クレジットカードのリボ払いとは?
カードローンとの違いや仕組み・注意点を解説

公開日:2022年7月12日

更新日:2023年8月21日

クレジットカードのリボ払いとは?カードローンとの違いや仕組み・注意点を解説

クレジットカードやカードローンの返済方法で「リボ払い」があります。
「リボ払い」とはなにかわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、リボ払いとはどのような返済方法なのかわかりやすく解説します。
また、リボ払いの種類や特徴、クレジットカードのリボ払いとカードローンのリボ払いは何か違いがあるのかなども紹介します。注意点についても解説するので、ぜひ参考にしてください。

リボ払いとは返済方式の1つ

リボ払い(リボルビング払い)とは、クレジットカードやカードローンで利用される返済方式の1つです。リボ払いは、借入れ額に関わらず、あらかじめ設定した金額を毎月返済します。
たとえば、最初に毎月1万円返済すると設定した場合、5万円を借入れても10万円を借入れても、いずれの場合も毎月の返済額は1万円です。利用残高がなくなるまで月々1万円ずつ支払います。
リボ払いで返済する場合、利用残高が多いと返済が長引くことが考えられます。返済期間を短縮したいときは、利用残高の一部あるいは全額を、繰り上げて前倒しで支払うこともできます。

監修者:内山 貴博

監修者:内山 貴博

「リボ払い」という表現がゆえに「お金を借りる」という意識が薄れ、気軽にリボ払いで買い物をしてしまうというケースも散見されます。
お金を借りて利息を払うということに変わりはありません。もし、リボ払いを利用する場合は当記事などを参考に、そもそもの仕組み、負担する手数料(金利)をきちんと把握したうえで利用してください。

リボ払いの種類は主に2つある

リボ払いは、返済額の計算方法によって主に次の2つの種類に分けられます。

  • 残高スライドリボルビング方式
  • 元利定額リボルビング方式

それぞれ何が異なるのか、わかりやすく解説します。

残高スライドリボルビング方式

残高スライドリボルビング方式とは、利用残高に応じて毎月の支払い金額が変動する方式です。
たとえば「利用残高が10万円以下の場合は毎月の支払い金額は1万円」「利用残高が10万円超20万円以下の場合は1万5千円」といったように、「利用残高」の金額の大きさに応じて毎月の支払額が段階的に増減します。
残高スライドリボルビング方式のメリットとしては、利用残高が多いと毎月の返済額もそれに応じて増えるため、新たな買い物や追加の借入れをおこなった場合でも返済期間が大幅に長引くことを避けることができる点が挙げられるでしょう。
利用残高が減ると、毎月の支払い金額も減るため、利用残高が多かったときと同じ金額を支払い続ける必要がなく、支払い金額の負担が減ります。

元利定額リボルビング方式

元利定額リボルビング方式とは、あらかじめ設定した金額で定額ずつ返済していく方法です。手数料を含めて支払い金額を一定にするため、毎月の返済額は変わりません。
また、利用残高によって毎月の返済額が段階的に変動する残高スライドリボルビング方式とは異なり、元利定額リボルビング方式では、毎月の返済額は利用残高の影響を受けません。
元利定額リボルビング方式のメリットは、新たな買い物や追加の借入れをおこなった場合でも、返済しやすい点にあります。返済金額が一定のため、翌月に急に返済額が増える、といったことも避けられます。
反面、利用残高が減りにくい点がデメリットです。追加で借入れをしたときは、任意のタイミングで追加返済を実施するなどして、利用残高を減らすようにしましょう。

リボ払いのメリット

リボ払いを選択すると、毎月の支払い額を一定にできます。たとえば、リボ払いの支払い額を1万円に設定しておけば、購入した金額や借りた金額が増えても、毎月のクレジットカードやカードローンへの支払いは1万円を超えません。
支払い額を一定にできると、家計が管理しやすくなります。出費が増えても毎月の支払いは一定なため、収支が大きく変動しにくく計画的に家計を管理できます。

リボ払いのデメリット

高額商品を購入したときや高額を借入れたときには、リボ払いで毎月少額ずつ返済していると、返済期間が長引いて利息が高額になってしまいます。
リボ払いは返済が長期化しやすいので、利用残高が多いときは毎月の返済額を引き上げるなどの対応をするようにしましょう。
また、家計に余裕があるときに繰上返済することも利息を減らす方法のひとつです。常に利用残高を把握し、利息が高くなりすぎないように注意する必要があります。

クレジットカードとカードローンのリボ払いは何か違いがある?

クレジットカードとカードローンのリボ払いは何か違いがある?

クレジットカードのリボ払いも、カードローンのリボ払いも、いずれも返済方法としては同じです。
ただしクレジットカード会社、カードローン会社によってリボ払いの種類(残高スライドリボルビング方式、元利定額リボルビング方式)が異なるので、利用前に確認しておきましょう。
また、返済方法は同じでも借入れ時の金利や利用手数料などに違いがある場合がありますので注意してください。

キャッシングしたいときは、クレジットとカードローンのどっちがいい?

クレジットカードにキャッシング枠がついている場合、その枠の範囲内で借入れをすることができます。キャッシング枠のあるクレジットカードを持っていない場合は、クレジットカードを新たに発行する、あるいは、所有しているクレジットカードにキャッシング枠をつけてからキャッシングをすることもできます。しかし、その場合は審査が必要になるため、即日に借りることが難しい場合があります。一方、消費者金融系のカードローンは即日融資に対応していることもあり、急いでいるときなどに利用しやすいです。
申込んだその日に借りたいときは、即日融資に対応している消費者金融系のカードローンを検討してみましょう。レイクではWebで最短25分で融資をご利用いただけます。
はじめて契約する方は、21時まで(日曜日は18時まで)にご契約手続きを完了(審査・必要書類の確認含む)すれば、その日のうちにお振込みも可能です。一部金融機関および、メンテナンス時間等を除きます。

カードローンを利用する際の注意点

カードローンでは最初に利用限度額を決め、限度額の範囲内で都度必要な金額だけ借りられます。追加で借入れるときに基本的には審査は不要で、自由度の高い点が特徴です。
しかし、自由度が高い分、注意も必要です。特に次の3つのポイントに留意して利用しましょう。

  • 返済計画を立てる
  • 申込みに必要な条件を確認する
  • 余裕がある場合は多めの金額を返済する

それぞれわかりやすく解説します。

返済計画を立てる

カードローンは、申込時に審査がおこなわれます。審査を通過すれば利用限度額内での借入れ・返済が可能になりますが、毎月どの程度であれば返済できるのか、よく考えたうえで利用する必要があります。

カードローンは追加で借入れできるので、借入れる度にシミュレーションをし直し、無理なく利用するようにしましょう。
レイクではご希望契約額を入力することで、毎月のご返済額のシミュレーションができます。ぜひ計画的なご返済にご活用ください。

申込みに必要な条件を確認する

カードローン会社では、申込みの条件について情報を公開しています。申込む前に、年齢などの条件を満たしているか確認しておきましょう。
また、カードローン会社のなかには、ホームページで借入れ診断を実施していることがあります。借入れ診断を使うと、ご自身が借入れできるのかを確認できます。ぜひ申込む前にチェックしてみましょう。

レイクでもお借入れ診断(※)をご利用いただけます。ぜひお申込みの前にご確認ください。

  • お借入れ診断は、お借入れをご検討される場合のめやすです。実際のお申込みの審査結果とは異なる場合があります。

余裕がある場合は多めの金額を返済する

家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことで利息が少なくなり、返済総額も減ります。カードローンの利息は、以下の計算式で算出します。

利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数

上記の式からわかるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほど利息額が増え、ご返済総額も多くなります。
利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。

監修者:内山 貴博

監修者:内山 貴博

借りやすさも大切ですが、返済のしやすさ、そして返済について頻繁に考えることも大切です。一度借りてしまうとつい安心してしまいますが、なるべく早く返済するに越したことはありません。
今はコンビニエンスストアのATMで繰り上げ返済ができるカードローンも多いです。ご自身の生活スタイルを見つめ直し、頻繁に返済のことを考え、早め早めに返済するためのルールを作りましょう。そういった工夫をしながら上手にカードローンと付き合ってください。

まとめ

同じ金利のローンで同じ金額を借りても、リボ払いの種類によって返済方式が異なると、毎月の返済額や返済期間、支払う合計利息が変わることがあります。
カードローンやクレジットカードのキャッシングなどを利用するときは、金利を確認するのはもちろんのこと、返済方式もチェックするようにしましょう。
また、シミュレーションを利用すると、より計画的に返済できます。カードローンは利用限度額の範囲内で追加借入れができるので、利用残高が変わったときは再度シミュレーションをおこない、毎月の返済額や返済期間を確認し直すようにしましょう。

監修者:内山 貴博

監修者:内山 貴博

クレジットカードを有している場合、当初より一定のキャッシング枠が与えられていることがあり、さらにはリボ払いとなると「月々5,000円の返済でほしかったものが買える」と、ついお借入れに対する精神的なハードルも低くなりがちです。
つい無駄遣いをしてしまう、衝動買いをする傾向にあるという人は、最初からクレジットカードのキャッシング枠を外しておくのもひとつの方法です。

監修者:内山 貴博

監修者:

内山 貴博

プロフィール:

1978年生まれ。証券会社の本社部門に勤務後、2006年に独立。金融リテラシーを高めることがFPの役割だと感じ、FP相談やセミナーなどの活動をおこなっている。また動画チャンネル「FPお金レッスン」では投資初心者向け、FP学習者向けのコンテンツを提供中。主な著書に「駆け出しFPの事件簿」(きんざい)、「お金の使い方テク」(朝日新聞出版)がある。

資格情報:

CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士