ローンと借金の違いとは?
ローンの選び方や利用時の注意点を分かりやすく解説
公開日:2022年7月28日
更新日:2024年4月24日
カードローン含めローンは借金に該当します。予定外の支出が生じたときや収入が下がったとき、あるいはまとまった金額のものを購入するときなどは、ローンの利用を考えることもあるのではないでしょうか。
ローンを利用する場合はお借入れ先を選び、借りすぎないように注意が必要です。この記事では、ローンの種類や選び方、ローンを利用する際に注意したいポイントや、返済できなくなったときの対処策についてご紹介します。
ぜひ参考にして、上手にローンと付き合えるようにしましょう。
ローンと借金との違い
借金とは、お金を借りて後で返済することです。返済するときには借りた金額だけでなく、金利や返済期間、お借入れ額によって計算された利息を上乗せして支払うことが一般的です。
ローンも借金です。そのため、返済するときには借りた金額だけでなく、ローン契約に基づいて利息を上乗せして支払います。ローンというと借金よりも気軽な印象を持つかもしれませんが、実際のところ、借金との違いはなく、いずれもお金を借りて利息を上乗せして返済することを意味します。
ローンは大きく分けて2種類ある!
ローンは次の2つの種類に分けることができます。
- 目的別ローン
- 利用目的が指定されないローン
それぞれの違いについて見ていきましょう。
目的別ローン
目的別ローンには、主に次のような種類があります。
- 住宅ローン
- 自動車ローン
- 教育ローン
- 医療ローン
- ビジネスローン
そのほかにも、借入れたお金の利用目的が指定されるローンはすべて目的別ローンです。目的別ローンを利用する場合は、使いみちが分かる書類などを提出する必要があります。
たとえば、住宅ローンを利用するのであれば、住宅の金額が分かる見積書や売買契約書、住宅の持ち主が分かる不動産登記事項証明書などの提出が求められます。どの書類が必要になるかはローンを組む金融機関に確認しておくとよいでしょう。
上記以外でも、ブライダルローンや歯科での支払いに利用できるデンタルローンなど、目的別ローンの種類や特徴を下記記事で詳しく解説しています。
利用目的が指定されないローン
一方、お借入れの目的が指定されないローンもあります。たとえば、次のローンは、借りたお金の使いみちは指定されていません。
- フリーローン
- カードローン
いずれも借りたお金の使い道は原則として自由(※)なので、自分にあった使い方が可能です。たとえば、生活費や交際費などの目的で使用できます。また一般的に、お借入れの目的が指定されていないローンは、目的が指定されているローンと比べて金利が高めの傾向にあります。
なお、フリーローンとカードローンは、追加で借りられるかどうかに注目して使い分けましょう。
フリーローンは追加でお借入れができないため、必要な金額を最初にまとめて借入れます。追加でお借入れが必要になったときは、再度審査を受けなくてはなりません。
一方、カードローンは契約時にご利用限度額を決め、その範囲内で繰り返しお借入れができるローンです。ご利用限度額の範囲内なら、審査を受けずに繰り返し借りることができます。
カードローンは主に消費者金融系・銀行系・信販系に分けられます。特徴や大きな違いは、一般的に次のとおりです。
項目 | 消費者金融系カードローン | 銀行系カードローン | 信販系カードローン |
---|---|---|---|
提供会社 | 消費者金融 | 銀行や信用金庫など | 信販会社やクレジットカード会社 |
金利 | 高め | 低め | 高め |
融資までの時間 | 早め | 時間がかかる傾向がある | 早め |
項目 | 提供会社 |
---|---|
消費者金融系カードローン | 消費者金融 |
銀行系カードローン | 銀行や信用金庫など |
信販系カードローン | 信販会社やクレジットカード会社 |
項目 | 金利 |
---|---|
消費者金融系カードローン | 高め |
銀行系カードローン | 低め |
信販系カードローン | 高め |
項目 | 融資までの時間 |
---|---|
消費者金融系カードローン | 早め |
銀行系カードローン | 時間がかかる傾向がある |
信販系カードローン | 早め |
消費者金融系・信販系のカードローンは、融資までの時間が比較的早い点が特徴です。
一方、銀行系カードローンの特徴は、消費者金融系・信販系のカードローンに比べて低金利で借りられる点です。
フリーローンとカードローンの違いやフリーローンの審査・金利については、下記記事でも詳しく解説しています。
カードローンの特徴や利用の流れは下記記事でも詳しく解説しています。
また、フリーローンとの違いに悩む方が多い「多目的ローン」については下記記事を参考にしてください。フリーローンが原則用途自由であるのに対し、多目的ローンは「生活に必要な資金に利用できる」と区別されているケースがあります。
- フリーローンは、資金使途確認書類(請求書や見積書、支払い後の領収書など)が必要になることが多く、その場合は使い道をあらかじめ決めておく必要があります。
ローンの選び方
ローンは、次のポイントに注目して選んでください。
- 金利
- 目的
- 申込みから融資までにかかる時間
それぞれのポイントを紹介します。
金利で選ぶ
ローンによって、定められている金利が異なります。金利によって利息が決まるため、同じ金額を同じ期間借りる場合なら、金利が低いほうが利息は少なくなります。
消費者金融系カードローンなどでは、一定期間は無金利で借りられる無利息サービスを実施していることがあります。無利息サービスが適用される期間は利息の負担を抑えられます。
カードローンの金利については、下記記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
目的で選ぶ
一般的に、目的別ローンは目的が指定されないローンよりも金利が低めの傾向にあります。そのため、目的が決まっている場合は、目的別ローンで借りるとよいでしょう。
たとえば、リフォーム資金が必要な場合なら、カードローンやフリーローンではなく、リフォーム資金専用のリフォームローンに申込むほうが金利は低くなる可能性が高いです。
ただし、借りたお金をリフォーム以外の資金としても利用する場合や、目的にあった目的別ローンがない場合は、カードローンやフリーローンなどの利用目的を指定しないローンを利用しましょう。
申込みから融資までにかかる時間で選ぶ
ローンによって、申込みから融資までにかかる時間が異なります。いつまでにお金が必要かによって、適切なローンを選ぶようにしましょう。
お急ぎの際は、消費者金融系カードローンがおすすめです。消費者金融系カードローンでは、最短即日融資をおこなっている場合があります。
レイクではWebで21時まで(日曜日は18時まで)のご契約手続き完了(審査・必要書類の確認含む)で最短25分融資(※)が可能です。また、お手続きはすべてスマートフォンで完了します。ATMや自動契約機に行く時間がないときも、ぜひご検討ください。
- 一部金融機関および、メンテナンス時間等を除く
金利にこだわるときは無利息サービスにも注目しよう
金利に注目してローンを選ぶ場合は、無利息サービスにも注目してみましょう。無利息サービスとは、利息がかからない期間が設けられているサービスです。
レイクでは、はじめてのご契約なら、3つの期間から選べる無利息サービスをご利用いただけます。
ご利用期間中に追加でお借入れが発生した場合も、無利息期間中なら利息は発生しません。ぜひご利用ください。
カードローンを利用する際の注意点
カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなカードローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。
- 返済計画を立てる
- 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
- 余裕がある場合は多めの金額を返済する
以下で詳しく解説します。
返済計画を立てる
お金を借りると返済が始まります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なくご返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーション機能があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションできます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額からお借入れ可能額を調べることもできます。ぜひご活用ください。
- このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。
カードローンのご返済方法や返済期日に遅れてしまった場合に生じる影響について、下記記事でも解説していますので参考にしてください。
金利や無利息期間などの契約内容を確認する
カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで適用されるのか無利息期間もご確認ください。
レイクでは、はじめてご契約するお客さま限定で、ご都合にあわせていずれかの無利息サービスをお選びいただけます。
- 60日間無利息(Web申込み限定)
- 30日間無利息
- 5万円まで180日間無利息
ご都合にあわせて無利息期間を選択いただけますので、ご自身に適用される無利息期間を確認し、ぜひ有効活用してください。
ご自身の借り方によって、どの無利息期間を選べば利息のご負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もございます。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。
金利やご利用限度額については下記記事でも詳しく解説しています。
ご利用限度額の確認方法や金利の計算方法についても分かりやすい内容になっておりますので、ぜひ参考にしてください。
余裕がある場合は多めの金額を返済する
家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことで利息が少なくなり、返済総額も減ります。カードローンの利息は、以下の計算式で算出します。
利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数
上記の式から分かるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほど利息額が増え、ご返済総額も多くなります。
利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。
借金を返済できなくなった場合は早めの相談を
カードローン会社のシミュレーションなどを活用し、計画的にカードローンを利用している場合でも、想定外のことが起こり、返済が厳しくなる場合があります。
たとえば、病気やケガなどの事情で収入が一時的に減った場合などです。返済が難しい場合は、早めにカードローン会社に今後の返済について相談するようにしましょう。きちんと話をすることで、遅延損害金は発生しますが返済する日の延長対応をしてくれる場合があります。
病気やケガなどの事情がある場合は、公的制度を用いて、返済以外の負担を減らすことも大切なポイントです。利用できる制度のひとつに、高額療養費制度があります。
高額療養費制度とは、薬局や医療機関の窓口でひと月(月の始めから終わりまで)に支払った医療費が年齢や収入によって定められた上限額を超える場合は、差額を払い戻してもらえる制度です。
過去12ヵ月以内に3回以上、医療費が上限額に達した場合は、4回目からは上限額が下がり、さらに医療費の負担を軽減できます。
ほかにも利用できる公的制度がないかを確認し、ローンの返済が続けられるように工夫しましょう。
よくある質問
ローンと借金の違いは?
ローンも借金も、お金を借りて返済していくことです。両者に違いはなく、同義であると言ってよいでしょう。
ローンはどのように選べばいい?
ローンは、それぞれ金利の高さや利用目的、融資までにかかる時間が異なります。ご自身の状況にあわせて金利や利用目的、融資までの時間に注目し、ローンを選びましょう。
まとめ
カードローンなどのローンは、借金のひとつです。借金には返済の義務が伴います。無理なく返済できる金額からお借入れ額をシミュレーションし、計画的にお借入れ、ご返済ください。
カードローン会社のホームページで公開されている返済シミュレーションを活用すると、簡単に返済計画を立てることができます。お借入れする前にチェックしておきましょう。
監修者:
新井 智美
プロフィール:
コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)をおこなうと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆及び監修をこなしており、これまでの執筆及び監修実績は2,500本を超える。
資格情報:
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員