バイクローンの審査基準と通らない原因、通過するためのポイントを解説

更新日:2025年9月2日

公開日:2022年10月27日

バイクローンの審査基準と通らない原因、通過するためのポイントを解説

バイクローンは、バイク購入時に利用できる個人向けの目的ローンです。ほかのローンと同様、お申込みをすると審査がおこなわれ、通過しなければ利用できません。利用するには、継続して安定した収入が必要です。
この記事では、バイクローンの審査について説明します。審査に通らない理由や通過するためのポイントも解説するので、ぜひ参考にしてください。

バイクローンの審査基準

バイクローンは、バイク購入時に利用できる目的ローンです。バイクの購入資金はもちろん、車検や修理費用などのバイク関連資金にも充てられるのが一般的です。
バイクローンに申込むと審査がおこなわれますが、ほかのローンと同様に審査基準は公表されていません。

一般的に考えられるバイクローンの審査基準を以下で解説します。

  • 申込条件を満たしているか
  • 継続して安定した収入があるか
  • 過去に延滞や破産申立などをしていないか

申込条件を満たしているか

バイクローンは、概ね18歳または20歳以上から申込みできます。バイクローンによっては、学生でも継続して安定した収入があればお申込みが可能です。年齢の条件を満たしていない場合は、お申込みできません。
実際の申込条件はバイクローンにより異なるので、事前に確認しましょう。

継続して安定した収入があるか

多くのローンでは、「継続して安定した収入があること」は必須条件です。貸倒れを防ぐために、継続して安定した収入があることは重視されています。返済能力がない方が融資を受けるのは難しいでしょう。
ただし、収入が多ければいいというわけではなく、年収に見合ったお借入れ額かどうかが重要です。そのため、毎月の収入が少ないからといって審査に通らないとは限りません。

過去に延滞や破産申立などをしていないか

ローンの利用状況などは、一定期間信用情報機関に記録されています。ローン会社は審査の際に申込者の信用情報を照会するため、信用情報機関に延滞や破産申立などの情報が残っているとローンの審査に通過するのは難しくなる可能性があります。
信用情報機関に情報が記録されている期間は、情報の種類や信用情報機関により異なります。信用情報機関への登録情報と登録期間は、各信用情報機関のホームページで確認いただけます。

バイクローンの申込み・審査・契約の流れ

バイクローンを利用する際の、お申込みからご契約までの流れを解説します。バイクローンによっても異なりますが、一般的には以下の流れです。

  1. お申込み
  2. 仮審査
  3. 必要書類提出
  4. 本審査
  5. ご契約手続き
  6. お借入れ

多くのバイクローンは、24時間いつでもWebからのお申込みが可能です。本審査の前に仮審査がおこなわれるため、日数がかかる傾向にあります。余裕をもって手続きをおこないましょう。
仮審査通過後、本人確認書類などの必要書類を提出します。不備や漏れがないように注意してください。書類提出後に本審査がおこなわれ、無事に通過するとご契約手続き、お借入れへとすすみます。
近年は、必要書類提出やご契約もWeb上で手続きできるケースが多く、一切来店せず借入れることも可能です。(※)来店する時間がない方でも利用しやすいでしょう。

  • 条件により店頭や郵送でのお手続きが必要な場合もあります。

バイクローンの審査に必要な書類

バイクローンの審査に必要な書類は、主に以下3点です。

  • 収入証明書類
  • 本人確認書類
  • 使い道が分かる書類(注文書など)

勤続年数が分かる書類など上記以外の書類が必要なケースもあり、バイクローンによって異なります。審査の過程で追加提出が必要になる場合もあるため、案内にしたがって不備や漏れがないよう確実に提出しましょう。

バイクローンの審査に通らない原因

バイクローンは、ほかのローンと同様に審査基準が公表されていません。そのため、審査に通らない一般的な理由を解説します。

  • 申込条件を満たしていない
  • 他社からのお借入れが多い
  • 信用情報に問題がある

申込条件を満たしていない

そもそも申込条件を満たしていない場合、バイクローンの審査には通過できません。申込み条件はバイクローンにより異なりますが、「継続して安定した収入」は多くのローンで重視されています。「継続して安定した収入がある方」が申込条件として挙げられている場合、無職の方は審査に通過することができないでしょう。
また、ローンによっては、「前年度の年収が200万円以上の方」「勤続年数1年以上」など、年収や勤続年数の基準が定められているケースもあります。条件を満たしているかを確認したうえで申込みしましょう。

他社からのお借入れが多い

他社からのお借入れが多いと貸倒れのリスクは高くないか、より慎重な審査がおこなわれるでしょう。しかし、他社からお借入れがあるというだけで審査に通らないわけではありません。年収に対してお借入れ額の合計がどれほどになるかが重要です。
他社のお借入れ額は信用情報機関に登録されており審査の際に照会されます。他社のお借入れ額について虚偽の申告をしても、審査の過程で判明してしまいます。
どんな理由であれ、虚偽の申告をしてはいけません。お申込みの際は、必ず正しい情報を申告しましょう。
他社のお借入れ状況を正確に申告しなければならない理由や注意点について、下記記事で詳しく解説しています。

信用情報に問題がある

信用情報に延滞や破産申立などの記録があると、審査で不利に働く可能性があります。延滞などの情報が信用情報機関に登録されている場合は、記録が消えるまで待ちましょう。
ご自身の信用情報は、信用情報機関に開示手続きをおこなえば確認できます。手数料はかかりますが、Webから手軽に開示手続きが可能です。不安な方は、一度ご自身の信用情報を調べてみましょう。
下記記事では、信用情報に登録される内容や、問題があると判断されないためにはどうすべきかを詳しく解説しています。

また現時点での信用情報が気になる方は、前述のとおり信用情報機関に開示申請が可能です。下記記事で具体的な手順について解説していますので、あわせてご覧ください。

バイクローンの審査に通過するためのポイント

バイクローンの審査に通過するためのポイント

ローンの審査基準は基本的に公表されていませんが、審査に通過するための一般的なポイントをご紹介するのでぜひ参考にしてください。

  • 頭金を用意して最低限のご利用限度額で申込む
  • 申込内容や提出書類の不備をなくす

頭金を用意して最低限のご利用限度額で申込む

バイク購入に充てる頭金を多く用意できれば、その分お借入れ額が少なく済みます。一般的に、年収に対してお借入れ額が少ないほど貸倒れのリスクが少なくなるため、審査では有利に働くでしょう。
また、お借入れ額が多くなるほど利息の負担も大きくなります。利息の負担を減らすためにも、なるべく多くの頭金を用意することが大切です。

申込内容や提出書類の不備をなくす

申込内容や提出書類の誤り、不備があるとバイクローンの審査をスムーズに進められません。
申告した内容が事実ではないことが判明すると、審査に悪影響をおよぼす可能性もあります。虚偽の申告は当然避けるべきですが、故意ではない場合も審査をスムーズに進められなくなる可能性があるため、慎重に手続きしましょう。
なお、バイクローンの場合は本人確認書類や収入証明書類のほかに、注文書などの使い道が分かる書類も必要な場合があります。不備なく提出できるよう、書類をそろえておきましょう。

バイクローンの種類

バイクローンは、どこで組むかによっていくつかの種類に分けられます。代表的なバイクローンは以下のとおりです。

  • ディーラーローン:バイク販売店が提携する信販会社のバイクローン
  • バイク販売店の自社ローン:バイク販売店が独自に提供するバイクローン
  • 保険会社のバイクローン:損害保険会社が提供するバイクローン
  • 銀行のバイクローン(マイカーローン):銀行が提供するバイクローンやマイカーローン

ディーラーローンやバイク販売店の自社ローンは、バイク購入時にその場で手続きできるため手間がかかりません。審査も比較的早く、お借入れまでがスムーズです。
また、ディーラーローンでは残価設定型クレジットも選択できます。残価設定型クレジットとは、あらかじめ数年後の下取り価格を設定し、残額を分割でご返済する仕組みです。通常のローンと比べて月々の返済負担を抑えられますが、残価設定型には注意点もあるため慎重に検討する必要があります。
保険会社や銀行のバイクローンは、比較的低金利でお借入れできるのが特徴です。
ディーラーローンと比べて手続きに手間はかかりますが、購入するバイクが決まっていなくてもお申込みできる場合があります。また、修理費用にも利用できるなど使い道の自由度も比較的高めです。

バイクローンのメリット・デメリット

バイクローンは、バイクの購入資金だけでなく、車検や修理費用などにも充てられるため便利ですが、デメリットもあります。メリット・デメリットの両面を踏まえて検討しましょう。

メリット

バイクローンを利用する主なメリットは、以下のとおりです。

  • 月々の負担額を軽減できる
  • 購入後の維持費を確保できる
  • カードローンよりも金利が低い場合がある

バイクローンを利用すれば、手元の資金が足りなくてもバイクを購入でき、分割で負担を抑えたご返済が可能です。
バイクを購入すると、車両本体の購入資金だけでなく、その後の維持費もかかります。バイクローンを組めば、購入後の維持費や生活費に充てる資金を残しておけるため安心です。
また、バイクローンなどの目的ローン(特定の使い道に利用できるローン)は、使い道が自由なカードローンと比べて金利が低い傾向があります。カードローンの上限金利は、年率14.0%~18.0%程度が相場です。一方、バイクローンなら一般的に年率10.0%未満の金利でお借入れできます。

デメリット

次に、バイクローンの主なデメリットを解説します。

  • 個人間売買には利用できない場合がある
  • お支払いを終えるまで所有権を持てない場合がある
  • お申込みからお借入れまでに時間がかかる傾向がある

ネットオークションやフリマアプリなどの個人間売買でバイクを購入した場合、バイクローンを組めない可能性があります。バイクローンによって使い道が異なるため、申込み前の確認が必要です。
また、バイク販売店でバイクローンを組むと、一般的にご完済するまでバイクの所有権はバイク販売店または信販会社にあります。売却や買い替えの際、手続きに手間がかかる可能性がある点に注意しましょう。
なお、銀行のバイクローン(マイカーローン)は多くの場合、ご契約時からバイクの名義はご自身です。ただし、銀行のバイクローンはお申込みからお借入れまでに時間がかかる傾向があります。銀行によって異なりますが、お借入れまで1~2週間程度かかるため余裕をもっての手続きが必要です。
バイクローンのメリット・デメリットについて、詳しくは下記記事で解説しています。あわせてご覧ください。

また、バイクローン以外にも、用途の指定がないフリーローンもバイクの購入資金に充てることができます。下記記事ではフリーローンの特徴や審査、金利について解説していますので参考にしてください。

早急にお金が必要な場合はカードローンの利用も検討

バイクローンを利用できない場合やお借入れまで日数がない場合などは、カードローンのご利用もご検討ください。
カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れができる個人向けローンです。
バイクローンと比べて金利は高めですが、使い道が自由であり、使い道を確認する書類の提出は必要ありません。
また、消費者金融系カードローンなら即日のお借入れも可能です。消費者金融系カードローンでは無利息期間を設けている場合が多く、うまく利用すれば利息の負担を抑えられます。
レイクは、Webからのお申込みで21時(日曜日は18時)までに審査・必要書類の確認を含むご契約手続きが完了した場合、最短即日でお借入れが可能です。ただし、一部金融機関および、メンテナンス時間などを除きます。
カードの到着を待つことなくその日のうちにお借入れできる可能性があるため、急な出費にも対応できます。

カードローンの特徴や利用の流れ、審査について詳しく知りたい方は下記記事もあわせてご覧ください。

また、前述のとおり、消費者金融系カードローンでは即日融資や土日祝日のお申込み、お借入れに対応しているところもあります。下記記事では即日融資を受ける方法や、お申込み前に確認するべきことを詳しく解説していますので参考にしてください。

カードローンを利用する際の注意点

カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなカードローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。

  • 返済計画を立てる
  • 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
  • 余裕がある場合は多めの金額を返済する

以下で詳しく解説します。

返済計画を立てる

お金を借りると返済が始まります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なくご返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーション機能があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションできます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額からご利用限度額を調べることもできます。ぜひご活用ください。

  • このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。

カードローンの返済期日に遅れてしまった場合に生じるリスクや、遅れた場合の対処法について下記記事で詳しく解説していますので参考にしてください。

金利や無利息期間などの契約内容を確認する

カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで無利息期間が適用されるのかもご確認ください。
レイクでは、Web申込み、はじめてご契約などの諸条件を満たしたお客さまは365日間の無利息サービスをご利用いただけます。

  • 365日間無利息

ご利用条件:Webでお申込み・はじめてのご契約、ご契約額が50万円以上かつご契約後59日以内に収入証明書類の提出とレイクでの登録完了が必要
上記ご利用条件を満たさない方は60日間無利息または30日間無利息をご利用いただけます。

  • 60日間無利息(Web申込みかつはじめてのご契約、ご契約額が50万円未満)
  • 30日間無利息(自動契約機または電話申込みかつはじめてのご契約)

さらに、「1秒診断」では、簡単な項目を入力するだけで、お借入れが可能かどうかを事前に診断することも可能です。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
また、無利息期間経過後は通常金利が適用されます。

無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。なおご返済が遅れた場合等、無利息期間が終了いたします。

カードローンの金利については下記記事でも詳しく解説しています。金利の仕組みや計算方法についても分かりやすい内容になっていますので、ぜひ参考にしてください。

また、無利息サービスを利用する際の注意点については、下記記事でも詳しく解説しています。

余裕がある場合は多めの金額を返済する

家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことで利息が少なくなり、返済総額も減ります。カードローンの利息は、以下の計算式で算出します。

利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数

上記の式から分かるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほど利息の負担額が増え、ご返済総額も多くなります。
利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。

下記記事では、カードローンの一括返済の方法や注意について詳しく解説しています。

まとめ

バイクローンを利用するには、ほかのローンと同様に継続して安定した収入が必須です。頭金を用意する、申込み内容に不備がないようにするなどのポイントをおさえれば、審査に通過する確率を高められるでしょう。
バイクローンを利用できない場合やお借入れを急ぐ場合などは、カードローンのご利用もご検討ください。

監修者:松崎 観月

監修者:

松崎 観月

プロフィール:

大学卒業後、金融機関にて個人営業を担当し、資産運用の相談・保険販売などを経験する。退社後、CFP認定を取得。現在は金融に関する記事の執筆・監修を行う。これまでに執筆した記事は500本を超える。

資格情報:

CFP®、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定2級