸金業法にもとづいて運営しています。貸金業法には、利用者を守るためのさまざまな規制が設けられているため、安心して利用できます。
法律で上限金利が決まっている
貸付の際の金利は、法律で上限が決まっています。利息制限法の上限金利は、お借入れ額に応じて年15.0%~20.0%です。
借入れ額 | 上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 年20.0% |
10万円以上100万円未満 | 年18.0% |
100万円以上 | 年15.0% |
したがって、正規の消費者金融からお借入れをする際、年20.0%を超えることはありません。
年20.0%を超える金利は法律違反であり刑罰の対象となるため、必ずお借入れの前に金利を確認しましょう。
総量規制で過剰な貸付を防止している
貸金業法では、貸金業者による過剰な貸付を防ぎ利用者を守るために、「総量規制」が定められています。
総量規制とは、貸金業者に対し、返済能力を超えるものとして申込者の年収の3分の1を超える貸付を原則禁止するルールです。すべての貸金業者からの合計で、年収の3分の1を超えるお借入れはできません。
たとえば、年収300万円の方が貸金業者Aから30万円お借入れしている場合、貸金業者Bから新たにお借入れできるのは最高で70万円までです。
なお、実際にお借入れできる金額は、各消費者金融が申込者の収入やお借入れの状況などから審査で総合的に判断します。したがって、年収の3分の1以内なら必ずお借入れできるわけではありません。
不正な取立て行為は禁止されている
貸金業法では、取立て行為に関する規制も定められており、暴力的な態度や乱暴な言葉を使うなど、人を脅したり困惑させたりする取立ては禁じられています。また、不正または著しく不当な手段を用いた取立てをおこなってはなりません。
- 正当な理由なく夜間や早朝(21:00~8:00)に取立てをおこなう
- 正当な理由なくお勤め先に電話や訪問をおこなう
- 玄関に返済を要求する貼り紙を貼る
- 別の貸金業者から借りて返済するよう要求する
- 返済義務のない家族に返済を求める
登録を受けた正規の貸金業者は、上記のような私生活や業務の平穏を害するような取立てはおこなってはいけないため、安心して利用できます。
消費者金融でお金を借りるメリット
急にお金が必要になったとき、消費者金融を利用すれば対応できる可能性があります。消費者金融には、ほかにもさまざまなメリットがあります。
- お借入れやご返済方法が豊富で利便性が高い
- 無利息期間を利用できる
- 最短即日にお金を借りられる
お借入れやご返済方法が豊富で利便性が高い
多くの消費者金融は、お借入れ・ご返済の方法を複数用意しています。消費者金融によって異なりますが、お振込みや自社ATM、提携ATMなどから都合にあわせて選択できるので便利です。
また、スマートフォンアプリを使ってコンビニエンスストアのATMで取引ができる「スマホATM取引」にも対応しています。スマホATM取引は、ローンカードが不要なため、ご契約後すぐにお借入れが可能です。
無利息期間を利用できる
消費者金融の中には、一定期間利息がかからない「無利息期間」を設けているところがあります。無利息期間内であれば、追加のお借入れも無利息の対象です。
無利息期間が利用できるのは、「ご契約がはじめての方」ですが、そのほかの条件を定めている消費者金融もあるので事前に確認しましょう。一般的な無利息期間は30日間ですが、消費者金融によって異なります。
無利息期間開始のタイミングは、「ご契約日の翌日」と「初回お借入れ日の翌日」の2種類です。
無利息期間内にご完済できれば、利息なしでお借入れできます。ご完済できない場合も、無利息期間内になるべく多めにご返済すれば、ご返済期間を短縮でき利息の負担を抑えられます。
ただし、無利息期間中にご返済が滞った場合は、無利息期間が終了になるため注意が必要です。
最短即日にお金を借りられる
消費者金融系カードローンの中には、最短即日融資をおこなっているところがあります。消費者金融にもよりますが、土曜日、日曜日、祝日のお申込みでも、最短即日のお借入れが可能です。
また、多くの場合、お申込みからご契約までWeb上で手続きを完結できます。ご契約後はローンカードの到着を待たず、お振込みや「スマホATM取引」でお借入れができる場合があり、ご融資までがスムーズです。
レイクでは、最短25分で融資をおこなっています。Webなら21時(日曜日は18時)までのご契約手続き完了(審査・必要書類の確認含む)で、当日中のお振込みが可能です。ただし一部金融機関および、メンテナンス時間等を除きます。
24時間お申込みでき、最短15秒で審査結果を表示できるため、お急ぎの方も安心です。ご契約後は、銀行振込みまたはお近くのセブン銀行での「スマホATM取引」を利用すれば、スムーズにお借入れいただけます。お借入れをお急ぎの方もぜひご検討ください。
カードローンを利用する際の注意点
カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなカードローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。
- 返済計画を立てる
- 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
- 余裕がある場合は多めの金額を返済する
以下で詳しく解説します。
返済計画を立てる
お金を借りると返済が始まります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なくご返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーション機能があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションできます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額からお借入れ可能額を調べることもできます。ぜひご活用ください。
- このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。
金利や無利息期間などの契約内容を確認する
カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで無利息期間が適用されるのかもご確認ください。
レイクでは、はじめてご契約するお客さま限定で、ご都合にあわせていずれかの無利息サービスをお選びいただけます。
- 60日間無利息(Web申込み限定)
- 30日間無利息
- 5万円まで180日間無利息
ご都合にあわせて無利息期間を選択いただけますので、ご自身に適用される無利息期間を確認し、ぜひ有効活用してください。
ご自身の借り方によって、どの無利息期間を選べば利息のご負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もございます。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。
余裕がある場合は多めの金額を返済する
家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことで利息が少なくなり、返済総額も減ります。カードローンの利息は、以下の計算式で算出します。
利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数
上記の式から分かるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほど利息額が増え、ご返済総額も多くなります。
利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。
よくある質問
消費者金融で一度でもお金を借りたらどうなる?
消費者金融でお金を借りると、ご契約内容や返済状況など信用情報が登録されます。消費者金融でお借入れをしているだけで、ほかのローンが組めなくなるわけではありません。
ただし、お借入れ件数やお借入れ額が多い場合、ご返済に遅れている場合などでほかのローンの審査に影響する可能性があります。
消費者金融でお金を借りたら終わり?
消費者金融は、全国の財務局・都道府県に登録されている貸金業者であり、貸金業法に基づいて運営しています。
返済能力以上の貸付や法外な利息の請求、悪質な取り立てなどはおこなわれないため、安心してご利用いただけます。
まとめ
消費者金融は、貸金業法にもとづき、利用者の返済能力の範囲で貸付をおこなう貸金業者です。貸金業法では、利用者を過剰なお借入れから守るためにさまざまな規制が定められているため、安心して利用できます。
消費者金融は、お借入れが長期にわたると利息額が大きくなる、計画を立てずにお借入れを繰り返すとご返済が難しくなるなどの注意点をおさえていれば、急な出費でお金が必要な場合に心強いサービスです。
消費者金融を利用する際は、お金が必要な理由や利用目的を明確にして計画的にお借入れしましょう。
監修者:
松崎 観月
プロフィール:
大学卒業後、金融機関にて個人営業を担当し、資産運用の相談・保険販売などを経験する。退社後、CFP認定を取得。現在は金融に関する記事の執筆・監修を行う。これまでに執筆した記事は500本を超える。
資格情報:
CFP®、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定2級