同棲の初期費用はいくらかかる?
内訳や相場、安く抑える方法を解説!

公開日:2022年11月17日

同棲の初期費用はいくらかかる?内訳や相場、安く抑える方法を解説!

同棲をはじめる際には、不動産会社に支払う初期費用に加えて、引っ越し費用や家具・家電購入代などさまざまな費用がかかります。
この記事では、同棲をはじめる際にかかる初期費用を解説します。
初期費用の内訳や相場、安く抑えるコツも紹介するので、同棲をはじめたいと考えている方はぜひ参考にしてください。

同棲をはじめる際の初期費用

同棲をはじめる際の初期費用には、不動産会社に支払う費用や引っ越し費用、家具・家電購入費用などがあります。
そのうち、不動産会社に支払う分だけで家賃の5~7ヵ月分かかるとされています。
不動産会社に支払う費用とそれ以外の費用にわけて、以下で詳しく解説します。

不動産会社や物件のオーナーに支払う費用

不動産会社や物件のオーナーに支払う費用とは、賃貸物件を借りるためにかかる初期費用のことです。

不動産会社や物件により異なりますが、主に以下のような費用が発生します。

敷金 家賃の1~2ヵ月分
礼金 家賃の0〜2ヵ月分
仲介手数料 家賃の0.5~1ヵ月分+消費税
前家賃 家賃の1ヵ月分
当月分の家賃(日割り) 家賃を日割りで算出した金額
火災保険料 年1.5万円〜2万円程度
保証料(保証会社を利用する場合) 家賃の0.5~1ヵ月分

敷金は、物件のオーナーに担保として預けておく保証金のことで、家賃の未払いや修繕費用などに充てられます。退去時に必要な修繕費用などが差し引かれ、残金が戻ってくるのが一般的です。礼金は、物件のオーナーに謝礼として渡す費用です。敷金と違い返還はされません。
仲介手数料は、物件を紹介してくれた不動産会社に支払う費用です。仲介手数料は不動産会社により異なりますが、不動産会社が受け取れる仲介手数料の上限は「家賃の1ヵ月分+消費税まで」と決められています。
「借主から家賃0.5ヵ月+消費税、貸主から家賃0.5ヵ月+消費税」が同意無しでの上限金額であり、どちらか片方から0.5ヵ月+消費税を超える金額を請求する際は、同意を得たうえでの請求が必須となります。そのため、一般的な仲介手数料の相場は家賃の0.5~1ヵ月分+消費税です。
敷金・礼金・仲介手数料に加えて、月の途中で入居する場合は当月分の日割り家賃が発生するほか、前家賃、火災保険料などの費用がかかります。
また、鍵交換費用や消毒料などを請求される場合があり、初期費用で請求される内容や金額は契約する不動産会社や物件で異なるため、契約前にしっかり確認するようにしましょう。

間取りと地域によって家賃相場は異なる

家賃相場は、住む部屋の間取りや住む地域によって大きく異なります。以下は地域と間取り別の家賃相場です。

1LDKの家賃相場

東京23区 15.1万円
大阪市 8.9万円
名古屋市 6.6万円
福岡市 7.4万円

2LDKの家賃相場

東京23区 20.9万円
大阪市 10.9万円
名古屋市 9.1万円
福岡市 9.0万円

賃貸物件を借りると、家賃だけでなく管理費・共益費や駐車場代なども毎月かかる場合があります。家賃を比較する際は、これらの費用も含めて検討することが大切です。
なお、敷金・礼金や仲介手数料は、家賃をベースに決まります。そのため、物件の家賃によって初期費用にも大きな差が生じます。

引っ越し費用・家具家電費用

同棲をはじめる際には、不動産会社に支払う初期費用以外に、引っ越し費用や家具・家電、日用品などの費用もかかります。
引っ越し費用は、引っ越しの人数や距離、時期などによりさまざまなので一概には言えませんが、単身者の繁忙期・通常期の引っ越し費用の相場を紹介するので参考にしてください。

単身者の引っ越し費用の相場

距離 荷物量が少ない場合 荷物量が多い場合
繁忙期(2〜4月)全平均 51,479円 74,430円
通常期(5〜1月)全平均 43,764円 56,964円

引っ越しが集中する2~4月は引っ越しの繁忙期と言われ費用は高めです。ただし、引っ越し時期に関わらず、運搬距離や荷物が少ないほど引っ越し費用は安くなるのが一般的です。

また、同棲をはじめる際の家具・家電の費用相場は、以下のとおりです。

ベッド 3~5万円程度
ダイニングテーブル 1~2.5万円程度
食器棚 4万円程度
洗濯機 6万円程度
電子レンジ 1.5万円程度
テレビ 3~5万円程度
冷蔵庫 3~7万円程度
炊飯器 1.5万円程度
掃除機 2万円程度

上記のすべてを買いそろえる場合は25~35万円程度になりますが、買い揃える家具や家電の種類により大きく変わってきます。予算や自分達の生活スタイルにあわせて、必要なものを揃えていきましょう。

同棲の初期費用を抑える方法

同棲の初期費用を抑える方法

同棲をはじめたいけれど資金に余裕がない方向けに、初期費用を安く抑える方法を紹介します。

  • 家賃が安い物件を探す
  • 敷金・礼金がかからない物件を探す
  • 初期費用が安い不動産会社を選ぶ
  • フリーレント付きの物件を探す
  • 引っ越し費用を抑える

家賃が安い物件を探す

敷金・礼金や仲介手数料は家賃をベースに決まるため、家賃が安い物件を見つけられれば初期費用を抑えられます。駅までの距離や設備など、見直せる項目がないかを検討してみましょう。
家賃が安ければ、同棲をはじめた後の生活費も安く抑えられます。

敷金・礼金がかからない物件を探す

不動産会社に支払う初期費用のなかでも、高い割合を占めるのが敷金・礼金です。
物件によっては、敷金も礼金もかからない場合があります。敷金・礼金がかからない物件なら、家賃の2〜3ヵ月程度の費用を抑えられます。
敷金・礼金がかからない物件の中には、敷金はかからず入居時の費用が少なく済む代わりに、退去時に修理代やクリーニング代を支払わなければならないケースもあるので注意が必要です。

初期費用が安い不動産会社を選ぶ

仲介手数料や鍵交換代、保証料などは不動産会社によって違うため、安い会社を見つければ初期費用を抑えることが可能です。
なかでも仲介手数料は、早く借り手を見つけたいなどの事情から物件によっては無料になっている場合があります。また、仲介手数料は不動産会社が独自に設定する費用であるため、値引き交渉をすれば安くしてくれるケースもあります。

フリーレント付きの物件を探す

フリーレント付き物件とは、入居後最初の数ヵ月間、家賃が無料になる物件のことです。初期費用としてまとまった費用を支払った後、数ヵ月間の家賃がかからないため負担を大きく軽減できます。無料になる期間は物件によりさまざまです。
ただし、フリーレント付き物件を早期に退去すると、違約金がかかるケースがあります。長く住まない場合、違約金により結果的に損をする可能性もあるので、解約時の規定もしっかり確認しましょう。

引っ越し費用を抑える

引っ越しにかかる費用を抑えられれば、初期費用の負担が少なくなります。
引っ越しの時期を選べる場合は、2~4月の繁忙期は避け、5〜1月の通常期を選ぶといいでしょう。また、見積もりは1社ではなく、複数社に依頼しましょう。相見積もりをとれば料金やプランを比較できるため、より安い引っ越し業者を見つけられます。
引っ越し業者によっては複数のプランが用意されているため、荷造りや荷ほどきを自分でおこなうなど安いプランを選ぶのも方法の1つです。
また、大きな家具・家電がない場合は、自家用車や借りた軽トラックを使って自分で荷物を運べば、引っ越し業者に依頼するよりも安くなります。

同棲の初期費用を払えない場合の対処法

同棲をはじめる際には一度にまとまった資金が必要となるため、負担は少なくありません。初期費用を用意するのが難しい場合は、以下の対処法も検討しましょう。

  • クレジットカード払いで分割にする
  • 親族や知人にお金を借りる
  • 引っ越しローンを利用する
  • カードローンを利用する

クレジットカード払いで分割にする

初期費用をクレジットカード払いで分割にすれば、まとまった資金が用意できなくても同棲をはじめられます。クレジットカード払いなら、ポイントやマイルが貯まるため現金よりもお得です。
一括払いで支払った場合も、クレジットカードによっては後から分割払いに変更できます。
ただし、クレジットカードの分割払いはあくまでも支払いを先送りしているにすぎません。後日支払う必要があるため、支払える見通しがある場合に利用しましょう。また、一般的に3回払い以上の分割払いを利用すると手数料がかかる点にも注意が必要です。
分割払いしたい場合は、クレジットカード払いに対応しているかどうかをあらかじめ不動産会社に確認しましょう。

親族や知人にお金を借りる

頼れる親族や知人がいるなら、同棲の初期費用に充てるお金を借りられないか相談してみるのも手段の1つです。
ただし、約束どおり返済できないと、人間関係が破綻する恐れがあります。親族から借りる場合も、お金を借りたい理由を説明したうえで、いつ返済するのかをきちんと伝えることが大切です。また、トラブルを避けるために借用書を交わすなどの対策も必要です。

引っ越しローンを利用する

一部の金融機関では、引っ越しに関する費用に充てられる個人向けローンを提供しています。引っ越し業者に支払う費用だけでなく、初期費用や家具・家電購入代など幅広く利用できます。
使い道が定められている目的ローンであり、比較的低金利で借入れできるのがメリットです。
仮審査が行われるケースが多く、仮審査通過後に正式な申込み、契約となります。引っ越しローンによっては、勤続年数や年収の制限があります。条件を満たしていない場合は申込みできないので、事前の確認が必要です。
引っ越しローンの取扱いがない場合は、フリーローンを利用する方法もあります。フリーローンは、借入金が一括で入金されるタイプの個人向けローンです。基本的に使い道が自由なので、引っ越しの初期費用にも利用できます。仮審査から融資まで1~2週間程度かかる場合も多いので、不動産会社に初期費用の支払い期限を確認しておきましょう。

カードローンを利用する

カードローンも基本的に使い道が自由なので、不動産会社に支払う初期費用や引っ越し費用など幅広くご利用いただけます。繰り返しお借入れできるため、ご利用限度額の範囲であれば追加のお借入れも可能です。
金利は引っ越しローンに比べると高めですが、消費者金融系カードローンなら最短即日でお借入れできる可能性があります。また、ご契約がはじめての方向けに無利息期間が設けられているのも特徴です。
レイクは、Webからのお申込みで21時(日曜日は18時)までに審査・必要書類の確認を含むご契約手続きが完了した場合、最短25分でお借入れが可能です。ただし一部金融機関および、メンテナンス時間などを除きます。
自宅にカードの到着を待つことなくその日のうちにお借入れできる可能性があるため、急な出費にも対応できます。
また、はじめてご契約の方なら無利息サービスもご利用いただけます。なるべくお利息を抑えたい方はぜひ、ご利用ください。

カードローンを利用する際の注意点

カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなカードローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。

  • 返済計画を立てる
  • 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
  • 余裕がある場合は多めの金額を返済する

以下で詳しく解説します。

返済計画を立てる

お金を借りると返済がはじまります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なく返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
カードローン会社の公式サイトなどには、返済シミュレーション機能があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済金額やご返済回数をシミュレーションしていただけます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額からお借入れ可能額を調べることもできます。ぜひご活用ください。

  • このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。

金利や無利息期間などの契約内容を確認する

カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで適用されるのか無利息期間もご確認ください。
レイクでは、はじめてご契約するお客さま限定で、ご都合にあわせていずれかの無利息サービスをお選びいただけます。

  • 60日間無利息(Web申込み限定)
  • 30日間無利息
  • 5万円まで180日間無利息

ご自身に適用される無利息期間を確認し、ぜひ有効活用してください。
ご自身の借り方によって、どの無利息期間を選べばお利息のご負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もございます。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
無利息期間中にもご返済日は訪れるので、会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。

余裕がある場合は多めの金額を返済する

家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことでご利用残高が減り、お利息も少なくなります。カードローンのお利息は、以下の計算式で算出します。

お利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数

上記の式からわかるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほどお利息額が増え、お支払い総額も大きくなります。
お利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。

まとめ

同棲をはじめる際には、敷金・礼金や仲介手数料などの初期費用に加えて、引っ越し費用や家具・家電購入代などさまざまな費用がかかります。引っ越し後も家賃や固定費などが毎月かかるため、家計への負担は小さいとは言えません。
初期費用を安く抑えたい場合は、2人で協力して、なるべく家賃が安い物件を探し、繁忙期を避けて引っ越すといいでしょう。
初期費用の用意が間に合わない場合は、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れ可能なカードローンのご利用もご検討ください。

監修者:松崎 観月

監修者:

松崎 観月

プロフィール:

大学卒業後、金融機関にて個人営業を担当し、資産運用の相談・保険販売などを経験する。退社後、CFP認定を取得。現在は金融に関する記事の執筆・監修を行う。これまでに執筆した記事は500本を超える。

資格情報:

CFP®、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定2級