教育ローンが返済できない場合の
対処法と滞納のリスク、よくある質問を紹介!
公開日:2026年6月29日
教育ローンは、教育関連資金に幅広く利用できるため、学費や在学費用がかさむ家庭にとって非常に役立つサービスです。しかし、思わぬ出費などでご返済が難しくなることもあるでしょう。
この記事では、教育ローンを滞納するリスクと返済できない場合の対処法を解説します。
滞納すると学校に知られてしまうのか、退学になる可能性があるかなどもあわせてご紹介するので、ぜひご覧ください。
教育ローンとは
教育ローンとは、教育に関連するさまざまな資金に利用できるローンです。
- 受験費用
- 入学金・授業料
- 塾・予備校代
- 住居費用
- 教科書代
- 通学費用など
提供している機関によって、大きく「教育一般貸付(国の教育ローン)」と「民間の教育ローン」の2種類に分けられます。
国の教育ローンは日本政策金融公庫が扱っており、350万円(一定の条件を満たす場合は450万円)を上限にお借入れが可能です。
一方、民間の教育ローンは銀行や信用金庫などが提供しており、金融機関によって条件やサービス内容が異なります。
教育ローンの仕組み
教育ローンは、主に保護者が契約し、保護者が返済をおこなう仕組みです。
国の教育ローンは、元利均等返済で返済しますが、在学期間中は利息のみの支払いも可能です(元金据置)。元利均等返済とは、元金と利息を合わせた毎月のご返済額が一定になる返済方式をさします。また、ご返済期間は最長18年です。
一方、民間の教育ローンは、金融機関によってご返済方式や元金据置の取扱いが異なります。
下記記事でも、教育ローンの仕組みや特徴、利用時の注意点について解説していますので、ぜひ参考にしてください。
教育ローンと奨学金の違い
学費を捻出するのが難しい場合、奨学金を利用する方も多くいます。教育ローン(国・民間)と奨学金の主な違いは、以下のとおりです。
| 項目 | 国の教育ローン | 民間の教育ローン | 奨学金(日本学生支援機構) |
|---|---|---|---|
| 契約者 | 主に保護者 | 主に保護者 | 学生本人 |
| 所得の上限 | あり | なし(金融機関によっては下限あり) | あり |
| 学力基準 | なし | なし | あり |
| 受け取り方法 | 一括 | 一括 | 毎月定額 |
| 利用可能額 | 上限350万円(一定の条件を満たすと450万円) | 金融機関によって異なる | 月1万円〜12万円 |
| 在学中の返済 | 元金据置が可能 | 元金据置が可能(金融機関によって異なる) | 返還猶予(無利息) |
| 保証 | 教育資金融資保証基金の保証または連帯保証人が必要 | 保証会社や連帯保証人が必要な場合がある | 機関保証または人的保証が必要 |
| 申込時期 | いつでも可(めやすは2〜3ヵ月前) | いつでも可 | 決められた募集時期 |
(公益財団法人生命保険文化センター)、
「お子さんの進学・在学資金を支援!国の教育ローンをご利用ください」
(政府広報オンライン)、
「保証制度について」
(独立行政法人日本学生支援機構)、
「国の教育ローンと奨学金の違い」
(日本政策金融公庫)
ほかを加工して作成
教育ローンの返済を滞納するリスク
教育ローンで借りたお金は、利息を加えて返済しなければなりません。
教育ローンを滞納すると、その後の生活にさまざまな影響が生じ得ます。考えられる主な影響は、以下のとおりです。
- 遅延損害金が発生する
- 信用情報に異動情報が登録される
- 一括返済を請求される
- 連帯保証人に請求がおこなわれる
- 財産を差し押さえられる
遅延損害金が発生する
教育ローンのご返済に遅れると、本来のご返済額に加えて遅延損害金を支払わなければなりません。
ご返済日の翌日から支払いが完了するまでの日数に応じてかかるため、返済が遅れるほど遅延損害金の額も大きくなります。また、遅延損害金は通常の貸付利率(年率)よりも高く設定されていることが一般的です。
信用情報に異動情報が登録される
教育ローンの滞納が一定期間続くと、信用情報に異動(金融事故)情報として登録される可能性があります。
信用情報は、ローンやクレジットカードのご契約やお申込みの内容、ご返済状況などを登録した個人情報です。ローンやクレジットカードの審査で、返済能力を判断するために利用されます。
教育ローンの滞納が長期にわたり、異動情報が登録されると、ほかのローンやクレジットカードの審査で金融機関にその事実を把握されるため、審査に通過するのが難しくなります。
下記記事では、信用情報に登録される内容について詳しく解説していますので、参考にしてください。
また、下記記事では、自身の信用情報を確認したい方に向けて、開示請求方法や各信用情報機関の特徴について詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
一括返済を請求される
金融機関から督促されても滞納が続くと、一括返済を求められる可能性があります。
債務者(契約者)には「期限の利益」があるため、毎月のご返済日にきちんと返済していれば一括返済を求められることはありません。期限の利益とは、一定の期限が到来するまでは債務を履行しなくてもよい利益のことです。
しかし、ご契約どおりに返済できず、期限の利益を失うと、利息も含めた全額を一括での返済を求められる可能性があります。
連帯保証人に請求がおこなわれる
滞納が続くと、連帯保証人に請求がおこなわれる可能性があります。
連帯保証人とは、債務者(契約者)が返済不能になった場合に、本人に代わって返済する義務を負う人のことです。
連帯保証人は債務者と同等の責任を負う立場であり、「まず債務者に請求してほしい」などと返済の請求を拒むことができません。そのため、ご返済が遅れると、連帯保証人をお願いした親族などに大きな負担がかかったり、信用を失って関係が悪化したりする可能性が高まるでしょう。
なお、保証会社や保証機関を利用している場合は、代位弁済(本人に代わって金融機関に返済すること)がおこなわれる場合があります。
ただし、代位弁済がおこなわれても当然ご返済の義務がなくなるわけではありません。代位弁済後は、保証会社・保証機関へのご返済が必要です。
財産を差し押さえられる
一括返済の請求に応じられない場合、差し押さえなどの法的手続きがとられる可能性もあります。
差押えの対象となるのは預貯金や給与、生命保険、不動産、自動車などの財産です。差し押さえられた財産は売却や取り立てによって換価され、ご返済に充てられます。
財産を差し押さえられると、生活の維持が困難になる、お勤め先に差し押さえの事実が知られるなどの影響が生じます。
奨学金制度でも、教育ローンと同様、滞納するとさまざまなリスクが存在します。下記記事では、奨学金の滞納による影響や対処法を解説しています。
教育ローンが返済できない場合の対処法
教育ローンのご返済を負担に感じている場合やご返済が困難になってしまった場合、なるべく早く対処することが大切です。ご自身の状況に応じて、以下の対処法を検討しましょう。
- 銀行や日本政策金融公庫に相談する
- 一時的にお金が足りない場合はカードローンを利用する
- 専門家に相談して債務整理を検討する
銀行や日本政策金融公庫に相談する
ご返済日に返済できないと判断した時点で、銀行や日本政策金融公庫に相談しましょう。状況によっては、ご返済期限やご返済額などを見直してもらえる可能性があります。
返済できないからと放置していると、遅延損害金の発生や信用情報への影響など、さまざまな影響が生じるため、なるべく早い段階で相談することが重要です。
一時的にお金が足りない場合はカードローンを利用する
突然のケガや住宅設備の故障などの思わぬ出費で、一時的に家計が圧迫された場合は、カードローンの利用もご検討ください。
カードローンは、原則として使い道が問われません。そのため、カードローンを一時的に生活費や各種支払いなどに充て、教育ローンの返済資金を用意する方法も検討できます。金融機関によっては、最短即日のご融資も可能です。
ただし、カードローンの貸付利率(年率)は一般的に教育ローンと比べて高めに設定されています。ご返済の負担が大きくなる可能性もあるため、あくまでも短期間でご返済できる場合のみご検討ください。また、明確な返済計画を立ててお借入れすることが重要です。
下記記事では、カードローンの特徴やメリット・デメリット、審査の流れについて詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
専門家に相談して債務整理を検討する
病気や災害などで仕事を失ったり、長期的に働けなくなったりしてほかの対処法で解決できない場合は、債務整理をおこなうことも手段のひとつです。
債務整理とは、借金の減額や免除、返済の猶予などによって負担を軽減するための法的手続きです。
債務整理には、主に任意整理・自己破産・個人再生手続き・特定調停の4つがあり、メリット・デメリットが異なるため、弁護士などの専門家に相談しながら検討しましょう。借金問題を相談できる主な窓口は、以下のとおりです。
- 法テラス(日本司法支援センター)
- 日本クレジットカウンセリング協会
- 日本弁護士連合会
債務整理については、以下で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
教育ローンの返済に関するよくある質問
教育ローンに関して、「返済の負担を軽減する方法はある?」「滞納すると退学になる?」などの疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか。
この章では、教育ローンのご返済に関するよくある質問をご紹介します。
教育ローンは借換えできる?
民間の教育ローンの場合、金融機関によっては借換え目的での利用が可能です。
現在の貸付利率(年率)が高い場合、今よりも利率が低い教育ローンへの借換えによって利息が減り、総返済額を抑えられる場合があります。また、金融機関によってご返済額の決まり方が異なるため、借換えによって毎月のご返済額が下がる場合もあります。
借換え後のお借入れ条件や返済計画によっては、かえって総返済額が増えるケースもあるため、返済をシミュレーションして慎重に検討しましょう。
教育ローンの返済を滞納すると退学になる?
教育ローンを滞納しても、その事実が学校に知られるわけではないため、滞納が原因で直ちに退学になることはありません。
ただし、教育ローンの滞納などによって学費が払えなくなれば、除籍処分を受ける、または自主退学せざるを得なくなる可能性があります。なお、除籍とは学校側の処分によって在籍していない状態になる(学生の身分を失う)ことです。
復籍(除籍時と同じ学部・学科・年次に戻ること)するためには、一定の期限までに滞納している学費や復籍手数料を支払わなければなりません。
学業や就職活動にも影響が生じる可能性があるため、滞納する前に学校に相談するなど、早めの対処が必要です。
下記記事でも、大学の学費を払えなくなった場合に起こる問題や対処方法について解説していますので、参考にしてください。
債務整理すると学校側に知られる?
債務整理をおこなうと、信用情報に異動情報として登録されますが、学校やお勤め先に知られる心配はありません。
また、自己破産または個人再生手続きをおこなった場合は、国が発行する官報に掲載されますが、一般の人が閲覧するケースはほとんどないでしょう。
就職活動にも基本的に影響はありませんが、自己破産をおこなうと、一定期間は弁護士や税理士、行政書士、社会保険労務士などの一定の職業につくことができません。ただし、免責許可の決定が確定したときなどに資格制限はなくなります。
カードローンを利用する際の注意点
カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなカードローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。
- 返済計画を立てる
- 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
- 余裕がある場合は多めの金額を返済する
以下で詳しく解説します。
返済計画を立てる
お金を借りると返済が始まります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なくご返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーション機能があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションできます。お借入れ希望額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額からお借入れ可能額を調べることもできます。ぜひご活用ください。
- このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。
下記記事では、カードローンの返済期日に遅れてしまいそうな場合の対処法や、返済計画を立てる際のポイントについて、詳しく解説していますので参考にしてください。
金利や無利息期間などの契約内容を確認する
カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで無利息期間が適用されるのかもご確認ください。
レイクでは、Webでお申込み、はじめてご契約などの諸条件を満たしたお客さまは365日間の無利息サービスをご利用いただけます。
ご利用条件:Web申込み・はじめてのご契約、ご契約額が50万円以上(お借入れ額1万円でも可能)かつご契約後59日以内に収入証明書類の提出とレイクでの登録完了が必要
上記ご利用条件を満たさない方は60日間無利息または30日間無利息をご利用いただけます。
さらに、「1秒診断」では、簡単な項目を入力するだけで、お借入れが可能かどうかを事前に診断することも可能です。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
また、無利息期間経過後は通常金利が適用されます。
無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。なお、ご返済が遅れた場合など、無利息期間が終了いたします。
カードローンの金利については下記記事でも詳しく解説しています。金利の仕組みや計算方法についても分かりやすい内容になっておりますので、ぜひ参考にしてください。
余裕がある場合は多めの金額を返済する
家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことで利息が少なくなり、ご返済総額も減ります。カードローンの利息は、以下の計算式で算出します。
利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数
上記の式から分かるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほど利息の負担額が増え、ご返済総額も多くなります。
利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。
下記記事では、カードローンの一括返済の方法や注意点について詳しく解説していますので、参考にしてください。
まとめ
教育ローンを滞納すると、その翌日から遅延損害金が発生し、ご返済の負担が重くなります。また、滞納が続くとほかのローンやクレジットカードのご契約が難しくなったり、一括返済を求められたりするリスクもあります。
返済できない状態になる前に金融機関へ相談し、早めに対処することが重要です。
予期せぬ出費で一時的にお金が足りないけれど、短期間で返済できる場合は、カードローンの利用もご検討ください。
レイクはWebからのお申込みなら最短10分融資が可能です。21時(日曜日は18時)までのご契約手続き完了(審査・必要書類の確認含む)で、当日中にお振込みができます。
- 一部金融機関および、メンテナンス時間は除きます。お申込時間や審査状況によりご希望にそえない場合があります。
カードローンを利用する際は、事前に返済計画を立てて慎重にお借入れください。
監修者:
松崎 観月
プロフィール:
大学卒業後、金融機関にて個人営業を担当し、資産運用の相談・保険販売などを経験する。退社後、CFP認定を取得。現在は金融に関する記事の執筆・監修をおこなう。これまでに執筆した記事は500本を超える。
資格情報:
CFP®、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、日商簿記検定2級