電気代が払えない!
電気が止まる以外のリスクと今すぐおこなうべき8つの対処法
更新日:2024年11月14日
公開日:2022年11月29日
電気代を期限までにお支払いできない場合、すぐに電気が止まるわけではありませんが、日ごとに延滞利息がかかります。また、電力会社が設けた最終支払い期限を過ぎてもお支払いできなければ電気の供給が止まり、強制解約や法的措置をとられる可能性もあります。
そのような事態に陥る前に、適切に対処することが大切です。
この記事では、電気代がお支払いできない場合に起こることや送電停止・再開の流れを詳しく解説しています。期限までにお金を用意できないときの対処法も紹介していますので、電気代が払えずお困りの方は、ぜひ参考にしてください。
電気代が払えない場合に起こる5つのリスク
電気代を期限までにお支払いできなかった場合、「電気が使えなくなるの?」と不安に感じるのではないでしょうか。
ここでは、電気代を期限までにお支払いできない場合に起こるリスクを紹介します。
- 電気が止まる
- 延滞利息が発生する
- 保証金を求められる場合がある
- 強制解約や法的措置をとられる可能性がある
- 信用情報に影響する可能性がある
電気が止まる
期限までに電気代をお支払いできなかった場合、いきなり電気が止められるわけではありません。しかし、電力会社では最終支払い期限が設けられており、最終支払い期限までにお支払いが確認できないと電気の供給が停止されます。
電気が止まると、エアコンや冷蔵庫、電子レンジなどあらゆる家電が使えなくなります。
真夏であれば、エアコンが使えないことで熱中症になるリスクも伴うでしょう。冷蔵庫で保管している食品も悪くなってしまいます。
また、スマートフォンやパソコンなどが充電できなくなるため、連絡手段がなくなり、私生活や仕事にも支障がでるかもしれません。
上記のように、電気が止まると生活に直接大きな影響を与えます。
延滞利息が発生する
延滞利息とは、お支払い期限に遅れた場合に発生する金額のことです。
期限を過ぎても電気代をお支払いできなければ、その翌日からお支払い日までの日数に応じて延滞利息が発生します。
お支払い期限は電力会社により異なりますが、検針日の翌日から30日目のケースが多いです。多くの電力会社では、お支払い期限を超えた場合年10.0%の延滞利息が発生します。
延滞利息は日ごとに発生するため、お支払いが遅くなるほど負担も大きくなるので注意が必要です。
保証金を求められる場合がある
期限を過ぎても電気代をお支払いできない場合などに、供給の再開や継続にあたって保証金を求められる場合があります。
預ける保証金の金額は電気会社によって異なり、期限を過ぎても電気代のお支払いが確認できない場合、保証金が電気代に充当されます。
未払い債務に充当しても保証金が残る場合、契約終了の際に返還されるのが一般的です。
強制解約や法的措置をとられる可能性がある
電気代を滞納すると、送電が停止されたり延滞利息が発生したりする以外に、強制解約されるリスクがあります。強制解約されると、電力会社と再契約しなければなりません。
また、未払い金を滞納したままにすると、法的措置をとられる可能性もあるため、督促状が届いたら速やかにお支払いする必要があります。
信用情報に影響する可能性がある
電気料金を滞納した場合、その事実が信用情報に記録されることはありません。
信用情報とは、信用情報機関に記録されたクレジット・ローンなどの契約内容やお支払い状況などの情報です。
そのため、電気代をクレジットカード払いにしており、カードのお支払いを滞納した場合は信用情報に記録される可能性があります。
クレジットカードのお支払いを数か月滞納すると、異動情報と言われる、いわゆる「事故情報」として登録されます。異動情報として登録されると、クレジットカードやローンなどの審査に影響してしまうため、注意が必要です。
信用情報に記録される情報や、問題があるとどうなるかについては、以下の記事で詳しく解説しています。
信用情報に問題があるかを確認する方法として、信用情報機関に開示請求をおこなうことが可能です。信用情報を開示する方法は、以下の記事で詳しく解説していますので参考にしてください。
電気代が払えないときの送電停止までの流れ
前述したように、電気代が払えないと送電が停止されます。
電気が止まるまでの一般的な流れは以下のとおりです。
- 期限までにお支払いできない場合、未払いについての通知が届く
- 通知に記載されている最終支払い期限までにお支払いできないと、送電が停止される
先に述べたとおり、電力会社ではお支払い期限とは別に最終支払い期限が設定されています。多くの電力会社の期限は、それぞれ以下のとおりです。
お支払い期限 | 検針日の翌日から30日目 |
---|---|
最終支払い期限 | お支払い期限の翌日から20日目(検針日の翌日から50日目) |
- 電力会社により異なる場合があります。
つまり、一般的には「検針日の翌日から30日目」から延滞利息は発生しますが、この時点では電気の供給は停止されません。
「お支払い期限の翌日から20日目(検針日の翌日から50日目)」を超えてもお支払いできなかった場合にお知らせのうえ、送電が停止されます。
電気代が払えないときの対処法
お支払い日までに電気代を用意できない場合の対処法を紹介します。
- 電力会社に相談する
- 公的機関に相談する
- クレジットカード払いに変更する
- 不用品を売る
- 副業をして電気代を稼ぐ
- 親族や友人に電気代を借りる
- クレジットカードのキャッシング枠を利用する
- カードローンを利用する
では、順に詳しく解説していきます。
電力会社に相談する
期限までに電気代のお支払いが難しそうなら、なるべく早めに電力会社に相談しましょう。
お支払い義務がなくなるわけではありませんが、支払期日の延長など、何らかの措置をとってくれる可能性があります。
公的機関に相談する
生活が困窮しており、電気代のお支払いが厳しい場合は、公的機関に相談してみましょう。市役所や社会福祉協議会などには、生活困窮者のための相談窓口があります。
相談することで、利用できる給付金や貸付制度の紹介などをしてくれます。家計状況の見える化なども行ってくれるため、根本的な改善にもつながります。
相談機関は市区町村に問い合わせるか、困窮者支援情報共有サイトの「自立相談支援機関 相談窓口一覧」から探してみましょう。
クレジットカード払いに変更する
電気代のお支払いをクレジットカード払いに変更すれば、口座からの引落としを先送りできます。クレジットカードは1ヵ月間の利用分を翌月にまとめてお支払いする仕組みなので、すぐに用意できるお金がなくてもお支払いが可能です。
ただし、クレジットカード払いはあくまでもお支払いの先延ばしにすぎず、お支払いの義務がなくなるわけではありません。翌月のお支払い日までにお金を用意する必要があるため、一時的にお支払いできない場合にのみ利用を検討しましょう。
また、電力会社で支払い方法をクレジットカードに変更する際、手続きが完了するまで日数がかかる可能性があります。変更手続きが完了するまでは、クレジットカードでのお支払いができない点にも注意が必要です。
クレジットカードの引き落とし日については、以下の記事で詳しく解説しています。
不用品を売る
フリマアプリなどで不用品を売れば、電気代分のお金をつくれる可能性があります。スマートフォンがあれば誰でも気軽に出品できます。
ただし、いつ売れるかが分からず、場合によっては買い手がつかないこともあるため、電気代のお支払い期限が迫っている場合は難しいでしょう。
また、電気代の料金にもよりますが、ある程度値のつく品物を出品する必要がある点にも注意が必要です。
すぐに現金が欲しい場合は、リサイクルショップに持ち込むのも手段の1つです。買い取ってもらえるかどうかがその場で分かり、すぐに現金を受け取れます。
副業をして電気代を稼ぐ
電気代を用意できない場合は、収入を増やすことも検討しましょう。工場の軽作業やイベントスタッフなどの日雇いアルバイトなら、その日のうちに現金が受け取れる場合があります。
また、近年は副業しやすい環境が整ってきており、隙間時間を活用して働ける副業をアプリで探すことも可能です。本業がある方でも、効率よく副収入を得ることができます。
ただし、会社によっては副業を禁止しているところもあります。副業をする場合は、会社の規約で認められているかどうかを事前に確認しましょう。
また、副業したい方を狙った詐欺もあります。以下の記事では副業詐欺の手口や対策について解説しています。
親族や友人に電気代を借りる
電気代を貸してもらえないかを、知人に相談するのも方法の1つです。お金が必要な理由や事情、返済日が明確であれば、貸してくれる可能性があります。
ただし、きちんとご返済できない場合、たとえ親しい間柄でも相手との関係は崩れてしまいます。後々のトラブルを避けるためにも、借用書をつくり計画的にご返済することが大切です。
親族や友人にお金を借りることに抵抗がある方もいらっしゃるでしょう。以下の記事では、身近な方からお金を借りる場合の伝え方について、データをもとに解説しています。
クレジットカードのキャッシング枠を利用する
キャッシング枠が付帯されているクレジットカードを持っている場合、キャッシングをして電気代をお支払いすることもできます。
ただし、クレジットカードを持っていない場合、お申込みからクレジットカードお受け取りまで時間がかかるケースが多いので注意が必要です。また、保有しているクレジットカードにキャッシング枠を追加する場合も、審査に時間がかかる可能性があります。
クレジットカードを持っていない・キャッシング枠が付帯していない場合、お支払い期限まで時間がない状況であれば、次に解説する「カードローン」の利用を検討しましょう。
以下の記事では、クレジットカードのキャッシング枠の利用方法や注意点について解説しています。
キャッシングの仕組みや返済方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
カードローンを利用する
電気代が一時的にお支払いできない場合は、カードローンのご利用もご検討ください。カードローンは、ご利用限度額の範囲で繰り返しお借入れできる個人向けローンです。
基本的に使い道が自由なので、電気代にも充てられます。電気代のお支払い後、生活費が一時的に足りなくなった場合、追加のお借入れも可能です。
消費者金融系カードローンなら最短即日でご融資できるので、電気代のお支払い期限が近づいている場合にも対応できます。
レイクは、Webからのお申込みで21時(日曜日は18時)までに審査・必要書類の確認を含むご契約手続きが完了した場合、最短25分でお借入れが可能です。ただし一部金融機関および、メンテナンス時間などを除きます。
その日のうちにお借入れできる可能性があるため、急な出費にも対応できます。
また、はじめてご契約の方ならご都合にあわせて3つの無利息サービスから選んでご利用いただけます。なるべくお利息を抑えたい方は、ぜひご利用ください。
カードローンの特徴や利用するメリット・デメリットは、以下の記事で詳しく解説しています。
カードローンを土日にお申込みする場合のポイントを知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
電気代のお支払いから送電再開までの流れ
送電が停止された後、再開されるまでの一般的な流れは以下のとおりです。
- 遅延した日数に応じてかかる延滞利息を上乗せした料金をお支払いする
- 送電再開のお申込みをする
- 送電が再開される
電気の供給が再開されるのは、本来の電気代に延滞利息を上乗せした料金をお支払いしてからです。
また、お支払い後に供給を再開してもらうためには、お申込み手続きが必要です。電力会社によってはWebから手続きできます。
お申込み時には「お客さま番号」などの契約番号が必要になることが多いので、あらかじめ用意しておきましょう。
お申込みが完了すると送電が再開されますが、数時間かかる場合もあるので注意してください。
カードローンを利用する際の注意点
カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなカードローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。
- 返済計画を立てる
- 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
- 余裕がある場合は多めの金額を返済する
以下で詳しく解説します。
返済計画を立てる
お金を借りるとご返済がはじまります。借りる前に無理のないご返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なくご返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度ご返済計画を立て直すことが大切です。
カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーション機能があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションしていただけます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額から検討可能なお借入れ額を調べることも可能です。ぜひご活用ください。
- このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。
以下の記事では、万が一カードローンのご返済ができない場合のリスクや対処法について解説しています。
金利や無利息期間などの契約内容を確認する
カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで適用されるのか無利息期間も把握しておきましょう。
レイクでは、はじめてご契約するお客さま限定で、ご都合にあわせていずれかの無利息サービスをお選びいただけます。
- 60日間無利息(Web申込み限定)
- 30日間無利息
- 5万円まで180日間無利息
ご都合にあわせて無利息期間を選択いただけますので、ご自身に適用される無利息期間を確認し、ぜひ有効活用してください。
ご自身の借り方によって、どの無利息期間を選べば利息のご負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もございます。また、「1秒診断」では、簡単な項目を入力するだけで、お借入れが可能かどうかを事前に診断することも可能です。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。
以下の記事では、金利の仕組みや利息の計算方法について解説しています。
また、以下の記事では無利息でお金を借りる方法や、カードローンの無利息サービスの注意点などを解説しています。
余裕がある場合は多めの金額を返済する
家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことでお利息が少なくなり、総返済額も減ります。カードローンのお利息は、以下の計算式で算出します。
お利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数
上記の式から分かるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほどお利息額が増え、お支払い総額も大きくなります。
お利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。
毎月電気代のお支払いに困るなら根本的な解決が必要
毎月のように、電気代のお支払いに困る場合は、根本的に解決しなければなりません。近年、電気料金が高くなっているため、なにもしなければ今後もお支払いが厳しくなる可能性が高いからです。
お金を借りるなどすることで一時的にはしのげますが、その後もお支払いに困りそうであれば、公的機関への相談や、家計の見直しなどをおこないましょう。
家計を改善するのであれば、固定費から見直してください。以下のような項目をチェックしましょう。
- 通信費(スマートフォン料金・インターネット回線など)
- 生命保険
- 自動車保険
- サブスクリプション(動画配信などの月額サービス)
また、電力会社そのものを乗り換えるのもおすすめです。
家計見直しがうまくいかない場合は、前述した生活困窮者の相談窓口への相談も検討してみましょう。
生活費の平均や節約のポイントは、以下の記事で詳しく解説しています。
まとめ
本記事では、電気代がお支払できない場合のリスクや対処法について解説してきました。
電気代が払えないと、以下のようなリスクがあります。
- 電気が止まる
- 延滞利息が発生する
- 保証金を求められる場合がある
- 強制解約や法的措置をとられる可能性がある
- 信用情報に影響する可能性がある
また、督促状が届いてもお支払いせずにいると、法的措置をとられる可能性もあるため、注意が必要です。
電気代が払えない場合の対処法は、以下のとおりです。
- 電力会社に相談する
- 公的機関に相談する
- クレジットカード払いに変更する
- 不用品を売る
- 副業をして電気代を稼ぐ
- 親族や友人に電気代を借りる
- クレジットカードのキャッシング枠を利用する
- カードローンを利用する
毎月電気代が用意できない場合は、家計の見直しや公的機関への相談を検討しましょう。
監修者:
松崎 観月
プロフィール:
大学卒業後、金融機関にて個人営業を担当し、資産運用の相談・保険販売などを経験する。退社後、CFP認定を取得。現在は金融に関する記事の執筆・監修をおこなう。これまでに執筆した記事は500本を超える。
資格情報:
CFP®、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定2級