カードローンの返済について解説!
返済方式や返済に遅れたときの対処法

公開日:2022年8月30日

カードローンの返済について解説!返済方式や返済に遅れたときの対処法

カードローンを利用すると返済義務が発生し、返済日までに契約で決められた金額を返済しなくてはいけません。
カードローンを上手に使うためにも、借りる前に返済について詳しく知っておくことが大切です。返済方式や返済のコツ、遅れたときに起こることなどを紹介するので、ぜひ参考にしてカードローンを利用してください。

カードローンの返済方式にはどんなものがある?

カードローンでお金を借りると、基本的には毎月返済が発生します。このように決まった期限に返済することを「約定返済」、返済額を支払う日を「約定返済日」、期限までに返済する金額を「約定返済額」と呼びます。
なお、カードローンによって返済方式が異なります。主な返済方式としては、次の2つが挙げられます。

  • 元利定額返済方式
  • 残高スライド元利定額返済方式

また、多くのカードローン会社では上記の方式とリボルビング方式を組み合わせた返済方式を採用しており、リボルビング方式は毎月の返済額を低く抑えられる反面、返済期間が長くなりやすい点には注意が必要です。
それぞれどのような仕組みの返済方式か、わかりやすく解説します。

元利定額返済方式

元利定額返済方式とは、借りた金額とそれに発生した利息の合計額を毎月一定になるように返済する方式です。毎月の返済額が同じため、返済計画を立てやすいという特徴があります。
なお、毎月の返済額に含まれる元金と利息の合計は同じですが、元金の割合は返済を重ねるごとに増えていきます。

残高スライド元利定額返済方式

残高スライド方式とは、借入れ残高が減ると、毎月の返済額も減る返済方式のことです。残高スライド元利定額返済方式とは、毎月の約定返済額は一定ですが、返済によって借入れ残高が少なくなれば、毎月の約定返済額が少なくなる返済方式です。
例えば、借入れ残高が10万円以上20万円未満のときには毎月の約定返済額が5,000円、10万円未満のときは4,000円と定められているカードローンを利用したとしましょう。

このカードローンで12万円を借り、追加借入れをしない場合は、最初のうちは毎月の約定返済額は5,000円です。しかし、返済を繰り返すことで借入れ残高が減り、10万円を切ると、毎月の約定返済額は4,000円になります。

カードローンの返済方法

カードローンの返済方法

カードローンによって返済方式だけでなく返済方法も異なります。口座振替やATM入金などの返済方法を利用できることが一般的です。
口座振替で返済する場合は、既定の口座振替日に約定返済額が引落とされます。返済し忘れを回避できるメリットがありますが、口座振替日までに口座残高が足りているのか確認が必要です。
口座振替を利用しない場合には、約定返済日までに銀行振込みなどで返済します。約定返済日に遅れると遅延損害金が発生してしまうので、スマートフォンのリマインド機能などを使って忘れずに返済するようにしましょう。
レイクでは、約定返済日の3日前にご返済額をメールでお知らせするサービスがあり、登録しておくことで、うっかり忘れを回避できます。
また、Web返済サービス、口座振替をご利用の場合は、手数料が発生しません。手数料が気になる方は、ぜひご利用ください。

カードローンの返済が遅れるとどうなる?

カードローンでは、約定返済日までに決められた返済額を返済する決まりになっています。万が一、返済に遅れたときは、次の事柄が生じます。

  • 信用情報に傷がつく
  • 遅延損害金が請求される
  • カードローンの利用が停止される

それぞれ具体的に解説します。

信用情報に傷がつく

返済日を過ぎても返済が確認できない場合は、返済に遅れたという情報が個人信用情報機関に登録されます。
個人信用情報機関とは、ローンやクレジットカードなどの利用状況などを含む「信用情報」を管理している機関です。ローンやクレジットカードに申込むと、申込み先の金融機関やクレジットカード会社などは、個人信用情報機関に申込み者の信用情報を照会します。
返済に遅れた履歴が個人信用情報機関に記録されている場合は、ローンやクレジットカードなどの審査に影響を及ぼすと考えられるでしょう。

遅延損害金が請求される

約定返済日の翌日から遅延損害金が発生します。遅延損害金の上限は利息制限法により年率20.0%を超えてはいけないと定められています。
一般的に遅延損害金の年率は貸付利率より高い傾向があります。さらに、遅延損害金は日割りで計算されるため、延滞する日数が長くなればなるほど高額になります。

カードローンの利用が停止される

カードローンは約定返済日までに約定返済額を返済することがルールです。ルールを守れない場合は、カードローンの利用が停止される可能性もあります。
利用が停止された場合は、追加借入れはできなくなるので注意してください。

カードローンを上手に利用するコツ

カードローンを上手に利用するコツ

カードローンを上手に活用するコツは以下の3点です。

  • 繰り上げ返済、一括返済を活用する
  • 返済シミュレーションを活用する
  • 手数料無料の返済方法を利用する

それぞれのコツについて、詳しく見ていきましょう。

繰り上げ返済、一括返済を活用する

毎月の約定返済額以上の金額を返済することを「繰り上げ返済」、残高と利息をまとめて全額返済することを「一括返済」と呼びます。
カードローンでは借入れ残高に対して毎日利息が発生するため、借入れ残高を減らすことや早く返済することで利息の総支払額を減らすことができます。余裕があるときは繰り上げ返済や一括返済を実施し、早めに返済を完了させるようにしましょう。
レイクでは、約定返済日を自由に設定していただけます。例えば、給料日の翌日などに設定しておけば、返済しやすいでしょう。給料が振込まれる口座を振替用の口座に指定しておくと、返済忘れを防ぎやすくなります。
また、銀行振込みにて、一括返済が可能です。利息は日割計算のため毎日増えていきます。1日でも早く返済することで、利息を少なくすることができます。

返済シミュレーションを活用する

カードローン会社によっては、返済額や返済期間を簡単に調べられる返済シミュレーションを各ホームページで公開しています。返済シミュレーションを使って計画を立て、無理のない返済を心がけることが大切です。
レイクではご希望契約額から毎月のご返済額やご返済期間を調べられるご返済シミュレーションを提供しています。また、毎月ご返済が可能な金額からお借入れ額やご返済期間を調べることもできます。ぜひご利用いただき、計画的なご返済にお役立てください。
なお、追加借入れをすると、お借入れの残高も増えます。毎月のご返済額やご返済期間も変わることがあるので、再度シミュレーションして、返済計画を立て直すようにしましょう。

手数料無料の返済方法を利用する

返済方法によっては、手数料がかかることがあります。特にATMや振込みで返済するときは、手数料が発生する場合があるので注意が必要です。カードローンを利用する前に、返済方法ごとの手数料についてもチェックしておきましょう。
レイクでは、Web返済サービス、口座振替(自動引落とし)によるご返済は手数料無料でご利用いただけます。普段のご返済は口座振替をご利用いただき、繰り上げ返済や一括返済のときにはWeb返済サービスをご利用いただくと、手数料がかからず、なおかつ早期完済・利息削減を目指せます。

まとめ

どのローンを利用するときも、返済を意識することが大切です。特にカードローンは追加借入れが可能な特性上、利用中に約定返済額や返済期間が変わることがあるため、こまめに借入れ残高や約定返済額、返済期間をチェックするようにしましょう。
追加借入れをしたときや、繰り上げ返済をしたタイミングで返済シミュレーションを実施すると、その時点での約定返済額や返済期間を把握しやすくなります。こまめに返済シミュレーションを利用して返済計画を立て直し、無理のない範囲でカードローンを利用しましょう。

監修者:内山 貴博

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内山 貴博

プロフィール:

1978年生まれ。証券会社の本社部門に勤務後、2006年に独立。金融リテラシーを高めることがFPの役割だと感じ、FP相談やセミナーなどの活動をおこなっている。また動画チャンネル「FPお金レッスン」では投資初心者向け、FP学習者向けのコンテンツを提供中。主な著書に「駆け出しFPの事件簿」(きんざい)、「お金の使い方テク」(朝日新聞出版)がある。

資格情報:

CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士