カードローンとキャッシングの違いとは?
使い分ける方法や利用時の注意点を解説
公開日:2022年7月12日
更新日:2024年4月24日
急な出費などで困ったときに利用できるサービスとして「カードローン」や「キャッシング」がありますが、違いがよくわからないという方もいるのではないでしょうか。
カードローンとは、利用限度額の範囲内で、繰り返し利用が可能なローンのことです。キャッシングとは、お金を借りること、もしくはお金を借りるサービスのことをさす言葉です。
この記事ではカードローンとキャッシングの違いがあるのかや、それぞれの特徴、状況に応じた使い分け方を紹介するので、利用を検討している方は参考にしてください。
カードローンの特徴や「お金を借りること、お金を借りるサービス」としてのキャッシングの定義や特徴は下記記事でも解説していますので、あわせてご覧ください。
カードローンとキャッシングの特徴
カードローンとクレジットカードのキャッシングは「現金をお借入れするサービス」という点で共通しています。しかし、カードローンはお借入れとご返済に特化したサービスである一方、キャッシングはクレジットカードの付帯したサービスで、それぞれ特徴が異なります。
まずは、それぞれのメリット・デメリットについて詳しく紹介します。
カードローンのメリット・デメリット
カードローンのメリットは、次の2点が挙げられます。
- クレジットカードのキャッシングに比べて大きな金額をお借入れできる可能性がある
- お借入れ額によっては低金利で借りられる可能性がある
カードローンの利用限度額は各社によって異なりますが、一般的な利用限度額の上限は500万円〜800万円です。利用限度額の上限が100万円程度のものも多いクレジットカードのキャッシングと比べて、高めに設定されている傾向にあります。たとえばレイクの場合、ご利用限度額は最大500万円までで、審査によってお客さまのご利用限度額が決まります。
金利は、年率15.0%〜18.0%の範囲で設定されることが多いキャッシングに対し、カードローンは年率5.0%〜18.0%程度までと幅が広い傾向にあります。適用される金利は審査によって決まるため、一概にはいえませんが、キャッシングよりも低金利でお借入れできる可能性があります。一般的に、利用限度額(契約金額)や利用残高が大きくなるほど金利は低く設定される傾向にあります。
一方デメリットは、次の2点があります。
- クレジットカードのキャッシングよりも付帯サービスが少ない
- 保有するカードが増える
カードローンは、お借入れ・ご返済専用のサービスなので、クレジットカードのような優待サービスや保険の付帯などの特典が充実していません。また、ATMを利用する場合は専用のカードを使うため、カードの保有枚数も増えます。
ただし、カードローンでもカードを発行することなく、スマートフォンアプリのみでお借入れやご返済ができる場合もあります。たとえばレイクでは、ご契約時に「スマート本人確認」または「口座登録で本人確認」をお選びいただくことで、カードレスでの契約が可能です。ご契約後は、レイクアプリをダウンロードしていただき、セブン銀行ATMにてお取引ができます。
カードローンのデメリットについては、下記記事でも解説しています。
クレジットカードのキャッシング機能のメリット・デメリット
キャッシングのメリットは、次の2点です。
- キャッシング機能が付帯したクレジットカードを既に保有していれば追加の審査なしでお借入れできる
- 海外のATMから現地通貨をキャッシングができる
クレジットカードは、カード1枚でショッピングとお借入れができるため便利です。なお、キャッシング枠が付帯していないクレジットカードでも、後からキャッシング枠の申請をおこなうことができます。ただし、キャッシング枠の付与には審査が必要なため、申請後すぐにご利用できない場合もあるため注意しましょう。
クレジットカードのキャッシングは、海外のATMや提携金融機関で現地通貨のお借入れが可能です。両替をする手間がなく、必要な分を都度お借入れできるためとても便利です。ただし、1日にお借入れできる上限額が決められていることもあるため、渡航前に調べておくことをおすすめします。
キャッシングのデメリットは、次の3点です。
- カードローンと比べて金利が高めな傾向にある
- 利用限度額が低い点
- ショッピング枠を利用するとキャッシング枠が減ってしまう
クレジットカードのキャッシング機能は、あくまでショッピング機能に付帯したサービスなので、カードローンと比較するとご利用限度額が低く、金利が高い傾向にあります。
また、クレジットカードには「総利用枠」が設定されています。総利用枠とは、契約しているカードのご利用限度額で、ショッピング枠やキャッシング枠は総利用枠の範囲内で設定されます。
総利用枠は、ショッピング枠の上限額と同じであることが一般的です。たとえば、ショッピング枠が50万円、キャッシング枠が10万円、総利用枠が50万円の場合、ショッピング枠で45万円を使うと、返済によって利用枠が回復するまでキャッシング枠は5万円までしか使えません。もし先にキャッシング枠で10万円使っていた場合、ショッピング枠で使えるのは40万円までです。
そのため、ショッピング枠を使いすぎると、いざというときにキャッシング枠が使えなくなる場合もあるので注意しましょう。
クレジットカードのキャッシング枠については下記記事でも利用方法や注意点を解説しています。
カードローンとキャッシングの違い
カードローンとキャッシングの主な違いとして、以下のような点が挙げられます。
- ショッピング機能の有無
- 利用限度額
- 無利息期間
- お借入れ方法
- ご返済方法
- 海外での利用の可否
一般的なサービスを比較した場合の違いを表にまとめると、下記のとおりです。
項目 | カードローン | クレジットカードのキャッシング機能 |
---|---|---|
ショッピング機能の有無 | なし | あり |
利用限度額 | 高め | 低め |
無利息期間 | あり(サービス提供会社による) | 基本的にはなし |
お借入れ方法 | Web、ATM、店舗窓口、スマートフォンアプリなど | Web、ATMなど |
ご返済方法 | 自動引落し、口座振込み、ATM、Web、スマートフォンアプリなど | 自動引落し、口座振込み、ATM |
海外での利用の可否 | 不可 | 可能 |
どちらのサービスがより多くのメリットを受けられるかは、状況によって異なります。上記の違いを理解したうえで、自分にとって便利なほうを選びましょう。カードローンとキャッシングの使い分け方法については以降で紹介しているので、ぜひそちらも参考にしてください。
カードローンとキャッシングの共通点
カードローンとキャッシングの共通点は以下のとおりです。
- 金利(年利)が設定され利息や手数料が発生する
- 限度額内であればお借入れの回数制限はない
- 基本的に資金の用途は自由
- 繰上返済が可能
- 担保や保証人が不要
- 返済が遅れると損害遅延金が発生する
どちらも目的型ローン(住宅ローンやカーローンなど)とは違い資金の用途が限定されておらず、限度額の範囲内であれば繰り返しお借入れが可能です。担保・保証人も不要なので、急な出費でお金に困った際には便利です。
ただし、お借入れに対して金利が設定され、返済時には利息を加えて返済する必要があるほか、返済期日に遅れると遅延損害金が発生します。
そのため、返済計画を立てたうえで使いすぎには注意し、無理のないお借入れを心がけましょう。
カードローンのご返済方法や返済期日に遅れてしまった場合に生じる影響など、下記記事でも解説していますので参考にしてください。
カードローンとクレジットカードのキャッシングを使い分ける方法
前述したカードローンとキャッシングそれぞれの特徴から、どのように使い分けると良いかご紹介します。
双方の特徴を理解したうえで、自分にとってメリットの多いほうを選びましょう。
カードローン
カードローンはお借入れ専用サービスのため、クレジットカードに付帯するキャッシングサービスと比較すると、まとまった金額をお借入れしやすいという特徴があります。
また、金利は各社で設定される上限金利を超えない範囲(法定の上限金利を超えることはありません)で審査によって決まりますが、お借入れ額が多くなるにつれて金利は低くなる傾向にあります。
そのほかのメリットとして、申込みから融資まで1日でできる最短即日融資や、はじめて利用する方に、一定期間無利息でお借入れできる無利息サービスを提供している会社もあります。
このような特徴から、カードローンは「すぐにまとまった金額が必要」「余裕をもって多めの利用限度額を設定しておきたい」という方に向いているサービスといえるでしょう。
クレジットカードのキャッシング
クレジットカードには、カード払いでお買い物をする「ショッピング枠」と、ATMなどで現金をお借入れする「キャッシング枠」があります。キャッシングサービスを利用したい場合は、事前にキャッシング枠を設定している必要があります。
既にキャッシング枠が設定されているクレジットカードを持っているのであれば、近くのコンビニエンスストアに設置のATMなどでお借入れができるため、「今すぐお金が必要」という方にとっては便利なサービスです。
一般的にクレジットカードのキャッシング枠は、ショッピング枠のなかに含まれる形となっていることが多いため、利用限度額はショッピング枠以下に設定されます。
キャッシング枠の利用限度額は、カードローンと比べてお借入れできる金額が少額になりやすい点にも注意が必要です。
また、カードローンと違い無利息期間がない商品が多いです。
このような特徴から、キャッシング枠が設定されているクレジットカードを持っていると、すぐにお借入れでき、急な出費の際に便利です。反面、高額なお借入れが必要な際には心もとないといえるかもしれません。
もし、キャッシング枠の増額を検討したい場合は、クレジット会社の窓口に問合せしてみるとよいでしょう。
最短即日融資なら消費者金融系のカードローンがおすすめ
急な出費でどうしても即日中にまとまったお金が必要なのであれば、最短即日融資に対応している消費者金融系カードローンで対応が可能です。
ただし、時間帯などによっては対応できない場合もあるので注意しましょう。
消費者金融系カードローンは、審査によって設定された利用限度額内であれば繰り返しお借入れができるほか、お借入れ方法・ご返済方法も豊富です。
なかにはお申込みからお借入れまでWeb上で完結できるサービスもあります。
レイクは、Webからのお申込みで最短25分融資が可能なカードローンです。21時(日曜日は18時)までのご契約手続き完了(審査・必要書類の確認含む)で当日中にお振込みが可能です。ただし、一部金融機関および、メンテナンス時間などを除きます。
さらに、はじめてレイクをご利用の方限定で無利息サービスを提供しており、60日間無利息(Web申込み限定)もしくは5万円まで180日間無利息のどちらかを選んでご利用いただけます。
- はじめてご契約かつ、契約額が200万円超の方は「30日間無利息」となります。
無利息サービス | 60日間無利息(Web申込み限定) | 5万円まで180日間無利息 |
---|---|---|
申込み方法 | Web |
Web 自動契約機 電話 |
対象の方 | レイクをはじめてご契約いただいた方(Web申込み限定) | レイクをはじめてご契約いただいた方 |
無利息開始日 | ご契約日の翌日から開始 | |
無利息期間中のご返済日 | あり
|
|
ご契約額(極度額) | 1万円〜200万円まで | |
実質年率 |
無利息期間経過後の貸付利率 12.0%〜18.0% |
無利息期間経過後または5万円超分の貸付利率 12.0%〜18.0% |
遅延損害金(年率) |
20.0%
|
- 無利息期間中にご返済が滞った場合、無利息期間が終了となります。ご返済日の翌日以降、遅延損害金および利息をご負担いただくことになります。
- 無利息期間終了後は通常金利適用となります。
お急ぎでの融資をご希望の方や、申込みからお借入れまでご自宅にいながらWeb上にて完結したい方はぜひレイクをご検討ください。
- 21時(日曜日は18時)までのご契約手続き完了(審査・必要書類の確認含む)で、当日中にお振込みが可能です。一部金融機関および、メンテナンス時間等を除きます。
カードローンを利用する際の注意点
ご紹介したように、カードローンは最短即日お借入れに対応しているなど、急な出費の際には便利なサービスです。
しかし、利用にあたっては下記の4つのポイントに注意しましょう。
- 申込みに必要な条件を確認する
- 返済計画を立てる
- 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
- 余裕がある場合は多めの金額を返済する
それぞれ詳しく紹介します。
申込みに必要な条件を確認する
カードローンを利用する際は、年齢などの申込み条件を確認しておくことが大切です。利用を検討しているカードローンの申込み条件を満たしているかどうかは、事前に確認しておきましょう。
カードローンのなかには実際に申込む前に簡易的な情報を入力することにより、申込条件を満たしているかどうかをチェックできる場合があります。
レイクでも「お借入れ診断」として、下記の情報を入力することで簡単にお借入れが可能かを診断いただけます。
- ご本人年収(税込)
- 職業
- 他社借入れ件数
レイクの「お借入れ診断」は、お借入れをご検討される場合のめやすです。実際のお申込みの審査結果とは異なる場合があります。申込前の参考としてご活用ください。
返済計画を立てる
お金を借りると返済が始まります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なくご返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーション機能があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションできます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額からお借入れ可能額を調べることもできます。ぜひご活用ください。
- このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。
金利や無利息期間などの契約内容を確認する
カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで適用されるのか無利息期間もご確認ください。
レイクでは、はじめてご契約するお客さま限定で、ご都合にあわせていずれかの無利息サービスをお選びいただけます。
- 60日間無利息(Web申込み限定)
- 30日間無利息
- 5万円まで180日間無利息
ご都合にあわせて無利息期間を選択いただけますので、ご自身に適用される無利息期間を確認し、ぜひ有効活用してください。
ご自身の借り方によって、どの無利息期間を選べば利息のご負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もございます。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。
カードローンの金利・利用限度額については下記記事でも解説しています。
金利の仕組みや計算方法についてより詳しく知りたい方はぜひ参考にしてください。
余裕がある場合は多めの金額を返済する
家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことで利息が少なくなり、返済総額も減ります。カードローンの利息は、以下の計算式で算出します。
利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数
上記の式から分かるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほど利息額が増え、ご返済総額も多くなります。
利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。
まとめ
カードローンとは、利用限度額の範囲内で、繰り返し利用が可能なローンのことです。キャッシングとは、お金を借りること、もしくはお金を借りるサービスのことをさす言葉です。
それぞれ特徴があるため、自分の状況にあわせて使い分けることをおすすめします。
急な出費で困っている方や、まとまったお金が必要な方は、最短即日融資可能な消費者金融系カードローンを検討してみてください。
レイクであれば、はじめてのご利用では無利息サービスを活用できるほか、Webでご自宅にいながら申込みから借入れまでが可能です。
監修者:
内山 貴博
プロフィール:
1978年生まれ。証券会社の本社部門に勤務後、2006年に独立。金融リテラシーを高めることがFPの役割だと感じ、FP相談やセミナーなどの活動をおこなっている。また動画チャンネル「FPお金レッスン」では投資初心者向け、FP学習者向けのコンテンツを提供中。主な著書に「駆け出しFPの事件簿」(きんざい)、「お金の使い方テク」(朝日新聞出版)がある。
資格情報:
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士