銀行系カードローンの審査は厳しい?
重要な項目と審査の流れを解説

公開日:2023年6月21日

更新日:2023年11月20日

銀行系カードローンの審査は厳しい?重要な項目と審査の流れを解説

銀行系カードローンの利用を検討している方のなかには、審査が不安な方も多いのではないでしょうか。
各金融機関は審査の基準や内容を公表しておらず、審査に通過する確実な方法を知ることはできません。ただし、カードローンの審査では、毎月の返済を滞りなくおこなえるかが重要となります。
この記事では、銀行系カードローンの審査で重要となる項目、審査の流れを解説します。カードローンの利用を検討している方は、参考にしてください。

審査の甘い銀行系カードローンはない

お金を貸し付ける際、きちんと返してもらえないと損失になってしまいます。カードローンの審査では、返してもらえないリスクを抑えるため、ローン申込者が毎月返済していけるかどうかを審査で慎重に見極めなければなりません。
したがって、金融機関によって審査の基準が異なることがあっても、銀行系カードローンかどうかに関わらず、「審査が甘い」カードローンは存在しないと考えておきましょう。
また、各金融機関は審査の基準を公開しておらず、銀行系カードローンの審査の難易度は比べられないため、特定の銀行の審査を甘いと判断できません。

銀行系カードローンの審査で見られるポイント

各金融機関は、審査の基準や内容を公表していませんが、どのカードローンも滞りなく返済できるかどうかが重要となります。
申込者の返済能力を確認するためにカードローンの審査で見られる一般的な項目は、以下の3つです。

  • 収入の継続した安定性
  • 他社からのお借入れの状況
  • クレジットカードやローンの支払い状況

収入の継続した安定性

多くの銀行系カードローンの申込条件には、「継続して安定した収入があること」が含まれています。カードローンの返済を毎月遅延なくおこなうには、安定性が重要となるため、単に収入が多ければいいわけではありません。
審査では、申込時に申告した、年収・職業・勤め先・勤続年数・雇用形態などの個人情報から、継続して安定した収入があるかどうかが総合的に判断されます。
申込時に申告した個人情報から、収入が継続的に安定していない可能性が高いと判断されれば、審査で不利になる場合があります。

他社からのお借入れの状況

多くの銀行では、お借入れの額が顧客の返済能力を超えないよう、融資上限枠を独自に設定し、審査の際に他社からのお借入れの状況を把握・考慮する必要があるとされています。
そのため、銀行系カードローンの審査では、他社からのお借入額や件数から、収入に対して借入れ額が多すぎないかどうかがチェックされます。
収入に対し借入れ額が多いと、返済が滞るリスクが高いと判断されやすく、審査で不利になる可能性があります。
なお、金融機関は、申込者からの申告と信用情報機関への照会で借入れの状況を把握します。したがって、申込時には正確な借入れ額を申告することが大切です。

クレジットカードやローンの支払い状況

銀行系カードローンでは、審査の際に申込者の信用情報を照会します。信用情報とは、クレジットカードやローンの申込み・契約・返済状況などに関する情報です。信用情報機関が保有・開示をおこなっており、会員として加盟している各金融機関が情報の登録や照会をおこないます。
クレジットカードやローンの支払いを2~3ヵ月以上延滞すると、その取引事実が信用情報機関に記録されます。延滞のほかに、以下のような履歴も記録が残るため注意が必要です。

  • 強制解約
  • 代位弁済
  • 破産申立など

これらの金融事故を起こした記録があると、返済能力が低いと判断されやすく、審査に通過しにくくなります。なお、延滞している間は記録が残り続け、解消された後も5年程度は削除されません。

銀行系カードローンの審査の流れ

銀行系カードローンの審査は、一般的に以下のような流れで進められます。

  1. 申込み
  2. 仮審査・必要書類の提出
  3. 本審査・在籍確認
  4. 審査結果の通知・契約

申込み

銀行系カードローンによって申込方法は異なりますが、主にインターネットや電話、郵送などで手続きできます。最も手軽なのは、ご自宅にいながら24時間いつでも手続きできるインターネットでの申込みです。
申込みの際は、入力間違いや漏れがないよう入念にご確認ください。申込内容に不備があると、電話での確認などが必要となり、審査がスムーズに進まない可能性があります。

仮審査・必要書類の提出

申込み後、簡易的な仮審査がおこなわれます。また、本審査を受ける前に必要書類の提出をおこなうのが一般的です。
銀行系カードローンの審査では、「本人確認書類」と「収入証明書類」の2つが必要となります。具体的には、以下のような書類が該当します。

本人確認書類
  • 運転免許証
  • 健康保険証
  • パスポート
  • マイナンバーカード(個人番号カード)
  • 在留カード
収入証明書類
  • 源泉徴収票
  • 住民税決定通知書
  • 納税証明書
  • 確定申告書など

実際の必要書類は金融機関によって異なるので、指定された書類を用意しましょう。
50万円以下の利用限度額を希望する場合など、収入証明書類が不要なケースもあります。収入証明書類の提出が不要な場合は、本人確認書類のみでの手続きが可能です。
必要書類の提出もインターネット上でおこなえる場合がありますが、画像が不明瞭で書類の内容が確認できない、書類の一部が隠れているなどの不備には注意が必要です。

本審査・在籍確認

本審査では、申込内容や提出した書類、信用情報の確認に加えて、在籍確認が実施されます。在籍確認とは、申込者が申告した勤め先に勤めているかどうかを確認するための手続きです。
在籍確認は、勤め先への電話で確認されるのが一般的ですが、多くの場合は担当者の個人名でかけてくれます。
金融機関によっては、仮審査の時点で実施される場合もあります。また、仮審査に通過しても、申込内容と提出した書類に相違があれば、本審査に通過できないことも考えられます。

審査結果の通知・契約

審査が完了すると、一般的に電話やメールで結果が通知されます。審査通過後の契約手続きには、インターネットや郵送、来店など複数の方法があり、金融機関によりさまざまです。
契約後は、振込融資またはローンカード到着後のATMなどで借入れできます。 お急ぎの場合は、ローンカードの到着前に振込融資を受けられるほか、銀行によってはお持ちのキャッシュカードでそのままお借入れが可能です。

銀行系カードローンの審査前に知っておきたいこと

銀行系カードローンの審査前に知っておきたいこと

ここでは、銀行系カードローンの審査を受けるうえで、事前に知っておきたいことを解説します。

  • 信用情報は事前に確認できる
  • 口座開設が必須の場合がある
  • 銀行系カードローンは即日借りられない

信用情報は事前に確認できる

自分の信用情報に登録されている情報は、信用情報機関に開示を申請すれば事前に確認できます。過去に支払いに遅れてしまったなど、自分の信用情報に不安がある場合はカードローンの審査前に確認しておくといいでしょう。
開示手続きは、インターネットや郵送でおこなえますが、信用情報機関によって異なるので各機関のホームページで確認してください。
インターネットなら、ご自宅にいながらいつでも手続きでき、画面上で信用情報を確認できます。なお、インターネットで開示する場合の開示手数料はJICCとKSCが1000円、CICが500円です。
信用情報機関は以下の3つです。

  • 株式会社日本信用情報機構(JICC)
  • 株式会社シー・アイ・シー(CIC)
  • 全国銀行個人信用情報センター(KSC)

信用情報の開示請求をおこない、延滞などの審査に不利だと考えられる記録が残っていた場合、記録が消えるのを待ってからカードローンを申込むことも検討できます。

口座開設が必須の場合がある

銀行によっては、カードローンの利用にあたり口座開設が必須の場合があります。
口座開設が必須の場合は、申込時や契約時に開設手続きをします。開設手続きに日数や手間がかかる可能性があるので、急ぐ方は早めに開設しましょう。
また、口座開設が必須でない場合も、より早く振込融資を受けられるなど、開設したほうが便利になるケースもあります。

銀行系カードローンは即日借りられない

銀行系カードローンは、即日の融資には対応していません。
銀行によっては、最短で翌日に借入れできますが、申込内容に不備があったなど状況によっては数週間かかるケースもあります。銀行系カードローンに申込みする際は、日にちに余裕をもつことが大切です。

消費者金融系カードローンなら最短即日融資が可能

消費者金融系カードローンなら、最短即日に審査が完了し、その日のうちに振込融資などでお借入れが可能です。そのため、急にお金が必要になった場合も対応できる可能性があります。
カードレスでお借入れできるWeb完結でのお申込みに対応しているケースも多く、審査だけでなくご契約手続きからお借入れまでもスムーズです。
レイクなら、Webなら21時(日曜日は18時)までのご契約手続き完了(審査・必要書類の確認含む)で、当日中にお振込みが可能です。ただし一部金融機関および、メンテナンス時間などを除きます。
また、「審査結果のお知らせ時間」内なら、お申込み後最短15秒で審査結果がご確認いただけます。

  • 審査結果のお知らせ時間は8:10~21:50(毎月第3日曜日は8:10~19:00)です。年末年始は除きます。

さらに、はじめてのご契約なら、選べる無利息サービスのご利用いただけます。なるべく利息を抑えたい方は、ぜひご検討ください。

カードローンを利用する際の注意点

カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなカードローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。

  • 返済計画を立てる
  • 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
  • 余裕がある場合は多めの金額を返済する

以下で詳しく解説します。

返済計画を立てる

お金を借りると返済がはじまります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なくご返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーション機能があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションしていただけます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額から検討可能お借入れ額を調べることもできます。ぜひご活用ください。

  • このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。

金利や無利息期間などの契約内容を確認する

カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで適用されるのか無利息期間もご確認ください。
レイクでは、はじめてご契約するお客さま限定で、ご都合にあわせていずれかの無利息サービスをお選びいただけます。

  • 60日間無利息(Web申込み限定)
  • 30日間無利息
  • 5万円まで180日間無利息

ご都合にあわせて無利息期間を選択いただけますので、ご自身に適用される無利息期間を確認し、ぜひ有効活用してください。
ご自身の借り方によって、どの無利息期間を選べば利息のご負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もございます。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。

余裕がある場合は多めの金額を返済する

家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことでご利用残高が減り、利息も少なくなります。カードローンの利息は、以下の計算式で算出します。

利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数

上記の式からわかるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほど利息額が増え、返済総額も多くなります。
利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。

まとめ

銀行系カードローンの審査では、安定的に収入を得ており毎月遅延なく返済していけるかが重要です。具体的には、継続した収入の安定性・他社からのお借入れ状況・クレジットカードやローンの利用状況がチェックされます。審査が不安な方は、事前に信用情報を確認したうえでお申込みください。
なお、銀行系カードローンは即日の融資はおこなっていません。早くても翌営業日以降となるため、急ぐ方は消費者金融系カードローンもご検討ください。

監修者:松崎 観月

監修者:

松崎 観月

プロフィール:

大学卒業後、金融機関にて個人営業を担当し、資産運用の相談・保険販売などを経験する。退社後、CFP認定を取得。現在は金融に関する記事の執筆・監修を行う。これまでに執筆した記事は500本を超える。

資格情報:

CFP®、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定2級