カードローンで100万円を借りるには?
おさえておくべきポイントや注意点を紹介
公開日:2022年7月29日
更新日:2024年10月7日
急な出費で困ったときに、カードローンは心強い味方となります。
カードローンのなかには100万円以上の借入れに対応している場合もありますが、返済時には利息が含まれるため、お借入れ前にはしっかりと返済計画を立てておくことが大切です。
この記事では、カードローンで100万円以上借りる際におさえておくべきポイントを含め、カードローンを利用するにあたっての注意点について紹介します。
無理なお借入れをせず、計画的にカードローンを利用するために、ぜひ参考にしてください。
カードローンなら100万円を借りることが可能
カードローンで100万円のお借入れも可能です。
カードローンは商品によって利用限度額の上限が決められています。
申込者の利用限度額は、審査によって個別に設定されます。
たとえば、レイクであれば最大500万円の融資額が設定されます(※)。
しかし、前述のとおりカードローンは利用にあたって必ず審査がおこなわれるため、必ずしも希望した金額を借入れできるわけではありません。
- ご契約には所定の審査があります。
監修者:新井 智美
カードローンで審査がある一番の理由は、申込者の返済能力を判断することにあります。新たに融資をおこなってもきちんと返してもらえるのかを審査によって判断するのです。
また、消費者金融では後述の総量規制によって申込者の年収の3分の1以上の融資を禁止しており、その融資額には他社からのお借入れも含みます。なお、本人確認をおこなうことによってなりすましや詐欺の被害を防ぐ目的もあります。
カードローンで100万円を借りる際に抑えておくべきポイント
借入れにあたっておさえておくべきポイントは下記のとおりです。
- 総量規制について理解しておく
- カードローン会社や商品ごとに融資の限度額が異なる
- 収入証明書類の用意をしておく
それぞれについて以下で詳しく紹介します。
どのカードローンでも基本的には共通しているポイントのため、借入れを検討している方は参考にしてください。
総量規制について理解しておく
消費者金融系カードローンは「総量規制」の対象となります。
総量規制とは、貸金業法において消費者を過度なお借入れから守るため、年収の3分の1を超える貸付けを原則禁止するという制度です。
消費者金融系カードローンは、総量規制に則って限度額を設定するため、返済能力を超えた限度額は設定されないことを覚えておきましょう。
また、総量規制の「年収の3分の1を超える貸付けは原則禁止」の「年収の3分の1」とは、1社からの借入れではなく、他社を含めた借入れの合計をさすため、現在既に他社ローンなどから借入れがある場合も注意が必要です。
できるだけ多くのお借入れをしたい場合には、他社のローンを完済しておくことをおすすめします。
なお、総量規制は貸金業法に基づいた規定であるため、銀行法に基づいて融資をおこなっている銀行系カードローンでは対象外となります。
しかし、銀行系カードローンでも消費者の返済能力を超えた貸付けを防ぐため、総量規制に沿った独自ルールを設け、審査をおこない、利用限度額が設定されています。
銀行系カードローンは総量規制の対象外だからといって、自由に利用限度額を設定できたり、希望どおりの利用限度額になったりするわけではないことは覚えておきましょう。
監修者:新井 智美
総量規制とは貸金業法によって規定されているもので、貸金業者つまり消費者金融やクレジットカード会社は「新たな貸付けによる借入残高が年収の3分の1を超えることを禁止」しています。
これは多重債務問題を解決する目的で規定されたものですので、3分の1までなら必ず借りられるわけではありません。あくまでも最終的な融資額は申込者の返済能力によって決まります。
総量規制の制度詳細や対象外となるローンについては、下記記事でも解説していますのであわせてご覧ください。
カードローン会社や商品ごとに融資の限度額が異なる
利用限度額の上限はカードローン会社や商品によって異なる点にも注意しましょう。
一般的にカードローンでは、利用限度額の上限が100万円以上であり、なかには500万円〜800万円といった利用限度額が設定されている場合もあります。
たとえば、レイクのカードローンの商品概要を紹介すると、下記のとおり500万円までの融資に対応しているので、審査結果にもよりますが、100万円以上の借入れに対応しています。
ご融資額 | 1万円~500万円 |
---|---|
貸付利率(年率) | 4.5%~18.0%(※1) |
年齢制限 | 満20歳~70歳 |
遅延損害金(年率) | 20.0% |
ご返済方式 | 残高スライドリボルビング方式 元利定額リボルビング方式 |
ご返済期間・ご返済回数 | 最長5年・最大60回(※2) |
必要書類 | 運転免許証等 収入証明(契約額に応じて、当社が必要とする場合) |
担保・保証人 | 不要 |
ただし、あくまでも申込者に設定される利用限度額はカードローン会社の判断に委ねられ、審査によって決まることを覚えておきましょう。
- 貸付利率はご契約額およびご利用残高に応じて異なります。
- 融資枠の範囲内での追加借入や繰上返済により、返済期間・回数は変動します。
カードローンの利用限度額や増額方法については、下記記事でも詳しく解説していますので参考にしてください。
収入証明書類の用意をしておく
前述のとおり、消費者金融系カードローンは総量規制の対象となるため、お借入れが年収の3分の1を超えるかどうかが審査時に確認されます。
総量規制に抵触するかどうかは、信用情報(他社の借入れ状況など)に基づいて判断されることが一般的です。
また、お借入れ額、またはお借入れ希望額が一定以上になると収入証明書類の提出が求められる場合があります。
貸金業法では、個人が借入れする場合において、下記のどちらかに当てはまる場合は「収入を証明する書類」の提出が必要とされています。
- 貸金業者1社から50万円を超えて借入れる場合
- 他の貸金業者から借入れている分もあわせてお借入れ総額の合計が100万円を超えて借入れる場合
つまり、カードローンで100万円以上を借入れるのであれば、収入証明の提出が必要になるといえるでしょう。
たとえば、レイクでも貸金業法に基づき、下記のいずれかに該当する場合には収入を証明する書類の確認が必要となります。
- レイクのご利用限度額の総額と他社のお借入れ総額の合計が100万円を超える場合
- レイクのご利用限度額の総額が50万円を超える場合
- ご提出いただいた収入を証明する書類が、その発行日から、3年以上経過している場合
なお、収入証明として認められる書類はカードローン各社によって異なる場合があるため、利用を検討しているカードローンのホームページなどで事前に確認しておきましょう。
金融庁によると、下記の書類が「年収を証明する書類」として法令上で定められています。
1 | 源泉徴収票 | 直近の期間に係るもの |
---|---|---|
2 | 支払調書 | 直近の期間に係るもの |
3 | 給与の支払明細書 | 直近の2ヵ月分以上(地方税額の記載があれば1ヵ月分)のもの |
4 | 確定申告書 | 直近の期間に係るもの |
5 | 青色申告決算書 | 直近の期間に係るもの |
6 | 収支内訳書 | 直近の期間に係るもの |
7 | 納税通知書 | 直近の期間に係るもの |
8 | 納税証明書 | 直近の期間に係るもの |
9 | 所得証明書 | 直近の期間に係るもの |
10 | 年金証書 | - |
11 | 年金通知書 | 直近の期間に係るもの |
- 上記4から9の書類については、複数年分の事業所得を用いて年収を計算する場合には、その複数年分の書類が必要となります。
収入証明は用意に時間がかかる場合もあります。100万円の借入れを検討しているのであれば事前に準備しておきましょう。
収入証明書類の種類や発行方法、提出が必要・不要なケースについて、下記記事でも詳しく解説していますのであわせてご覧ください。
カードローンで100万円を借りると月々の返済額はどうなる?
カードローンで借入れをおこなう場合、返済時には利息を含む金額を毎月返済する必要があります。
ここでは、カードローンで100万円借りた場合、月々の返済額はどうなるのか、シミュレーションして紹介します。
貸付利率15.0%で100万円を借入れた場合、毎月の返済額は以下のとおりです(※)。
返済期間 | 月々の返済額 | 最終回の返済額 | 総支払額 | 利息の総額 |
---|---|---|---|---|
1年(12ヵ月) | 90,161円 | 90,160円 | 1,081,931円 | 81,931円 |
2年(24ヵ月) | 48,389円 | 48,378円 | 1,161,325円 | 161,325円 |
3年(36ヵ月) | 34,564円 | 34,578円 | 1,244,318円 | 244,318円 |
4年(48ヵ月) | 27,726円 | 27,734円 | 1,330,856円 | 330,856円 |
返済期間 | 1年(12ヵ月) |
---|---|
月々の返済額 | 90,161円 |
最終回の返済額 | 90,160円 |
総支払額 | 1,081,931円 |
利息の総額 | 81,931円 |
返済期間 | 2年(24ヵ月) |
---|---|
月々の返済額 | 48,389円 |
最終回の返済額 | 48,378円 |
総支払額 | 1,161,325円 |
利息の総額 | 161,325円 |
返済期間 | 3年(36ヵ月) |
---|---|
月々の返済額 | 34,564円 |
最終回の返済額 | 34,578円 |
総支払額 | 1,244,318円 |
利息の総額 | 244,318円 |
返済期間 | 4年(48ヵ月) |
---|---|
月々の返済額 | 27,726円 |
最終回の返済額 | 27,734円 |
総支払額 | 1,330,856円 |
利息の総額 | 330,856円 |
上記のように、返済期間が長くなると毎月の返済額は少なくなりますが、完済までの期間が長くなり、結果的に支払う利息の総額は多くなるので注意しましょう。
借入れ後は家計管理をしっかりとおこない、余裕があるときには一括返済や繰り上げ返済をおこなうなどして、早めの完済を目指すことが大切です。
レイクでは、「ご返済シミュレーション」を提供しており、あらかじめおおよその毎月の返済額を知ることができるので、返済計画を立てる際にご活用ください。
- このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。
利息の計算が複雑と感じた方もいるかもしれませんが、下記記事では金利の仕組みや計算方法についても分かりやすい内容になっておりますので、ご返済シミュレーションとあわせてぜひ参考にしてください。
最短即日融資なら消費者金融系カードローンがおすすめ
急な出費などで困っているのであれば、即日融資に対応した消費者金融系カードローンが便利です。
ただし、金利や借入れまでの時間などはカードローンによって異なるため、申込み前によく調べてから利用することが大切です。
たとえばレイクは、利用限度額が上限最大500万円までの融資に対応しているカードローンです。(ご契約には所定の審査があります。)
また、レイクでは24時間365日Web上からの申込みに対応しているほか、最短25分で融資可能です。お急ぎの際にはご検討ください。
- 21時(日曜日は18時)までのご契約手続き完了(審査・必要書類の確認含む)で、当日中にお振込みが可能です。一部金融機関および、メンテナンス時間等を除く。
お申込みにあたり来店する時間がない方や、近くに無人契約機がない方でもスマートフォンやパソコンを使ったWebでの契約も可能です。
お借入れにあたってのご来店不要で、その日のうちに口座へお振込みするサービスも提供しているため、申込みから借入れまでをWeb上で完結できます。
はじめてご契約のお客さま限定で、以下の3つの無利息サービスいずれかに、お申込みいただけます。
- 60日間無利息(Web申込み限定)
- 30日間無利息
- 5万円まで180日間無利息
無利息期間中に完済できれば、利息なしで借入れすることができます。
急な出費などによりお急ぎでの融資をご希望の方や、ご自宅にいながらWeb上にてお申込みからお借入れまでをご希望の方はぜひレイクをご検討ください。
消費者金融系カードローンで即日融資を受ける方法や、即日融資に対応しているカードローンの審査について、下記記事でも詳しく解説しています。
また、消費者金融系カードローンが提供する無利息サービスの注意点については、下記記事もあわせてご覧ください。
カードローンで100万円を借りる流れ
カードローンで借入れるまでの一般的な流れは以下のとおりです。
- 必要事項の入力・申込み
- 必要書類の提出
- 審査結果の通知
- 契約手続き
- 借入れ
申込み方法は各社によって複数用意されている場合があります。
主な申込方法は、Web、電話、書類郵送などです。カードローンによって申込み方法が異なる場合もあるため、各社の指示に従った手順で申込みましょう。
なお、前述のとおり100万円を借りる場合、多くのカードローンでは収入証明書の提出が求められます。
スムーズな借入れを希望する方は、あらかじめ収入証明書を用意しておくことが大切です。
カードローンで100万円を借りる際の注意点
カードローンで借入れをおこなうにあたっては、金額に限らず下記の点に注意することが大切です。
- 余裕がある場合は多めの金額を返済する
- 返済遅延・延滞をしないように注意する
- 返済計画を立てる
それぞれ以下で詳しく紹介します。
余裕がある場合は多めの金額を返済する
前述したとおり、カードローンは返済期間が長くなるほど支払う利息が多くなるため、借入れ後はできるだけ早めの返済を心がけることが大切です。
臨時収入や賞与(ボーナス)によって家計に余裕があるときは、カードローンの繰り上げ返済をうまく活用しましょう。
レイクでは、Web返済サービスや銀行振込みで一括返済ができます。
また、毎月の最低ご返済額以上でのご返済にてご返済回数を減らすこともできるので、家計に余裕がある際はご活用ください。
下記記事では、カードローンの一括返済の方法や注意について詳しく解説しています。
返済遅延・延滞をしないように注意する
カードローンでは返済に遅れると遅延損害金が発生するため、毎月の返済日をしっかりと把握し、返済の遅延をしないように注意しましょう。
返済が遅れると遅延損害金が発生するだけでなく、信用情報機関に登録されます。
信用情報は他社ローンやクレジットカードの審査時に照会されるため、返済が遅れた事実が登録されていると審査にマイナスな影響を与える可能性があります。
カードローンの返済期日に遅れてしまった場合に生じるリスクや、遅れた場合の対処法について下記記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
返済計画を立てる
カードローンを利用する前には返済計画を立てておくことが大切です。
毎月どのくらいの返済額になるか、あらかじめ知っておくと家計管理がしやすくなるでしょう。
カードローン各社が提供している返済シミュレーションを有効活用し、借入れをしても無理なく返済が可能かどうかを確認しておくといいでしょう。
レイクでも「ご返済シミュレーション」を提供し、お借入れ前に毎月のおおよその返済額を確認できるのでぜひご活用ください。
まとめ
カードローンのなかには100万円以上の融資に対応している商品もあります。
しかし、利用限度額は審査によって設定されるため「必ず100万円以上が借りられる」というわけではないことを覚えておきましょう。
また、もし借りることができたとしても借入れ後は毎月の返済がスタートするため、しっかりと返済計画を立てておくことが大切です。
家計に余裕があるときは繰り上げ返済や一括返済を活用するなどすれば完済までの期間を短くでき、利息を抑えられることが期待できます。
100万円の借入れを含めカードローンの利用を検討している方は、この記事で紹介したポイントを抑えたうえで、カードローンを利用してください。
監修者:新井 智美
カードローンを利用する場合、審査に通過すれば100万円以上借りられるケースもあります。ただし、それはあくまでも現時点の申込者の属性などを審査した結果であって、その後状況が変わる可能性も否定できません。
そのため返済計画にはある程度の余裕を持たせておき、繰り上げ返済などを利用した早めの完済を目指すようにしましょう。「借りられる額を借りるのではなく、無理なく返せる額を借りる」ことを常に意識しておくことが大切です。
監修者:
新井 智美
プロフィール:
コンサルタントとして個人向け相談(資産運用・保険診断・税金相談・相続対策・家計診断・ローン・住宅購入のアドバイス)のほか、資産運用など上記相談内容にまつわるセミナー講師(企業向け・サークル、団体向け)をおこなうと同時に、金融メディアへの執筆および監修にも携わっている。現在年間300本以上の執筆及び監修をこなしており、これまでの執筆及び監修実績 は2,500本を超える。
資格情報:
CFP®、1級ファイナンシャル・プランニング技能士、DC(確定拠出年金)プランナー、住宅ローンアドバイザー、証券外務員