銀行でお金を借りる方法は?
ローンの種類や条件・審査について解説
公開日:2025年9月2日

銀行では、カードローンや住宅ローン、自動車ローンなどさまざまなローンを取り扱っています。それぞれ使い道が異なるため、お借入れの目的に合った方法を選ぶことが大切です。
この記事では、銀行からお金を借りる方法・流れや、利用条件、審査について解説します。
銀行でお金を借りるメリットは、比較的低金利でお借入れできることです。ただし、申込みの前に確認しておきたい注意点もあります。銀行からのお借入れを検討している方は、ぜひご覧ください。
銀行からお金を借りる方法
銀行では、さまざまな種類のローンが利用できます。
お借入れ方法 | 概要 | メリット | デメリット |
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カードローン | 使い道が原則自由な担保・保証人不要のローン |
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フリーローン | 借入金が一括で入金される使い道が原則自由なローン |
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目的別ローン | 特定の使い道に利用できるローン |
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総合口座の自動貸越 | 総合口座の定期預金を担保にお借入れできるサービス |
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銀行のローンを利用目的で分けると、特定の目的に利用できるローン(目的別ローン)と使い道が限定されないローン(カードローンやフリーローン)があります。また、担保の有無(無担保ローン、有担保ローン)でも分類できます。
以下で銀行からお金を借りる方法をそれぞれ詳しくみていきましょう。
カードローン
カードローンは、担保・保証人不要で利用でき、原則として使い道が限定されないローンです。あらかじめ設定されたご利用限度額の範囲で繰り返しお借入れができます。
契約後は、振込みやATMなどを利用して必要なタイミングでお金が借りられるため、急な出費時も安心です。一般的に、ご利用限度額が高くなるほど金利が低くなります。
フリーローン
フリーローンは、カードローンと同様、原則として使い道が自由なローンです。
カードローンとは違い、借入金が一括で口座に入金され、その後は返済のみをおこないます。追加でお借入れしたい場合は、改めて申込み・審査が必要です。まとまった金額をお借入れしたい方に適した方法といえるでしょう。
なお、フリーローンには、無担保型・有担保型のものがあります。有担保型は、無担保型と比べてより高額・低金利のお借入れが可能です。
目的別ローン
目的別ローンは、特定の使い道に利用できるローンの総称です。主な目的別ローンをご紹介します。
目的別ローンの例 | 利用目的 |
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住宅ローン | マイホームの購入資金など |
自動車(マイカー)ローン | 自動車・バイクの購入資金など |
教育ローン | 入学金・授業料、教科書代などの教育資金 |
リフォームローン | 住宅のリフォーム費用 |
デンタルローン | 歯科矯正、インプラント、ホワイトニングなどの歯科治療費用 |
ブライダルローン | 結婚式や披露宴の費用、結婚・婚約指輪の購入費用など |
目的別ローンは、使い道が限定されないカードローンやフリーローンと比べて一般的に金利が低い傾向があります。
下記記事では、目的別ローンのメリット・デメリットやカードローン、フリーローンとの違いを解説していますのであわせてご覧ください。
総合口座の自動貸越
総合口座の定期預金を担保に、「自動貸越」を利用してお金を借りる方法もあります。
自動貸越とは、総合口座の普通預金残高を超えて払い出した場合に、自動でご融資がおこなわれるサービスです。担保となる定期預金残高の一定範囲内でお金を借りられます。
比較的金利が低く、総合口座に定期預金残高があれば別途申込みや審査不要でお借入れできる銀行もあります。
ただし、そもそも自動貸越を扱っていない銀行もあるため、事前に確認しましょう。
銀行からお金を借りる流れ
カードローンを例に、銀行からお金を借りる際の一般的な流れをご紹介します。
- ① 必要書類を用意する
- ② 申込みをする
- ③ 審査を受ける
- ④ 契約手続きをする
- ⑤ お金を借りる
① 必要書類を用意する
銀行系カードローンに必要な書類は、本人確認書類と収入証明書類の2種類です。以下のような書類が利用できます。
本人確認書類 |
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収入証明書類 |
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提出できる書類は銀行によって異なるため、申込みの前に確認しましょう。
なお、本人確認書類はお借入れ希望額にかかわらず提出が必要です。一方、収入証明書類は、お借入れ希望額が少額であれば提出は不要な場合があります。提出を求める基準は銀行によって異なりますが、一般的に50万円を超える場合は提出が必要です。
② 申込みをする
申込方法は銀行によって異なりますが、多くの銀行ではWebでの申込みが可能です。カードローンによってはお借入れまでWebで完結できる場合もあります。
Webからの申込みなら、パソコンやスマートフォンから24時間365日手続きできるため、来店が難しい方でも利用しやすいでしょう。また、電話や店舗などで申込むよりも審査が早く進み、スムーズにお借入れできる可能性があります。
③ 審査を受ける
申込みが完了すると、銀行や保証会社による審査がおこなわれます。
また、審査の過程で在籍確認が実施される場合があります。在籍確認とは、申込時に申告したお勤め先で実際に働いているか確認する手続きです。一般的に、申込者のお勤め先に電話をかけて確認します。在籍確認が取れない場合、審査は完了しません。
審査結果は、最短即日に分かる場合もあれば1週間程度かかる場合もあり、銀行によってさまざまです。
④ 契約手続きをする
審査通過後、案内にしたがって契約手続きへと進みます。審査結果は、メールや電話などで通知されることが一般的です。
金利やご利用限度額などのご契約内容に問題がないか確認したうえで契約しましょう。
⑤ お金を借りる
カードローンの場合、契約後はいつでも必要なタイミングでお借入れが可能です。お借入れ方法や利用できるATMは銀行によって異なるため、事前に確認しましょう。
キャッシュカードでのお借入れに対応している銀行では、契約後すぐにお金を借りられます。
カードを郵送で受け取る場合は、到着までに日数がかかるため注意してください。また、お急ぎの場合は、振込みを利用するなどカードが不要なお借入れ方法を選びましょう。
銀行からお金を借りるときの条件

銀行からお金を借りるには、大きく以下3つの条件を満たす必要があります。
- 満20歳以上である
- 安定した収入を得ている
- 銀行の審査基準を満たしている
それぞれ詳しく解説します。
満20歳以上である
銀行のローンは、一般的に満20歳以上の方が対象です。満18歳・満19歳の方は申込みできません。
また、満20歳以上であっても学生は申込みできない銀行もあります。申込みの前に申込条件を満たしているか確認しましょう。
安定した収入を得ている
ローンを利用するには、安定した収入を継続的に得ている必要があります。お金を借りると、元金に利息を加えてご返済していかなければならないため、無職の方は申込みできません。
会社員に限らず、派遣社員やパート・アルバイトの方でも安定した収入を得ていれば申込みが可能です。また、銀行によっては、配偶者に安定した収入がある専業主婦(主夫)でも申込みできる場合があります。
銀行の審査基準を満たしている
年齢や収入などの申込条件を満たしていても、お借入れできるとは限りません。銀行からお金を借りる際は審査を受ける必要があり、各銀行の審査基準を満たさない場合は契約ができないためです。
ただし、どの銀行も審査基準を公表しておらず、詳細を知ることはできません。
銀行の審査に通過できない理由
前述のとおり、申込条件を満たしていても各銀行の審査基準を満たさなければお借入れはできません。そこで、銀行の審査に通過しにくくなる一般的な理由を解説します。
- 他社からのお借入れが多い
- 信用情報に問題がある
- 申込内容に不備や虚偽があった
他社からのお借入れが多い
他社からのお借入れが多いと、審査に通過できない場合があります。お借入れが多いほど、ご返済が滞るリスクが高いと判断されやすくなるからです。
消費者金融系カードローンなどに適用される「貸金業法」では、返済能力を超えるかどうかを判断する基準のひとつとして、年収の3分の1を超える貸付が禁止されています(総量規制)。
銀行は「貸金業法」の対象ではないため、総量規制は適用されません。ただし、過剰な貸付を防ぐために各銀行が年収に対する融資上限枠を設けています。
信用情報に問題がある
ローンの審査では、申込者の信用情報に問題がないか確認されます。
信用情報とは、ローンやクレジットカードの取引事実(申込情報・契約内容・返済状況など)を登録した個人情報です。
ローンを長期滞納した、クレジットカードを強制解約されたなどの金融事故情報が信用情報に登録されていると、審査に通過することは難しいでしょう。
申込内容に不備や虚偽があった
申込内容や提出書類に不備があると、返済できる人物であるかが正確に判断できず、審査に通過できないことがあります。
また、年収を実際よりも多く申告しているなどの「虚偽申告」があると、審査に通過できません。年収や他社からのお借入れ額は、提出書類や信用情報などで把握できるため、ごまかせません。
申込みの際は、必ず正確に申告するようにしてください。
銀行で繰り返しお金を借りるならカードローンが便利
銀行ではさまざまなローンを取り扱っておりますが、繰り返しお金を借りるならカードローンが役立ちます。来店不要で手続きでき、本人確認書類のみで申込みできる場合もあるため、お借入れまでがスムーズです。
契約後は、ご利用限度額の範囲で必要な際にお金を借りることができ、原則として使い道の制限もありません。銀行との取引状況に応じて、金利の優遇が受けられる場合もあります。
また、銀行系カードローンは、消費者金融系カードローンと比べて金利が低めです。
ただし、お借入れまでに日数を要する場合があるため、お急ぎの方はご注意ください。銀行によっては、審査に1~2週間かかる場合もあります。
短期間のお借入れなら消費者金融系カードローンも検討しよう
短期間のお借入れを考えているなら、消費者金融系カードローンもご検討ください。
多くの消費者金融系カードローンは、契約がはじめての方に無利息期間を設けています。無利息期間とは、利息がかからない期間です。無利息期間内に完済できれば、利息を支払わずにお借入れできます。
消費者金融系カードローンの上限金利は、銀行と比べて高めに設定されていますが、すぐに返済するめどが立っており短期間の利用であれば、利息負担を抑えて借りられます。
また、消費者金融系カードローンは最短即日融資に対応している場合が多いため、お急ぎの際も有用です。
レイクでは、Webからのお申込みで21時(日曜日は18時)までに審査・必要書類の確認を含めたご契約手続きが完了すると、最短即日でご融資が可能です(※)。ただし、一部金融機関および、メンテナンス時間などを除きます。
また、はじめてのご契約なら無利息期間がご利用いただけます。
- 審査結果によってはご利用いただけないこともあります
カードローンを利用する際の注意点
カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなカードローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。
- 返済計画を立てる
- 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
- 余裕がある場合は多めの金額を返済する
以下で詳しく解説します。
返済計画を立てる
お金を借りると返済が始まります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なくご返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーション機能があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションできます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額からご利用限度額を調べることもできます。ぜひご活用ください。
- このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。
金利や無利息期間などの契約内容を確認する
カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで無利息期間が適用されるのかもご確認ください。
レイクでは、Web申込み、はじめてご契約などの諸条件を満たしたお客さまは365日間の無利息サービスをご利用いただけます。
- 365日間無利息
ご利用条件:Webでお申込み・はじめてのご契約、ご契約額が50万円以上かつご契約後59日以内に収入証明書類の提出とレイクでの登録完了が必要
上記ご利用条件を満たさない方は60日間無利息または30日間無利息をご利用いただけます。
- 60日間無利息(Web申込みかつはじめてのご契約、ご契約額が50万円未満)
- 30日間無利息(自動契約機または電話申込みかつはじめてのご契約)
さらに、「1秒診断」では、簡単な項目を入力するだけで、お借入れが可能かどうかを事前に診断することも可能です。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
また、無利息期間経過後は通常金利が適用されます。
無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。なおご返済が遅れた場合等、無利息期間が終了いたします。
余裕がある場合は多めの金額を返済する
家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことで利息が少なくなり、返済総額も減ります。カードローンの利息は、以下の計算式で算出します。
利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数
上記の式から分かるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほど利息額が増え、ご返済総額も多くなります。
利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。
よくある質問
銀行からお金を借りたいと考えている方に向けて、よくある質問をご紹介します。
- 銀行からお金を借りる方法は?
- 銀行でお金を借りるときの条件は?
銀行からお金を借りる方法は?
銀行からお金を借りたいとき、主に以下4つの方法が検討できます。
- カードローン
- フリーローン
- 目的別ローン
- 総合口座の自動貸越
銀行でお金を借りるときの条件は?
銀行からお金を借りるときの主な利用条件は以下の3つです。
- 満20歳以上である
- 安定した収入を得ている
- 銀行の審査基準を満たしている
まとめ
銀行では、カードローンやフリーローン、目的ローンなどさまざまなローンを提供しています。使い道が明確に決まっている場合は目的ローン、まとまった金額を借りたい場合はフリーローンが検討できます。
また、カードローンはご利用限度額の範囲で繰り返しお借入れができ便利です。原則として使い道も決まっていないため、さまざまな場面で利用できます。ただし、お借入れに日数がかかる場合があるため、お急ぎの方は注意しましょう。
短期間のお借入れの場合は、消費者金融系カードローンの利用もご検討ください。消費者金融系カードローンは、無利息期間を設けている場合が多く、最短即日のお借入れも可能です。

監修者:
松崎 観月
プロフィール:
大学卒業後、金融機関にて個人営業を担当し、資産運用の相談・保険販売などを経験する。退社後、CFP認定を取得。現在は金融に関する記事の執筆・監修をおこなう。これまでに執筆した記事は500本を超える。
資格情報:
CFP®、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定2級