消費者金融とは?
選び方のポイントや注意点について詳しく解説

公開日:2022年6月9日

更新日:2023年12月18日

消費者金融とは?選び方のポイントや注意点について詳しく解説

キャッシングとは、お金を借りること、もしくはお金を借りるサービスのことをさす言葉です。
主に、「カードローンを使う」「クレジットカードのキャッシング機能を使う」の2つの方法があります。
この記事では、キャッシングの概要やサービス内容について紹介します。また、カードローンとクレジットカードのキャッシング機能の違いや、それぞれの仕組みなどについても解説します。

消費者金融とは貸金業のひとつ

消費者金融とは、貸金業のひとつです。貸金業者とは、お金を貸す業務をおこなっている業者のことで、財務局または都道府県に正規登録をしている業者のことをさします。
消費者金融以外にも貸金業者はあります。たとえばクレジットカード会社や信販会社、リース会社なども貸金業者に分類されます。
なお、銀行や信用金庫、信用組合、労働金庫などでもお金を貸す業務をおこなっていますが、預金業務などもおこなっているため貸金業者ではありません。数ある貸金業者のなかでも、消費者金融は、個人向けに小口融資を提供しています。
消費者の信用を担保に貸付をおこなうため、保証人不要で借りられるローンを扱っている点も特徴です。
ちなみに、株式会社日本信用情報機構(JICC)のデータによると、2023年6月末時点で消費者金融を利用している人は1,000万人以上で、そのうち、約3人に2人が1社の消費者金融、約3人に1人が2社以上の消費者金融を利用しています。

審査がない、または審査が甘い消費者金融は存在しない

貸金業法では、お借入れ前の審査が義務付けられています。そのため、審査がない消費者金融はもちろん、審査が甘い消費者金融も存在しません。
もし「審査が甘い」と謳っている金融機関があれば、闇金である可能性が高いと考えられます。利用する前よりも生活が苦しくなることもあるため、利用しないでください。

消費者金融と闇金は違う?

消費者金融は、財務局または都道府県に登録されている正規業者であり、法令を遵守したうえで経営しています。
また、貸金業法に基づき設置された自主規制機関として日本貸金業協会があり、より厳しい規則を定め、協会に加入している貸金業者が法令を遵守しているかについての監査、指導などをおこなっています。加入している貸金業者はより安心です。
対して、闇金は、貸金業法で義務付けられている「貸金業登録」をしないで貸金業を営むなどの違法行為をおこなうもののことをさします。
利息制限法および出資法に違反して高い利息(超高金利)で貸付をおこなっているものもあります。貸金業法に従わず、違法な取り立てをしたりする場合もあります。
上記のように、闇金は違法行為であるため、借りてはいけません。なかには、融資を受けた人が完済できないようにする闇金もあります。あえて完済させないことで、いつまでも利息を受取ろうとするのです。
知らない業者を利用するときは、貸金業者として登録しているかどうか確認してから、申込みましょう。

消費者金融からお金を借りるための条件

お金を借りる条件は、申込内容や消費者金融ごとに異なります。しかし、ほとんどの消費者金融では次の3点が確認されます。

  • 年齢の条件を満たしているか
  • 安定した収入があるか
  • 信用情報に問題はないか

年齢の条件を満たしているか

年齢については、下限が定められていることが一般的です。2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられたことで、一部の消費者金融は18歳から親の同意なしでお申込みできるようになりました。しかし、20歳以上でないとお申込みができない消費者金融も少なくありません。
また、年齢の上限も定められていることが一般的です。消費者金融にもよりますが、60~69歳程度のことが多いです。

安定した収入があるか

安定した収入とは、毎月コンスタントに収入を得ていることをさします。学生や専業主婦であってもアルバイトやパートでコンスタントに収入を得ているなら、安定した収入があると考えられます。
ただし、安定した収入の考え方は、消費者金融によって異なります。気になる点があるときは、お申込みの前に直接お問合せください。

信用情報に問題はないか

信用情報とは、ローンやクレジットカードの利用履歴のようなものです。返済に遅れたことがあったり、滞納が長引いたりすると、信用情報として記録されます。
ローンの審査の際には、信用情報に問題はないか必ず確認されます。現在滞納している場合や過去に滞納したことがある場合は、審査通過が厳しくなるかもしれません。

消費者金融の選び方

消費者金融を選ぶ際には、次の6つのポイントに注目してください。

  • 金利
  • 無利息期間の有無
  • 即日融資が可能か
  • お借入れ方法
  • ご返済方法
  • 総量規制の有無
  • 家族や会社にバレない方法でお借入れができるかどうか

各項目について、以下で詳しく説明します。

金利

金利とは、借りたときに発生する利息の割合のことです。たとえば10万円を借りて、1年後に11万円ご返済し、ご返済が完了したのであれば、利息は1万円となるため、年10%の金利が発生したと計算できます。
金利によって支払う利息は異なり、金利が低いと利息の負担が減るので、ご返済しやすくなります。
また、一般的には、ご利用限度額が高くなるにつれて低い金利が適用される傾向にあります。
たとえばレイクでは、ご利用限度額が200万円以下の方には、以下のように金利を設定しています。

基準残高 適用利率
1~999,999円 年15.0%~18.0%
1,000,000~2,000,000円 年12.0%~15.0%

基準残高(ご契約期間中の最大ご利用残高)が一度でも100万円以上になった場合、ご返済後(利用)残高が100万円未満になったとしても、年12.0%~15.0%の金利が適用されます。
また、レイクでは、「30日間無利息」で200万円を超えるご契約の場合は、ご契約限度額(極度額)により利率が適用されます。

ご契約限度額(極度額) 適用利率
2,000,001~3,000,000円 年9.0%~15.0%
3,000,001~4,000,000円 年7.0%
4,000,001~5,000,000円 年4.5%

このように、カードローンをご契約の際は、あらかじめ金利がどのくらいかかるか、確認することが大切です。

無利息期間の有無

無利息期間とは、利息が発生しない期間のことです。
消費者金融では無利息期間を設けているところがあり、上手に活用すれば利息を減らすことができます。
レイクでは、はじめてご契約するお客さま限定で、ご都合にあわせて以下の3つの無利息サービスからお選びいただけます。

  • 60日間無利息(Web申込み限定)
  • 30日間無利息
  • 5万円まで180日間無利息

即日融資が可能か

消費者金融は、最短即日融資が可能な場合が多く、お急ぎの際に使いやすい特徴があります。
ただし、申込方法などによって審査やお借入れまでの時間が変わることがあるので注意が必要です。
ホームページ上で、最短で利用するための方法を公開している消費者金融もあります。お申込みの前にご確認ください。
また、土日祝日でも融資に対応している消費者金融もあります。土日祝日に即日融資を利用したい方は、審査や融資の対応日時もご確認ください。

お借入れ方法

お借入れ方法

お借入れ方法も、消費者金融によって異なります。
たとえば、カードローンをご利用の場合、カードを使ってATMから借りる方法のみという消費者金融もあれば、Webや電話で振込融資を申込める消費者金融もあります。
また、ATMを利用する場合も、自社ATMがあるか、提携ATMは多いか、手数料はどの程度かなどが異なる可能性があります。
スムーズにご利用いただくために、お申込みの前にお借入れ方法についてご確認ください。

ご返済方法

ご返済方法も、消費者金融によって異なり、口座振替だけでなく、ATMや振込みなどによるご返済を利用できる消費者金融があります。
ATMやお振込みをご利用すると、毎月のご返済額以外に多めにご返済する「繰り上げ返済」ができるので、早くお借入れ額を減らすことができます。
お借入れ額が減ると、返済期間を短縮できるだけでなく、利息負担分も減らすことが可能です。

総量規制の有無

貸金業法では総量規制により、年収の1/3を超える貸付が禁止されています。消費者金融は、貸金業のひとつであるため、上記の総量規制が適用されます。
ただし、消費者金融からのお借入れすべてに対して、総量規制が適用されるのではありません。
無担保で利用するカードローンには総量規制が適用されますが、不動産などを担保としたローンや、個人事業者へのお借入れなどには総量規制が適用されないことがあります。

家族や会社にバレない方法でお借入れができるかどうか

郵送物やお勤め先への在籍確認の電話などがない金融機関なら、周囲の人々に気づかれずにカードローンをご利用いただけます。
周囲にお金を借りていることを知られたくない方は、郵送物の有無、在籍確認の方法などをチェックしておきましょう。
ただし、郵送物のない方法で申込んでも、ご返済に遅れるとご自宅に督促状が届くことがあります。お金を借りたときには、遅れずにご返済ください。

消費者金融を利用する場合の注意点

消費者金融を利用する場合に注意したいポイントを紹介します。

  • 返済計画を立てる
  • お借入れ額を抑える
  • 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
  • 余裕がある場合は多めの金額を返済する

各項目について、詳しく見ていきましょう。

返済計画を立てる

お金を借りると返済が始まります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なくご返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーション機能があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションしていただけます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます(※)。
毎月のご返済額からお利用限度額を調べることもできます。ぜひご活用ください。

  • シミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合がありますので、あくまでもめやすとしてご確認ください。

お借入れ額を抑える

お借入れ額が多いと、その分、支払う利息も多くなります。
そのため、必要な金額だけを借り、お借入れ額をなるべく増やさないようにすることが大切です。

金利や無利息期間などの契約内容を確認する

カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで適用されるのか無利息期間もご確認ください。
レイクでは、はじめてご契約するお客さま限定で、ご都合にあわせて3つの無利息期間からお選びいただけますので、ご自身に適用される無利息期間を確認し、ぜひ有効活用してください。
ご自身の借り方によって、どの無利息期間を選べば利息のご負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もございます。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。

余裕がある場合は多めの金額を返済する

余裕がある場合は多めの金額を返済する

家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことで利息が少なくなり、返済総額も減ります。カードローンの利息は、以下の計算式で算出します。

利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数

上記の式からわかるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほど利息額が増え、ご返済総額も多くなります。
利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。

消費者金融のお申込みからお借入れまでの流れ

以下、消費者金融のお申込みからお借入れまでの流れになります。

  1. お申込み
  2. 審査
  3. ご契約
  4. お借入れ

Webや電話などで申込むと、審査が始まります。
審査に通過すると、ご契約に進みます。消費者金融によってはWebでのご契約も可能です。ご契約が終わると、お借入れが可能になります。
カードローンをご利用の際は、カードを発行してATMでお借入れますが、振込融資に対応している消費者金融であれば、カードを発行しなくてもお借入れができます。
審査の流れや注意点など、審査に関する詳しい内容については、以下の記事をご覧ください。

レイクはWeb申込みで最短即日融資が可能

レイクは、Webからのお申込みで21時(日曜日は18時)までに審査・必要書類の確認を含むご契約手続きが完了した場合、最短25分でお借入れが可能です。ただし一部金融機関および、メンテナンス時間などを除きます。
その日のうちにお借入れできる可能性があるため、急な出費にも対応できます。
また、はじめてご契約の方ならご都合にあわせて3つの無利息サービスから選んでご利用いただけます。なるべく利息を抑えたい方は、ぜひご利用ください。

まとめ

消費者金融は、財務局または都道府県に登録した正規の貸金業者です。貸金業者は、貸金業法を遵守しているため、安心して利用できます。
お金を借りる必要が生じたときは、消費者金融を含む貸金業者や、銀行などを検討することが可能です。
どのローンを利用するか迷ったときは、金利や無利息期間、お借入れ方法などを比較して、自分に合った業者を探しましょう。

監修者:新井 智美

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新井 智美

プロフィール:

コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)をおこなうと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆及び監修をこなしており、これまでの執筆及び監修実績は2,500本を超える。

資格情報:

CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員