消費者金融の無人契約機とは?
申込みの流れや利用時の注意点を紹介
公開日:2022年6月24日
更新日:2024年1月23日
カードローン会社によっては、無人契約機を利用できます。無人契約機とは、誰にも会わずに申込みから契約、カードの発行までできる機械のことです。
夜遅くまで利用できる無人契約機であれば、会社帰りなどの時間にカードローンの契約やカードの受取りをおこなうことも可能です。
この記事では、無人契約機の概要やメリット、注意点などについて詳しく紹介します。利用する流れについてもわかりやすく解説するため、ぜひ無人契約機を利用する際に参考にしてください。
消費者金融の無人契約機(自動契約機)とは?
無人契約機とは、申込みから契約までをおこなう機械のことで、自動契約機とも呼ばれます。主にカードローンの申込みや契約に用いられ、カードの発行まで対応しています。
- カードローンの申込み
- 審査結果の表示
- 必要書類の提出
- カードの発行、再発行
上記のように無人契約機では、カードの発行までをおこなうことが可能なので、契約手続きに時間を要しません。時間がなく、契約手続きを急ぎたい方におすすめです。さらに、対面でのやり取りがいらないため、誰とも会わずに契約手続きが完了する点もメリットです。
また、無人契約機の中は外から見えなくなっているため、人に見られたくない方でも安心して利用できます。内側から鍵をかけられるため、ほかの人が入ってくることもありません。
金融機関によって異なるため、利用する前に確認しておきましょう。
無人契約機(自動契約機)を利用するメリット
無人契約機を利用するメリットとして、次の3つが挙げられます。
- 最短即日でカード発行できる
- 土日祝日でも利用できる
- スタッフと対面せずに申込手続きができる
それぞれについて、詳しく解説します。
最短即日でカード発行できる
無人契約機を利用してカードローンの契約をすると、その場でカードを発行できます。その日のうちにATMでお金を借りたいときは、無人契約機を利用して契約し、カードを発行しましょう。
なお、無人契約機以外での契約の場合、カードは郵送されることが一般的です。郵送では受取りまでに時間がかかる傾向にあるため、早くカードを手にしたいときには、無人契約機が便利です。
土日祝日でも利用できる
一般的なカードローン会社の無人契約機は、銀行などの金融機関が営業していない土日祝日でも営業している場合が多いです。
無人契約機の営業時間内であれば、申込手続き、審査、契約、カード発行などの各種手続きをおこなえます。
スタッフと対面せずに申込手続きができる
無人契約機は個室であり、スタッフはいないため対面せずに手続きができます。スタッフと対面せずに手続きができるため、自分のペースで手続きを進めたい方にも、無人契約機は適しているでしょう。
また、カードは通常、簡易書留などで送付されることが多いのですが、本人が不在の場合は手渡しができず、受取りが遅れることもあります。
無人契約機ならすぐにカードを手にすることができ、ご自宅にカードが届くこともないので、留守にすることが多い方にも利用しやすいでしょう。
無人契約機(自動契約機)を利用するデメリット
無人契約機を利用するデメリットとして、次の3つが挙げられます。
- 無人契約機(自動契約機)に入る姿を見られる可能性がある
- 無人契約機(自動契約機)まで足を運ぶ必要がある
- 無人契約機(自動契約機)の中で待機する必要がある
それぞれについて、詳しく解説します。
無人契約機(自動契約機)に入る姿を見られる可能性がある
無人契約機に入室する姿を見られてしまう可能性があります。無人契約機は、駅前などの人通りが多い場所に設置されている場合もあるため、カードローンの利用を誰かに知られたくない方にとってはデメリットです。
誰にも知られずに無人契約機を利用したい場合は、人通りの少ない場所に設置されている無人契約機を選んだり、人通りの少ない時間帯に利用したりするとよいでしょう。また、ご自宅や職場から離れた無人契約機を選ぶことも有効です。
カードローンによっては、無人契約機や店舗に出向かなくてもWebで申込みから借入れまでが完結するカードローンもあります。無人契約機に入る姿を見られることが心配な場合は、Webで申込みから借入れまでできるカードローンを選ぶとよいでしょう。
無人契約機(自動契約機)まで足を運ぶ必要がある
無人契約機を利用するには、当然ながら無人契約機まで足を運ばなければなりません。近くに無人契約機がない場合や、ご自宅や職場から離れた無人契約機を利用したい場合は、移動に時間と手間がかかります。
特に時間がない方や、交通手段が限られている場合などは大きなデメリットになり得ます。
ご自身にとって都合のよい場所に無人契約機がない場合は、Webなどのほかの方法でカードローンの申込み・契約手続きを検討しましょう。
無人契約機(自動契約機)の中で待機する必要がある
申込みから契約、カードの発行までをおこなえる無人契約機ですが、審査結果が出るまでなどに待ち時間が発生します。その間、無人契約機の中で待機する必要があります。
ほかの申込方法であっても待ち時間は発生しますが、Webでの申込みであれば待機場所を限定されることはないので、待機中にほかの用事を済ませることができます。
無人契約機の中で待機されたくない場合は、ほかの申込方法を検討しましょう。
無人契約機(自動契約機)で申込む際に必要な書類
無人契約機でカードローンに申込む際も、無人契約機以外で申込む際と同じく、本人確認書類が必要です。たとえばレイクの無人契約機で申込む際は、以下の書類をご準備ください。
- 運転免許証
運転免許証をお持ちでない場合は、以下の書類を無人契約機にご持参ください。
- 顔写真のあるパスポート
- マイナンバーカード(個人番号カード)
- 在留カード
- 特別永住者証明書
上記の書類のいずれもお持ちでない場合は、次のいずれかをご準備ください。
- 健康保険証と住所を確認できる書類1点
住所を確認できる書類とは、公共料金の領収書や住民票、印鑑登録証明書などです。
また、50万円を超えるご利用可能額をご希望の際や、ご希望のご利用可能額と他社からのお借入れ額の合計が100万円を超える場合は、以下のいずれかの収入証明書類も必要です。
- 源泉徴収票
- 給与明細書
- 住民税決定通知書、納税通知書
- 確定申告書
いずれも原本を持って、無人契約機に行きましょう。
無人契約機(自動契約機)で申込む際の流れ
無人契約機では、スタッフがいなくてもスムーズに手続きをおこなえるよう、ガイダンスが表示されます。
たとえば、レイクの無人契約機では、画面に表示されている「はじめての方はこちら」を押して手続きをすすめることで、誰でも簡単な操作で、契約やカード受取りをおこなうことが可能です。
ここからは、無人契約機でカードローンに申込む流れについて、見ていきましょう。
- 無人契約機(自動契約機)の場所を確認
- 営業時間の確認
- 申込み
- 本人確認書類のスキャン
- 審査結果の連絡
- 契約内容の確認
- カード発行
無人契約機(自動契約機)の場所を確認
まずは、申込みたいカードローンの無人契約機の場所を確認します。無人契約機の場所はカードローン会社のホームページなどで確認できます。
レイクの無人契約機は全国各地に設置されており、ホームページで店舗検索できます。
遠くまで足を運びたくない場合は、ご自宅や職場の近くなど、ご自身が利用しやすい場所にある無人契約機を選びましょう。ただし、家族や知り合いにカードローンの利用を知られたくない場合は、ご自宅や職場から少し離れた場所の無人契約機を選ぶと安心です。
また、車で無人契約機に向かう場合は、駐車場があるかどうかも確認しておきましょう。
営業時間の確認
利用したい無人契約機の場所を確認したら、その無人契約機の営業時間を確認します。無人契約機の営業時間は、店舗の営業時間とは異なる場合があります。また、曜日や無人契約機によっても営業時間が異なるため、事前確認が必要です。
なお、無人契約機はATMと併設されていることが多いですが、無人契約機の営業時間はATMの利用可能時間とも異なるため、注意しましょう。
申込み
無人契約機に入ったら、申込みをおこないます。申込みは無人契約機でもできますが、Webや電話などで事前に済ませておくことも可能です。
事前に済ませておくと、無人契約機での待ち時間を短縮できます。
本人確認書類のスキャン
申込手続きが終わると、本人確認書類をスキャンします。
カードローン会社によっては、本人確認書類として提出できる書類が異なる場合もあります。事前にホームページなどで確認してから、無人契約機に向かいましょう。
審査結果の連絡
必要書類のスキャンが終わると、審査が始まります。
審査結果は画面に表示されます。審査に通過している場合は、ご契約内容確認書が発行されます。
契約内容の確認
ご契約内容確認書が発行されたら、ご契約内容に間違いがないか確認しましょう。
なお、審査結果によっては、申込んだ希望額よりもご利用可能額が少ないケースもあります。提示されているご利用可能額で問題がない場合は、ご契約に進みます。
カード発行
ご契約手続きが完了すると、最後にカード発行をおこないます。
レイクの場合、平日・土曜日・祝日は9時~21時、日曜日は9時~19時(※)に無人契約機をご利用いただけます。カード発行後は、発行したカードがご利用できる提携ATMでお借入れいただけます。ATMによってご利用可能な時間や手数料が異なるので、事前にご確認ください。
- 年末年始は除きます。また、店舗によっても異なることがあるので、事前にご確認ください。
無人契約機(自動契約機)を利用する際の注意点
無人契約機を利用する際は、以下のポイントに注意しましょう。
- 近くの無人契約機を探さなければならない
- 先客がいるときは利用できない
- 審査が終わるまで待機する必要がある
- 無人契約機の営業時間と即日融資の締切り時間が異なる
それぞれ、詳しく解説します。
近くの無人契約機を探さなければならない
無人契約機を利用する際の注意点として、今居る場所の近くや、ご自宅やお勤め先の近くなどに無人契約機があるかを事前に確認してから出向く必要があります。
近くに無人契約機がない方や、移動時間が取れない方には不向きです。その場合はWebで申込みをするなど検討するのもよいでしょう。
先客がいるときは利用できない
無人契約機は誰にも会わずに契約やカード発行などの手続きをおこなえる機械です。
そのため、無人契約機が設置されているスペースは個室で、プライバシーが確保されるように配慮されています。
しかし、個室ということは、先客がいるときは利用できないという意味でもあります。
無人契約機は1つの場所に1台のみ設置されていることが多いため、誰か1人でも使用しているときは手続きをおこなえません。
先客の手続きが終わるのを待つか、別の無人契約機を探すことになります。場所によっては混み合うこともあるので、候補となる近くの無人契約機をいくつか探しておいてもよいでしょう。
審査が終わるまで待機する必要がある
無人契約機で申込みから契約、カード発行までのすべての手続きをおこなう場合は、申込みと契約の間に審査をはさむことになります。
審査にはある程度の時間がかかるため、審査が終わるまで、無人契約機の個室内で待機しなくてはいけません。
審査の途中で退室すると、手続きが最初からやり直しになることもあるため注意が必要です。
なお、無人契約機の個室内での待ち時間を減らしたい方は、事前にWebで申込み~審査を済ませておくという方法もあります。
審査結果がわかった状態で無人契約機に行くと、待ち時間が短縮でき、短時間でカード発行まで完了できます。
監修者:内山 貴博
カードローンに限らず住宅ローンやマイカーローンをはじめ、お金を借りる際には必ず審査があります。お金を貸す側からすると、きちんと返済してもらわなければならないため、その人に返済能力があるかどうか事前に確認する必要があるからです。
通常、勤務先や勤続年数、年収などが審査の項目となります。当然、その際に虚偽の内容を申告するといったことは許されません。
無人契約機の営業時間と即日融資の締切り時間が異なる
消費者金融系カードローンでは、即日融資に対応している場合があります。無人契約機の営業時間と即日融資の締切り時間が異なるため、即日融資を受けたいときは注意が必要です。
レイクの無人契約機は、平日・土曜日・祝日の場合、通常21時まで営業しています。ただし、即日融資をご希望の場合は、審査や必要書類の確認を含むご契約手続きを21時までに完了する必要があります。
また、日曜日に即日融資を受ける場合は、18時までに契約手続きを完了する必要があるため、ご注意ください。
そもそもカードローンとは?
カードローンとは、ご利用限度額の範囲内であれば、繰り返しご利用が可能なローンのことです。
フリーローンや住宅ローンのように、多くのローンでは最初にまとめてお金を借り、一括もしくは分割で返済をしていきます。しかし、カードローンでは最初にご利用限度額を設定し、ご利用限度額を超えない範囲で繰り返しお借入れができ、ご返済は基本的に分割です。
カードローンは、消費者金融などの貸金業者や銀行で提供されているローンです。専用のカードを発行し、発行したカードがご利用できる提携ATMでお金を借入れます。カードローンによっては、お振込みによるお借入れや、専用アプリを使ったお借入れなどをご利用いただける場合もあります。
消費者金融系カードローン
消費者金融系カードローンは、最短即日融資に対応している場合があります。申込んだその日のうちに借りられる可能性があるため、お急ぎの際にもご検討いただけます。
消費者金融系カードローンでは、無利息サービスを実施していることがあります。無利息サービスとは、一定期間は金利なしにご利用いただけるサービスで、期間内に完済すれば利息0円で借りることも可能です。
金利に関しては、消費者金融系カードローンのほうが銀行系カードローンよりも高い傾向にあります。利息はご返済期間が長引くと高額になるため、早期完済を意識してご返済ください。
銀行系カードローン
銀行系カードローンは、消費者金融系カードローンと比べると、審査時間が長い傾向にあります。消費者金融系カードローンでは申込んだその日のうちに審査結果がわかることもありますが、銀行系カードローンでのお借入れは最短でも翌営業日以降です。
また、消費者金融系カードローンとは異なり、無利息サービスを実施していることはあまりありません。金利は銀行系カードローンのほうが低めですが、短期間で返済する場合なら、無利息サービスのある消費者金融系カードローンのほうが、利息が少なくなる場合もあります。
監修者:内山 貴博
気軽に借りられるのはメリットですが、それゆえに不必要なお借入れにつながる可能性もあります。借りる前に家計収支の見直しをおこなってください。
同時に返済できるかどうか、今後のやりくりもイメージしておくとよいでしょう。一時的に借りられても、その後返済が厳しくなれば、また新たなお借入れをするという状況にもなりかねません。そういったことまで想定をしておくことが大切です。
まとめ
無人契約機(自動契約機)を利用できるカードローン会社であれば、申込んだその日のうちにご契約だけでなく、カードの受取りまで完了することができます。
早くカードを受取りたい方や、郵送での受取りは避けたい方にも、無人契約機が便利です。しかし、先客がいるときはすぐに利用できない場合や、申込みから無人契約機でおこなうときは、審査結果待ちの時間が発生する場合があるなど、注意点もあります。
また、手続きを開始した時間などによっては、即日融資が可能とは限らない点にも注意が必要です。無人契約機で契約をおこなう際には、事前に利用の流れを確認しておきましょう。
監修者:内山 貴博
記事中にもありますが、Webと無人契約機の併用で待ち時間を短縮できるなど効率的に手続きできます。また人に会わずに借入れできるのがメリットです。
しかし、一連の手続きの流れが不安な人もいると思います。通常、無人契約機からオペレーターにつながり不明点等は確認できるため、その点は安心してください。「借りやすい」ゆえに「借りすぎてしまう」という状況にならないよう必要な金額だけ借りるようにしてください。
監修者:
内山 貴博
プロフィール:
1978年生まれ。証券会社の本社部門に勤務後、2006年に独立。金融リテラシーを高めることがFPの役割だと感じ、FP相談やセミナーなどの活動をおこなっている。また動画チャンネル「FPお金レッスン」では投資初心者向け、FP学習者向けのコンテンツを提供中。主な著書に「駆け出しFPの事件簿」(きんざい)、「お金の使い方テク」(朝日新聞出版)がある。
資格情報:
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士