電気代が払えないと電気が止まる?
滞納から送電停止までの流れや対処法を解説

公開日:2022年11月29日

電気代が払えないと電気が止まる?滞納から送電停止までの流れや対処法を解説

電気代を期限までに支払えない場合、すぐに電気が止まるわけではありませんが、日ごとに延滞利息がかかります。
電力会社が設けた最終支払い期限を過ぎても支払えない場合は、電気が止まってしまいます。
この記事では、電気代が支払えない場合に起こることや送電停止・再開の流れをまとめました。期限までにお金を用意できないときの対処法も紹介するので、参考にしてください。

電気代が払えないとどうなる?

支払い期限までに電気代を払えなかった場合、「電気が使えなくなるの?」と不安な方もいるのではないでしょうか。
ここでは、電気代を支払い期限までに払えなかった場合に起こることを紹介します。

  • 電気が止まる
  • 延滞利息が発生する
  • 保証金を求められる場合がある

電気が止まる

支払い期限までに電気代を払えなかった場合、いきなり電気が止められるわけではありません。しかし、電力会社では最終支払い期限が設けられており、最終支払い期限までに支払えないと電気の供給が停止されます。
電気が止まると、エアコンや冷蔵庫、電子レンジなどあらゆる家電が使えなくなります。
真夏であれば、エアコンが使えないことで熱中症になるリスクも伴うでしょう。冷蔵庫で保管している食品も悪くなってしまいます。
また、スマートフォンやパソコンなどが充電できなくなるため、連絡手段がなくなり、仕事にも支障がでるかもしれません。
上記のように、電気が止まると生活に直接大きな影響を与えます。

延滞利息が発生する

延滞利息とは、支払い期限に遅れた場合に支払わなければならない金額のことです。
支払い期限を過ぎても電気代を支払わない場合、その翌日から支払い日までの日数に応じて延滞利息が発生します。
支払い期限は電力会社により異なりますが、検針日の翌日から30日目のケースが多いです。多くの電力会社では、支払い期限を超えた場合年10.0%の延滞利息を支払わなければなりません。
延滞利息は日ごとに発生します。支払いが遅くなるほど負担も大きくなるので、注意が必要です。

保証金を求められる場合がある

支払い期限を過ぎても電気代を支払わなかった場合などに供給の再開や継続にあたって保証金を求められる場合があります。
預ける保証金の金額は電気会社によって異なり、期限を過ぎても電気代を支払わなかった場合、保証金が電気代に充当されます。
保証金は、契約終了の際に未払い債務に充当しても残高がある場合は返還されるのが一般的です。

電気代が払えないときの送電停止・再開の流れ

支払い期限を過ぎたからといって、いきなり電気が止まるわけではありません。しかし、電気代の滞納が続くと最終的には電気が止められます。
支払い期限までに電気代が支払えなくなってから供給が停止されるまでと、再開の流れを以下で詳しくみていきましょう。

送電停止までの流れ

電気が止まるまでの一般的な流れは以下のとおりです。

  1. 支払い期限までに支払えない場合、支払いについての通知が届く
  2. 通知に記載されている最終支払い期限までに支払わないと、送電が停止される

先に述べたとおり、電力会社では支払い期限とは別に最終支払い期限が設定されています。多くの電力会社の期限は、それぞれ以下のとおりです。

支払い期限:検針日の翌日から30日目
最終支払い期限:支払い期限の翌日から20日目(検針日の翌日から50日目)

  • 電力会社により異なる場合があります。

つまり、一般的には「検針日の翌日から30日目」から延滞利息は発生しますが、この時点では電気の供給は停止されません。
「支払い期限の翌日から20日目(検針日の翌日から50日目)」を超えても支払えなかった場合にお知らせのうえ、送電が停止されます。

電気代の支払いから再開までの流れ

送電が停止された後、再開されるまでの一般的な流れは以下のとおりです。

  1. 遅延した日数に応じてかかる延滞利息を上乗せした料金を支払う
  2. 送電再開の申込みをする
  3. 送電が再開される

電気の供給が再開されるのは、本来の電気代に延滞利息を上乗せした料金を支払ってからです。
また、支払い後に供給を再開してもらうためには、申込み手続きが必要です。電力会社によってはWebから手続きできます。
申込み時には「お客さま番号」などの契約番号が必要になることが多いので、あらかじめ用意しておきましょう。
申込みが完了すると送電が再開されますが、数時間かかる場合もあるので注意してください。

電気代が払えないときの対処法

電気代が払えないときの対処法

支払い日までに電気代を用意できない場合の対処法を紹介します。

  • 電力会社に相談する
  • クレジットカード払いに変更する
  • 不用品を売る
  • 副業をして電気代を稼ぐ
  • 親族や友人に電気代を借りる
  • カードローンを利用する

上記は一時的に電気代の支払いが難しい場合の対処法です。毎月電気代が足りなくなるなら、家計の見直しをおこなう必要があります。

電力会社に相談する

期限までに電気代を支払うのが難しそうなら、なるべく早めに電力会社に相談しましょう。
支払い義務がなくなるわけではありませんが、何らかの措置をとってくれる可能性があります。たとえば、各電力会社では、新型コロナウイルス感染症の影響で期限までに電気代を払えない場合の支払い猶予などの対応をとっています(※)。
条件などが決められているので、まずは契約している電力会社に確認しましょう。

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クレジットカード払いに変更する

電気代の支払いをクレジットカード払いに変更すれば、口座からの引落としを先送りできます。クレジットカードは1ヵ月間の利用分を翌月にまとめて支払う仕組みなので、すぐに用意できるお金がなくても支払いが可能です。
ただし、クレジットカード払いはあくまでも支払いの先延ばしにすぎず、支払う義務がなくなるわけではありません。翌月の支払い日までにお金を用意する必要があるため、一時的に支払えない場合にのみ利用を検討しましょう。
また、電力会社で支払い方法をクレジットカードに変更する際、手続きが完了するまで日数がかかる可能性があります。変更手続きが完了するまでは、クレジットカードで支払うことができない点にも注意が必要です。

不用品を売る

フリマアプリなどで不用品を売れば、電気代分のお金をつくれる可能性があります。スマートフォンがあれば誰でも気軽に出品できます。
ただし、いつ売れるかがわからず、場合によっては買い手がつかないこともあるため、電気代の支払い期限が迫っている場合は難しいでしょう。
また、電気代の料金にもよりますが、ある程度値のつく品物を出品する必要がある点にも注意が必要です。
すぐに現金が欲しい場合は、リサイクルショップに持ち込むのも手段の1つです。買い取ってもらえるかどうかがその場でわかり、すぐに現金を受け取れます。

副業をして電気代を稼ぐ

電気代を用意できない場合は、収入を増やすことも検討しましょう。工場の軽作業やイベントスタッフなどの日雇いアルバイトなら、その日のうちに現金が受け取れる場合があります。
また、近年は副業しやすい環境が整ってきており、隙間時間を活用して働ける副業をアプリで探すことも可能です。本業がある方でも、効率よく副収入を得ることが可能です。
ただし、会社によっては副業を禁止しています。副業をする場合は、会社の規約で認められているかどうかを事前に確認しましょう。

親族や友人に電気代を借りる

電気代を貸してもらえないかを、親族や友人に相談するのも方法の1つです。お金が必要な理由や事情、返済日が明確であれば、貸してくれる可能性があります。
ただし、きちんと返済できない場合、たとえ親族でも相手との関係は崩れてしまいます。後々のトラブルを避けるためにも、借用書をつくり計画的に返済することが大切です。

カードローンを利用する

電気代が一時的に支払えない場合は、カードローンのご利用もご検討ください。カードローンは、ご利用限度額の範囲で繰り返しお借入れできる個人向けローンです。
基本的に使い道が自由なので、電気代にも充てられます。電気代支払い後、生活費が一時的に足りなくなった場合、追加のお借入れも可能です。
消費者金融系カードローンなら最短即日でご融資できるので、電気代の支払い期限が近づいている場合にも対応できます。
レイクは、Webからのお申込みで21時(日曜日は18時)までに審査・必要書類の確認を含むご契約手続きが完了した場合、最短25分でお借入れが可能です。ただし一部金融機関および、メンテナンス時間などを除きます。
その日のうちにお借入れできる可能性があるため、急な出費にも対応できます。
また、はじめてご契約の方ならご都合にあわせて3つの無利息サービスから選んでご利用いただけます。なるべくお利息を抑えたい方は、ぜひご利用ください。

カードローンを利用する際の注意点

カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなカードローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。

  • 返済計画を立てる
  • 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
  • 余裕がある場合は多めの金額を返済する

以下で詳しく解説します。

返済計画を立てる

お金を借りると返済がはじまります。借りる前に無理のないご返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なくご返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、ご返済計画を立て直すことが大切です。
カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーション機能があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションしていただけます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額から検討可能なお借入れ額を調べることも可能です。ぜひご活用ください。

  • このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。

金利や無利息期間などの契約内容を確認する

カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで適用されるのか無利息期間もご確認ください。
レイクでは、はじめてご契約するお客さま限定で、ご都合にあわせていずれかの無利息サービスをお選びいただけます。

  • 60日間無利息(Web申込み限定)
  • 30日間無利息
  • 5万円まで180日間無利息

ご都合にあわせて無利息期間を選択いただけますので、ご自身に適用される無利息期間を確認し、ぜひ有効活用してください。
ご自身の借り方によって、どの無利息期間を選べばお利息のご負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もございます。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。

余裕がある場合は多めの金額を返済する

家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことでお利息が少なくなり、総返済額も減ります。カードローンのお利息は、以下の計算式で算出します。

お利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数

上記の式からわかるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほどお利息額が増え、お支払い総額も大きくなります。
お利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。

まとめ

電気代を最終支払い期限までに支払えない場合、電気の供給が停止され、生活に支障がでます。
また、支払い期限を過ぎるとその翌日から遅延利息が発生し、支払いの負担も増えてしまいます。
電気代を用意するのが難しい場合は、電力会社に相談する、クレジットカード払いにするなどの対応をとりましょう。電気代が一時的に支払えない場合は、カードローンのご利用もご検討ください。

監修者:松崎 観月

監修者:

松崎 観月

プロフィール:

大学卒業後、金融機関にて個人営業を担当し、資産運用の相談・保険販売などを経験する。退社後、CFP認定を取得。現在は金融に関する記事の執筆・監修を行う。これまでに執筆した記事は500本を超える。

資格情報:

CFP®、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定2級