カードローンの金利とは?
仕組みや利息の計算方法などわかりやすく解説
公開日:2022年6月24日
更新日:2024年9月19日
カードローンを利用すると、利息が発生します。また、利息は金利によって計算することが可能です。なお、金利はカードローン会社ごとに異なりますが、利息制限法に基づいて設定されています。
この記事では、カードローンの金利の仕組みや、具体的な計算方法について詳しく解説します。利息制限法についてもわかりやすく説明するので、ぜひ参考にしてください。
カードローンの金利の概要
金利とは、借りた金額に対して上乗せして返済する金額の割合のことです。
カードローンによって異なりますが、金利は、審査や各カードローンの条件などから決定されます。お借入れの上限金利は、お借入れ額に応じて年15.0%~20.0%となっています。
通常、適用される金利については、契約書に記載されています。カードローンをご利用しはじめる前に確認しましょう。
金利の上限は利息制限法によって定められている
金利の上限は利息制限法によって以下のように定められています。
利用限度額 | 上限金利 |
---|---|
10万円未満 | 年20.0% |
10万円以上100万円未満 | 年18.0% |
100万円以上 | 年15.0% |
消費者金融や銀行などでは、利息制限法によって定められている上限金利を守って貸付をおこなっています。
しかし、利息制限法を守らず、違法な高金利で貸付をおこなっている業者(闇金)もあります。違法業者でお金を借りると、多額の利息を支払わされたり、悪質な取り立てにあったりすることもあるので、絶対に利用しないでください。
闇金は前述のように、貸金業登録をおこなわず違法な高金利で貸付をおこなう違法業者をさします。対して消費者金融は、貸金業登録をおこない、法令を遵守して運営している正規業者で、闇金とはまったくの別物です。下記記事で消費者金融の定義や悪質な闇金との違いを解説していますので参考にしてください。
金利はカードローン会社によって異なる
金利は、カードローン会社によって異なります。
ただし、各カードローン会社が自由に金利を設定しているわけではありません。たとえば、レイクの場合、ご利用限度額が200万円以下の方には、以下のように金利を設定しています。
基準残高 | 適用利率 |
---|---|
1~999,999円 | 年15.0%~18.0% |
1,000,000~2,000,000円 | 年12.0%~15.0% |
基準残高(ご契約期間中の最大ご利用残高)が一度でも100万円以上になった場合、ご返済後(利用)残高が100万円未満になったとしても、年12.0%~15.0%の金利が適用されます。
また、レイクでは、「30日間無利息」で200万円を超えるご契約の場合は、ご契約限度額(極度額)により利率が適用されます。
ご契約限度額(極度額) | 適用利率 |
---|---|
2,000,001~3,000,000円 | 年9.0%~15.0% |
3,000,001~4,000,000円 | 年7.0% |
4,000,001~5,000,000円 | 年4.5% |
このように、カードローン会社は利息制限法を遵守しつつ、各自の基準で金利を設定しています。
監修者:古関 俊祐
現在の利息制限法では、上記のように金利の上限が定められているため、消費者金融系カードローンや銀行系カードローンでは法外な利息を請求される心配はありません。金利の上限額を超えた利息の支払いを求める業者は、いわゆる闇金など違法業者であるためこのような業者からは絶対にお金を借りてはいけません。
消費者金融系カードローンの金利相場や利息を抑える方法について、下記記事で詳しく解説しています。
金利と利息の違いについて
金利と混同しやすい言葉に「利息」があります。
借りた金額に対して上乗せして返済する金額そのものをさします。この「利息」の割合をパーセンテージであらわしたものが「金利」です。
たとえば10万円を、金利18.0%(実質年率)で借りた場合、1年後に返済する金額は11万8千円となり、利息は1万8千円です(※)。
- うるう年は366日で計算
金利と利息、それぞれの定義については下記記事でも詳しく解説していますのであわせてご覧ください。
利息は金利を用いて計算する
利息は、「お借入れ額(利用残高)×金利(年利)÷1年の日数×お借入れ日数」で計算できます。
たとえば、10万円を年18.0%の金利で借りた場合について考えてみましょう。途中で一部を返済せず、30日後にまとめて返済すると、以下のように利息を求められます。
- 10万円×18.0%÷365日(うるう年は366日)×30日=1,479.45…円
お借入れ額と利息を合算して返済する場合は、101,479円をカードローン会社に支払います。なお、上記の例では小数点以下が切り捨てられていますが、端数の処理はカードローン会社によって異なることがあります。
また、実際にカードローンをご利用の際は、まとめて借りて毎月少額ずつ返済するケースが一般的であり、その場合は返済する度にご利用残高が変わり、計算が複雑になります。
実際にカードローン会社に支払う利息については、カードローン会社に問合せましょう。
レイクでは、会員ページでご利用残高や利息についての情報をご確認いただけます。24時間いつでもパソコンやスマートフォンでチェックできるので、こまめにご確認いただき、無理のないご返済にお役立てください。
カードローンのご利用時に支払う利息は、金利だけではなく、お借入れ額やご返済期間によっても異なります。
お借入れ額が大きいほど、それだけ利息の負担は大きくなります。また、ご返済期間が長くなるほど、利息負担が大きくなります。
以上のことから、お借入れ額やご返済期間がどのくらいになるかを事前に計算して利息を含めたご返済額を把握することが大事です。
また、低金利のローンを選ぶことや、早めの完済を心がけることも大切です。
カードローンの利息計算や、お借入れ時の注意点について、下記記事でも詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。
利息の負担を軽減する方法
利息の負担を軽減する方法として、次のものがあります。
- 金利の低いカードローンを選ぶ
- 早く利用残高を減らす
- 無利息サービスを活用する
それぞれの方法を説明します。
金利の低いカードローンを選ぶ
利息は、金利とお借入れ日数、お借入れ額によって決まります。そのため、同じお借入れ日数・お借入れ額であれば、金利が低いほうが利息は低くなります。
たとえば、30万円を借り、12回(12ヵ月)で返済する場合、適用金利が年18.0%と年12.0%では利息が以下のように異なります。
お借入れ額 | お借入れ期間 | 適用金利(実質年率) | 利息 |
---|---|---|---|
300,000円 | 12回(12ヵ月) | 年18.0% | 29,618円 |
年12.0% | 19,574円 |
お借入れ額 | |
---|---|
300,000円 | |
お借入れ期間 | |
12回(12ヵ月) | |
適用金利(実質年率) | |
年18.0% | 年12.0% |
利息 | |
29,618円 | 19,574円 |
- 利息は1年を365日として計算しています。
金利が変わることで、利息にも差が生じることがわかります。
早く利用残高を減らす
お借入れ日数が長くなるほど、利息のご負担が増えます。そのため、同じお借入れ額、同じ金利であれば、お借入れ日数が少ないほど利息は減ります。
お借入れ額 | 適用金利(実質年率) | お借入れ期間 | 利息 |
---|---|---|---|
300,000円 | 年18.0% | 12回(12ヵ月) | 29,618円 |
24回(24ヵ月) | 58,582円 |
お借入れ額 | |
---|---|
300,000円 | |
適用金利(実質年率) | |
年18.0% | |
お借入れ期間 | |
12回(12ヵ月) | 24回(24ヵ月) |
利息 | |
29,618円 | 58,582円 |
- 利息は1年を365日として計算しています。
早くご利用残高を減らすことで利息も減るので、家計に余裕がある場合は繰り上げ返済をおこない、利息のご負担を軽減しましょう。
無利息サービスを活用する
無利息サービスとは、利息が発生しない期間を設けるサービスです。無利息期間中は利息がかからないため、利息のご負担を軽減することができます。
無利息期間がない場合と無利息期間が60日間設けられている場合では、以下のとおり利息の差が生じます。
お借入れ額 | 適用金利(実質年率) | お借入れ期間 | 無利息期間 | 利息 |
---|---|---|---|---|
300,000円 | 年18.0% | 12回(12ヵ月) | 0日間 | 29,618円 |
60日間 | 19,200円 |
お借入れ額 | |
---|---|
300,000円 | |
適用金利(実質年率) | |
年18.0% | |
お借入れ期間 | |
12回(12ヵ月) | |
無利息期間 | |
0日間 | 60日間 |
利息 | |
29,618円 | 19,200円 |
利息を抑えたい方は、無利息サービスを提供しているカードローンを利用して、有効に活用しましょう。
また、下記記事ではカードローンの無利息サービスを利用する際の注意点や、無利息でお金を借りる方法などを解説しています。
レイクははじめてのご契約で無利息サービスが利用できる
レイクでは、はじめてご契約するお客さま限定で、ご都合にあわせていずれかの無利息サービスをお選びいただけます。
- 60日間無利息(Web申込み限定)
- 30日間無利息
- 5万円まで180日間無利息
ご都合にあわせて無利息期間を選択いただけますので、ご自身に適用される無利息期間を確認し、ぜひご活用ください。
また、レイクはWebからのお申込みで21時(日曜日は18時)までに審査・必要書類の確認を含むご契約手続きが完了した場合、最短25分でお借入れが可能です。ただし一部金融機関および、メンテナンス時間などを除きます。
その日のうちにお借入れできる可能性があるため、急な出費にも対応できます。
カードローンを利用する際の注意点
カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなカードローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。
- 返済計画を立てる
- 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
- 余裕がある場合は多めの金額を返済する
以下で詳しく解説します。
返済計画を立てる
お金を借りると返済がはじまります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なくご返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーション機能があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションしていただけます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額から検討可能お借入れ額を調べることもできます。ぜひご活用ください。
- このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。
カードローンの返済期日に遅れてしまった場合に生じるリスクや、遅れた場合の対処法について下記記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
金利や無利息期間などの契約内容を確認する
カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで適用されるのか無利息期間もご確認ください。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。
監修者:古関 俊祐
返済シミュレーションを利用することで、借入れ前に毎月の返済額や総返済額のめやすを確認できます。
毎月の返済に追われて、かえって生活に困るようになってしまったということのないようにお借入れ前に返済シミュレーションを利用して毎月の返済額がいくらになるか、その返済を毎月続けていけるかをしっかり確認してからお借入れをするようにしましょう。
余裕がある場合は多めの金額を返済する
家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことでご利用残高が減り、利息も少なくなります。カードローンの利息は、以下の計算式で算出します。
利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数
上記の式からわかるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほど利息額が増え、ご返済総額も多くなります。
利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。
下記記事では、カードローンの一括返済の方法や注意について詳しく解説しています。
まとめ
カードローンの金利は、利息制限法の範囲内で、各カードローン会社の規定にしたがって定められます。そのため、同じ金額を借りる場合であっても、カードローン会社によって利息が異なる場合があります。
実際に適用される金利は、契約書に記載されます。カードローンをご利用の際は、シミュレーションなどを活用して正確な利息を把握し、無理のない返済計画を立てることが大切です。
監修者:古関 俊祐
お借入れには、基本的に利息が発生するため借りた金額より実際に返済する金額の方が高額になります。毎月の返済を延滞せずに続けるためには、借りた金額だけでなく、返済シミュレーションの活用などで実際に返済する金額も意識することが重要になります。
毎月の返済額をきちんと意識して、滞りなく返済を続けていけるか考えながらカードローンを利用するようにしましょう。
監修者:
古関 俊祐
プロフィール:
東京都江戸川区出身。中央大学法学部卒。弁護士登録後から大手法律事務所にて消費者金融、銀行ローン各社との債務整理、過払金請求事件を多数取り扱い、現在も多くの依頼者からの相談を受けている。これまでの債務整理案件の取扱い実績は数百件に上る。また、債務整理案件だけでなく、保険や不動産など財産にまつわる問題、離婚や相続といった家庭内の問題などさまざまな問題について手広く対応し多角的視点から問題解決を図るプロフェッショナルとして活躍している。現在は、地元である東京都葛飾区の新小岩駅前にて弁護士法人新小岩法律事務所の代表弁護士として活動している。
資格情報:
弁護士