利息とは|
利子・金利・利回りとの違いと計算方法や上限金利について解説

更新日:2025年5月8日

公開日:2022年6月24日

利息とは|利子・金利・利回りとの違いと計算方法や上限金利について解説

利息とは、各種ローンやクレジットカードのキャッシングを利用する際に、借りた側が貸した側に支払う手数料です。ローンを組んだりキャッシングをしたりする際に、利息がどの程度かかるかによってご返済総額が変わります。
利息が多ければご返済の負担が大きくなるため、あらかじめ利息がいくらになるのか把握し、事前に返済計画をしっかりたてることが大切です。
利息がどれくらいかかるかを理解していないと、ご返済総額が予想以上に高額になるリスクがあります。
また、利息には単利・複利といった形態の違いや、ご返済方式の違いがあるので正しく理解しておくことが大切です。
本記事では、利息とはどのようなものかについての説明や、金利・利子・利回りなどの混同しやすい言葉についても解説します。
また、キャッシング・カードローンの利息上限や計算方法についても紹介していますので、ぜひ最後までお読みください。

利息とはお借入れした際に支払う手数料のこと

利息とは、お借入れに対する手数料として、借りた人(ローン契約者)が貸した人(金融機関など)に支払う金額のことです。金利やお借入れ額、お借入れ期間によって決まります。
お借入れ額が大きいほど、また、ご返済期間が長くなるほど、利息の負担は大きくなります。
そのため、お借入れ額やご返済期間がどのくらいになるかを事前に計算し、利息を含めたご返済額を把握することが大事です。また、無利息サービスや低金利のローンを選んだり、早めの完済を心がけたりすることも大切です。

利子、金利、利回りとの違い

利息と混同しやすい言葉として、利子・金利・利回りがあります。利息について理解するには、これらの違いを知っておくことが大切です。
それぞれの違いについて解説します。

利子とは

利子とは、基本的には利息と同じ意味を指す言葉です。いずれも、元本に金利や期間をかけて求めることができます。
利子は貯金などに対して発生する「受け取るもの」、利息はお借入れなどに対して発生する「支払うもの」というように、言葉を使うシーンが異なります。
そのため、ローンで支払う手数料を「利子」と呼ぶことはあまりありません。あくまでもローンで支払う手数料は「利息」です。

金利とは

金利とは、利息や利子を計算するときに用いる割合のことです。通常は、元本に対する1年間の利息の割合を示します。
例えば金利が年18.0%(実質年率)のローンで10万円を借りた場合、1年後にご返済する金額は11万8千円となり、利息は1万8千円(10万円×18.0%)です。

  • うるう年以外のときの計算式です。うるう年のときは366日で計算します。

また、100万円を金融機関に預け、その際の金利が年0.02%だった場合、1年間預けると、200円(100万円×0.02%)の利子を受け取れるということになります。

  • うるう年以外のときの計算式です。うるう年のときは366日で計算します。

金利の仕組みや計算方法については下記記事でも詳しく解説していますので、参考にしてください。

利回りとは

利回りとは、預金や投資などに対して一定の年間で利子がどの程度発生しているか示す割合のことです。例えば年間に発生した利子については年間利回りという表現をします。
例えば、10万円を定期預金に預け、1年後に預けた元金に加えて1万円を受け取った場合、利回りは年10.0%(1万円÷10万円×100)と計算できます。

利息の「単利」と「複利」の違い

利息の形態には「単利」と「複利」の2種類があり、以下のような違いがあります。

単利 元金に対してのみ利息がかかる
複利 元金に利息を加えた金額に対して利息がかかる

例えば、年5.0%で10万円を3年間借りてご返済がなかった場合の総額は、それぞれ以下のように計算できます。

利息の種類 計算式
単利 100,000円×(1+0.05×3)=115,000円
複利(1年複利) 100,000円×(1+0.05)×(1+0.05)×(1+0.05)=115,762円

1年複利は、1年間の利息を1年後に元金に組み入れることです。ほかにも、半年複利や1ヵ月複利などがあり、利息が元金に組み入れられる期間が短いほど、ご返済総額は増えます。
単利と複利はそれぞれどのようなサービスで適用されるのかというと、生命保険の契約者貸し付けは複利、カードローンやキャッシングなどは単利で計算されることが多いです。

返済方式による利息の違い

ローンなどのご返済方式には、以下のように元利均等返済と元金均等返済の2種類があります。

元利均等返済 ・元金と利息込みで、毎月の返済額が一定
・ご返済開始時は利息の割合が多くなる
元金均等返済 ・元金を均等返済する方法
・毎月の元金残高に対し金利が掛かる

元利均等返済は、毎月のご返済額が一定のため、返済計画が立てやすいという特徴があります。
対して、元金均等返済は、ご返済開始時のご返済額が元利均等返済よりも高くなります。しかし、ご返済額は毎月減っていき、利息が元利均等払いと比べ少なくなるという特徴があります。
カードローンやキャッシングなどは元利均等返済が適用されることが多いですが、なかには元金均等返済方式を採用しているところもあるため、事前にどのようなご返済方式かを確認しておきましょう。
下記記事では、キャッシングの返済方法や返済方式についてわかりやすく解説しています。

キャッシングやカードローンでかかる利息には上限がある

キャッシングやカードローンでかかる利息には上限がある

クレジットカードのキャッシングやカードローンでは、利息制限法で定められた上限金利に基づき、各社が設定している金利によって利息が計算されます。
利息制限法では、ローンのお借入れ額やカードローンのご利用限度額に対して以下の上限金利が定められています。

利用限度額 上限金利
10万円未満 年20.0%以下
10万円以上100万円未満 年18.0%以下
100万円以上 年15.0%以下

銀行・消費者金融や契約者のお借入れ実績などによって、実際に適用される金利は異なりますが、上記を超えることはありません。

利息の計算方法

利息は、「お借入れ額(利用残高)×金利(年利)÷1年の日数×お借入れ日数」で計算できます。
例えば、30万円を年18.0%の金利で30日間お借入れした場合の利息は、以下の計算式より、4,438円と求められます。

  • 30万円×18.0%÷365日(※)×30日=4,438.35…
  • うるう年以外のときの計算式です。うるう年のときは366日で計算します。

なお、上記の例では小数点以下が切り捨てられていますが、端数の処理はカードローン会社によって異なります。実際の利息については、利用するカードローン会社に直接問合せましょう。
下記記事では、カードローンの利息の計算方法について詳しく解説しています。

カードローン会社の利息シミュレーションも活用しよう

カードローン会社の利息シミュレーションも活用しよう

多くのカードローンでは、まとめて借りて毎月少額ずつご返済することが一般的であるため、ご返済の度にご利用残高が変わります。
ご返済のたびに計算の元となるお借入れ額(ご利用残高)が変わり、それに応じて利息も変わるため、正確に計算することは容易ではありません。
特にカードローンは、ご返済や、追加のお借入れの際も利息が変わります。
正確な利息を知りたい場合は、各カードローン会社のホームページで公開しているご返済シミュレーションを活用しましょう。
レイクでは、簡単に毎月のご返済額やお利息をシミュレーションできる「ご返済シミュレーション」をご利用いただけます。
さらに、毎月無理なくご返済できる金額から、利用限度額の参考値を逆算することも可能です。ぜひシミュレーションして、無理のないご返済にお役立てください。
なお、既にご契約中のカードローンがある場合には、会員ページやご利用明細書で利息を調べることができます。
ご返済したときや追加でお借入れをしたときなどのタイミングで、こまめに利息をチェックし、計画的にカードローンを利用しましょう。

カードローンには無利息期間を設けているサービスもある

消費者金融系カードローンのなかには、無利息期間が設定されているサービスもあります。無利息サービスは、定められた期間内に完済すれば、元金のみご返済となり、利息がかかりません。
例えば、30日間無利息のサービスを利用して5万円をお借入れした場合、30日以内にご返済できればご返済総額は5万円のみということです。
無利息サービスを上手に活用することで、支払う利息を減らせる可能性があります。ただし、無利息期間を超えた分に対しては、利息が発生するので注意しましょう。
また、無利息期間はお借入れ日の翌日からではなく、ご契約の翌日から開始する場合が多いため、いつからが無利息期間なのかを事前に確認しておくことが大切です。
レイクでは、諸条件を満たしたはじめてご契約されるお客さま限定で365日間の無利息サービスをご利用いただけます。

  • 365日間無利息

ご利用条件:Webでお申込み・ご契約、ご契約額が50万円以上かつご契約後59日以内に収入証明書類の提出とレイクでの登録完了が必要
上記ご利用条件を満たさない方は60日間無利息または30日間無利息をご利用いただけます。

  • 60日間無利息(Web申込みかつご契約額が50万円未満)
  • 30日間無利息(自動契約機または電話申込み)

さらに、「1秒診断」では、簡単な項目を入力するだけで、お借入れが可能かどうかを事前に診断することも可能です。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
また、無利息期間経過後は通常金利が適用されます。

無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。なおご返済が遅れた場合等、無利息期間が終了いたします。

下記の記事では、無利息でお金を借りる方法として、公的融資制度や無利息サービスについて詳しく解説しています。

まとめ

利息とは、借りた側が貸した側に支払う手数料のことです。ローンを利用したときには、お借り入れした元金に利息を加えてご返済します。
利息は「お借入れ額(ご利用残高)×金利(年利)÷1年の日数×お借入れ日数」で計算できます。計算式は簡単ですが、カードローンのようにご利用限度額内で繰り返しお借入れできるローンでは、頻繁にご利用残高が変わるため、正確な利息を計算することは困難です。
カードローンを利用する際は、各カードローン会社のホームページで公開しているご返済シミュレーションなどを活用し、利息を確認しましょう。
お借入れ状況を正確に把握すると、より計画的にカードローンを利用できるようになります。無理のないご返済を行うためにも、お借入れ状況はもちろん、借りる際の契約内容にも留意してください。

監修者:新井 智美

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新井 智美

プロフィール:

コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)を行うと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆及び監修をこなしており、これまでの執筆及び監修実績は2,500本を超える。

資格情報:

CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員