消費者金融の金利の相場を紹介!
利息の計算方法や抑え方も解説

公開日:2024年3月13日

消費者金融の金利の相場を紹介!利息の計算方法や抑え方も解説

金利とは、お借入れ額に対する利息の割合を「%」で表したものです。また、利息はお借入れをしたときに貸主に対して支払うお金のことで、「円」で表示されます。
消費者金融からお金を借りると、借りたお金に利息を加えて返済する必要があります。そのため、金利・利息の仕組みや関係を正しく理解しておくことが大切です。
この記事では、金利の基本を説明したうえで、消費者金融の金利相場や法律による規制を解説します。利息を抑えて利用したい方はぜひご覧ください。

金利の概要

「金利」とは、お借入れ額に対してどれくらいの割合で利息がかかるのかを「%」で表したものです。
「利息」とは、お金を借りたときの使用料として借主が貸主に支払うお金のことです。金利をもとに計算され、「円」で表されます。
金利は多くの場合、「年利」(元本に対する1年間の利息の割合)で表示されます。ほとんど使われませんが、「月利」は元金に対する1ヵ月間の利息の割合、「日歩」は元金100円に対する1日あたりの利息の額です。

消費者金融の金利の特徴

お借入れの際の金利は、消費者金融によって異なります。ただし、利用者を守るための規制が設けられており、その範囲でしか貸付はできません。
ここでは、消費者金融からお借入れする際の金利の特徴を解説します。

消費者金融の上限金利は法律で決められている

貸付の際の金利には、利用者を守るために上限が設けられています。金利の上限を定める法律は、以下の2つです。

  • 利息制限法
  • 出資法

消費者金融などの貸金業者は、利息制限法で定められている上限を超える金利では貸付ができません。利息制限法の上限金利は、お借入れ額に応じて年15.0%~20.0%です。

お借入れ額 上限金利(年率)
10万円未満 20.0%
10万円以上100万円未満 18.0%
100万円以上 15.0%

また、出資法では、お借入れ額にかかわらず年20.0%が上限金利と決まっています。
貸金業法と出資法が改正される2010年6月18日までは、「グレーゾーン金利」が存在していました。グレーゾーン金利とは、利息制限法の上限金利(年15.0%~20.0%)を超え、かつ改正前の出資法の上限金利(年29.2%)の範囲内の金利帯です。
改正前は、「グレーゾーン金利」での貸付も一定の要件を満たせば有効でした。
しかし、多重債務問題などを解決するために、出資法の上限金利が年20.0%に引き下げられ、これによってグレーゾーン金利は撤廃されました。
現在は、利息制限法の上限金利を超えた部分は無効、行政処分の対象となり、出資法の上限金利を超える場合は刑事罰の対象となります。したがって、法律を遵守している消費者金融からお借入れをする際、金利が年20.0%を超えることはありません。

消費者金融の金利の相場は年3.0%~18.0%

金利は消費者金融によって異なりますが、相場は年3.0%~18.0%程度です。「年3.0%~18.0%」というように幅をもたせて設定されており、実際には審査で決まるご利用限度額に応じた金利が適用される仕組みです。
したがって、お借入れの際の金利は利用者によっても異なります。ご利用限度額が高いほど、適用金利は低くなるのが一般的です。
なお、ご利用限度額とは、利用者ごとに設定される「お借入れが可能な上限金額」をさします。

返済実績によって適用される金利が低くなる場合がある

消費者金融では、ご契約後も定期的にご利用限度額の見直しが行われます。
返済実績によってはご利用限度額がふえて、適用される金利が下がる場合があります。金利が下がれば、利息額を抑えられる可能性が高まるでしょう。
反対に、定期的な見直しによってご利用限度額が下がる場合もあります。

利息の計算方法

利息の計算方法

消費者金融でお借入れをしたときにかかる利息の額は、金利をもとに決まります。利息によってご返済金額が変わってくるため、正しく把握しておくことが重要です。
以下で、利息の計算方法を解説します。

利息の計算式

利息の額は、お借入れ額・金利・お借入れ日数に応じて決まります。計算式は、以下のとおりです。

利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数

たとえば、10万円を30日間お借入れした場合の利息は、10万円×年18.0%÷365日×30日間=1,479円となります。
お借入れ額が大きくなると、その分利息の額も大きくなります。また、利息はお借入れの日数分で計算されるため、ご返済が長引くほど大きくなる仕組みです。
利息の計算方法について、詳しくは以下の記事をご覧ください。

便利なシミュレーション機能

利息の額は、追加のお借入れやご返済をするたびに変わるため、正確に把握するのは簡単ではありません。
多くの消費者金融のホームページでは、利息額を把握するためのシミュレーション機能を無料で提供しています。簡単な項目を入力することで、利息額やご返済期間などを試算できるツールです。
たとえば、レイクの「ご返済シミュレーション」では、毎月のご返済額とご返済回数を試算できることに加えて、詳細な返済計画表も表示されます。返済計画を立てるのに役立つので、お借入れの前にぜひご活用ください。
ただし、試算結果は参考値であり、実際のご返済内容とは異なる場合があります。めやすとしてご利用ください。

利息を抑える方法

消費者金融からお借入れする際は、なるべく利息を抑えたいものです。そこで、少しでも利息を抑える方法を解説します。

  • 必要な金額だけをお借入れする
  • 返済期間を短くする
  • 金利の低いカードローンを利用する
  • 無利息期間のあるカードローンを利用する

必要な金額だけをお借入れする

お借入れ額が増えれば、それだけ利息の額も大きくなります。
カードローンは、ご利用限度額の範囲で繰り返しお借入れができる仕組みです。必要なタイミングで利用できる便利さの反面、借りすぎてしまう傾向があります。
お借入れの際は、何のためにいくら必要なのかを明確にし、必要のない追加のお借入れは避けましょう。また、お借入れしているときはこまめに会員ページやアプリなどを確認し、ご利用残高を把握することが重要です。

返済期間を短くする

返済期間はなるべく短く設定しましょう。利息はお借入れ日数分で計算されるため、ご返済にかかる期間が短いほど少なくなります。
消費者金融では、月々に返済すべき最低の金額が定められていますが、それ以上の金額であれば任意の額を設定できます。毎月のご返済額が多ければご返済期間が短くなるため、その分利息を抑えることができます。
ただし、月々のご返済額を増やしたことで生活が苦しくなり、結果としてお借入れを追加する事態に陥ってしまうのは本末転倒です。無理のない返済計画を立てましょう。

金利の低いカードローンを利用する

なるべく金利の低いカードローンを選ぶことで、利息の額を抑えられます。
ただし、実際の適用金利は審査によって決まるため、必ずしも希望の金利が設定されるとは限りません。カードローンの金利は幅をもたせて設定されており、審査によっては上限金利が適用される場合もあります。金利を比較する際は、下限金利ではなく上限金利に着目しましょう。

無利息期間のあるカードローンを利用する

消費者金融では、はじめてご契約する方を対象に「無利息期間」を設けていることがあります。無利息期間とは、一定期間の利息が発生しないサービスです。
無利息期間内にご完済すれば利息がかからないため、負担を軽減できます。
なお、無利息が適用される期間は、カードローンによって異なります。また、無利息期間は、「お借入れ日の翌日から」適用される場合と「ご契約日の翌日から」適用される場合があるため注意が必要です。お申込み前に、無利息が適用される条件やタイミングを確認しておきましょう。

カードローンを利用する際の注意点

カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなカードローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。

  • 返済計画を立てる
  • 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
  • 余裕がある場合は多めの金額を返済する

以下で詳しく解説します。

返済計画を立てる

お金を借りると返済が始まります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なくご返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
先述のとおり、カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーション機能があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションしていただけます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額からお借入れ可能額を調べることもできます。ぜひご活用ください。

  • このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。

金利や無利息期間などの契約内容を確認する

カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで適用されるのか無利息期間もご確認ください。
レイクでは、はじめてご契約するお客さま限定で、ご都合にあわせていずれかの無利息サービスをお選びいただけます。

  • 60日間無利息(Web申込み限定)
  • 30日間無利息
  • 5万円まで180日間無利息

ご都合にあわせて無利息期間を選択いただけますので、ご自身に適用される無利息期間を確認し、ぜひ有効活用してください。
ご自身の借り方によって、どの無利息期間を選べば利息のご負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もございます。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。

余裕がある場合は多めの金額を返済する

家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことで利息が少なくなり、返済総額も減ります。上述したとおり、カードローンの利息はお借入れ額が多いほど、またお借入期間が長いほど増え、ご返済総額が多くなります。
多くの金融機関では、約定返済日に限らず追加のご返済を受け付けています。
利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。

まとめ

消費者金融の金利相場は、年3.0%~18.0%程度です。ただし、実際に適用される金利はご利用限度額によって決まるため、利用者ごとに異なります。
金利によって利息の額が変わってくるため、お借入れの前に正しい知識を身に付けておくことが重要です。
お借入れの際は、何のためにいくらお金が必要なのかを明確にし、返済計画を立ててからご利用ください。無理のない範囲で月々のご返済額を多めに設定することで、ご返済期間を短縮でき、利息の負担を抑えられます。

監修者:松崎 観月

監修者:

松崎 観月

プロフィール:

大学卒業後、金融機関にて個人営業を担当し、資産運用の相談・保険販売などを経験する。退社後、CFP認定を取得。現在は金融に関する記事の執筆・監修を行う。これまでに執筆した記事は500本を超える。

資格情報:

CFP®、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定2級