引っ越しの初期費用が払えないときの対処法8選!
相場や内訳、安く抑える方法も解説
公開日:2022年10月27日
更新日:2024年5月23日
引っ越しをする際、敷金・礼金や仲介手数料などの初期費用がかかります。初期費用を払った後も毎月家賃が発生するため、不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。
この記事では「引っ越しの初期費用が払えないのでは」と心配な方向けに、初期費用に充てるお金がないときの対処法を解説します。
初期費用のめやすや安く抑える方法も紹介するので、引っ越しを予定している方はぜひ参考にしてください。
引っ越しの際にかかる初期費用の相場と内訳
賃貸住宅を借りる際は、最初に敷金や礼金などの初期費用がかかります。初期費用の例とめやすを紹介します。
引っ越し先の家賃にあてはめて計算してみましょう。
敷金 | 家賃1~2ヵ月分 |
---|---|
礼金 | 家賃0~2ヵ月分 |
仲介手数料 | 家賃0.5~1ヵ月分+消費税 |
前家賃 | 家賃1ヵ月分 |
当月の家賃(日割り) | 家賃の0~1ヵ月分 |
火災保険料 | 1.5万円 |
保証料 | 家賃の0.5~1ヵ月分 |
上記は一例で、ほかにも鍵交換費用や消毒料などが含まれている場合があります。
また、不動産会社・大家さんに支払う上記の費用のほか、引っ越し業者に依頼する費用や家具・家電の購入など、引っ越しにはさまざまな費用がかかるため、家計への負担は大きいです。
上記とは別に「引っ越し費用」の相場について知りたい方は下記記事も参考にしてください。
引っ越しの初期費用を支払うタイミング
引っ越しの際に不動産会社へ支払う初期費用は、多くの場合、入居審査の結果が出てから賃貸契約までの間に支払います。
賃貸契約を結ぶ際の一般的な流れは、以下のとおりです。
- 申込み
- 入居審査
- 初期費用の支払い
- 契約
支払うタイミングのめやすは、申込みの約1〜2週間後です。契約後に支払うケースもあり、不動産会社によって異なるため、事前に支払うタイミングや期限を確認しましょう。
引っ越しの初期費用が払えない場合の対処法8選
引っ越しには、まとまった資金が必要です。ここでは、初期費用が払えない場合の対処法を解説します。
- 分割払いにする
- 初期費用の支払期日を延長してもらう
- 引っ越しを先延ばしにする
- 親族や知人から引っ越しの初期費用を借りる
- クレジットカードを利用する
- 自治体の助成金を利用する
- 引っ越しローンを利用する
- カードローンを利用する
1.分割払いにする
引っ越しの初期費用が支払えない場合は、不動産会社に分割払いにできないか交渉してみましょう。
不動産会社によっては、分割払いに対応しています。あらかじめ分割払いの相談が可能な物件から探せば、まとまった初期費用が用意できない方でも支払える可能性があります。
また、利用者に代わって初期費用を立て替えてくれるサービスの利用も検討するとよいでしょう。一時的に立て替えてもらった費用を、サービス提供会社に分割で支払う仕組みです。
ただし、サービスを利用するには、年齢などの条件を満たす必要があります。また、審査に通過できなかった場合は利用できません。対応エリアが限られるケースや、手数料がかかるケースもあるので、利用条件をよく確認しましょう。
引っ越し時の初期費用を分割払いにできる可能性のある方法について、下記記事でも解説しています。あわせて参考にしてください。
2.初期費用の支払期日を延長してもらう
「給料日後なら支払える」など、支払いのめどがついている場合は、不動産屋に初期費用の支払い期日を延長できないか相談してみましょう。
不動産会社だけでなく、大家さんの許可が必要になる場合もあるため、賃貸契約の前に相談することが大切です。また、相談する際は、何日後なら支払えるのかを具体的に伝えましょう。
3.引っ越しを先延ばしにする
初期費用が払えない場合、引っ越しを先延ばしにすることも検討しましょう。引っ越しの時期を調整すれば、その期間中に初期費用を用意できます。引っ越しを閑散期に変更できれば、引っ越し業者に依頼する費用の負担も抑えられるでしょう。
ただし、初期費用を用意している間に、希望する物件の入居者が決まってしまう可能性もあります。どうしても住みたい物件がある場合は、ほかの方法を検討しましょう。
4.親族や知人から引っ越しの初期費用を借りる
身近に頼れる親族や知人がいる方は、引っ越し費用を借りられないか相談しましょう。目的が明確なので、事情を話せば貸してくれるかもしれません。
ただし、返済日の約束を守れなかった場合、相手からの信用を失ってしまいます。いつ返済するのかなどをきちんと伝えたうえで、慎重に借りることが重要です。
また、トラブルを避けるためにも借用書を交わしましょう。
身近な方からお金を借りることに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。下記記事ではお金を借りる際にどのように伝えるべきなのか、どのような理由でお金を借りている人が多いのかをデータとともに解説しています。
5.クレジットカードを利用する
引っ越しの初期費用をクレジットカード払いにすれば、支払いを先送りできます。カードごとのポイントも貯まるため、現金よりもおトクに支払うことが可能です。
分割払いにすれば、手元に資金がなくても対応できます。ただし、分割払いを利用すると手数料がかかる点には注意が必要です。
また、クレジットカードは、あくまでも支払いを先延ばしにしているにすぎません。必ずクレジットカードの支払日までにお金を用意する必要があります。
クレジットカードの引落し日や支払いタイミングについて、下記記事でも詳しく解説しています。
クレジットカード払いに対応しているかどうかは不動産会社により異なるので、事前に確認しましょう。
6.自治体の助成金を利用する
自治体によっては、引っ越し費用の補助が受けられる助成金制度があります。助成が受けられるのは、以下のようなケースです。
- 親世帯と子世帯が近居する場合
- 自治体内で転居する場合
- 新婚世帯など
助成金制度の内容や条件は自治体により異なるので、利用できるものがないか確認してみましょう。
申請の期限を過ぎてしまい支給が受けられない事態にならないよう、あらかじめ確認して漏れなく手続きしましょう。
7.引っ越しローンを利用する
金融機関によっては、引っ越しローンを提供しています。引っ越しローンとは、引っ越しに関するさまざまな費用に充てられる個人向けの目的ローンです。
一般的に初期費用だけでなく、引っ越し業者に支払う費用や家具・家電購入代にも利用可能です。ただし、ローンは基本的に継続した安定収入がないと利用できません。
また、銀行の引っ越しローンには仮審査が必要なケースが多く、日数がかかる傾向にあります。あらかじめ不動産会社に、初期費用の支払い期限を確認しておきましょう。
金融機関のフリーローンを利用する方法もあります。フリーローンは、使い道が自由なので、引っ越しの初期費用にも充てられます。
ただし、フリーローンも日数がかかる傾向にあるので、余裕をもっての手続きが必要です。
8.カードローンを利用する
引っ越しの初期費用が一時的に足りないなら、カードローンのご利用もご検討ください。カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れでき、使い道も自由です。
カードローンは、主に消費者金融系・銀行系・信販系に分けられます。それぞれの特徴や大きな違いは、一般的に次のとおりです。
項目 | 消費者金融系カードローン | 銀行系カードローン | 信販系カードローン |
---|---|---|---|
提供会社 | 消費者金融 | 銀行や信用金庫など | 信販会社やクレジットカード会社 |
金利 | 高め | 低め | 高め |
融資までの時間 | 早め | 遅め | 早め |
5万円を貸付利率(年率)18.0%の金利で借りて、毎月4,000円ずつ返済した場合
項目 | 消費者金融系カードローン |
---|---|
提供会社 | 消費者金融 |
金利 | 高め |
融資までの時間 | 早め |
項目 | 銀行系カードローン |
---|---|
提供会社 | 銀行や信用金庫など |
金利 | 低め |
融資までの時間 | 遅め |
項目 | 信販系カードローン |
---|---|
提供会社 | 信販会社やクレジットカード会社 |
金利 | 高め |
融資までの時間 | 早め |
消費者金融系カードローンなら即日のお借入れもおこなっており、初期費用の支払い期限まで余裕がない場合も対応できます。
レイクは、Webからのお申込みで21時(日曜日は18時)までに審査・必要書類の確認を含むご契約手続きが完了した場合、最短25分でお借入れが可能です。ただし一部金融機関および、メンテナンス時間などを除きます。
その日のうちにお借入れできる可能性があるため、急な出費にも対応できます。また、はじめてご契約の方なら無利息サービスもご利用いただけます。なるべく利息を抑えたい方はぜひ、ご利用ください。
カードローンの仕組みや利用の流れ、審査項目などをより詳しく知りたい方は、下記記事もあわせてご覧ください。
引っ越しの際にかかる初期費用を抑える方法
引っ越しの際には、敷金・礼金や仲介手数料などまとまった出費が発生します。しかし、工夫次第で初期費用を抑えることも可能です。
- 家賃が安い物件を選ぶ
- 敷金・礼金がかからない物件を選ぶ
- 仲介手数料が安い業者を選ぶ
- フリーレント付きの物件を探す
- 不動産会社に初期費用の値引き交渉をする
引っ越しの初期費用を抑える方法を、以下で詳しく解説します。
家賃が安い物件を選ぶ
一般的に、敷金・礼金や仲介手数料は、家賃にもとづいて決まります。そのため、家賃が安い物件ほど初期費用を抑えることが可能です。
家賃が安ければ、引っ越し後も継続的に家賃の負担を軽減できます。初期費用を支払えるか不安な場合は、住む部屋の間取りや地域など見直せる項目がないかを検討しましょう。
築年数や駅からの距離を見直すだけでも、家賃の安い物件を見つけられる可能性が高くなります。
敷金・礼金がかからない物件を選ぶ
引っ越しの初期費用のなかでも高い割合を占めるのが、敷金・礼金です。一般的に、家賃の1~2ヵ月分の敷金、0〜2ヵ月分の礼金がかかります。そのため、敷金・礼金がかからない物件を選べば、コストを抑えられる可能性が高いです。
敷金は担保として預けておく費用のことで、一般的に退去の際に支払うべき修理費用などが差し引かれ、残金が返ってきます。一方、礼金は大家さんへの謝礼として支払う費用なので、退去しても戻ってくることはありません。
敷金がかからない物件は費用が少なく済みますが、退去時に修理代やクリーニング代を支払わなければならないケースもあるので注意しましょう。
仲介手数料が安い業者を選ぶ
仲介手数料とは、賃貸契約を仲介してくれた不動産会社に支払う手数料のことです。仲介手数料が安い会社を選べば、初期費用を抑えられます。
不動産会社が受取れる仲介手数料の上限は、貸主・借主からの合計で家賃1.1ヵ月分までと決まっています。依頼者の承認を得ていれば、どちらか一方から上限の1.1ヵ月分を受取っても問題ないとされています。
仲介手数料は不動産会社が独自に設定するため、なかには仲介手数料を安く設定している場合もあります。仲介手数料だけでは判断できませんが、初期費用を抑えたい方は検討しましょう。
フリーレント付きの物件を探す
フリーレント付き物件とは、一定期間家賃が無料になる物件のことです。入居後1~3ヵ月程度家賃がかからないので、引っ越し後数ヵ月間の費用を抑えられます。無料になる期間は物件により異なるため、事前に確認が必要です。
フリーレント付き物件の注意点は、短期間で解約すると違約金がかかるケースがある点です。入居期間が短いことが分かっている場合は、フリーレント契約がないほうがいい場合もあります。契約前に、違約金についてもしっかり把握しましょう。
また、家賃が相場よりも高めに設定されていないかなどの確認も大切です。家賃が高い物件を選んでしまうと、長期視点でみた場合に負担が大きくなる可能性があります。
不動産会社に初期費用の値引き交渉をする
家賃や敷金・礼金、仲介手数料を下げられないかを不動産会社に交渉する方法もあります。仲介手数料は、不動産会社が独自に設定しているため、比較的交渉しやすい項目です。
また、消臭除菌費や害虫駆除費などが初期費用に入っている場合は、必要なければ削除できないかも確認しましょう。
不動産会社にとって、仲介手数料は大きな収入源です。そのため、交渉したからといって下げてもらえるとは限りませんが、交渉してみる価値はあるでしょう。
カードローンを利用する際の注意点
カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなカードローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。
- 返済計画を立てる
- 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
- 余裕がある場合は多めの金額を返済する
以下で詳しく解説します。
返済計画を立てる
お金を借りると返済が始まります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なくご返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーション機能があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションしていただけます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額からお借入れ可能額を調べることもできます。ぜひご活用ください。
- このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。
カードローンの返済方法や返済期日に遅れてしまった場合に生じる影響については、下記記事でも解説していますので参考にしてください。
金利や無利息期間などの契約内容を確認する
カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで適用されるのか無利息期間もご確認ください。
レイクでは、はじめてご契約するお客さま限定で、ご都合にあわせていずれかの無利息サービスをお選びいただけます。
- 60日間無利息(Web申込み限定)
- 30日間無利息
- 5万円まで180日間無利息
ご都合にあわせて無利息期間を選択いただけますので、ご自身に適用される無利息期間を確認し、ぜひ有効活用してください。
ご自身の借り方によって、どの無利息期間を選べば利息のご負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もございます。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。
カードローンの金利・利用限度額については下記記事でも詳しく解説しています。
金利の仕組みや計算方法についても分かりやすい内容になっておりますので、ぜひ参考にしてください。
余裕がある場合は多めの金額を返済する
家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことで利息が少なくなり、返済総額も減ります。カードローンの利息は、以下の計算式で算出します。
利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数
上記の式から分かるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほど利息額が増え、ご返済総額も多くなります。
利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。
よくある質問
引っ越しの初期費用が払えない際によくある質問を紹介します。
- 引っ越しの初期費用が払えない場合はどうすればいい?
- 引っ越しの初期費用を抑える方法は?
引っ越しの初期費用が払えない場合はどうすればいい?
引っ越しの初期費用が払えない場合の主な対処法は、以下のとおりです。
- 分割払いにする
- 初期費用の支払期日を延長してもらう
- 引っ越しを先延ばしにする
- 親族や知人から引っ越しの初期費用を借りる
- クレジットカードを利用する
- 自治体の助成金を利用する
- 引っ越しローンを利用する
- カードローンを利用する
不動産会社に相談し、自身の状況などにあわせて対処しましょう。
引っ越しの初期費用を抑える方法は?
引っ越しの初期費用を抑える主な方法は、以下のとおりです。
- 家賃が安い物件を選ぶ
- 敷金・礼金がかからない物件を選ぶ
- 仲介手数料が安い業者を選ぶ
- フリーレント付きの物件を探す
- 不動産会社に初期費用の値引き交渉をする
初期費用を安く抑えたい場合は、物件探しの際に実践してみましょう。
まとめ
引っ越しの初期費用は、工夫次第で安く抑えることができますが、決して安い金額ではありません。また、不動産会社に支払う初期費用以外に、引っ越し業者に依頼する費用などもかかるため、ある程度まとまったお金が必要です。
引っ越し費用が一時的に足りない場合は、最短即日お借入れが可能なカードローンのご利用もご検討ください。
監修者:
松崎 観月
プロフィール:
大学卒業後、金融機関にて個人営業を担当し、資産運用の相談・保険販売などを経験する。退社後、CFP認定を取得。現在は金融に関する記事の執筆・監修を行う。これまでに執筆した記事は500本を超える。
資格情報:
CFP®、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定2級