引落し日に口座が残高不足だった場合の対処法!
放置するリスクや予防策も紹介
公開日:2022年9月30日
更新日:2024年3月13日
ローンの返済やクレジットカードの支払いを口座振替でおこなっている方も多いでしょう。自動的に返済・支払いができて便利なだけでなく、手数料がかからないことも多く、便利な方法です。
しかし、指定した口座で残高が不足すると引落しができません。引落しができなかった場合はどうなるのか、また、残高不足に気付いた場合に何をすればいいのか解説します。残高不足を回避する方法も紹介するので、ぜひご覧ください。
引落し日に口座が残高不足だった場合に起こること
指定した口座が残高不足で引落しができない場合は、電話やメール、手紙などで支払い案内の連絡がきます。その後、下記のいずれかの対応になることが一般的です。
- 後日、自動引落しになる
- 指定された口座に振込む
- コンビニ払込取扱票でコンビニ払いする
それぞれの対応について解説します。
後日、自動引落しになる
カードローン会社やクレジットカード会社によっては、引落しができなかった場合に再引落しを実施している場合があります。再引落しまでに口座に入金しておくと、自動的に引落しされます。もし利用中のカードローン会社やクレジットカード会社が再引落しに対応している場合は、再引落し日を確認し、口座振替指定の口座に入金しておきましょう。
指定された口座に振込む
すべてのカードローン会社やクレジットカード会社が再引落しを実施しているわけではありません。カードローン会社、クレジットカード会社によっては、返済・支払いができなかった方に連絡し、指定の口座に振込むように伝える場合があります。
なお、指定の口座に振込む場合、振込手数料は利用者負担となることが一般的です。振込み額や振込む際の名前(番号)などを指定されるので、細部まで確認してから振込みましょう。
コンビニ払込取扱票でコンビニ払いする
カードローン会社やクレジットカード会社によっては、引落し日に引落しができないと、利用者にコンビニ払込取扱票を送付する場合があります。コンビニ払込取扱票には支払い期限が印刷されているので、遅れずに支払いましょう。
なお、コンビニ払込取扱票の発行手数料を後日請求されることもあります。
当日入金でもOKな場合
カードローン会社やクレジットカード会社によっては、当日入金可能な時間についてホームページなどで情報を公開していることがあります。このような場合であれば、その時間までに登録している銀行口座に入金すると、引落しに間に合います。
ただし、金融機関によって、当日入金可能な時間が異なることもあるため注意が必要です。また、入金の時間や方法によってはリアルタイムに反映されない可能性もあります。万が一に備えるためにも、引落し日の前日までには入金しておくようにしてください。
引落しの時間帯
引落しの時間が何時なのかは、公開されていない場合が多いです。何時に引落とされても対応できるよう、引落し日の前日に口座振替指定の口座に引落しされる金額を入金しておくことが原則となります。
カードローン会社やクレジットカード会社によっては、引落し日に何度か引落しを実施していることもあります。
残高不足により引落しができなかった場合でも、当日入金で再引落しに間に合うかもしれません。
残高不足の放置にともなうリスク
残高不足で引落しができていない場合は、早急に入金する、カードローン会社やクレジットカード会社に連絡するなどの対応が必要になります。もし、残高不足を放置してしまった場合、次の事柄が起こる恐れがあります。
- 遅延損害金が発生する
- 利用制限される可能性がある
- 強制解約になる可能性がある
- 信用情報に傷がつく可能性がある
それぞれ詳しく解説します。
遅延損害金が発生する
引落しができないと、お借入れ額や未払い金に遅延損害金の金利が適用されることになります。もともと適用されている金利よりも高くなることが一般的なので、総返済額が増えてしまいます。
利用制限される可能性がある
返済や支払いが滞った状態では、カードローンやクレジットカードの利用が制限される可能性があります。
カードローンの返済が遅れているときは、追加のお借入れができないことが多いでしょう。また、クレジットカードの支払いが遅れているときは、クレジットカード決済ができなくなる可能性があります。
強制解約になる可能性がある
未払いのまま放置すると、強制的に解約となる可能性があります。強制解約になっても返済の義務は残るので、返済や支払いが遅れると、その分、利息が高くなります。
信用情報に傷がつく可能性がある
延滞したという情報が信用情報機関に登録されます。また、強制解約などの情報も登録されます。信用情報機関に登録された情報は各信用情報機関に加盟する会員会社の、相互交流ネットワークを通じて、ほかの信用情報機関に登録されている特定の信用情報を利用できるため、ローンやクレジットカードに申込むと、申込先が滞納や強制解約の事実を知ることになるので注意してください。
自身の信用情報を確認する方法や注意点については、下記記事で詳しく解説しています。
引落し日に残高不足だった場合の対処法
引落し日に残高不足と気付いた際は、次の2つを実施してください。
- すぐに不足分を入金する
- 利用しているカード会社に連絡する
それぞれの方法について解説します。
すぐに不足分を入金する
カードローン会社やクレジットカード会社によっては、引落し日に何度か引落しを実施することがあります。当日、残高不足で引落しができていないことに気づけば、再引落しのタイミングに間に合うこともあるので、不足分を入金しておきましょう。
利用しているカード会社に連絡する
カードローン会社やクレジットカード会社によって異なりますが、再引落しではなく別口座への入金や請求書払いとなることがあります。利用している会社に連絡すれば、何をいつまでにすればいいのか教えてもらえるので早めに連絡をしてください。
残高不足をすぐに解消できない場合も早急に連絡する
手元にお金がなく、残高不足をすぐに解消できない場合でも、カードローン会社やクレジットカード会社に連絡することが大切です。率直に状況を説明し、支払い方法や支払い日について相談してください。絶対に放置や無視はしないことが重要です。
残高不足にならないためにできること
引落し日に残高不足にならないためには、引落し日と引落とされる金額を確認することが大切です。定期的に会員ページなどで、次回の引落し日や引落とされる金額を確認する習慣をつけておきましょう。
そのほかにも、次の2つの方法で残高不足を回避できることがあります。
- スマートフォンなどでリマインドする
- 通知サービスを利用する
それぞれの方法を解説します。
スマートフォンなどでリマインドする
スマートフォンなどのスケジュール機能にご返済日を登録し、アラート通知の設定をしておきましょう。口座振替を登録している場合、口座振替日の前日にアラートを設定しておくことで、引落しされる金額が口座にあるかの確認をし、残高不足でないかの確認ができます。
通知サービスを利用する
カードローン会社やクレジットカード会社によっては通知サービスを実施しています。レイクでは、引落し日と引落し額について3日前にメールで知らせるサービスを提供しています。ぜひ通知サービスを利用し、残高不足の回避にお役立てください。
残高不足が事前に分かっている場合にやるべきこと
残高不足で引落しができないことが事前に分かっている場合は、次の方法を検討してみてはいかがでしょうか。
- スキップ払い等の先延ばしサービスを利用する
- リボ払いや分割払いに変更する
- 不用品を売ってお金を工面する
- 親族や友人にお金を借りる
それぞれの方法と注意点を解説します。
スキップ払い等の先延ばしサービスを利用する
クレジットカード会社によっては、支払いを先延ばしにできるスキップ払いなどのサービスを提供していることがあります。ただし、申込みの期限が決まっているため、所定の期限をすぎると先延ばしサービスは利用できません。
また、先延ばしサービスが適用されない支払いもあります。たとえば、クレジットカードの年会費や電子マネーのチャージ料金などは適用されないことがあるため、注意が必要です。
リボ払いや分割払いに変更する
引落し日に残高不足になりそうな場合は、リボ払いや分割払いへの変更も検討してみましょう。ただし、各社で変更が可能な期間が異なるため、確認が必要です。
また、リボ払いや分割払いに変更することで、手数料が増えて支払い期間が長くなることがあります。無理なく返済できるか計画を立ててから変更するようにしてください。
クレジットカードのリボ払いの特徴や手数料、注意点については下記記事で詳しく解説しています。
不用品を売ってお金を工面する
あらかじめ残高不足になることが分かっている場合は、不用品を売ってお金を工面することもひとつの手段です。中古品買取サービスやリサイクルショップなどで不用品を買取ってもらえるか相談してみてはいかがでしょうか。
ただし、予想した程度には高値がつかず、必要な金額を準備できないケースも想定されます。また、品物の状態が悪く、買取ってもらえないかもしれません。そのような場合は、フリマサイト等の個人間取引を検討してみましょう。中古品買取サービスやリサイクルショップでは値段が付かなかった品物も、フリマサイトの場合は欲しいと思う人がいれば売れるため、現金を工面できる場合があります。
不用品を売ってお金を工面する場合は、引落し日の直前ではなく早めに行動し、期日までに必要な額面を用意できるよう心がけましょう。
親族や友人にお金を借りる
家族や友人にお金を借りて、工面する方法も検討できます。まずは率直に、いつまでにどの程度の金額が必要なのか説明してみてください。そのうえで、なぜお金を準備できないのか、また、いつ返済できるのか詳しく話してみましょう。
お金を貸してもらえる場合は、トラブルを避けるためにも借用書を作成し、相手と自分で一通ずつ保管しておくのがおすすめです。借用書にはお互いの名前、借りた金額、ご返済日、ご返済方法について明記しておきましょう。
親しい間柄であればなおさら、相手は「返済して」と言いづらくなってしまうことが予想されます。お互いに不安なくお金を貸す・借りるためにも、借用書の作成が必要です。
また、親族や友人からお金を借りることに抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。下記記事ではお金を借りる際にどのように伝えるべきか、どのような理由でお金を借りている人が多いのかのデータとともに解説しています。
生活費が足りなくなった場合はカードローンの利用を検討する
カードローンのなかには、申込んだその日のうちに借りられる即日融資に対応したものもあります。今すぐ必要な場合には利用を検討してみましょう。
レイクでは21時(日曜日は18時)までに審査・必要書類の確認を含むご契約手続きが完了した場合、最短即日振込みが可能です。一部金融機関および、メンテナンス時間等を除きます。また、はじめてなら選べる無利息サービスもご利用になれるため、利息を抑えることもできます。
カードローンの仕組みを知りたい、キャッシングと違いがあるのか知りたい方は下記記事もぜひご覧ください。
カードローンを利用する際の注意点
カードローンは、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。このようなカードローンの特性上、ご利用の際には次の3点にご注意ください。
- 返済計画を立てる
- 金利や無利息期間などの契約内容を確認する
- 余裕がある場合は多めの金額を返済する
以下で詳しく解説します。
返済計画を立てる
お金を借りると返済が始まります。借りる前に無理のない返済計画を立てておくことが重要です。毎月無理なくご返済できる金額はどのくらいなのか、いつまでに完済するのか計画を立ててから、カードローンにお申込みください。
また、カードローンはほかのローンとは異なり、ご利用限度額の範囲内で繰り返しお借入れが可能です。追加でお借入れすると毎月のご返済額やご返済期間が変わることもあるため、その都度、返済計画を立て直すことが大切です。
カードローン会社の公式サイトには、返済シミュレーション機能があります。
レイクの場合、「ご返済シミュレーション」でご返済額やご返済回数をシミュレーションしていただけます。ご希望契約額の入力と無利息期間を選択すれば、毎月のご返済額とご返済回数が試算できます。
毎月のご返済額からお借入れ可能額を調べることもできます。ぜひご活用ください。
- このシミュレーションでの試算結果は参考値です。実際のご返済内容とは異なる場合があるので、あくまでもめやすとしてご確認ください。
金利や無利息期間などの契約内容を確認する
カードローンをご利用の際は、必ず金利やご利用限度額などのご契約内容をご確認ください。また、無利息サービスをご利用の場合は、いつまで適用されるのか無利息期間もご確認ください。
レイクでは、はじめてご契約するお客さま限定で、ご都合にあわせていずれかの無利息サービスをお選びいただけます。
- 60日間無利息(Web申込み限定)
- 30日間無利息
- 5万円まで180日間無利息
ご都合にあわせて無利息期間を選択いただけますので、ご自身に適用される無利息期間を確認し、ぜひ有効活用してください。
ご自身の借り方によって、どの無利息期間を選べば利息のご負担が軽くなるか調べられる「無利息診断」もございます。
なお、レイクの無利息期間開始日は「ご契約日の翌日から」となります。「お借入れ日の翌日から」ではありませんのでお気をつけください。
無利息期間中にもご返済日があります。会員ページでご返済日をご確認いただき、ご返済に遅れないようご注意ください。
カードローンの金利・利用限度額については下記記事でも詳しく解説しています。
金利の仕組みや計算方法についてもわかりやすい内容になっておりますので、ぜひ参考にしてください。
余裕がある場合は多めの金額を返済する
家計に余裕がある場合は、多めの金額をご返済いただくことで利息が少なくなり、返済総額も減ります。カードローンの利息は、以下の計算式で算出します。
利息=お借入れ額×貸付利率(年率)÷365日(うるう年は366日)×お借入れ日数
上記の式からわかるとおり金利の高さだけでなく、お借入れ額が多いほど利息額が増え、ご返済総額も多くなります。
利息の負担を減らすためにも、余裕がある場合は約定返済額よりも多めの金額をご返済ください。
まとめ
口座振替を利用すると、返済し忘れることが減り、カードローンなどをより便利に利用できます。しかし、引落し日までに引落しされる金額を入金していないと、残高不足になり引落しができないこともあります。通知サービスやスマートフォンのアラートなども利用し、引落し日を忘れないようにしてください。
監修者:
古関 俊祐
プロフィール:
東京都江戸川区出身。中央大学法学部卒。弁護士登録後から大手法律事務所にて消費者金融、銀行ローン各社との債務整理、過払金請求事件を多数取り扱い、現在も多くの依頼者からの相談を受けている。これまでの債務整理案件の取扱い実績は数百件に上る。また、債務整理案件だけでなく、保険や不動産など財産にまつわる問題、離婚や相続といった家庭内の問題などさまざまな問題について手広く対応し多角的視点から問題解決を図るプロフェッショナルとして活躍している。現在は、地元である東京都葛飾区の新小岩駅前にて弁護士法人新小岩法律事務所の代表弁護士として活動している。
資格情報:
弁護士