カードローンの返済について解説!
返済方法や返済のコツ、遅れたときの対処法も紹介
公開日:2022年8月30日
更新日:2024年7月15日
カードローンを利用すると返済義務が発生し、返済日までに契約で決められた金額を返済しなくてはいけません。
カードローンを上手に使うためにも、借りる前に返済について詳しく知っておくことが大切です。返済方式や返済のコツ、遅れたときに起こることなどをご紹介するので、ぜひ参考にしてカードローンを利用してください。
カードローンの返済方式
カードローンでお金を借りると、基本的には毎月返済が発生します。このように決まった期限に返済することを「約定返済」、返済額を支払う日を「約定返済日」、期限までに返済する金額を「約定返済額」と呼びます。
なお、カードローンによって返済方式が異なります。主な返済方式としては、次の2つが挙げられます。
- 元利定額返済方式
- 残高スライド元利定額返済方式
また、多くのカードローン会社では上記の方式とリボルビング方式を組み合わせた返済方式を採用しており、リボルビング方式は毎月の返済額を低く抑えられる反面、返済期間が長くなりやすい点には注意が必要です。
それぞれどのような仕組みの返済方式か、わかりやすく解説します。
元利定額返済方式
元利定額返済方式とは、借りた金額とそれに発生した利息の合計額を毎月一定になるように返済する方式です。毎月の返済額が同じため、返済計画を立てやすいという特徴があります。
なお、毎月の返済額に含まれる元金と利息の合計は同じですが、元金の割合は返済を重ねるごとに増えていきます。
残高スライド元利定額返済方式
残高スライド方式とは、利用残高が減ると、毎月の返済額も減る返済方式のことです。残高スライド元利定額返済方式とは、毎月の約定返済額は一定ですが、返済によって利用残高が少なくなれば、毎月の約定返済額が少なくなる返済方式です。
たとえば、利用残高が10万円以上20万円未満のときには毎月の約定返済額が5,000円、10万円未満のときは4,000円と定められているカードローンを利用したとします。
このカードローンで12万円を借り、追加借入れをしない場合は、最初のうちは毎月の約定返済額は5,000円です。しかし、返済を繰り返すことで利用残高が減り、10万円を切ると、毎月の約定返済額は4,000円になります。
カードローン返済の種類
カードローンの返済には、次の種類があります。
- 約定返済
- 繰り上げ返済
- 一括返済
カードローンをうまく活用するために、返済の種類も把握しておきましょう。それぞれの返済の種類を詳しく解説します。
約定返済
約定返済とは、毎月決まった日(約定返済日)に決まった金額(約定返済額)を返済することです。カードローンでお金を借りているときは、基本的に約定返済を毎月実施することが義務付けられます。
なお、約定返済日はカードローンや利用者ごとに決まっています。遅れずに返済するためにも、契約書やカードローン会社の会員ページなどで確認しておきましょう。
一方、約定返済額は、ご利用残高に応じて決まることが一般的です。ご利用残高が高くなると約定返済額も高くなるため、無理なく返済できる金額か確認してからお借入れしましょう。
レイクでは、お客さまのご都合にあわせて、毎月のご返済日の指定ができます。給料日の翌日など、返済しやすいタイミングに設定するのがおすすめです。
繰り上げ返済
繰り上げ返済とは、約定返済以外に追加で返済することをさし、任意返済とも呼ばれます。約定返済に加えて繰り上げ返済を実施することで、返済額を早めに減らせるため、その分、返済期間が短縮でき、利息総額も減らせることができます。
レイクでは、お客さまのご都合のいいときに、ご返済日以外にも臨時で繰り上げ返済が可能です。ぜひご利用ください。
一括返済
一括返済とは、ご利用残高と利息の合計額を一度に全額返済することです。一括返済を実施するとご利用残高が0円になるため、翌月以降の返済がなくなります。また、利息の負担も大幅に抑えられます。
なお、一括返済では、返済する日までに発生した利息をまとめて支払います。そのため、返済する日が変わると一括返済に必要な金額も変わります。必ず一括返済を実施する日に支払い額を確認しましょう。
レイクでは、Web返済サービス・ATM・銀行振込みで一括返済が可能です。
カードローンの返済方法
カードローンでは、複数の返済方法を利用できます。主な返済方法は、以下のとおりです。
- 口座振替で返済する
- ATMで返済する
- インターネットバンキングで返済する
- 銀行振込みで返済する
- スマホATM取引で返済する
ただし、カードローンによって利用可能な返済方法が異なります。返済する前に確認しておきましょう。
それぞれの返済方法を詳しく解説します。
口座振替で返済する
口座振替とは、約定返済日に指定した口座からその月の返済額が引落される返済方法です。最初に口座を指定する必要がありますが、その後は手間がかからず、返済忘れを防止できます。
ただし、指定の口座に返済額が入金されていない場合は、引落しができず、返済が滞ってしまいます。約定返済日までに引落し口座の残高を確認しておきましょう。
ATMで返済する
カードローン会社独自のATMや、コンビニエンスストアなどに設置されている提携ATMから返済する方法もあります。
コンビニエンスストアの24時間365日利用できるATMなら、メンテナンス時間などを除けばいつでも気軽に返済可能です。しかし、ATMによっては手数料がかかるため注意が必要です。1回ごとの手数料は数百円でも、何度も利用すると負担になるかもしれません。
インターネットバンキングで返済する
カードローンによっては、インターネットバンキングによる返済が可能なことがあります。インターネットバンキングとは、インターネット上で手続きをして返済する方法です。振込手数料が無料なケースも多く、インターネット環境さえ整っていれば場所を問わず返済できる点もメリットです。
レイクの「Web返済サービス」は、インターネットバンキングを利用した返済方法です。手数料無料でご返済いただけるので、ぜひご利用ください。
銀行振込みで返済する
カードローン会社の銀行口座に直接振込んで返済する方法もあります。銀行振込みに対応しているカードローン会社は多いため、近くにATMがない場合などに活用してみてはいかがでしょうか。
ただし、銀行振込みで返済する場合、振込手数料は利用者負担となることが一般的です。利用する金融機関や振込額によっても手数料は変わるため、振込む前に確認しておきましょう。
スマホATM取引で返済する
スマホATM取引とは、カードローンのローンカードを使わずにスマートフォンのアプリを使ってコンビニATMでお借入れや返済をする方法です。利用できるカードローンやATMは限られますが、ローンカードが手元にない場合でも返済できるため、便利な方法です。
レイクでは、セブン銀行ATMでスマホATM取引をご利用いただけます。レイクアプリをダウンロードしてお使いください。
カードローンの返済が遅れるとどうなる?
カードローンでは、約定返済日までに決められた返済額を返済する決まりになっています。万が一、返済に遅れたときは、次の事柄が生じます。
- 信用情報に傷がつく
- 遅延損害金が請求される
- カードローンの利用が停止される
それぞれ具体的に解説します。
信用情報に傷がつく
返済日を過ぎても返済が確認できない場合は、返済に遅れたという情報が個人信用情報機関に登録されます。
個人信用情報機関とは、ローンやクレジットカードなどの利用状況などを含む「信用情報」を管理している機関です。ローンやクレジットカードに申込むと、申込先の金融機関やクレジットカード会社などは、個人信用情報機関に申込者の信用情報を照会します。
返済に遅れた履歴が個人信用情報機関に記録されている場合は、ローンやクレジットカードなどの審査に影響をおよぼすと考えられるでしょう。
信用情報として登録される内容や開示方法について、下記記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
遅延損害金が請求される
約定返済日の翌日から遅延損害金が発生します。遅延損害金の上限は利息制限法により年率20.0%を超えてはいけないと定められています。
一般的に遅延損害金の年率は貸付利率より高い傾向があります。さらに、遅延損害金は日割りで計算されるため、延滞する日数が長くなればなるほど高額になります。
カードローンの利用が停止される
カードローンは約定返済日までに約定返済額を返済することがルールです。ルールを守れない場合は、カードローンの利用が停止される可能性もあります。
利用が停止された場合は、追加借入れはできなくなるので注意してください。
カードローンの返済ができない場合に生じる影響や対処法について、下記記事でも解説していますので参考にしてください。
カードローンを上手に返済するコツ
カードローンを上手に活用するコツは以下の3点です。
- 繰り上げ返済、一括返済を活用する
- 返済シミュレーションを活用する
- 手数料無料の返済方法を利用する
それぞれのコツについて、詳しく見ていきましょう。
繰り上げ返済、一括返済を活用する
毎月の約定返済額以上の金額を返済することを「繰り上げ返済」、残高と利息をまとめて全額返済することを「一括返済」と呼びます。
カードローンでは利用残高に対して毎日利息が発生するため、利用残高を減らすことや早く返済することで利息の総支払額を減らすことができます。余裕があるときは繰り上げ返済や一括返済を実施し、早めに返済を完了させるようにしましょう。
レイクでは、約定返済日を自由に設定していただけます。たとえば、給料日の翌日などに設定しておけば、返済しやすいでしょう。給料が振込まれる口座を振替用の口座に指定しておくと、返済忘れを防ぎやすくなります。
また、銀行振込みにて、一括返済が可能です。利息は日割計算のため毎日増えていきます。1日でも早く返済することで、利息を少なくすることができます。
カードローンの一括返済の方法や注意点について、下記記事で詳しく解説しています。
返済シミュレーションを活用する
カードローン会社によっては、返済額や返済期間を簡単に調べられる返済シミュレーションを各ホームページで公開しています。返済シミュレーションを使って計画を立て、無理のない返済を心がけることが大切です。
レイクではご希望契約額から毎月のご返済額やご返済期間を調べられるご返済シミュレーションを提供しています。また、毎月ご返済が可能な金額からお借入れ額やご返済期間を調べることもできます。ぜひご利用いただき、計画的なご返済にお役立てください。
なお、追加借入れをすると、お借入れの残高も増えます。毎月のご返済額やご返済期間も変わることがあるので、再度シミュレーションして、返済計画を立て直すようにしましょう。
手数料無料の返済方法を利用する
返済方法によっては、手数料がかかることがあります。特にATMや振込みで返済するときは、手数料が発生する場合があるので注意が必要です。カードローンを利用する前に、返済方法ごとの手数料についてもチェックしておきましょう。
レイクでは、Web返済サービス、口座振替(自動引落し)によるご返済は手数料無料でご利用いただけます。
普段のご返済は口座振替をご利用いただき、繰り上げ返済や一括返済のときにはWeb返済サービスをご利用いただくと、手数料がかからず、なおかつ早期完済・利息削減を目指せます。
よくある質問
カードローンの返済に関する、よくある質問と答えをご紹介します。ぜひ参考にしてください。
カードローンの返済方法は?
カードローンの主な返済方法は、口座振替・ATM・Web返済サービス・銀行振込み・スマホATM取引などがあります。カードローンによって利用できる返済方法が異なるため、事前に確認しておきましょう。
また、ATMや銀行振込みによる返済は手数料がかかることがあります。返済の負担を軽減するためにも、なるべく手数料がかからない方法を選ぶとよいでしょう。
カードローンの返済が遅れるとどうなる?
カードローンの返済が遅れると、信用情報に遅延の事実が記録されるだけでなく、遅延損害金が請求されたり、カードローンの利用が停止されたりするなどのリスクが生じます。約定返済日を確認し、返済忘れにならないようにしましょう。
口座振替を利用すると自動的に返済額が引落されるため、返済忘れを回避しやすくなります。ただし、口座残高が返済額に満たない場合は、引落しが実施されません。引落しの前に残高が十分にあるか確認しておきましょう。
まとめ
どのローンを利用するときも、返済を意識することが大切です。特にカードローンは追加借入れが可能な特性上、利用中に約定返済額や返済期間が変わることがあるため、こまめに利用残高や約定返済額、返済期間をチェックするようにしましょう。
追加借入れをしたときや、繰り上げ返済をしたタイミングで返済シミュレーションを実施すると、その時点での約定返済額や返済期間を把握しやすくなります。
こまめに返済シミュレーションを利用して返済計画を立て直し、無理のない範囲でカードローンを利用しましょう。
監修者:
内山 貴博
プロフィール:
1978年生まれ。証券会社の本社部門に勤務後、2006年に独立。金融リテラシーを高めることがFPの役割だと感じ、FP相談やセミナーなどの活動をおこなっている。また動画チャンネル「FPお金レッスン」では投資初心者向け、FP学習者向けのコンテンツを提供中。主な著書に「駆け出しFPの事件簿」(きんざい)、「お金の使い方テク」(朝日新聞出版)がある。
資格情報:
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士